双葉「んー…」
双葉と矢巾は地霊殿にある客室で寝ていた。
矢巾「んー…」
カチャ…
急に部屋のドアが開いた。
美羽「みーつけた…」
その正体は美羽だった。
美羽「ここにいたんだぁ…あの時11人いたはずなのに9人しか食べられなかったのよ?結局探したけど夜明けになったから諦めたわ。でも…」
スタスタスタ
美羽は双葉と矢巾に近づいた。
美羽「ここにいるなら問題ないよね。それじゃあ…」
美羽は能力を発動した。
美羽「"いただきます"」
ー翌日ー
こいし「お兄ちゃーん!朝だよー!」
ガチャ
こいしはドアを開けた。
こいし「お兄ちゃーん!」
だがそこには双葉と矢巾の姿はなかった。
こいし「ありゃ?お兄ちゃんたちどこ行ったんだろ」
さとり「あらこいし。何してるの?」
こいし「お姉ちゃん。お兄ちゃんたちがいなくなってる」
さとりは客室を見た。
さとり「あら、1晩部屋貸すだけだったから朝早くに出たのかしら?」
こいし「えー…朝ごはん一緒に食べたかったのに…」
さとり「諦めなさい。あの人たちも忙しそうだったから」
こいし「ぶぅー…」
お空「さとり様ー!」
タッタッタッ
お空が走ってきた。
さとり「あらお空。どうしたのよ」
お空「さとり様は昨日矢巾さんたちがいる部屋に入りましたか?」
さとり「え?入ってないわよ?」
お空「え?そうなんですか?じゃあこいし様ですか?」
こいし「え?私も知らないよ?」
さとり「…」
お空「…」
こいし「…」
さとり「どういう事お空」
お空「実は昨日、ちょっと寝付けなかったので外に出ようとしたんですけど、その時に矢巾さんたちが寝ている部屋に誰かが入っていくのを見たんですよ。ちょうどさとり様くらいの背丈の人が」
さとり「私と同じくらい?」
こいし「お姉ちゃんと同じくらい…」
お空「てっきりさとり様かと思ってたんですが…」
さとり「こいし」
こいし「何?」
さとり「ちょっと博麗の巫女のところに行ってくるわ」
こいし「え?どうして?」
さとり「ちょっとね」
そう言ってさとりは博麗神社に向かった。
こいし「?」
さとり(もし昨日の矢巾さんの話の通りなら、矢巾さんと双葉さんがいない理由に昨日話してた子が関係しているはず…何かしらの能力で矢巾さんと双葉さんがあの部屋から消えた…それを込みで話してみましょうか)
さとりはそのまま博麗神社へ飛んだ。
場所…博麗神社
スタッ
さとりは博麗神社に着いた。
さとり「さて、巫女はいるかしら」
スタスタスタ
さとりはそのまま神社に入ろうとした。
すると…
霊夢「あら、さとり妖怪じゃない」
さとり「!!」
さとりが振り向くとそこには霊夢がいた。
霊夢「何してるのよ」
さとり「実はあなたに話があって来ました」
霊夢「なに?」
さとり「矢巾さんと双葉さんがここに来ませんでした?」
霊夢「!!」
さとり「昨日1晩寝るところを貸したんですが今朝呼びに行ったら姿が見えなくて。もしかしたら博麗神社にいるんじゃないかと思って来たんです」
霊夢「え…どういう事よ…」
さとり「??」
霊夢「あの2人…いなくなったってこと?」
さとり「それを確かめにここに来ました」
霊夢「え…じゃあ…」
さとり「あともうひとつ。ここに私と同じくらいの背丈の子がいませんか?」
霊夢「!!」
霊夢は驚いた。
さとり「…心当たりがあるんですか?」
霊夢(…私の読みが正しかったら…恐らく美羽ちゃんの事…)
さとり「…」
霊夢「…えぇ、いるわよ」
さとり「!!」
霊夢「今寝室にいると思うわ」
さとり「そうですか。それだけ確認できたなら大丈夫です」
さとりが帰ろうとした時
霊夢「ちょっと待って。あんた何か知ってるわけ?」
さとり「はい。昨日矢巾さんに色々話してもらいましたから。矢巾さんのお仲間の方々や推測、あと…美羽ちゃんの事も」
霊夢「!!」
さとり「霊夢さん。これが矢巾さんのお仲間と同じなら、矢巾さんと双葉さんはもう…」
霊夢「じゃあ…これで…」
これで十二天星は全員消えてしまった。
さとり「それでは、私の要件は済んだので帰ります」
霊夢「待って…」
さとり「…何ですか?」
霊夢「もし、戦うことになったら…あんたの力も借りたいの。お願い」
さとり「…いいですよ」
霊夢「!!」
さとり「矢巾さんと立花さんが消えてしまったのならそれを助けるのが私の役目です」
霊夢「ありがとう。さとり」
さとり「えぇ…その時は…任せてください。こいしやお空、お燐も連れてきますよ。他にも勇儀さんやパルシィさんなど地霊殿の戦力を集めて来ます」
霊夢「ありがとう。ほんとに、ありがとう」
さとり「霊夢さん。あなたはなぜそこまでするんですか?」
