木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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祈りを込めて

凄まじい爆発に巻き込まれたみんなは瀕死状態にあった。 

 

霊夢「くっ…」

 

魔理沙「霊夢…大丈夫か…」

 

霊夢「えぇ…まだいけるわよ…」

 

美羽「おや?まだ倒れてなかったんですか?しぶといですね」

 

霊夢「私は決めた。木葉を助けるって」

 

美羽「木葉…あぁ、第七星座 天秤座の光の事ですか」

 

妹紅「お前だけじゃねぇぞ…博麗の巫女…」

 

霊夢「!!」

 

慧音「私たちも少し前に十二天星の方たちと会いました。長津 智志さんと倉本 結衣さんです。あの人たちを助けたいと私たちは思っています…」

 

レミリア「私たちもそうよ…」

 

霊夢「レミリア…」

 

レミリア「もちろん木葉が1番助けたいわ…でも幻想郷を救ってくれたあの人たちを今度は私たちが助ける番なのよ…」

 

永琳「私たちだってね…双葉と風和瀬さん…あの2人には少なからず面識があります。双葉に関しては私を頼ってくれた…少ししか顔を合わせてないのに…頼られると答えたくなるじゃない!」

 

さとり「私も矢巾さんと立花さんを助けたいですね…」

 

早苗「私たちは佐野守さんと三室さん…」

 

アリス「私は早乙女さんを…」

 

霊夢「あんたたち…」

 

美羽「それで?瀕死状態のあなたたちに何ができると?今の私は十二天星を取り込み、十二天星全員の能力と技を使うことが出来る。十二天星にすら勝てないあなたたちに勝機があるとでも?」

 

霊夢「…なくても…作るのよ…」

 

美羽「そうですか」

 

ブゥン…

美羽は能力を発動した。

 

美羽「そんなあなたたちにいいものをあげます。受け取ってください」

 

そう言って美羽は右手を前に出した。

 

美羽「…第八星座 蠍座の能力。腐蝕と汚染」

 

ズォッ…

するとたちまち辺りを不穏な空気が包み込む。 

 

魔理沙「な…これは…」

 

霊夢「ゲホッゲホッ…」

 

早苗「何ですか…これは…」

 

レミリア「嫌なことしてくるわね…」

 

うどんげ「なら…私が…ルナティック…」 

 

ビリビリビリビリ!

 

うどんげ「!?」

 

うどんげが攻撃しようとした時、とてつもない電気がうどんげを襲った。 

 

美羽「あのね…私には見えてるんですよ。あなたがこれから何をしようとしているのかをね」

 

うどんげ「な…」 

 

ドサッ 

うどんげはその場に倒れてしまった。 

 

美羽「私は第九星座 射手座の能力。未来予知を常に発動しています。最初は慣れなかったんですが、もう慣れました。もう私に攻撃は届きませんよ」

 

霊夢「くっ…」

 

美羽「あ、それとさっきの子には第十星座 山羊座の能力。状態異常の麻痺を付与しています。しばらく動けませんよ。死にはしません」

 

うどんげ「…」

 

美羽「それに私は第一星座 牡羊座のラストワード 魔法世界(マジック・ワールド)を発動しているため、これ以上の魔法攻撃や弾幕のような飛び道具は使えませんよ。でも物理的攻撃なら使えますよ」

 

霊夢「なら…」

 

ジリッ…

霊夢は拳を構えた。

 

バッ!

そして霊夢は美羽に向かって飛んだ。

 

ドカッ!

霊夢は美羽を殴った。

 

キィン!

 

霊夢「!!」

 

美羽は結界で守られていた。

  

霊夢「な…」

 

美羽「残念でした。私は第四星座 蟹座のラストワード 鉄壁の結界(プロテクト・ゴーレム)を発動しているので、私に攻撃は届きませんよ」

 

美羽は能力を発動した。

 

美羽「…第六星座 乙女座の能力。剛力」

 

ギュゥゥゥゥゥゥ…

美羽は拳を握り霊夢を殴った。

 

ドゴォン!

 

霊夢「!!」

美羽「!!」

 

妹紅「へっ…中々良いじゃねぇか…」

 

しかし、妹紅が霊夢の前に立ち攻撃をガードしていた。

 

美羽「死に損ない…」

 

妹紅「私は不老不死だ!」

 

ドゴォン!キィン!

妹紅は美羽を殴った。だが美羽は結界を張っているため無傷だった。

 

妹紅「チッ…」

 

バッ!

妹紅は霊夢を抱え、一旦距離を取った。

 

レミリア「霊夢。これはマズイ状況よ」

 

美羽は魔法世界を発動しているため、魔法攻撃や弾幕などの飛び道具を封じられている。物理攻撃をしようとしても結界が張ってあるため攻撃が通らない。挙句、たとえ結界を破壊できても未来予知の能力で攻撃は通らない。その上、腐蝕と汚染でまともに呼吸できない。

 

美羽「…ようやく勝てないのを悟りましたか?」

 

霊夢「それでも私はやるわ…」

 

レミリア「無茶よ…」

 

霊夢「じゃあなに?このまま負けたいわけ?」

 

レミリア「!!」

 

霊夢「私は嫌よ…あんなやつに負けるなんて」

 

レミリア「…」

 

美羽はラストワードを発動した。 

 

美羽「第十二星座 魚座のラストワード。蜃気楼(しんきろう)

 

シューーーッ

美羽は一定時間蜃気楼の効果により無敵状態になった。

 

美羽「さ、いくよ」

 

ビュン!

