あれから2日が経った。みんなは外に出ていてエクス・マキナが来るのを待っていた。
霊夢「木葉…」
木葉「霊夢。大丈夫。ちゃんと帰ってくるからここで待ってて」
霊夢「…うん」
長津「…来たね」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ
目の前に魔法陣が展開された。光に包まれて現れたのはエクス・マキナだった。
エクス・マキナ「…集まってるようですね。それでは行きましょう」
パチン!
エクス・マキナは指を鳴らした。すると十二天星たちの足元に魔法陣が展開され、みんなは光に包まれた。
場所…星降りの大地
シュッシュッシュッ
みんなは順々に異世界に着いた。
長津「…ここは」
エクス・マキナ「ここは星降りの大地。私が作り上げたどの世界にも干渉しない世界です。ちなみに、私たち以外はいないので存分に戦えますよ」
条乃「なぁよ。それってこの世界全部を使うってことか?」
エクス・マキナ「いいえ。舞台は用意してありますのでそこで戦っていただきます」
条乃「あっそ」
エクス・マキナ「…着きました。あそこです」
十二天星たちはエクス・マキナが指した方を見た。そこには舞台と5つの影があった。
条乃「…あれが大罪ってやつか?」
長津「…まぁ、そうだろうね」
スタッ
みんなは地面に降り立った。
???「…あれが十二天星か」
イラ「あ?アヴァリスとグラを殺したやつらか?」
アンヴィ「あー妬ましい…」
ルフリア「み…みみみみ、みなさん強そうですね…」
???(…寝たい)
エクス・マキナが舞台の中央に立ち、声を出した。
エクス・マキナ「それでは、今から大罪の天使と十二天星の戦いを始める。ルールは簡単。倒せば勝ち。何しても構わない。負けたらそこで終わり、勝てれば2回戦になります」
条乃「…質問だ」
エクス・マキナ「…何でしょう」
条乃「勝ったやつは2回戦って言ってたがこれはいつまで続くんだ?」
エクス・マキナ「最後の1人になるまでです」
条乃「あっそ」
エクス・マキナ「…じゃあ始めましょうか。互いのものを賭けて行う戦い。名を星降りの祭典。手を抜かず存分に力を使ってください。それでは…」
エクス・マキナはルーレットを回し対戦相手を決めた。
エクス・マキナ「1番最初の対戦は…大罪は嫉妬の天使 アンヴィ・ディ・コル。そして十二天星は山羊座 風和瀬 麻莉。両者準備してください」
風和瀬「私…ですか」
本庄「頑張って!麻莉ちゃん!」
佐野守「麻莉ちゃんなら勝てるよ!」
双葉「風和瀬。大丈夫。お前ならできる」
風和瀬「双葉さん…分かりました!頑張ります!」
アンヴィ「私…私…相手は…山羊座…あぁ…妬ましい…」
イラ「出来上がってんな。アンヴィ」
アンヴィ「いひひひひひ…私が…私が…あなたを追い込んであげる!」
???「怖いな…相変わらず」
風和瀬とアンヴィは舞台に立った。
アンヴィ「いひひひひひ…あなた…強い?」
風和瀬(うっ…気持ち悪いですね…なんですかあの人は…)
アンヴィ「ねぇ…ねぇ…あなた…強い?」
風和瀬「他の人たちに比べればまだまだ弱いです」
アンヴィ「いひひひひひ…覚悟してね…私の攻撃は回避できないから…」
風和瀬「回避…できない…」
エクス・マキナ「それでは……始め!」
エクス・マキナの合図とともにアンヴィが動いた。
アンヴィ「いひひひひひ…覚悟してね…覚悟してね…私…あの中では弱いけど…強いから…」
風和瀬(矛盾してません…?)
風和瀬が身構えた時、どこからともなく声が聞こえた。
???「うわっ来たぞ」
風和瀬(え?誰かの声が聞こえる…)
???「おーい!妖怪が来たぞー!逃げろー!」
風和瀬(!!)
