ー翌日ー
双葉「ふぁー…あぁー…」
コキッコキッ
双葉「んぁー…よく寝た…」
うどんげ「双葉さん。おはようございます」
双葉「おはようございます。鈴仙さん」
矢巾「んー…宗司…」
双葉「全く…」
うどんげ「あはは…矢巾さんは少し眠そうですね」
双葉「すいません」
うどんげ「いいんですよ。寝る子は育つんですから」
双葉「は、はぁ…まぁ…そうなんですが…」
うどんげ「朝ごはんできてるので矢巾さんと一緒に来てください」
双葉「分かりました。ありがとうございます」
うどんげ「それでは…」
スッスタスタスタ
うどんげはその場を去った。
永遠亭で一夜を明かした双葉と矢巾は朝食も永遠亭のお世話になることにした。
そして神社に帰ることにした2人
双葉「永琳さん。昨日はありがとうございます」
永琳「いいのよ」
双葉「いつかお礼を」
永琳「いいわよお礼なんて」
双葉「まぁまぁそう言わずに」
永琳「分かったわ…聞かなそうだから受け取るわね」
双葉「それではまたいつか届けに来ますね」
永琳「はいはい」
双葉「それでは」
ザッザッザッ
双葉と矢巾は神社に向かって歩を進めた。
そして神社に着いた双葉と矢巾
双葉「さて…霊夢さんに挨拶しないとな」
矢巾「なぁ宗司」
双葉「ん?」
矢巾「なんで昨日、あそこで寝たんだ?」
双葉「あーそれはね……確かめるためかな」
矢巾「確かめる?何を?」
双葉「…美羽ちゃんの事だよ」
矢巾「??」
双葉「ちょっと違和感があってね。その真偽を確かめるために昨日はここを抜け出したんだよ」
矢巾「じゃあ今から行けばその真偽が分かると?」
双葉「そう。そうゆうこと」
矢巾「じゃあ行こっか」
双葉「あぁ」
そうして双葉と矢巾は神社に入った。
双葉「霊夢さーん!いますかー?」
霊夢「あ…あなたは…」
双葉「霊夢さん。おはようございます」
霊夢「あなたたち…木葉の…」
双葉「はい。光と同じ十二天星です」
霊夢「あなたたち…助かってたの?」
矢巾「助かってた?それはどういう…」
霊夢「でも良かった…"2人も"生きてたなんて」
双葉「…」
矢巾「生きてた?…2人も?…霊夢さん!どういう事ですか!?」
霊夢「…昨日あなたたちの仲間がここに来たじゃない。そして、同じ寝室で寝たでしょ?」
矢巾「はい。そうですね」
霊夢「…でも今朝、誰一人としてここにいなかった」
矢巾「!?」
霊夢「木葉の時と同じ…昨日にはいたのに今朝になるといなくなってる…」
矢巾「それって…」
魔理沙「霊夢ー!起きてるか?」
霊夢「魔理沙…」
魔理沙「あれ?木葉の仲間は?」
矢巾「僕たちがそうですよ?」
魔理沙「あーいや、それは分かってるんだが他の連中だよ」
双葉「…」
霊夢「魔理沙…その人たちも…今朝いなくなったわよ…木葉と同じようにね」
魔理沙「な…」
霊夢「原因が分からない…木葉もいない。挙句あなたたちの仲間も…」
矢巾「長津さんたち…」
双葉「やっぱり…」
矢巾「どういう事?宗司」
双葉「光輝。能力を使って美羽ちゃんを探してみて」
矢巾「え、うん。サジタリウス。力を貸して」
サジタリウス「あぁ、いいぞ」
矢巾は能力を使い、美羽を探った。
霊夢「どういう事?美羽ちゃんを探って何かわかるの?」
双葉「はい。これは、俺の推測に過ぎませんが…」
矢巾「宗司。美羽ちゃんの反応がない…」
霊夢「!!」
双葉「…やっぱり」
魔理沙「美羽ちゃんなら寝室にいるんじゃないのか?」
霊夢「魔理沙。見てきて」
