木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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違和感と推測

霊夢「これでなんとかできたかしら」

 

魔理沙「んーあの人たちも持ってたら良かったんだがな…」

 

霊夢「んー…」

 

魔理沙「そういえば霊夢。美羽ちゃんはどうした?」

 

霊夢「あ、そういえば…」

 

スタスタスタ 

霊夢と魔理沙は寝室に行った。

 

美羽「スゥーッスゥーッ」

 

霊夢「一応、まだ寝てるようね」

 

魔理沙「あぁ、そうだな」

 

霊夢「でも木葉だけがいない…」

 

魔理沙「まぁ、多分向こうの世界に行ったんだと思うが…」

 

霊夢「それならちゃんと行くって伝えてから行くと思うんだけど…」

 

魔理沙「確かに…無言で出かけたりするような奴じゃないしな」

 

霊夢「うん…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

  

霊夢「!!」 

魔理沙「!!」

 

霊夢と魔理沙は何かの気配に気づいた。 

 

霊夢「この気配って…」

 

魔理沙「木葉の仲間か?」

 

霊夢「…行ってみましょう」

 

魔理沙「あぁ…」 

 

スタスタスタ

霊夢と魔理沙は寝室から出た。

 

長津「ここだね」

 

本庄「久しぶりですね。ここに来るのも」

 

条乃「はぁ…あの野郎迷惑かけやがって」

 

倉本「あなたよりかマシです」

 

条乃「なんだと?」

 

三室「和人うるさい」

 

条乃「あ?」

 

本庄「条乃さん。うるさいです」

 

条乃「…分かったぜ」

 

三室「はぁ…」

 

佐野守「姫乃ちゃんには頭が上がらないんですね」

 

風和瀬「姫乃ちゃんの方が上なんですね」

 

矢巾(正直本当にうるさいから本庄さんがいることに感謝しないと)

 

長津「おや?誰か来たようだね」

 

スタスタスタ

中から出てきたのは霊夢と魔理沙だった。

 

霊夢「あら」

 

魔理沙「やっぱり」

 

長津「霊夢さんと魔理沙さんお久しぶりですね」

 

霊夢「えぇ、お久しぶり」

 

魔理沙「久しぶりだぜ!」

 

長津「それで、光についてなんですが」

 

霊夢「!!」

魔理沙「!!」

 

長津「何かあったんですか?ここにいるみんなはあなたの声が聞こえたって言ってました」

 

霊夢「じゃあ」

 

魔理沙「ちゃんと届いたようだな」

 

霊夢「えぇ。とにかく上がって。話はその後で」

 

長津「分かりました」

 

霊夢「あ、あと美羽ちゃんが寝てるから静かにお願いね」

 

長津「分かりました」

  

そして霊夢と魔理沙、十二天星たちは神社に入った。

 

コトッ

霊夢はお茶を出した。

 

長津「ありがとうございます」

 

霊夢「いいわよ」

 

長津「それで、光は…」

 

霊夢「実は今日の朝、木葉が神社にいなかったのよ」

 

条乃「神社にいなかっただけで連絡したのか?」

 

本庄「条乃さん。次また話を遮ったら覚悟してくださいね」

 

条乃「…はい」

 

本庄「すいません。続けてください」

 

霊夢「それで、私たちは木葉がそっちの世界に帰ったんじゃないかって思ったの。昨日、美羽ちゃんの耳を治すためにそっちの世界に帰るかもって言ってたから」

 

長津「ふむ…それで…」

 

霊夢「でもこういう遠出をする時は決まって私に言ってきたのよ。出かけるって」

 

長津「…」

 

霊夢「でも今回はそれが無かった。たまたま無かっただけかもしれないけど、やっぱり心配するのよ。だからこれを使ってあなたたちに木葉がいるか確認したのよ」

 

コトッ

霊夢は言想ノ結を置いた。

 

長津「これは?」

 

霊夢「木葉が美羽ちゃんと会話したり遠くにいる人に連絡するために作ったものらしいの。これがあれば場所が違っても相手に声が届くって」

 

長津「なるほど」

 

早乙女「だからあの時」

 

双葉「声が聞こえたんだ」

 

立花「こんなのを作ったのか。光は」

 

霊夢「これは相手に言葉を伝えるだけの物なんだけどこれを持ってる人同士なら遠くで会話ができるのよ」

 

長津「なるほど…こっちの世界で言う携帯みたいなものか」

 

霊夢「それで、木葉はこれを持ってるから木葉に連絡入れたんだけど、これが反応しなかったのよ」

 

長津「反応?」

 

霊夢「ちょっと見てて」

 

そう言って霊夢は言想ノ結を手に取り声を出した。

 

霊夢「言葉を魔理沙へ」

 

ぽわ〜ん 

すると言想ノ結が光を発した。 

 

長津「おぉ」

 

霊夢「こうやって相手に声が届くようになったらこれが光るのよ。でも木葉にやってもそれが無かった。一応光の名前でもやったけど反応しなかったわ」

 