???「こいつ人の心読んでんだぜ?気持ちわりぃなー!」
風和瀬(これって…記憶…)
???「マジ?こいつ人の心読んでるのかよ笑」
???「人の心読むとか最低」
???「気持ち悪すぎだろ」
風和瀬(え…なにこれ…耳を塞いでるのに聞こえる…)
???「こっち見るなよ妖怪!」
???「そうよ!妖怪の分際で!」
風和瀬(え…妖怪…)
???「ねぇ知ってる?あの人、人の心読んでるんだって〜」
???「えぇ〜キモ〜」
???「てかなんで私らと同じところで生きてんの?妖怪なんでしょ?あいつ」
???「まぁ、人間じゃないのは確からしいよ」
???「普通の人間は人の心読めないからね」
???「なんだ?あいつ人間じゃねぇのか。なら何やってもいいよな?」
???「いいんじゃない?どうせ死なないでしょ」
風和瀬(どういう事…なんで…昔の記憶が…)
???「こいつ人の皮を被った妖怪だな」
???「何しても怪我しないなんて人間じゃないわね」
???「あ、そうだ」
風和瀬(え…)
???「せんせぇー!風和瀬さんがこの子を怪我させましたー」
???「なんだと?どういう事だ?」
???「あの人に…怪我させられました…私たちが虐めたって言って…」
???「どういう事だ!風和瀬!」
風和瀬(…)
???「この子に謝りなさいよ!あんたがやったんでしょ!」
風和瀬(…)
???「風和瀬!どうなんだ!」
風和瀬(…)
???「おい!風和瀬!」
パチーン!
辺りに音が響く。
風和瀬(…)
???「あんたがやったんでしょって!いい加減言いなさいよ!」
風和瀬(…)
???「やめなさい。あとは先生に任せなさい。早く保健室に行きなさい」
風和瀬(…)
???「はぁーい」
???(ふふふ…これであの子はたっぷり怒られるわね)
???「どうなんだ風和瀬。答えなさい!」
風和瀬(…)
???「はぁ…もういい。話さないなら帰れ。顔も見たくない。明日謝ってこい」
風和瀬(…)
風和瀬(そういう事だったんだ…あの子が私を…)
母「麻莉!先生から電話があったわよ!あんた、人に怪我させたんだって!?」
風和瀬(…)
母「答えなさい!麻莉!」
風和瀬(…)
父「どうしたんだ…大声なんか出して」
母「麻莉がクラスの子を怪我させたって…」
父「麻莉。それはほんと?」
風和瀬(…)
父「ちょっと2人っきりにさせてくれ」
母「…」
父「麻莉。おいで。何があったか話してごらん」
風和瀬(そう言えばあの時…お父さんが話を聞いてくれたんだっけ)
父「…もしかして、心を読んだのか?」
風和瀬(!!)
父「だとしたらごめんな。パパが十二天星で。麻莉にまで迷惑かけてしまった」
風和瀬「ち、ちがっ…」
父「パパが山羊座を継がなければ麻莉にもこんな思いさせなかったのにな」
風和瀬(違うよ…パパ…私がやったんじゃないよ…それに…パパのせいじゃ…)
父「やっぱりここにいるべきじゃないな」
風和瀬(え…)
ズシャ!
辺りに血が飛び散る。
父「無責任なパパを許してくれ…お前はこれから…1人で生きていくんだ」
風和瀬(…パパ)
父「最後に…すまなかったな…」
バタン
風和瀬(…)
風和瀬はただそれを見ていた。床に横になっているものを。
風和瀬(私のせい…私が生まれてきたからこうなった…)
風和瀬はポツリとそう呟いた。
アンヴィ「そうよ…あなたが生まれてきたからみんな死んでいった…お前の心の拠り所であった父親でさえお前を見捨てた。分かるだろ?お前自身の気味の悪さ」
風和瀬「…何言ってるのよ」
アンヴィ「分からない?あなたはもう不必要なのよ。ほら、見てみなさい。あなたを見ている十二天星たちを」
風和瀬はみんなを見た。
条乃(人の心読むとかキモすぎだろ)
三室(だからいつもババ抜きで1位なのかよ)
早乙女(麻莉ちゃん…)
光(…)
風和瀬がみんなの心を読んだ時、心が塞がるのが分かった。
風和瀬「私は…」
アンヴィ「ほら、みんなあなたの事変に思ってるわよ。気持ち悪い。妖怪だってね」
風和瀬「ちが…」
アンヴィ「ほら、認めなさい。そして楽になりなさい。はい、これあげるから」
風和瀬は刃物を受け取った。
風和瀬「これは…」
アンヴィ「これはあなたを救うもの。それを使えばあなたは楽になる。とても気持ちよくなるわ」
風和瀬「そう…」
風和瀬が刃物を自分に突き立てた時…
双葉「…そうやってお前はまた閉じこもるのか?」
風和瀬「!!」
目の前には双葉がいた。
風和瀬「双葉…さん…」
双葉「全く…お前は俺がいないとダメダメだな」
風和瀬「だって…みんな私のことを…気持ち悪いって…」
双葉「んなこと言った事あったか?」
風和瀬「…」
双葉「お前から見て俺たちはその程度なのか?」
風和瀬「でも…」
双葉「でもじゃない。ちゃんと見ろ。お前は心が読めるんだろ?なら読んでみろよ俺たちの心を。いつものように」
風和瀬「…」
風和瀬は心を読んだ。
風和瀬「!!」
条乃(やっぱ風和瀬には勝てねぇな)
三室(また風和瀬が1位かよ!俺にも勝たせろよ!)
