ロンギヌス「さぁ、続きをしようや」
ライブラ「…ッ」
ジェミ「ライブラ!」
ジェニ「避けてください!」
ライブラ「!」
ライブラはジェミ、ジェニの言う通りにその場から離れた。
ロンギヌス「!!」
ジェミ「はぁぁぁぁぁ!」
ジェニ「はぁぁぁぁぁ!」
ポワンッ
ジェミとジェニは能力を使った。
ジェミ「これで…」
ジェニ「分離してください!」
トンッ
ジェミとジェニの手がロンギヌスの胸に当たった。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…
すると、ロンギヌスの体から力が抜けていった。
ロンギヌス「な、なんだ…この力…」
ジェミ「ジェニの」
ジェニ「私の能力です!」
ロンギヌス「くっ…いらんこと…するなぁ!」
ロンギヌスは能力を使った。
ロンギヌス「変化!」
ジェミ「!!」
ジェニ「!!」
パリン!
ロンギヌスの能力により、分離の能力の効果が切れた。
ジェミ「な…」
ジェニ「そんな…」
ガシッ!
ジェミ「!!」
ジェニ「うっ…」
ロンギヌスはジェニの首を掴んだ。
ロンギヌス「こいつ…厄介な能力だな…」
ジェミ「な…私の妹から手を離しなさい!」
ジェニ「お…お姉ちゃ…」
ドカドカドカ!
ジェミはロンギヌスからジェニを切り離そうと何度も蹴った。
ジェミ「このっ!このっ!さっさと離しなさいよ!」
ジェニ「お、お姉ちゃ…逃げて…」
ジェミ「そんな事しないわよ!私の妹はあんただけなんだから!絶対に逃げない!」
ジェニ「お…お姉…ちゃん…」
ドカッ!ドカッ!ドカッ!
ジェミは何度もロンギヌスを蹴る。
ジェミ「このっ!早く離しなさいよ!」
ロンギヌス「…痛てぇな…おい」
ジェミ「だったら離しなさいよ!このバカ!」
ロンギヌス「あ?」
グググ…
ロンギヌスは手に力を込める。
ジェニ「あ…がっ…」
ジェニの首はどんどん締め付けられる。
ジェミ「さっさと!離しなさいよ!」
ジェニ「うっ…」
ジェニの意識はどんどん薄れていく。
ロンギヌス「いいのか?これ以上蹴るとこいつはどんどん苦しくなるぜ?」
ジェミ「黙れ!私の妹から手を離せ!」
ロンギヌス「…」
ゴキッ!
嫌な音が辺りに響き渡った。その音は小さかったが星座たちにはよく聞こえた。それと同時にジェニから力が抜けていった。
ジェミ「え…何…今の音…」
ジェニ「…」
ライブラ「な…」
アクエリアス「…」
レオ「あ、あの野郎…」
スコーピオ「…」
タウラス「…」
ジェミはその小さな音を聞き逃さなかった。
ドサッ…
重力に抗することなく落ちてきたそれは、ジェミによく似た存在だった。
ジェミ「ジェ…ジェニ…?」
ジェニ「…」
ジェニだった。ジェニは声を発することも無く、ただそこに倒れている。
ジェミ「ね…ねぇ…ジェニ…」
ジェミは恐るおそる近づいた。
ジェミ「ねぇ…ジェニ…」
ジェニ「…」
ジェニは返事をしなかった。
ジェミ「ねぇ…起きてよ…ジェニ…」
ジェミはジェニの体を揺すったが反応はなかった。
ジェミ「嘘でしょ…ねぇ…冗談でしょ…ジェニ…」
ジェニ「…」
ジェミは目の前で寝ている人物に何度も呼びかけた。
ジェミ「あ…あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ジェニは嫌な音とともに動かなくなっていた。
ジェミ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
タウラス「や、野郎…」
スコーピオ「ジェニを…」
ライブラ「…」
ピスケス「ジェニちゃん…」
レオ「くっ…」
アリエス「なんてことを…」
ヴァルゴ「そ、そんな…」
キャンサー「…」
サジタリウス「…」
カプリコーン「…」
アクエリアス「…」
ロンギヌス「だから言っただろ?どんどん苦しくなるぞって。その限界が来たんだろ」
ジェミ「あ、あんた…」
ロンギヌス「あ?」
ジェミ「あんたは…私が…」
ロンギヌス「…」
ジェミ「私が殺してやる!」
ロンギヌス「…やれるもんならやってみな。ポンコツ」
ジェミ「くっ…はぁぁぁぁぁぁぁ!」
ギュォォォォォォォ!
