木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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美羽の変化

それから美羽は光の面倒を見ることになった。

 

光「ふぅ…目が見えないってこんなに辛いものなんだな…」

 

佐野守「どうしたんですか?ため息なんてついて」

 

光「いや…まぁ、目が見えないってここまで辛いとはなって思っただけよ」

 

佐野守「そりゃ何も見えないと不安になりますよね」

 

光「まぁ、それと同時に美羽がずっとこんな状況だったと思うと美羽はとても強い子なんだなって思う」

 

佐野守「…確かにそうですね」

 

光「美羽は目が見えない上に耳も聞こえなかったんだからな…これしきでへこたれちゃあダメだな」

 

佐野守「頑張ってくださいね光さん。美羽ちゃんには光さんしかいないでしょうから」

 

光「あぁ、目が見えるようになったら俺がずっと守るよ」

 

佐野守「それを聞かせてあげたいですね。美羽ちゃんに」

 

光「…あぁ」

 

その後、美羽に面倒見られながら光は1日を過ごした。

 

 

その夜…

 

美羽 (そろそろ暗い…もう寝ないと…)

  

クイックイッ 

美羽は光の服を引っ張った。 

 

光「!!」 

 

スッ 

光は手を出した。

 

スッスッ 

美羽は光の手に文字を書く。

 

美羽 (も・う・お・そ・い・の・で・ね・ま・せ・ん・か・?)

 

光 (あ、もうそんな時間か)

 

光「智志。いる?」

 

スタスタスタ

台所にいた智志は光の元に歩いてきた。

 

長津「なんだい光」

 

光「今何時?」

 

長津「9時50分やね」

 

光「そうか。ありがとうな」

 

長津「もう寝るのかい?」

 

光「あぁ、美羽が寝るって言ってたからな」

 

長津「そっか。お休み」

 

光「あぁ、お休み」

 

光は立ち上がり、美羽と一緒に部屋に戻った。

  

長津「…」

 

 

次の日…

 

光「ん…んー」

 

ジリリリリリリリリ!

目覚まし時計が朝を知らせる。

 

光「んー…朝かー…」

  

カチッ 

光は目覚まし時計を止めた。

 

光「んー…ん?…………ん!?」

 

光は目を見張った。

 

光「あれ?目が…見える…治った?」

 

美羽「スゥーッスゥーッ」

 

光「!!」

  

美羽は光の隣でぐっすり寝ていた。

  

なでなで…

光は美羽の頭を撫でた。

 

光 (美羽…昨日はありがとうね) 

 

光はそのまま美羽が起きるまで待った。

 

早乙女「おはようございます」

 

長津「おや、おはよう」

 

早乙女「光は起きてないんですか?」

 

長津「あぁ、まだだよ」

 

早乙女「…」

 

長津「まぁ、心配なら見に行くといいよ」

 

早乙女「んー…やっぱいいです」

 

長津「あら…」

 

本庄「お二方早いですね」

 

長津「おはよう本庄」

 

早乙女「おはよう姫乃ちゃん」

 

本庄「おはようございます。どうです?光さんは起きてきましたか?」

 

長津「いいや、まだだよ」

 

早乙女「姫乃ちゃん私と同じ質問したね!」

 

本庄「あら?渚ちゃんも?」

 

早乙女「うん!」

 

本庄「あらあら…ふふふ」

 

長津「2人とも心配したんでしょ?」

 

早乙女「そりゃあまぁね」

 

本庄「あの光さんでさえも目が見えないと何も出来ないなんて…」

 

早乙女「透視の能力を使えばよかったんじゃ?」

 

長津「いや、目が見えないと透視の能力は使えないんだよ」

 

早乙女「あ、そうなんですね」

 

本庄「まぁ、今は平和ですので」

 

長津「そうだね」

 

早乙女「まぁ、条乃さんがなにかしようとしたら私が止めますよ!」

 

本庄「じゃあお願いしますね!」

 

早乙女「うん!」

 

美羽(ん…ん…ん?)

 

美羽は目を覚ました。

 

美羽(あれ…もう…朝…?)

美羽(!?)

 

美羽は驚いていた。

  

美羽(目が…見える…なんで…)

 

ポンポン…なでなで…

 

美羽(!!)

 

光「おはよう」 

 

美羽は声が聞こえないけど何言ったか分かった。

 

ガシッ 

美羽は光の手に文字を書いた。

  

美羽(お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す)

 

光(聞こえてないのに返事をくれるなんてね。成長したな…この子も…)

  

スッ 

光は美羽の手に文字を書いた。

  

光(ご・は・ん・た・べ・る・?)