魔理沙「お、おう。分かったぜ…」
ピューン
魔理沙は寝室まで飛んだ。
魔理沙「えーっと確かここだよな」
スゥーッ
魔理沙は襖を開けた。
魔理沙「んー…」
そこには寝ている美羽がいた。周りには誰もおらず、寝室にいたのは美羽1人だけだった。
魔理沙「美羽ちゃんは寝てる…他は至って普通…」
魔理沙は部屋を見渡した。
魔理沙(んー…変わらない気が…とにかく戻るか)
ピューン
魔理沙は箒で霊夢たちのところに行った。
ピューンスタッ
魔理沙「霊夢。美羽ちゃんは寝室で寝てたぜ?」
霊夢「そう」
双葉「その部屋には誰かいましたか?」
魔理沙「いや、誰もいなかったぞ」
矢巾「誰も…いない…」
双葉「やっぱり…」
霊夢「どういう事よ」
双葉「光さんは向こうの世界である事が起きました。それは目が見えなくなるような事でその時に目が見えないはずの美羽ちゃんの目が見えて…」
霊夢「じゃあ…今回のは…」
双葉「…」
矢巾「これは…」
魔理沙「異変だな。みんなにも協力するよう呼びかけてくる!」
霊夢「あ…ちょ…」
魔理沙は耳を貸さず、そのまま飛び立った。
双葉「まぁ…そっとしときましょう…」
霊夢「そ、そうね」
双葉「俺の推測ですがその話は中でしましょう」
霊夢「分かったわ」
霊夢と双葉、矢巾は神社に入った。
双葉「それで推測なんですが、恐らく昨日の夜に何かあったのではないかと思います」
霊夢「それは私でも分かるわ」
双葉「そして、あの寝室で寝ていた計9名の十二天星たち。その人たちが跡形もなく消えていて、残っているのは俺たちだけ。俺たちは永遠亭で一夜を過ごしていたから消えていなかった。そして、9名の寝室にはある子がいた」
霊夢「…それって」
双葉「はい。原因は恐らく美羽ちゃんでしょう」
霊夢「!!」
双葉「俺は不思議に思っていました。昨日風和瀬が美羽ちゃんの確認をして戻ってきた時、美羽ちゃんが寝ていたと報告してきました。普通ならお昼寝だろうと思いますが、昨日、俺は幻想郷を見て回る前に美羽ちゃんを確認しました。その時も寝ていましたよ。そして霊夢さんの傍には美羽ちゃんはいませんでした」
霊夢「…」
双葉「そして、美羽ちゃんと同じ部屋で寝ていた9名の十二天星たちは消えてしまい、別の場所で寝ていた俺たちはここにいる。美羽ちゃんはまだ寝ている。強い力を持つ俺たちでさえ虚しくそこからいなくなっていた」
矢巾「じゃあ…」
双葉「人が消える事件…恐らく美羽ちゃんに何か関係があるんじゃないかって」
霊夢「…確かに、それだけ聞けば美羽ちゃんに何かしらの原因があるかもしれないわ」
双葉「とにかくどうしましょうか」
矢巾「俺たちがあの部屋で寝れば俺たちも消える…そうなると十二天星たちは全員消えてしまうことになりますね」
双葉「まず、美羽ちゃんの能力があるのかどうかを知りたいな」
霊夢「能力の気配なんて無かったと思うけど…」
双葉「んー…」
しばらく考えてた時…
トテトテトテ
誰かが近づいてきた。
美羽「霊夢さん…」
霊夢「!!」
美羽だった。
霊夢「どうしたの?」
美羽「お腹空いた…」
霊夢「!!」
霊夢(何で?…言想ノ結(げんそうのむすび)を付けてないのに会話ができてる…)
霊夢「美羽ちゃん。耳が聞こえる?」
美羽「うん。聞こえるよ」
霊夢「!!」
双葉「!!」
矢巾「!!」
3人は驚いていた。
双葉(なぜだ?美羽ちゃんは耳が聞こえないはずじゃ…)
矢巾(光さんの時もそうだったけど…急に目や耳が治るのか?)
