刹那「…全く」
光「…」
キル「ここまでの力があってなぜ侵略された?」
光「分からん。それ程までに相手が強いのか、それともこっちが弱いのか」
刹那「…まぁ、これじゃあ負けても仕方がない。俺に攻撃したが効果もなかった」
光「…だな」
本庄「光さーん!」
光「ん?お?あいつらか」
本庄「光さーん!怪我してませんかー?」
光「俺は大丈夫だー!でもこいつらが怪我してるー!」
本庄「分かりましたー!じゃあ私が治しまーす!」
タッタッタッ
本庄が走ってきた。
光「お前らはどうする?ここに残るか?」
刹那「…あぁ、残るとしよう」
キル「俺もだ」
光「分かった」
その後、本庄が怪我をしている人の傷を治した。
本庄「みなさん。お疲れ様でした。みなさんのおかげでこちらは怪我人が少なかったです」
条乃「はぁ…しんど…」
倉本「でも条乃さんは何かしました?」
条乃「したわ!お前らを守るために戦ったわ!」
倉本「え?そうなんですか?ただの戦闘狂だと思ってましたよ」
条乃「てめぇ…ちっこいくせに…」
三室「和人。ありがとうな。助けてくれて」
条乃「ほんとだぜ…あの時は間に合わねぇかと思っちまった」
三室「まぁ、なんだ…ありがとな」
条乃「いいってことよ」
エクス・マキナ「ん…」
本庄に傷を治してもらったエクス・マキナが目覚めた。
エクス・マキナ「あれ…私は…」
光「…起きたか」
エクス・マキナ「あなたは…」
光「天野 光。十二天星 第七星座。天秤座だ」
エクス・マキナ「あー…そうですか…」
光「全て話してもらうぞエクス・マキナ」
エクス・マキナ「なにを…でしょうか」
光「そりゃあ…」
条乃「決まってんだろ。お前らのことだ」
エクス・マキナ「私たちの…?」
条乃「当たり前だろ。お前らのせいでこっちは散々迷惑した。光の母親が死んだのも、現代や幻想郷にドレインが湧いて出てきたのも、3人の子供が危険にさらされたのも…全てお前らが原因だろうが。いい加減にしろよ」
エクス・マキナ「すい…ません…」
光「とりあえず話して。君らのこと」
エクス・マキナ「分かり…ました…」
エクス・マキナは光たちに全て話した。
光「…なるほどね」
条乃「で?なんだ?自分らの世界が取られたからこっちの世界から俺たちを呼んであいつらを見返そうとしたのか?」
エクス・マキナ「…はい」
条乃「だったらなぜそれを俺たちに言わないんだ。わざわざ体力削ってまで戦う必要もねぇだろ」
エクス・マキナ「ごもっともです…」
条乃「どうする智志。乗り込むか?」
長津「いや、とりあえずあっちの人と話をしよう」
光「それがいい。俺たちは戦争しに行くんじゃない。話をしに行くんだ」
条乃「じゃあこいつらも連れてくぞ」
光「あぁ、そうだな」
エクス・マキナ「ありがとう…ございます」
条乃「さっさとあいつらを呼べ。お前らの世界に行くぞ」
エクス・マキナ「分かり…ました」
エクス・マキナはイラ・エグゼ、アンヴィ・ディ・コル、ソベル・オルグイユ、アセディ・クレイハート、クーネ・ルフリアを呼んだ。
エクス・マキナ「呼んできました」
条乃「簡単に要件を言うぞ。お前らの世界に行ってあいつらと話をする」
オルグイユ「あいつらとか?」
イラ「あんなゴミクズと話をするってのか!」
ルフリア「イラさん…落ち着いてください」
アセディ「あの人たちとは話し合いができるとは思えないよ。彼らは感情が大きく出てるからすぐに話を断ち切ると思うよ」
アンヴィ「…」
条乃「じゃあどうするんだ?お前ら」
オルグイユ「…」
イラ…」
条乃「自分たちの世界を取られ、挙句俺たちにまでボコボコにされた。お前らはこれからどうするつもりだ?」
アセディ「それは…」
アンヴィ「…」
条乃「俺たちは話し合いをするだけだ。だからお前らも着いてこいよ」
エクス・マキナ「…分かりました。決定事項です。従います」