早乙女(麻莉ちゃん!すごい!また1位!)
光(全く…風和瀬は俺と一緒だな)
風和瀬「…」
双葉「どうだ?お前を悪く言ってる奴がいるか?」
風和瀬「い…ない…」
双葉「当たり前だろ?俺たち何年一緒にいるんだよ。今更お前が心を読んでたってみんなどうも思わねぇよ。ほら、しっかりしな。ちゃんと前を見て立ちな」
風和瀬「うん…」
風和瀬は立ち上がった。
アンヴィ「あら、すごいね。立ち上がるなんて」
風和瀬「大丈夫。私はいらない子なんかじゃない。それに…私のパパは今も生きてる!変な話に変えないで!」
ピキピキ…
天井が割れ始めた。
条乃「おい。さっきから風和瀬のやつ動かねぇぞ」
長津「試合が始まって随分経つ…なのに…」
早乙女「麻莉ちゃん…」
光「…」
イラ「これは勝負あったな」
???「あぁ、そうだな」
ルフリア「アンヴィちゃん…すごい…」
???「もう…出て来れないよね。3分以上経ってるし…」
エクス・マキナ「…」
アンヴィ「いひひひひ…あなたの心…いいね…私ね…強い人を堕とすのが好きなのよ…私より強い妬ましい存在を私の手のひらで動かせるんだから」
風和瀬「…」
アンヴィ「さて…そろそろ」
アンヴィは刃物を持って近づいた。
そして、風和瀬の目の前に立った。
アンヴィ「さよなら。いい心を聞けたわ。あなた強いから嫉妬してたけど…案外脆いのね。安心したわ」
グサッ
アンヴィは風和瀬を刺した。
十二天星「!?」
双葉「風和瀬ー!」
イラ「ガハハハハハハ!やったぞアンヴィ!これで俺たちの勝ちだ!」
???「案外あっけなかったな。山羊座も」
???(眠い…)
ルフリア「アンヴィちゃん…勝った…」
アンヴィ「いひひひひひ…勝った…十二天星に…私は…こいつらに勝てるほど…強く…」
グサッ
アンヴィ「!?」
十二天星「!?」
大罪「!?」
風和瀬「…いつ私が負けたって言いましたか?」
アンヴィ「な…あなた…」
風和瀬「ありがとう。夢の中で刃物を渡してくれて…これのお陰で夢から覚めることができました」
アンヴィ「な…それは…」
風和瀬「あのね…私を苦しめようと嘘の話を私にするのやめてくれません?私のパパはまだ生きてますし私は学校で虐められたこともありません。私が山羊座を継いだのはもっとあとです。私が心を読めるようになったのはそれからです」
アンヴィ「…」
風和瀬「それにね…私の能力には精神と無感情がある…覚悟してくださいね…今から私は…あなたを…精神的に痛めつけます」
アンヴィ「できるものなら…」
アンヴィ「!!」
アンヴィは辺りに不穏な空気が流れているのを感じた。
アンヴィ「これは…」
風和瀬「あなた…ほんとに弱いんですね?他の大罪の人たちはとても強い能力を持ってるのに…残念ですね〜」
アンヴィ「う、うるさいわね!あんたには関係ないでしょ!」
風和瀬「まぁ、そうですが。でも、あなたには関係あるんじゃないですか?」
アンヴィ「!!」
風和瀬「あなたはこのままでいいんですか?弱いままで…ほら、あれ見てくださいよ」
アンヴィ「…」
アンヴィは風和瀬が指さした方を見た。
イラ「アンヴィー!てめぇふざけんじゃねぇ!てめぇのせいで負けただろうが!いい加減にしろや!」
アンヴィ「え…」
ルフリア「アンヴィちゃん…やっぱり弱かったんだ…強いって思ってたのに」
???「お前は私に比べるととても弱い。お前、それでも大罪の天使か?」
???「ほんと…弱すぎるよね…アヴァリスとグラがいてくれた方が良かった」
イラ「全くだ!なぜあいつらが死んでお前が生き残ってんだよ!てめぇが1番弱ぇんだからさっさと消えろよ!」
アンヴィ「え…みんな…何言って…」
???「分からない?アンヴィは大罪の中で1番弱いの」
???「だからさっさと消えて欲しいな」
ルフリア「アンヴィちゃん…私はもう…アンヴィちゃんとは…」
アンヴィ「え…待ってよルフリア…ルフリアも私を見捨てるの…」
ルフリア「ごめんね…弱い人とは一緒にいたくない」
アンヴィ「そんな…」
エクス・マキナ「これで決まりだね」
アンヴィ「エクス…マキナ…」
エクス・マキナ「あなたから大罪の力を剥奪します。さようなら」
アンヴィ「え…ちょっと待ってよ…そんなの…」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ!
