今日は色んな場所に行った。
白玉楼や守矢神社、地底や永遠亭など。
正直とても疲れた。
移動手段は飛行…そう、飛行なのである…。
道中はギャーギャー騒いで目的地に着けば物珍しく見たり逐一興奮したりした。
その日の晩は紅魔館でお世話になった。
明日には能力が分かるようになるからとてもワクワクだった。
そして、あまり眠れなかった。
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ー翌日ー
レミリア「さ、そろそろ始めましょう」
霊夢「そうね、私も気になるし」
パチェ「えぇ、任せて。木葉その辺に立って」
木葉「立ってるだけでいいの?」
パチェ「えぇ、立ってるだけでいいわ。今からあなたの記憶から能力を見るから」
木葉「分かった」
そう言うとパチェは魔法を詠唱し始めた。瞬く間に魔法陣が展開され、木葉の周りに光が集まってきた。
木葉「なぁ霊夢!ワクワクですな!」
霊夢「はいはいそうね。じっとしてなさいよ」
木葉「はーい」
それから数分が経った。その間木葉はその場から動かずじっとしていた。そんな中、パチュリーの顔が徐々に険しくなった。
パチェ「こ、こんなことって…」
木葉「パチュリーさんどうでした?」
パチェ「木葉…あなた今いくつ?」
木葉「え?俺?18だけど」
パチェ「そうよね、それくらいよね」
レミリア「何かあったのパチェ」
パチェ「木葉の一番古い記憶は…霊夢に叩き起こされてるところよ…」
木葉「そ、そんなところ見られてるの!?恥ずかし!」
パチェ「ねぇ、木葉。それでなんだけど」
木葉「え、なに?」
パチェ「あなたの能力は無しって判定されたわ」
木葉「え、能力が…無い…」
パチェ「えぇ、何度試しても結果は同じ…能力無し」
木葉「え…なんで俺だけ能力ないの!?霊夢みたいに空飛べたり、咲夜さんみたいに時間を止めたりできないの!?」
パチェ「残念ながら…それは出来ないわね」
木葉「そ、そんな…それじゃあ俺はただの人間じゃん…どんな能力を持っているか昨日からずっと考えてたのに…ずっと楽しみにしてたのに…よりにもよって能力無しなんて…そんなの…あんまりだよ…」
レミリア「なら、弾幕を撃つくらいならどうかしら?」
パチェ「それは可能ね。基本イメージだから誰でも出来ると思うわよ」
木葉「なにが可能なの!?何ができるの!?」
レミリア「弾幕よ」
木葉「…弾幕?」
レミリア「そうよ、弾幕。これに関しては見てもらった方が早いわね。霊夢手伝って」
霊夢「分かったわ」
そうして霊夢とレミリアは弾幕を張る準備をし始めた。
木葉「ねぇ、魔理沙。弾幕って何?」
魔理沙「そうだなぁ、少し前に霊夢がお前に名前を付けたことあっただろ?その時に私は霊夢を茶化してその後どうなった?」
木葉「なんか…光の玉?みたいなのが出ててそれから…」
魔理沙「そう。あれが弾幕なんだぜ」
木葉「あれが…弾幕?あれが撃てるようになるの?」
魔理沙「まぁ、レミリアがそう言うのならそうなんだろな」
木葉「ほんと!?やった!楽しみだなぁ!」
レミリア「それじゃあ木葉。始めるからちゃんと見ておくのよ」
木葉「はーい!」
すると突然レミリアの周りに光の玉?みたいなのが出現した。
木葉「うおぉぉぉぉぉ!すげぇ!むっちゃ綺麗!なにあれ!え!すげぇ!ねぇ魔理沙!光の玉があんなにもたくさん!しかも動いてる!」
魔理沙「そりゃ動かんには始まらないんだぜ…」
木葉「とっても綺麗やね!俺もあんなのを撃てるようになるのか!楽しみだなぁ!ワクワクするなぁ!」
魔理沙 (全く、さっきまであんなに落ち込んでたのにもう立ち直ったのか…弾幕見ただけでここまではしゃいで目を輝かせて…子供みたいだぜ。でもそこが可愛かったりするもんだな)
木葉「ねぇ魔理沙見て!弾幕がこっちに向かって飛んできてるよ!」
魔理沙「弾幕がこっちに向かって飛んできてる?あ、ちょ、木葉!弾幕に触れるとダメージが!」
ドカーン!
木葉は霊夢とレミリアの張った弾幕に当たってしまった。
魔理沙「え、ちょ、木葉!?大丈夫か!?」
木葉「大…丈夫。痛いけど…生きてるよ」
霊夢「あら魔理沙。木葉がどこにいるか知らない?」
魔理沙「霊夢…木葉なら…二人の弾幕に当たって死んじまったぜ…元より人間。流石に受けきれんかったらしいのぜ…まぁ、いいやつだったよ…」
木葉「ちょっと?俺まだ生きてるよ?」
霊夢「まだピンピンしてるじゃない」
レミリア「木葉分かった?あれが弾幕よ。あれさえ撃てるようになったら能力なくても多少楽しめるんじゃないかしら?」
木葉「え?あれが俺にも撃てるの?ほんとに!?」
レミリア「えぇ、私が言うんだから絶対よ」
木葉「でもなんでそこまでしてくれるん?」
レミリア「そりゃ結果は能力無しだったけど、あそこまで期待してたのならこっちは罪悪感しかないわよ。だからせめて弾幕くらいは撃てるようにしてあげるわよ」
木葉「やったー!早く!早くやろ!」
レミリア「はいはい」
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そして時は流れて数時間後。その間、弾幕について学んだり撃ち方を練習したりした。
木葉「これをこうして…こう!」
ポンッ!