 

霊夢「!!」

 

美羽は魚座の速度の能力も使っているため、普段よりも飛ぶ速度が速い。

 

シュッ!ドカッ!

 

霊夢「ぐっ…」

 

霊夢は間一髪でガードしたが、凄まじい速度での攻撃だったため腕への負担が尋常じゃなかった。

 

霊夢「いっつ…」

 

霊夢は腕を痛めた。

 

魔理沙「霊夢!」

 

霊夢「くっ…弾幕が封じられちゃ…まともに攻撃できない…」

 

美羽「それを狙ってやったのよ」

 

霊夢「あんた…なんでこんな事するのよ…」

 

美羽「…」

 

霊夢「あんた…木葉に恩を感じなかったわけ?…助けてもらっといて木葉を食べるなんて…恩を仇で返してるわよ」

 

美羽「何言ってるのよ。私がここまでしてるのは全てあなたのせいよ」

 

霊夢「私の…せい…」

 

美羽「そうよ。あなたが光とイチャイチャしてるからいけないのよ。光はずっと私のそばにいてくれたわ。いつでも。でも、それをあなたが遮った。光は私のものよ。もう二度とあなたに近づけさせない。そのために光を取り込んだのよ」

 

霊夢「なによ…それ…」

 

美羽「元々十二天星の能力を貰うつもりだったけど私は光に優しくされたからそんなことしたくなかったわ。でもあなたが光と親しげに話してるのを見ると腹立たしくなるのよ。だから私は考えた。十二天星たちを取り込んで私がこの手で始末してやるって」

 

霊夢「…」

 

美羽「だから私はあなたたちに対峙している。あなたたちを倒したらこの世界を壊すつもりよ」

 

霊夢「そんなこと…」

 

美羽「今のあなたたちには私を止めることは不可能よ。弾幕は使えないし、攻撃も通らない。おまけに汚れた空気があなたたちを包み、これから発動する冥界の能力で回復すらできなくなる。ここまで聞いて勝機なんてある?」

 

霊夢「…」

 

美羽「…第十一星座 水瓶座の能力。冥界」

 

霊夢「!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥ…

美羽は能力を発動した。

 

美羽「さ、これで回復すらできなくなったわよ?どうするの?」

 

霊夢「…」

 

霊夢たち幻想郷の人たちには策がなかった。 

 

霊夢はここで、最後の願いを込めるのだった。

  

霊夢(木葉…私に…あいつに勝つだけの力を…貸して…それ以上は望まない…勝つだけでいい…お願い木葉…私を…助けて)

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ!

 

霊夢「!!」 

魔理沙「!!」 

レミリア「!!」

 

黄色い光の粒が霊夢の周りに次々と現れた。

 

霊夢「これは…」

 

魔理沙「なんだ…あの光は…」

 

霊夢は自分の首にかかったある物に注目した。

 

霊夢「木葉から貰った…祈石…」

 

 

ー回想ー 

 

霊夢「何?渡したいものって」

 

木葉「はいこれ」

 

霊夢「これは?結晶?」

 

木葉「それは祈石(きせき)って言って祈る石と書くんだ。それには俺の力を入れてあるから俺がここから離れても博麗大結界は大丈夫だよ」

 

霊夢「分かったわ。で、これどうやって使うの?」

 

木葉「前に願石(がんせき)って願いを叶える石を渡したの覚えてる?」

 

霊夢「えぇ、覚えてるわ。私は使わなかったけど」

 

木葉「それと同じようにその石に祈りを込めれば使うことができるよ。例えば、木葉の力を使えますようにって思えば俺の力を使うことができるよ」

 

霊夢「へぇーそうなの」

 

木葉「まぁ、その中には俺の力も入れてあるから何かあった時はそれを使って」

 

霊夢「分かったわ」

 

ー回想終了ー

 

 

霊夢「木葉…」

 

ギュッ

霊夢は祈石を握った。

 

霊夢「木葉…私を助けて…私たちに…力を貸して…」

 

そして霊夢は再度、言い直した。

 

霊夢「 "木葉の力が…使えますように" 」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ!

すると周りを漂っていた光の粒が霊夢に集まりだした。

 

美羽「!!」 

魔理沙「!!」

レミリア「!!」

  

しばらくの間それは続いた。やがてその光は収まり、霊夢の姿を視認できるようになった。 

 

魔理沙「霊夢…?」

 

霊夢「フゥーッ」

 

霊夢は深呼吸をした。

 

咲夜「お嬢様…」

 

レミリア「えぇ、すごい力ね」

 

妹紅「なぁ慧音」

 

慧音「なに?」

 

妹紅「博麗の巫女はここまで強かったか?」

 

慧音「…さぁ?どうだったかしら」

 

霊夢「…」

 

霊夢は美羽を真っ直ぐ見た。

 

美羽「…」

 

霊夢(木葉…もう少しだけ待ってて…今すぐ助けるから)

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