イラ「エクス・マキナ…」
条乃「智志。いつ行くよ」
長津「とりあえず一旦幻想郷に戻ろう」
条乃「分かった。お前ら、次幻想郷の人たちに手を出してみろ。潰すからな」
エクス・マキナ「…分かってます」
条乃「じゃあ戻るぞ」
十二天星と大罪の天使、エクス・マキナは幻想郷に戻った。
霊夢「…木葉」
魔理沙「…遅いな。木葉」
霊夢「えぇ、心配よ」
魔理沙「…」
霊夢「…今度は…ちゃんと戻ってきて欲しい」
魔理沙「…そうだな」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…
霊夢、魔理沙「!!」
霊夢と魔理沙の前に魔法陣が展開された。
魔理沙「霊夢!これって」
霊夢「えぇ、あの時と同じものね」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…
その魔法陣から十二天星と大罪の天使、エクス・マキナが現れた。
霊夢「木葉!」
木葉「ただいま。霊夢」
霊夢「木葉ー!」
ギュッ…
霊夢は木葉に抱きついた。
木葉「遅くなってごめんね」
霊夢「本当よ…心配したわよ」
魔理沙「おかえり木葉。元気そうだな」
木葉「あぁ、まぁ、元気…かな?」
魔理沙「そうか。それは良かった」
木葉「ねぇ、霊夢」
霊夢「なに?」
木葉「俺たち少し休んだらまた出かけなくちゃならない」
霊夢「え…なんで…」
木葉「この人たちの世界に行って話をするんだ」
霊夢「誰と?」
木葉「この人たちの世界を奪った人たちと」
霊夢「奪った?世界を?」
木葉「そうそう」
霊夢「…そう」
霊夢は見て分かるくらいに落ち込んだ。
アンヴィ「…」
アンヴィは霊夢と木葉を見ていた。
アンヴィ(温かそう…あの二人…グラが奪いたくなるのも…分かる…かも…)
条乃「霊夢さん!少しだけ休んだら出発するので、それまでここで休んでもいいですか!」
霊夢「え、えぇ、構わないけど…」
条乃「ありがとうございます!」
矢巾「条乃さんってなんで敬語使えるんですかね?」ヒソヒソ
双葉「さ、さぁ?相手が女性だからかな?」ヒソヒソ
矢巾「僕は霊夢さんが初めてですよ。条乃さんが敬語使ってるのを見るのは」ヒソヒソ
双葉「まぁ、そうだね」ヒソヒソ
長津「では霊夢さん。少しの間だけ休ませていただきます」
霊夢「え、えぇ、分かったわ」
その後、みんなは神社で休むことにした。
霊夢「…木葉」
木葉「ん?どしたの?」
霊夢「ちょっとそこに横になって」
木葉「え?横に?」
霊夢「そうよ」
木葉「?」
木葉は意味が分からず横になった。
ゴソゴソ…ギュッ…
木葉「!」
霊夢「…」
木葉「霊夢?」
霊夢「…少し、このままでいさせて」
木葉「え、うん」
霊夢は横になり、木葉を後ろから抱きついた。
木葉「…どうしたの?霊夢」
霊夢「…」
ギュゥゥゥゥゥゥ…
霊夢はより強く抱きしめた。
霊夢「…やっと帰ってきたって思ったらすぐどこかに行くんだから…寂しいのよ」
木葉「…」
霊夢「少しくらい…一緒にいて…」
木葉「…分かった。でも良いのか?後ろからで」
霊夢「えぇ、いいわよ」
木葉「…そっか」
スッ…
霊夢「!」
木葉は霊夢の手に自分の手を添えた。
木葉「じゃあ俺は霊夢の手を包んでおくことにしようかな」
霊夢「…ありがと。温かいわ」
木葉「それは良かった」
そのまま霊夢と木葉は二人して寝てしまった。
アンヴィ「…」
その光景を見ていた嫉妬の天使 アンヴィ・ディ・コル。
アンヴィ「…私はずっと嫉妬していた…私より強い人、私より幸せな人、私より優れている人…みんなを嫉妬した…でもなんでだろ…この人たちを見てたら…温かくなる…」
スッ…
アンヴィ・ディ・コルは立ち上がった。
スタスタスタ
そのまま別の部屋に行き、掛け布団を持ってきた。
バサッ!