霊夢「そっか…分かったわ。何か作ってくるわね」
スッスタスタスタ
霊夢は立ち上がり台所に行った。
双葉「美羽ちゃん?」
美羽「はい…」
双葉「耳はいつから聞こえるようになってたの?」
美羽「…昨日」
双葉「!!」
矢巾「…」
双葉「どうして聞こえるようになったのか分かる?」
美羽「…分からない」
矢巾「うーん…」
双葉「…なぜ聞こえるようになったんだろう」
矢巾「ねぇ美羽ちゃん。長津さんや光さんは何処にいるか知ってる?」
美羽「分からない…」
双葉「…」
矢巾「そっか…ありがとう」
美羽「うん…」
トテトテトテ
美羽はその場を後にした。
矢巾「宗司…どう思った?」
双葉「耳が聞こえるようになったのが昨日…光さんが消えたのも昨日。絶対何かあるよね」
矢巾「…同感」
双葉「これは…どうしたものか…みんなを助けようにも難しい。かと言って放置もできない…」
矢巾「これは…万事休すかも…」
双葉「うん…」
だがその日は何事もなく終わった。
その夜…
双葉「霊夢さん」
霊夢「何?」
双葉「俺たちは今日も別の場所で朝日を待ちます」
霊夢「そう。分かったわ」
双葉「行こう。光輝」
矢巾「あぁ、それではお休みなさい霊夢さん」
霊夢「えぇ、お休みなさい」
スタスタスタ
双葉と矢巾は神社を後にした。
双葉「今日はどこにしようか」
矢巾「宗司。今日は僕に付き合ってくれないか?」
双葉「どういう事だ?」
矢巾「宗司が永遠亭でお世話になったように僕もここでお世話になった人がいる。今日はそこに行かない?」
双葉「でも急に行って大丈夫か?」
矢巾「あぁ、大丈夫」
双葉「分かった。じゃあそこに行こう」
タッタッタッ
双葉と矢巾はそこへ向かった。
矢巾「ここだよ」
双葉「ここは?さっきの大きな穴も」
矢巾「ここは地霊殿。ここにはさとりさんがいるので助けてくれるかと」
双葉「ほうほう」
矢巾「ちなみに、さとりさんは人の心を読むことができるよ」
双葉「なるほど、風和瀬みたいな感じね」
矢巾「そうそう」
双葉「おうけい」
矢巾「じゃあ行こ」
スタスタスタ
双葉と矢巾はさとりのところへ向かった。
矢巾「さ、ここだよ」
双葉「これは…随分と綺麗な建物だな」
矢巾「僕も最初はそう思ったよ」
ガチャ
双葉「!!」
矢巾「!!」
二人が話していると急に扉が開いた。
さとり「あら、矢巾さん」
矢巾「さとりさん。お久しぶりです」
さとり「久しぶりね。立花さんは元気?」
矢巾「はい。元気ですよ」
さとり「それは良かったです。それで、そちらの方は?」
矢巾「この人は双葉 宗司。僕と同じ十二天星なんです」
双葉「双葉 宗司です。初めまして」
さとり「そうですか。私はここ地霊殿の主、古明地さとりです」
双葉「よろしくお願いします」
さとり「こちらこそ」
矢巾「それでさとりさん。お話が…」
こいし「お兄ちゃーん!」
ギュッ!
こいしは矢巾に抱きついた。
矢巾「おや、こいしちゃん久しぶり」
こいし「久しぶりー!」
双葉「光輝。この人は?」
矢巾「この人は古明地さとりさんの妹の古明地こいしさんだよ」
双葉「今何も気配を感じなかったぞ?」
さとり「それがこの子の能力なんです。この子が能力を使うと見つけられなくなるんですよ…探すのにいつも苦労してます」
双葉「そ、そうなんですね…」
矢巾「それで話なんですが…今日一晩だけ寝るところを貸していただけませんか?」
さとり「あら、何故かしら?」
矢巾「実は…」
矢巾はさとりに事の経緯を話した。
さとり「分かりました。大体の内容は理解出来ました。つまりその子から逃れるためにここに来たんですね」
矢巾「まぁ、そんな所です」
さとり「矢巾さんのお仲間の方々はその子に?」
矢巾「はい。恐らく…」
さとり「そうですか…分かりました。お空とお燐に部屋を用意させますので」
矢巾「ありがとうございます」
さとり「それでは…」
コトコトコト
さとりはお空とお燐に部屋を用意させるよう言いに行った。
双葉「ここの人は優しそうだな」
矢巾「まぁ、実際に優しいよ」
こいし「お兄ちゃんもお兄ちゃんの友達?」
矢巾「そうだよ。僕の仲間なんだ」
こいし「へぇー!私こいし!古明地こいし!よろしくね!」
双葉「あぁ、よろしくね」
矢巾「じゃあ行こっか」
双葉「あぁ」
双葉と矢巾は地霊殿に入っていった。
さとり「矢巾さん。ここがあなたたちの寝室になります」
矢巾「ありがとうございます。無理なお願いを聞いていただいて…」
さとり「いいですよ。事態が事態ですので」
矢巾「ありがとうございます。それでは、休ませていただきます」
さとり「はい。お休みなさい」
矢巾「お休みなさい」
ギィィィィィ…バタン
双葉「ここも…中々綺麗だな…正直驚くわ…」
矢巾「だよね。ここの人たちはほんとに凄いと思う」
双葉「あぁ、外だけじゃなく中まで整備されている」
矢巾「じゃあ寝よっか。もう遅いし」
双葉「そうだな」
矢巾「お休み宗司」
双葉「お休み光輝」
パチッ
矢巾は電気を消した。そして、2人は一緒の寝室で寝たのだった。
その頃ひとつの影が動き出す…
美羽「…お腹空いた…でもここには"誰も"いない…探せば見つかるかな…」
美羽は能力を使った。
美羽「へぇー…あと2人足りないと思ってたけど…そんな所にいるの…しかも残りの2人…待ってて…私が残さずキレイさっぱり跡形もなく…"食べてあげる"」