スタスタスタ
霊夢と木葉は居間に向かった。
長津「おや、光。起きたか」
木葉「ん?あぁ、まぁ」
条乃「飯が冷めるぞ。早く来い」
木葉「…はいはい」
その後、みんなで夕飯を食べた。
木葉「〜♪〜♪」
倉本「光さん」
木葉「ん?どうした?結衣」
倉本「お話があります」
木葉「どうしたの?改まって」
倉本「光さんはあっちの世界に行ったら、戦いはしないんですよね?話し合いに行くだけですよね?」
木葉「あ、あぁ、そのつもりだが」
倉本「ほんとに戦わないんですね?」
木葉「…どうしたんだ?結衣」
倉本「…その」
木葉「?」
倉本「大罪の人たちなんですが…私たちと一緒に暮らせないでしょうか」
木葉「一緒に?」
倉本「…はい」
木葉「…どうだろうね。あの人たちからすれば故郷を奪われた訳だしもし故郷を返してくれたら彼らはそこに住むだろうね」
倉本「…」
木葉「…だが問題は、返してくれなかった時だね」
倉本「?」
木葉「俺たちは話し合いをするだけだ。でも、向こうが戦闘の意思があって攻撃してきた場合、俺たちは戦うことになるだろうね」
倉本「…」
木葉「そうなれば当然怪我人も出る」
倉本「…そうですね」
木葉「まぁ…俺もあの人たちがこっちに住めば安心するんじゃないかって思ってる」
倉本「!!」
木葉「でも、難しいね。あの人たちの故郷はあっちの世界だから」
倉本「…」
木葉「まぁもし、故郷を離れなければならなかったら、その時は俺たちがあの人たちと一緒に暮らそう」
倉本「!!」
木葉「…風和瀬も嫉妬の天使と仲良くなってるしね」
倉本「そうなんですか?」
木葉「あぁ、心を読める風和瀬が寄り添えるんだ。俺たちも一緒に住むことくらい容易いよ」
倉本「分かりました」
木葉「まぁ、住むかどうかは明日次第…かな」
倉本「そうですね」
木葉と倉本が話していると…
本庄「光さん」
木葉「ん?どうした?本庄」
本庄「あっちの世界に行く件なんですが」
木葉「?」
本庄「話し合いをするだけなんですよね?」
木葉「あぁ、そのつもりだよ」
本庄「…そうですか。分かりました」
木葉「…心配?」
本庄「…はい」
木葉「まぁ…何事も無かったらいいけど」
本庄「…そうですね」
木葉が本庄と話していると
佐野守「光さん」
木葉「ん?今度は佐野守か?どうした?」
佐野守「エクス・マキナさんが泣いていましたよ」
木葉「…?それで、どうしたの?」
佐野守「話を聞いたらこれで故郷に帰れるって言ってましたよ」
木葉「そうか」
倉本「…」
木葉「…さて、どうするべきか」
本庄「どういうことですか?」
木葉「…俺と結衣は、大罪の人たちがこっちに住めば安心するんじゃないかって思ってる」
本庄「…まぁ、そうですよね」
佐野守「…でも、エクス・マキナさんは承諾するでしょうか」
木葉「…分からない。明日次第だね」
佐野守「…そうですか」
木葉「3人とも、ちゃんと大罪の人たちのことを考えてて偉いね」
倉本「いえいえ」
本庄「私たちはそんな…」
佐野守「やっぱり泣いてるより笑顔の方がいいですもんね」
木葉「…そうだな。じゃあ明日、話し合いが上手くいきますように…だな」
本庄「…えぇ」
倉本「…そうですね」
その後、みんなは眠りについた。
ー翌日ー
木葉「…朝か」
長津「やぁ、光。起きたかい?」
木葉「あぁ、起きたよ」
長津「霊夢さんは?」
木葉「…まだ寝てるよ」
長津「じゃあみんなが起きてから出発しようか」
木葉「…あぁ」
スタスタスタ
長津はその場を去った。
木葉(…祈石と願石、2つとも作っておくか)
長津「…それじゃあ、行こうか」
木葉「あぁ」