アンヴィ「!!」
アンヴィの足元に魔法陣が展開された。
エクス・マキナ「さようなら。アンヴィ・ディ・コル。あなたはもう…必要ありません」
アンヴィ「そん…な…」
アンヴィの体から光が出ていく。
アンヴィ「いや…いや…いやぁぁぁぁぁぁぁ!」
風和瀬(ちょっとやり過ぎちゃったかな…)
条乃「風和瀬のやつ…何したんだ?」
長津「分からない…」
光「風和瀬は相手がしてきたことをそのまま返してるだけだ。ただ違うのは…相手は作り話を風和瀬に聞かせ、風和瀬はありのままの話を聞かせているだけ」
条乃「どういう事だ?」
三室「つまりな、相手はただありもしない悪口を言ってただけで風和瀬はそいつが抱えている現実を突きつけてるってことだ」
条乃「あ?どういう事だ?」
本庄「麻莉ちゃんは相手の嫌がることを読んでそれを見せてるのではないでしょうか?麻莉ちゃんの能力は精神を操る能力。相手を精神崩壊させるのなんて簡単な事だと思います」
条乃「じゃあなんだ?あいつは今、敵に精神的ダメージを与えてるってことか?」
本庄「恐らく…」
光「まぁ、そういう事だ」
条乃「全く…厄介な能力だ」
イラ「おい!アンヴィ!何やってる!さっさとそいつを始末しろや!」
???「待てイラ。今のあいつは…」
ルフリア「アンヴィちゃん…」
???「無理だよ…今のアンヴィには…何言っても…聞かないよ」
イラ「おいアンヴィ!負けたらてめぇのせいだからな!」
アンヴィ(私の…せい…)
???「よせ!イラ!」
イラ「てめぇが弱いせいで俺たちが負けたらタダで済むと思うなよ!」
アンヴィ(弱い…私が…負けたら…みんなに…迷惑が…)
イラ「立てやアンヴィ!てめぇ!弱ぇやつに負けてんじゃねぇぞ!いつもいつも敵にやられやがって!それでも大罪か!どうなんだ!」
アンヴィ(私は…大罪…でも…弱い…)
エクス・マキナ(あなたから大罪の力を剥奪します。さようなら)
ルフリア(じゃあね…アンヴィちゃん)
アンヴィ「いやだ…いやだ…いやだぁぁぁぁぁぁ!」
ビリビリビリビリ!
風和瀬「!?」
十二天星「!?」
大罪「!?」
アンヴィ「いやだ…いやだ…捨てないで…捨てないで!」
アンヴィは周囲に能力を散布した。
風和瀬(な…まずい…)
風和瀬は能力を発動し、なんとかみんなを能力から守った。
風和瀬「これで…」
アンヴィ「私を…私を…私を苦しめないでー!」
ビリビリビリビリ!
どこからともなく電気が走った。
ビリビリ!
風和瀬「痛っ!」
アンヴィ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!やめて!私を苦しめないで!もういや!もうあんな思いしたくないの!」
アンヴィは理性を保てていなかった。
???「イラ!なんてことをしやがる!」
イラ「うるせぇ!負けたら終わりなんだぞ!」
ルフリア「これじゃあ…アンヴィちゃんが可哀想だよ…」
???「そうだよ…イラ」
イラ「てめぇら揃いも揃って…この戦いがどれほど大事なものか、お前らも知ってるだろ!」
ルフリア「でも…」
イラ「ルフリア!お前はどっちの味方なんだ!こっちか!それともあいつらか!」
ルフリア「私は…」
???「よせ、イラ。ルフリアに当たるな」
ルフリア「ごめん…なさい…」
イラ「ちっ…どいつもこいつも…」
風和瀬「私が…止めないと…」
風和瀬はアンヴィに近づいた。
条乃「おい。あいつ敵に近づいてるぞ」
立花「何する気なんだ。風和瀬」
矢巾「風和瀬さん…」
本庄「麻莉ちゃん…」
風和瀬(私が…)
ビリビリビリビリ!