長津「なるほど…」

 

風和瀬「興味深いですね」

 

三室「あぁ、やるな。光」

 

長津「で、それで反応が無かったからこっちに連絡を入れたってことですか?」

 

霊夢「えぇ、そういう事よ」

 

長津「…なるほど」

 

矢巾「長津さん」

 

長津「ん?」

 

矢巾「光さんを探しましたがこの世界でも検知出来ませんでした」

 

長津「そっか」

 

霊夢「検知って…どういう事?」

 

長津「実は、霊夢さんから連絡があった時、光輝に光が何処にいるかを探ってもらいました」

 

霊夢「どうだったの」

 

長津「…光はいませんでしたよ」

 

霊夢「!!」

 

魔理沙「!!」

 

長津「光は昨日そちらに戻ったばかりです。なので、不思議に思った私たちはこちらに来ました」

 

霊夢「…」

 

魔理沙「…でも、見つからなかった」

 

長津「…はい」

 

立花「あ、ならこの幻想郷に管理者って人がいませんでした?その人に聞けばどうでしょう?」

 

長津「なるほど…」

 

霊夢「ダメね」

 

長津「どうしてですか?」

 

霊夢「紫のところに行けるのは木葉だけなの。私が紫のところに行けたのは木葉が一緒にいたからよ」

 

立花「そう…ですか…」

 

矢巾「あ、でも、僕の能力は結界などで存在を阻害している場合、検知する事ができないので、もしかしたらそのせいで光さんを検知できなかったのかも」

 

双葉「でも結界を使う意味なんてあるかな…現代に戻るだけなのに」

 

矢巾「あぁ…」

 

長津「とにかく、こっちの世界でも探してみましょうか」

 

霊夢「…」

 

魔理沙「霊夢。そうしてもらった方がいいと思うぜ」

 

霊夢「…分かったわ。じゃあお願いするわね」

 

長津「えぇ、任せてください」

 

長津たちは幻想郷中を駆け巡り木葉の情報を集めた。だが、木葉に関する情報は得られなかった。

 

長津「まさかひとつも情報がないとは…」

 

佐野守「手詰まりですね…」

 

風和瀬「私も聞きに行きましたがみんな知らないと…」

 

早乙女「私も…」

 

矢巾「僕も能力を使いましたがやはり引っかかりませんでした」

 

三室「これは…ほんとに現代に帰ったんじゃ?」

 

条乃「俺もそう思うぞ」

 

長津「だが、あの光が作ったものでさえ反応がなかった」

 

立花「ちなみに幻想郷中の結界を調べたがそれらしいものは無かった。だから光輝の千里眼が結界を感知しなかったことはなかったと思うよ」

 

矢巾「そうですか…」

 

倉本「私も色々見ましたが…」

 

双葉「俺も何も…」

 

本庄「私も紅魔館の方に行きましたが…」

 

長津「進歩なし…か…」

 

条乃「くっ…」

 

霊夢「やっぱり…見つからなかったかしら…」

 

長津「はい…何一つ手がかりがありませんでした」

 

霊夢「そう…」

 

長津「悟曰く、存在を阻害するような結界も無かったそうなので光輝の能力で感知できないことはなかったそうですよ。なので、見つからないってことは…」

 

霊夢「ほんとにいないのね」

 

長津「…はい」

 

霊夢「…私もこれで木葉を呼んでみたけど反応しなかったわ」

 

条乃「どうなってんだよ…こっちの世界にはいない。おまけに向こうにもいない。挙句それにも反応しないし光輝の能力にも引っかからないなんてな…」

 

長津「探す糸口も見つからない…」

 

本庄「ほんとにお手上げですね…」

 

風和瀬「確かに…」

 

立花「能力をフルで使っても見つからないとは…」

 

双葉「それもこっちとあっちの世界で…」

 

霊夢「…とにかく今日は遅いから泊まっていって。明日くらいになったらひょこっと帰ってくると思うわ」

 

長津「そうですね」

 

本庄「私も晩ご飯作りますよ!」

 

佐野守「私も!」

 

早乙女「私も!」

 

霊夢「ありがとう。じゃあお願いするわね」

 

本庄「はい!」

  

スタスタスタ 

霊夢と本庄、佐野守、早乙女は台所に行った。 

 

風和瀬「あのー…ひとつ疑問なんですが…」

 

長津「どうしたの?」

 

風和瀬「美羽ちゃんは…何処にいるんですかね?」

 

長津「あ、そう言えば…」

 

矢巾「僕が見ます。サジタリウス。力を貸して」

 

サジタリウス「あぁ、いいぞ」

 

矢巾は能力を発動した。

  

矢巾「……反応しない」

 

風和瀬「!?」

 

長津「反応しないって…」

 

矢巾「…そのままの意味です…この神社にいるはずの美羽ちゃんの反応がありません」

 

条乃「なんだと!?」

 

倉本「じゃあ…」

 

風和瀬「私!神社内を探してきます!」 

 