すると木葉の手から光の玉が出てきて部屋中を飛び回った。
木葉「すげぇ!できた!ねー霊夢!俺弾幕撃てたよ!やったよ!」
霊夢「はいはい。良かったね」
木葉「うはーやっぱり弾幕は綺麗やね〜近くで見るともっと綺麗に見えるな〜」
霊夢「でも木葉。ちゃんと弾幕見てないと危n…」
ドカーン!
木葉が撃った弾幕は部屋の壁に当たって反射して木葉が立っていた場所に戻ってきたのだった。木葉は弾幕の綺麗さに見とれていてその事に気づいていなかった。
霊夢「全く…木葉大丈夫?意識ある?」
木葉「大丈夫〜生きてるよ〜」
霊夢「はぁ、だからちゃんと弾幕見てなさいって言ったでしょ」
木葉「あはは、ごめん」
レミリア「さて、ここまでくればあとは実践あるのみね」
木葉「ほんと!?やった!」
レミリア「咲夜。相手してあげて」
咲夜「はい。お嬢様」
スッ…
すると咲夜が一歩前に出た。
木葉「え、ちょ、咲夜さんが相手?咲夜さんだと俺攻撃当たらないよ?」
レミリア「大丈夫。咲夜の能力は1度だけだから」
木葉「能力を使うのは1回だけってこと?」
レミリア「えぇ、そうよ」
木葉「なら勝てるかも!いいよ!それでやろう!」
咲夜「それでは…」
スッ…
咲夜はナイフを取り出した。
木葉「フッフッフッ…咲夜さん。手加減はしないからね!」
咲夜「望むところ…」
レミリア「それじゃあ…始め!」
グサッ!
レミリアの合図とともに咲夜のナイフが木葉に刺さった。
木葉「あんぎゃああああああああああああああ!」
咲夜「これで、勝負あり…ですね」
戦闘を始めるやいなや目の前にいきなりナイフが散りばめられていた。それも、前だけでなく右も左も後ろも…
レミリア「しょ、勝負ありね…」
木葉「ちょっと待て!それは反則だろ!?」
咲夜「何を言ってるんですか?能力は一度しか使ってませんよ?それにちゃんとお嬢様が合図を出すまで待ってたんですから何も反則などしていませんよ」
木葉「ぐっ…正論!」
咲夜「あなたが私に勝つなんて百年早いわね」
木葉「百年なら死んじゃってるでしょ!」
咲夜「…あなた、面倒臭い性格だって言われませんか?」
木葉「え…?」
レミリア「まぁ、うちの咲夜は強いからね。それにあなたはまだ習いたてホヤホヤのひよっこなんだから勝とうとしなくてもいいのよ?」
木葉「うぐっ…分かった。もうちょっと頑張ってみる…そして咲夜さんに勝つから!」
咲夜「望むところですわ。返り討ちにしてあげます」
レミリア「とりあえず、結果はどうあれ弾幕が撃てたのは大きな進歩ね。まだひよっこだけど、いずれニワトリくらいには成長するんじゃないかしら」
木葉「ニワトリって…」
レミリア「さ、今日はここまでにしましょう。疲れたでしょゆっくり休みなさい」
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場所…現実世界
???「おい。一体全体どういうことだ?
???「いや、冗談じゃない。全て事実だ」
???「あの光がいなくなるなんてね…」
???「光さん…どこ探しても見つからなかった」
???「なんだ?千里眼でも見つけられなかったのか?」
???「はい。見つけられませんでした」
???「やっぱり、死んじゃったんじゃ…」
???「そんな訳ねぇ!あいつが死ぬなんてありえねぇ!」
???「とりあえず落ち着け。今は光をどうやって探すか考えよう」
???「そうですね…早くしないとまた、あの悲劇を繰り返してしまいます…」
???「あぁ、そうなってしまったら面倒いことになる。もしあいつが生きていてその悲劇を目の当たりにしたら…またあいつが暴走してしまうかもしれん…」
???「あの時はとても辛かったですね…」
???「あぁ、あの時はあいつも未熟だったから止められたものを…今の状態だと止められるかどうか…」
???「光さんは大丈夫だと思います!光さんは優しい方ですから!」
???「まぁ、そうなんだがな…確かに光は滅多に怒らないが…あの悲劇の時だけは違った。お前はその時はまだ十二天星じゃなかったから分からないだろうけど、あの時の光は誰にも手がつけられないくらい強かった。そしてあいつには優しさの欠片もなかった。光の周りだけ重力はとても重く、動くのさえ困難だった。その上動けない俺たちを状態異常までもが襲った。だが、そんな状態であったにも関わらず一人だけ動ける奴がいた。誰だかわかるか?」
???「分かりません…」
???「お前の父親だよ」
???「お父さんが!?」
???「あぁ、お前の父親はその力を使ってなんとか光を抑えることが出来た。だが、光の力は強く、お前の父親でさえも力が及ばなかった。だが、お前の父親が抑えてくれたおかげで俺たちは光の暴走を止めることが出来た」
???「お父さんは…その時どうなったんですか…」
???「お前の父親はその戦闘で大きな傷を負ってしまった。十二天星に戻れないことを悟ったのだろう。お前が今第十二星座 魚座を継いでいるのはその力を途絶えさせないためだろう」
???「そう…だったんですね」
???「あぁ、そしてもう一つ。俺たちはあの時の光のことをこう呼んでいる…