風和瀬「!!」
絶えず電気が流れる。
風和瀬「これじゃあ…近づけない…たとえ近づいてもあの人の周りには電気が…纏ってる…だから…」
風和瀬「カプリコーン。重力を操る能力で電気を歪ませられないかな」
カプリコーン「いや…無理でしょ…あれは」
風和瀬「お願い…できなくても…やってみて…」
カプリコーン「なんでそこまでするのよ。あいつを助けるつもり?」
風和瀬「私が何とかしないと…私があそこまでしなければこうはならなかった…だからお願い…あの子を助けたいの…」
カプリコーン「理解に苦しむわね。敵を助けようなんて。でもまぁ、分かったわよ」
風和瀬「ありがとう。カプリコーン」
カプリコーン(はぁ…全く…)
カプリコーンは能力を使った。
すると舞台の中心に歪んだものが現れた。
ビリビリビリ!
電気は絶え間なく流れ続ける。
カプリコーン「…」
ビリビリビリビリ!ジジ…ジジジジ!
カプリコーンは重力を操り電気を誘導しようとしたが叶わなかった。
カプリコーン「…やっぱり」
風和瀬「そんな…」
風和瀬はどうすることもできなかった。
風和瀬(ならもう…これしか…)
風和瀬はある行動に出た。
風和瀬「カプリコーン…ラストワードを使うよ」
カプリコーン「それでどうするつもりよ」
風和瀬「ラストワードを使って…あの子の電気の放出を止めるの…」
カプリコーン「でも使ったら動けなくなるわ。あなたその後はどうするつもりなのよ」
風和瀬「分からない…でもやるしか…」
カプリコーン「勝算はないの?」
風和瀬「うん…」
カプリコーン「はぁ…分かったわよ…仕方ないわね。あなたは私の主だからね」
風和瀬「ありがとうカプリコーン。わがままを聞いてくれて…」
カプリコーン「はぁ…全く…」
風和瀬は立ち上がりラストワードを発動した。
風和瀬「十二天星 第十星座 山羊座!ラストワード!」
ジジジ…ビリビリビリ…
大気が振動する。
長津「な…」
倉本「麻莉ちゃんが…」
光「…」
佐野守「ラストワードを…」
条乃「使おうとしてるのか…」
風和瀬「じゃあやるよ。カプリコーン」
カプリコーン「はいはい」
風和瀬「
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ!
風和瀬はラストワードを発動した。それと同時にアンヴィの周りにいくつか光の粒が漂い、アンヴィの体の中に入っていった。
アンヴィ「あ…あぁ…あぁ…」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…
アンヴィから放たれていた電気は徐々に消え、次第に収まっていった。
アンヴィ「あ…あ…」
風和瀬「やった…できた…良かった…」
ドサッ
風和瀬はその場に倒れた。
カプリコーン「…全く。無茶しちゃって」
カプリコーンも力を使い、消えてしまった。
条乃「な…」
双葉「風和瀬…」
早乙女「麻莉ちゃん…」
アンヴィ「あれ…私は…」
アンヴィは周囲を見渡した。
アンヴィ「何が…どうなって…」
エクス・マキナ「勝者 嫉妬の天使 アンヴィ・ディ・コル!」
アンヴィ「!!」
辺りにエクス・マキナの声が響く。
長津「風和瀬…」
立花「いや…よく頑張ったよ…風和瀬は」
矢巾「風和瀬さん…」
佐野守「麻莉ちゃん…」
光「…」
イラ「っしゃあ!俺たちの勝ちだ!」
???「よくやったな。あの子も」
ルフリア「そうですね」
???「…」
ザッザッザッ
アンヴィは風和瀬に近づいた。
アンヴィ「あなた…なんで倒れてるの…」
風和瀬「…」
風和瀬は返事をしなかった。
アンヴィ(もしかして…さっきの声って…この人の…じゃあ…苦しみから救ってくれたのって…)
アンヴィは風和瀬を見た。
アンヴィ「…その…ごめんね。あなたに…酷いことして…」
風和瀬「…」
十二天星 第十星座 山羊座 風和瀬 麻莉
VS
嫉妬の天使 アンヴィ・ディ・コル
勝者:嫉妬の天使 アンヴィ・ディ・コル。