霊夢「木葉」
木葉「ん?」
霊夢「…ちゃんと帰ってきて。私を1人にしないでよ」
木葉「…あぁ、任せてくれ。ちゃんと帰ってくるから」
霊夢「うん…」
アンヴィ(…まただ…また心がポカポカする)
ルフリア(…いいなぁ。私もこの人たちみたいに…)
長津「エクス・マキナさん。あっちの世界に繋いでくれますか?」
エクス・マキナ「…えぇ、分かりました」
エクス・マキナはあっちの世界に繋ぐ魔法陣を展開した。
長津「光。行くよ」
木葉「…あぁ」
霊夢「木葉…」
木葉「霊夢。霊夢の部屋に祈石と願石を置いてあるから、何かあったら使って」
霊夢「え…」
木葉「あっちの世界に話し合いに行くけど、戦闘しないって訳じゃないから」
霊夢「そう…なの…」
木葉「あと、言想ノ結…持ってる?」
霊夢「えぇ、持ってるわ」
ゴソゴソ…
霊夢は言想ノ結を取りだした。
霊夢「これね…ってあれ?光ってる?」
木葉「あぁ、霊夢が寝ている間、ちょっと仕組みを変えたんだ。それが光ってる時は俺が生きてるって証拠だよ」
霊夢「…そうなの」
木葉「それで、もし俺が死んだら…言想ノ結は砕けちゃう」
霊夢「…そう…なの…」
木葉「だから、言想ノ結が光ってる時は俺が生きてるから安心して」
霊夢「…分かった…」
木葉「…それじゃあ、行ってくるね」
霊夢「…えぇ」
長津「…じゃあエクス・マキナさん。お願いしますね」
エクス・マキナ「…」
長津「エクス・マキナさん?」
エクス・マキナ「え?…え、何ですか?」
長津「全員準備ができたので、転送お願いしますね」
エクス・マキナ「え…あ…はい。分かりました」
アンヴィ「…」
エクス・マキナは魔法陣を作動させた。
シュッシュッシュッ…
十二天星と大罪の人たちは次々と転送されていく…
霊夢「木葉!」
木葉「!!」
霊夢「ちゃんと帰ってきて!待ってるから!」
木葉(霊夢…)
バッ!
霊夢「!!」
木葉は自分の手を握りしめ、親指を立てていた。
木葉(…あぁ、任せて)
シュッ……
そして、さっきまでいた人たちはあっちの世界に行ったのだった。
霊夢「…木葉」
シュッシュッシュッシュッシュッ………
十二天星たちは大罪の人たちが住んでいた世界に降り立った。
条乃「…なんだ、ここは」
周りは荒廃していた。
条乃「…何もねぇぞ」
エクス・マキナ「…どうやら、あいつらに徹底的に壊されたようですね」
長津「どういう事ですか?」
エクス・マキナ「…私たちが立っているところは元々私たちの国の中央部だったんです」
長津「!?」
本庄「じゃあ…」
エクス・マキナ「…はい。周りを見渡しても何も無いってことは、国が崩壊し、人も殺されたという事です」
佐野守「!!」
アンヴィ「…」
イラ「…実に腹立たしい。あいつらが俺たちの国を崩壊させたのも、俺たちがあいつらに負けたのも」
オルグイユ「…」
エクス・マキナ「どうしましょうか…正直、ここまでとは想像も…」
???「おや?また痛めつけられたいのかな?負け犬ども」
突然、空から声が聞こえた。
エクス・マキナ「…」
条乃「なんだ?あいつは」
アンヴィ「…」
イラ「来やがったか。あの野郎」
???「もう諦めたのかと思ったがしぶといな?あれだけボコボコにされたのによぉ?」
エクス・マキナ「…」
???「なんか言ったらどうだ?大罪の総括者 エクス・マキナさんよぉ?」
エクス・マキナ「くっ…」
???「それに、後ろにいるやつはなんだ?仲間でも集めてきたか?」
エクス・マキナ「…」
???「弱いやつはよく群れるって聞くが、これを見てる限り、それは本当のようだな?」
イラ「黙れー!」
ビュン!