 

美羽(……)コクコク 

 

美羽は頷いた。

  

光「じゃあ行こっか」

 

光は美羽に手を差し伸べ、そのままリビングに行った。

 

光「おはよう。みんな」

 

本庄「!!」

 

早乙女「!!」

 

佐野守「!!」

 

長津「光。もう目は見えるのかい?」

 

光「あぁ、この通りバッチリだ」

 

本庄「良かったですね!光さん!」

 

光「あぁ、ほんと…良かったわ…」

 

早乙女「これで光の護衛をせずに済むわね」

 

光「ありがとうな。渚」

 

早乙女「い、いいわよ」

 

長津「朝食食べるかい?」

 

光「あぁ、食べるよ」

 

光と美羽はその後、朝食を済ませた。

 

光「なぁ智志」

 

長津「なんだい?」

 

光「明日には幻想郷に帰るよ」

 

長津「そっか…次はいつ帰って来れる?」

 

光「さぁね?また日ができたらかな?」

 

長津「そっか。美羽ちゃんは連れてくのかい?」

 

光「あぁ、まぁな」

 

長津「まぁ、光に懐いてるようだしその方がいいかな」

 

光「あぁ」

 

双葉「光!」

 

光「ん?どした?」

 

双葉「光!また一緒にゲームしようぜ!」

 

光「あ、あぁ。それは構わんがどうしたよ?」

 

双葉「さっきの話を聞いてたんだよ!明日には帰るって話!」

 

光「あぁそゆことね」

 

双葉「次はジェミとジェニと一緒にゲームしようぜ!」

 

光「はいよ」

 

双葉「それでは〜…」

 

光「宗司はゲーム好きやねぇ」

 

長津「まぁ、一日中してたらしいしね」

 

光「そうなのか?」

 

長津「あぁ、昨日ね」

 

光「…あいつちゃんと寝てんのかな」

 

長津「さ…さぁ…」 

 

 

その夜…

  

本庄「え!?光さん明日には帰るんですか!?」

 

光「あぁ、そうだよ」

 

早乙女「随分急ね」

 

光「それはいつもの事ってことで流してくれると助かるな」

 

早乙女「はいはい」

 

佐野守「美羽ちゃんも一緒に行くんですか?」

 

光「あぁ。美羽もその方がいいだろうしね」

 

風和瀬「確かにそうですね」

 

条乃「おい光!俺は1度もお前と喧嘩してねぇぞ!」

 

光「なんだよ喧嘩って…」

 

条乃「帰ってきたら喧嘩するっつったろ!?」

 

光「知らねぇよ…」

 

三室「やめとけ和人。お前じゃどうせ勝てねぇよ」

 

条乃「なんだと!?」

 

三室「俺にすら勝てねぇのに光に勝てるわけねぇだろ」

 

条乃「うるせぇ!」

 

光「はぁ…」

 

長津「全く2人とも…」

 

その後みんなは各々時間を潰していた。

  

光(このまま美羽を幻想郷に連れていったらどうなるだろうか…霊夢は許してくれるだろうか…)

 

クイックイッ

 

光「!!」

  

美羽がこちらを見ている。

 

光(どうしたんだろ…)

 

美羽「あ…こ…こ…う…み…う…こ…え…」

 

光「!?」

 

美羽「こ…え…で…る」

 

光「!!」

 

話せないはずの美羽が声を出した。

 

光「智志!美羽が声を出した!」

 

長津「なに!?」

 

スタスタスタ

 

光「聞いててくれ」

 

長津「あぁ、分かった」

 

美羽「こ…う…み…う…」

 

長津「おぉ、確かに」

 

光「ということは美羽が話せなかったのはストレスとかか?」

 

長津「まぁ、それは分からんが過去になにかあったんだろうな」

 

光「でも良かった…話せるようになって」

 

長津「あぁ、そうだな」

 

美羽「こ…う…ど…う」 

 

スッ 

光は美羽の手に文字を書いた。

  

光(う・ま・く・は・な・せ・て・る・よ)

 

美羽「…///」

 

長津「照れてるみたいだね」

 

光「あぁ」

  

ギュッ

美羽は光に抱きついた。 

 

光「よしよし」 

 

光は美羽の頭を撫でた。

 

長津「光。美羽ちゃんの事、お願いね」

 

光「あぁ、任せてくれ」

  

光と美羽はそのまま部屋に戻った。

 

光「いやー話せるようになるとは…驚いたな」

  

クイックイッ

 

光「?」

 

美羽「もっと…話…したい…」

 

光(普通に話せてる…さっき話せるようになったのに?)

 

美羽「光…もっと…お話」

 

光(ま、いいか)

  

スッ

光は美羽の手に文字を書いた。

 

光(い・い・よ)

 

美羽「!!」

 

その後、光と美羽は眠くなるまで話をした。美羽は詰まりながらも一生懸命光と話をした。光にとってその時間はとても幸せなものだった。

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