タッタッタッ

風和瀬は部屋を出た。

  

長津「見つからないなんて…」

 

双葉「光さんに続いて美羽ちゃんまで…」

 

三室「いよいよ事件になってきたな」

 

倉本「そうですね…」

 

 

その頃風和瀬は…

 

タッタッタッ

  

風和瀬「はぁ…はぁ…ここにもいない…なら」

  

タッタッタッ

風和瀬は寝室に向かった。 

 

風和瀬「ここなら…」 

 

スーーーーッ 

風和瀬は襖を開けた。 

 

風和瀬「!!」

  

そこには寝ている美羽がいた。 

 

風和瀬「ふぅ…良かった…ここにいたんだ…」

 

スーーーーッ

安心した風和瀬は襖を閉め、みんなのところに戻った。

 

 

スタスタスタ

  

風和瀬「みなさん。美羽ちゃんは寝ていましたよ」

 

長津「見つかったのか」

 

倉本「良かったですね」

 

双葉(寝てた?朝から晩まで?)

 

条乃「だが、なんで光輝の能力で見つけられなかったんだ?」

 

立花「確かに…」

 

風和瀬「それは分かりません…」

 

長津「んー…まぁ見つかって良かった」

 

倉本「そうですね」

 

本庄「みなさーんご飯出来ましたよー」

 

長津「さ、ご飯もできたようだし行こうか」

 

風和瀬「そうですね」

 

双葉「…」 

 

その後、みんな一緒にご飯を食べた。

 

 

それから少しして…

 

双葉(さて…行くか)

  

スッスタスタスタ

  

長津「おや?宗司。どこ行くんだい?」

 

双葉「あぁ、ちょっと夜風に当たりに行くんです」

 

長津「そっか。分かった」 

 

スタスタスタ 

双葉は外に出た。

 

 

数分して双葉が戻ってきたのでみんな同じ部屋で寝ることになった。 

 

長津「じゃあみんな、電気消すよー」

 

本庄「はーい大丈夫ですよ」

 

佐野守「私も大丈夫でーす」

 

長津「はいよー」

  

パチッ

長津は電気を消してみんな寝始めた。

 

みんなが寝始めてから少しして…

 

双葉(さて…)

  

双葉は寝たフリをしていた。

 

スタスタスタ

そして双葉はある人のところに行った。

  

双葉「光輝。起きて」ボソッ

 

そう。矢巾のところだった。

 

双葉「光輝。起きて」ボソッ

 

矢巾「ん…どうしたの…宗司…」

 

双葉「お願い…ちょっと来て…」ボソッ

 

矢巾「ん…」

  

双葉は矢巾を連れて別の場所へ行った。

 

矢巾「宗司…どこまで行くの…」

 

双葉「もうちょっと」

  

双葉は矢巾を連れて神社を出ていた。双葉は矢巾の手を握り、暗い夜道を歩いていた。

 

そして、目的の場所に着いた。

 

双葉「ここだよ」

 

矢巾「…ここは」

  

矢巾は寝ぼけていた。

 

双葉「永遠亭。俺が前にここに来た時、ここの人たちに拾われたんだ」

 

矢巾「ふぅーん…そうなの…」

 

双葉「あぁ、一応話はつけてあるから行くよ」

 

矢巾「え?話って?」

 

双葉「晩ご飯食べたあと少しね」

 

矢巾「あぁ…夜風に当たりに行くって言ってたあの時?」

 

双葉「そうだよ。さ、行こ」

 

双葉は矢巾を連れて永遠亭に入った。

 

双葉「永琳さん。いますか」 

 

双葉がそう声をかけるとドアが開いた。

 

ガラガラガラ

すると、中から永琳とうどんげが出てきた。 

 

双葉「夜遅くにすいません。永琳さん。鈴仙さん」

 

永琳「いいわよ。事前に伝えてくれたもの」

 

うどんげ「こんばんは双葉さん。それと…」

 

双葉「あぁ、この子は矢巾 光輝。俺の仲間なんだ」

 

うどんげ「そうですか。分かりました」

 

永琳「とにかく今日1晩寝るところを借りるって話よね」

 

双葉「はい。お願いします」

 

永琳「分かったわ。用意してるからうどんげ。案内してあげて」

 

うどんげ「分かりました。お師匠様」

  

そして双葉と矢巾は寝室に案内された。

  

うどんげ「さ、双葉さんここです」

 

双葉「ありがとうございます」

 

うどんげ「いえいえ。それではお休みなさい」

 

双葉「はい。お休みなさい」

 

スタスタスタ 

うどんげがその場を後にした。

  

矢巾「んー…布団〜…」

 

双葉「はいはい。布団はここだよ」

 

矢巾「ん…」

 

双葉は矢巾を寝かせた。 

 

矢巾「スゥーッスゥーッ」

 

双葉(さて、俺も寝るか……これは単なる推測に過ぎないけど…それでも…この推測がその通りなら…今夜…みんなは…)

 

そう思い双葉は矢巾の隣で寝た。

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