エクス・マキナ「!!」
イラは???に向かって攻撃を仕掛けた。
ドゴォン!
イラは???に攻撃を当てた。
シューーーーー…
???「ん?なんかしたか?」
イラ「くっ…」
???「全く…お前も学習しないな?憤怒の大罪 イラ・エグゼ」
ゴーーーーン……
どこからともなく鐘のような音が聞こえた。
イラ「ごふっ…」
バタン
イラ・エグゼはその場に倒れた。
条乃「おい。今あいつ何かされたか?」
長津「いや、分からなかったが…」
エクス・マキナ「…」
アンヴィ「…」
風和瀬「アンヴィさん。あの人…何でいきなり倒れたんですか?」
アンヴィ「…それは、あいつの能力が影響してる」
風和瀬「そもそもあの人は誰なんですか?」
アンヴィ「…私たちが勝てなかった喜怒哀楽のうちの一人」
アンヴィ「…怒の烙印を持つ者…名前は…メギストス」
風和瀬「メギ…ストス…」
メギストス「で?何しに来たんだ?エクス・マキナ」
エクス・マキナ「…」
長津「俺たちは話し合いに来たんだ」
ドゴォン!
十二天星「!?」
長津「ごふっ…」
ヒューーーーー…ズサーーッ
長津は大きく後方に飛ばされた。
条乃「な…」
光「…」
メギストス「…お前には話してない。勝手に口を開くな。殺すぞ」
長津「うっ…くっ…」
メギストス「…で、もう一度聞くぞ。何しに来た」
エクス・マキナ「…」
十二天星「…」
メギストス「…答えないのか?」
エクス・マキナ「私たちは…」
メギストス「あ?聞こえねぇわ」
エクス・マキナ「私たちは!私たちの世界を取り戻すために来たのよ!」
メギストス「取り戻す?この世界を?…ハッハハハハハハハ!何言ってんだお前!俺たちに勝てねぇのにどうやって取り戻すんだよ!」
エクス・マキナ「勝てる…勝てる!お前なんかに負けな…」
ガシッ…
エクス・マキナ「!!」
メギストスはエクス・マキナの口を覆い、そのまま持ち上げた。
エクス・マキナ「んー!んー!」
エクス・マキナは口を塞がれているため、声が出せない。
メギストス「…戯言も程々にしな」
エクス・マキナは何も出来なかった。
メギストス「それに…誰だ。お前らは」
光「…俺たちは十二天星だ」
メギストス「十二天星だと?じゃあお前らが…そうか」
ドサッ
メギストスはエクス・マキナを離した。
メギストス「…お前らがあの十二天星か」
光「…」
メギストス「レヴィリーの奴が聞いたら喜ぶだろうな。楽しそうな玩具が来たんだからな」
メギストスは振り返りその場を去ろうとした。
メギストス「…俺たちはこの先にいる。この世界を取り戻したいなら来な」
シュッ
メギストスは空を飛び、その場を去った。
エクス・マキナ「ゲホッゴホッゴホッ…」
光「…」
アンヴィ「エクス・マキナ。大丈夫?」
エクス・マキナ「はい。大丈夫ですよ」
オルグイユ「…イラ。立てるか?」
イラ「あぁ。あの野郎…次会ったら立てねぇようにしてやる」
倉本「長津さん…大丈夫ですか?」
長津「あぁ、すまない。大丈夫だ」
光「エクス・マキナ。あれがお前らの世界を奪った奴らか?」
エクス・マキナ「はい。さっきの人は喜怒哀楽の怒の烙印を持つ者…名前をメギストス」
光「メギストスか」
エクス・マキナ「はい。敵はあの人含め、4人います」
条乃「さっきの見てる限り、4人だと骨が折れるな」
本庄「そうですね…」
佐野守「全然見えなかったんですから…」
アンヴィ「…」
光「だが、俺たちはあくまで話し合いに来ただけだ。戦闘は…相手がその意思があるときに…」
三室「…そうだな」
エクス・マキナ(…私たちは…あなたたちを退かせます…待っててください…烙印の総括者…ロンギヌス…)