霊夢「…木葉が…私の…大事な人が…消えたから…どうにかして助けたいの」
さとり「分かりました…なら、犯人が出たら私たちも力を貸しますよ」
霊夢「ありがとう。さとり」
さとり「いいえ、大丈夫ですよ」
ヒューン
さとりはそのまま地霊殿へ帰っていった。
霊夢「木葉ぁ…」
さとり(霊夢さん。思った以上に落ち込んでますね。昨日矢巾さんから色々聞いてて正解でしたね。矢巾さん…立花さん…双葉さん…犯人が分かり次第あなたたちを助けますよ)
さとりはそのまま地霊殿に帰った。そしてそのまま時間が過ぎ、夜になった。
霊夢「美羽ちゃん」
美羽「はい。何ですか?」
霊夢「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」
美羽「何ですか?」
霊夢「実は木葉がいなくなっちゃったのよ。何か知らない?」
美羽「…知りませんよ」
霊夢「ほんと?」
美羽「…はい」
霊夢「…そう。じゃあもうひとつ」
美羽「…」
霊夢「あなた…本当に美羽ちゃん?」
美羽「!!」
霊夢「最初に会った時と全然違うわ。今のあんた。ねぇ、正直に答えて。あなたは…誰」
美羽「美羽だよ。光にそう名付けてもらった」
霊夢「そう…」
???「あら?心と声が一致してませんよ?あなた」
霊夢「!!」
美羽「!!」
霊夢と美羽は声のした方を見た。するとそこには…
霊夢「…さとり」
さとり「こんばんは。霊夢さん」
さとりが立っていた。
美羽「誰…あなた…」
さとり「私は地霊殿の主。古明地さとりです」
美羽「…」
さとり「実は私のペットが昨日の夜私と同じくらいの背丈の子を見かけたって言ってたんです。もしかして…それはあなたですか?」
美羽(はぁ…まさか見られてたなんてね…マズイわね…これは…)
さとり「…なにがマズイんですか?」
美羽「!!」
さとり「私に隠し事は効きませんよ?」
美羽「くっ…」
美羽は構えた。
さとり「ボロが出るのが早いですね。まだ幻想郷に来て日が浅いでしょう?」
美羽(この人…なんで考えてることが分かるの…)
さとり「なぜ考えてることが分かるのかですって?当たり前じゃないですか。私はさとり妖怪。相手の心を読むことくらい簡単ですよ」
美羽「!!」
美羽は警戒した。
美羽「そうですか…なら仕方ないですね」
美羽は攻撃態勢に入った。
美羽「まだ人数が"足りてない"けど、バレたなら仕方ないですね」
霊夢「それは…どういう…」
さとり「あともうひとつ」
美羽「!!」
スタッスタッスタッぞろぞろぞろ…
さとりの後ろから人が集まってきた。
霊夢「!!」
美羽「!!」
霊夢と美羽は驚いていた。
霊夢「あ、あんたたち…」
魔理沙「よっ!霊夢。ちゃんとみんなに協力するよう呼びかけてきたぜ!」
霊夢「魔理沙…」
レミリア「それで?私の木葉を消したのはどこの誰かしら?」
霊夢「レミリア…」
妹紅「よぅ博麗の巫女」
慧音「こんばんは」
うどんげ「私たちもいますよ!」
永琳「あら、双葉がいないわね?」
早苗「霊夢さん!私たちも力を貸しますよ!」
アリス「何やら困ってるらしいわね。霊夢」
霊夢「あんたたち…」
そこには色んな面々がいた。以前に起きた異変で十二天星たちがお世話になった人たちだった。
美羽「…」
魔理沙「よっ美羽ちゃん」
美羽「…」
さとり「みなさん。話は先程聞いてた通りですよ。さ、美羽さん?白状したらどうですか?あの方々を"食べた"のはあなただと」
美羽「!?」
霊夢「た…食べた…ど、どういう事よ…」
さとり「食べたんですよね?美羽さん」
美羽「なるほど…何もかもお見通しですか。そうですね。十二天星たちは私が食べましたよ。跡形もなく」
霊夢「!!」
美羽「元々"私たち"はその計画のために動いていましたので」
霊夢「計画…」
さとり「あら、カマかけたら色々話してくれるんですね」
美羽「!!」
さとり「実は私は何も知りませんよ?これは魔理沙さんと霊夢さんの心の中を覗いた時に得た情報なんですよ」
美羽「…なるほど。じゃあ私は知らず知らずのうちに情報を開示していたわけですね」
さとり「そういうことです」
美羽「まぁ…別にいいです。ここにいる人たちを食べれば丸く収まるんですから」
美羽は能力を発動した。
美羽「じゃあ手始めに第五星座の力を使ってみましょうか」
美羽は第五星座 獅子座の力を使った。
美羽「知ってますか?第五星座の能力にはね……爆発っていうのがあるんですよ」
さとり「!!」
霊夢「!!」
美羽が攻撃態勢に入った。
さとり「みなさん!離れてください!」
美羽「もう遅いですよ」
美羽は能力を発動した。
キィィィィィィィンドゴォォォォォン!
美羽が能力を発動したと同時に美羽の周囲が爆発した。