そしてその掛け布団を寝ている木葉と霊夢にかけた。
アンヴィ「…何してるんだろ…私。嫉妬の天使が呆れるわ…」
アンヴィ・ディ・コルは部屋を出た。
アンヴィ「!!」
アンヴィ・ディ・コルが部屋を出ると、そこには風和瀬がいた。
アンヴィ「…あなたは」
風和瀬「十二天星 第十星座 山羊座の風和瀬 麻莉です」
アンヴィ「…ここで何してるの?」
風和瀬「それは私もあなたに聞きたいことです」
アンヴィ「…私は、そこで寝ている人がいたから布団をかけてあげただけ」
風和瀬「そうですか」
アンヴィ「…あなたは」
風和瀬「…少しあなたと話がしたくて探してたんです」
アンヴィ「私と…話?」
風和瀬「えぇ、そうです」
アンヴィ「…」
風和瀬とアンヴィは縁側に座った。
アンヴィ「…それで、話って」
風和瀬「…私とあなたが戦った時のことです。私はあの時、あるものを見ました。私が知らない誰かの記憶…なのに、全て私に変わっている」
アンヴィ「…」
風和瀬「おかげで私はあの時、見たことも無いはずの記憶を自分の過去だと錯覚してました」
アンヴィ「…」
風和瀬「これだけ言って聞きます。あれは…あなたの過去ですか?」
アンヴィ「…」
風和瀬「…答えられないなら大丈…」
アンヴィ「そう。私の記憶であり過去」
風和瀬「…やっぱり」
アンヴィ「…私の能力は知ってる?」
風和瀬「…分かりません」
アンヴィ「私の能力はね、精神的ダメージを与える能力なの。私はその能力を使って私の過去とあなたを照らし合わせた」
風和瀬「…」
アンヴィ「だからあなたは誰かの過去を自分の過去だと認識したの。私の能力はそこから相手に精神的ダメージを与えるの」
風和瀬「…じゃあ、あの時聞いたバケモノって言うのは…」
アンヴィ「…私が小さい頃に言われたことなの」
風和瀬「…」
アンヴィ「私はこの能力を持ってたから人から悪い目で見られていたの。いじめられたりもした。私の能力はその度に強くなっていった」
風和瀬「…」
アンヴィ「私の能力はね、自分が精神的ダメージを受けるとどんどん強くなるの。強くなればなるほど制御が効かなくなる。だから、定期的に能力を使わないといけないの」
風和瀬「…そうなのね」
アンヴィ「…でも、その度に自分以外の誰かが傷つく…しかもその原因が私だと知られてしまった」
風和瀬「…」
アンヴィ「それからの私は場所がなく、ただただそこにあるだけ。でもその時、エクス・マキナが拾ってくれた」
風和瀬「…」
アンヴィ「あの人は私を救ってくれた恩人。だから私はあの人について行くことにした」
風和瀬「ちょっと待って…いじめられたって何百年も前に人は存在してたの?」
アンヴィ「いいえ、いなかったよ。私が生まれたのはこの世界じゃなく、あっちの世界だよ」
風和瀬「じゃあ…」
アンヴィ「みんなが言ってた昔に存在した嫉妬の大罪って私のことじゃないんだ」
風和瀬「え…」
アンヴィ「…他の人たちもそうだよ。強欲、暴食、怠惰、傲慢、憤怒、色欲…何百年か前に存在した追放された七人の大罪の天使はみんな今の私たちの祖先みたいなものだよ」
風和瀬「そう…なんだ」
アンヴィ「みんなは順風満帆に生きてきたよ。でも、私は…ね…」
風和瀬「…能力って生まれつき?」
アンヴィ「そうだよ。私たちは大罪の天使の後継者みたいなものだからね。生まれつきその能力を持って生きてきた」
風和瀬「そう…」
アンヴィ「…でもあの時助けてくれた…あなたが」
風和瀬「私が?」
アンヴィ「うん。あの時助けてくれなかったら私はどうなってたか…」
風和瀬「でもあれは私が…」
アンヴィ「それでも私を助けてくれた。こんな私をあなたは見捨てなかった。ありがとう。十二天星」
風和瀬「…」
アンヴィ「あっちの世界は危険だよ。あいつらが管理してるから」
風和瀬「ねぇ、あいつらって誰なの?」
アンヴィ「…喜怒哀楽。4つの感情を具現化させた生き物だよ」
風和瀬「喜怒哀楽…という事は、4人?」
アンヴィ「そう。4人だよ」
風和瀬「その人たちは…強い?」
アンヴィ「うん。少なくとも私たち七人の大罪の天使が戦っても4人に負けるくらいだから」
風和瀬「そう…なんだ」
アンヴィ「でも大丈夫。何かあったら私が助けるから」
風和瀬「でも…」
アンヴィ「私はあなたの力になりたいの。あなたがあの時私を助けてくれたように」
風和瀬「そっか…ありがとう…じゃあお願いしようかな」
アンヴィ「うん!頼って!」
風和瀬「よろしくお願いしますね。嫉妬の天使 アンヴィ・ディ・コルさん」
アンヴィ「こちらこそ。十二天星 第十星座 山羊座 風和瀬 麻莉さん」