ジェミは力を溜めた。
ロンギヌス「…ほぅ、中々良いじゃないか」
ジェミ「あんたは…私が!」
ジェミが溜めた魔力を放とうとした時…
???「死に腐りなさい」
ヒュォォォォォォォ…
ロンギヌス「!?」
ロンギヌスの体は徐々に蝕まれていった。
ロンギヌス「なんだ…これは…」
ライブラ「…アクエリアス」
アクエリアス「…」
アクエリアスが冥界の能力でロンギヌスを蝕んでいた。
アクエリアス「…」
ロンギヌス「て、てめぇ…いつからこんな力を…」
アクエリアス「黙れ」
アクエリアスは冥界の能力を強くした。
ロンギヌス「くっ…」
ジェミ「アクエリアス…」
アクエリアス「少し前から気づいてたわ。あんた、ジェミの攻撃を受けていて一切傷がつかなかった」
ロンギヌス「…」
アクエリアス「回復…してるんでしょ」
ロンギヌス「!!」
ジェミ「じゃ…じゃあ…」
アクエリアス「ジェミがいくら攻撃しても意味がなかったのよ」
ジェミ「…」
アクエリアス「でも、もう終わりね。私を怒らせたんだから」
ロンギヌス「へっ…てめぇごときに…」
ヒュォォォォォォォォ…
アクエリアスは冥界の能力をもっと強くした。
ロンギヌス「がっ…ぐぁ…」
アクエリアス「黙れ。口を開くな」
ジェミ「アクエリアス…」
アクエリアス「ジェミ。ジェニを連れて下がって」
ジェミ「わ、分かった…」
ジェミはジェニを抱え、後退した。
ロンギヌス「くっ…てめぇ…」
アクエリアス「何?あなたがしたことに比べたら可愛いもんでしょ?」
ロンギヌス「…」
アクエリアス「あなたも同じようになってみる?ジェニと同じように……首を折ってあげましょうか?」
ロンギヌス「…」
アクエリアス「やはりあの時…消しておくべきでしたね。ライブラ」
ライブラ「…」
アクエリアス「私はあの時、封印するのではなく消すことを勧めた。なのにあなたは封印する選択を取った。責任…あるんじゃない?」
ライブラ「…そうね」
アクエリアス「…まぁ、今更こんなこと言っても仕方ないわ。覚悟して。今からあんたを跡形もなく消してあげる」
ロンギヌス「ふざけんじゃ…ねぇ!」
ヒュォォォォォォォォ……
アクエリアスはさらに能力を強くした。
ロンギヌス「がっ…あぁぁぁぁぁぁぁ!」
アクエリアス「うるさいわね。これ以上迷惑かけないでほしいわ」
ロンギヌス「くっ…てめぇ…」
その頃、十二天星たちは…
光「それで、頼みってなんだ」
メギストス「あぁ、頼みってのはな…俺たちを消して欲しいってことだ」
十二天星「!?」
立花「お前を…消すだと?」
メギストス「そうだ」
本庄「でも…なぜ…」
メギストス「…」
メギストスは少し黙り、口を開いた。
メギストス「…流石にここまでするとは思ってなかったからだ」
倉本「ここまで…?」
メギストス「あぁ、俺とルーフ、ウリン、レヴィリーはそれぞれ見ているものを共有している。簡単に言うと、俺は今ここにいるがルーフが見ているもの、ウリンが見ているもの、レヴィリーが見ているものを見ることが出来る」
光「…視覚を共有してるってことだな」
メギストス「…あぁ、その通りだ」
風和瀬「でもそれがなんの関係が…」
メギストス「…本人なら分かるんじゃないか?」
十二天星「?」
メギストス「第三星座 お前なら分かるだろ?」
双葉「!!」
十二天星たちは一斉に双葉を見た。
十二天星「!?」
双葉の体は一部欠けていた。
双葉「…なんだ、分かってたのか。お前」
メギストス「言っただろ?俺は視覚を共有している。あの場には…レヴィリーがいる」
双葉「…なるほどね」
風和瀬「双葉さん!」
双葉「大丈夫。まだ半分あるから」
風和瀬「半分って…」
双葉「みんな、聞いてくれ」
双葉は今起こってることをみんなに話した。
双葉「ジェニが…殺された」
十二天星「!?」
十二天星たちは驚いていた。
条乃「殺されただと!?どういう事だ!」
双葉「…ジェミの反応はある。だがジェニの反応が無い」
倉本「え…それって…」
本庄「ほんとに…死んでるってことですか…」
双葉「…」
条乃「ちょっと待ってろ!俺が今からタウラスに聞く!」
条乃はタウラスに声を繋げた。
条乃(タウラス!おい!タウラス!)
タウラス(主か。なんだ)
条乃(宗司のやつが言ってたぞ!ジェニが殺されたって!)
タウラス(…)
条乃(タウラス!どうなんだ!)
タウラス(あぁ、ジェニは殺されたよ。ロンギヌスに)
条乃(!!)
タウラス(首を折られている。もう声も届かん)
条乃(なんだと…)
タウラス(今アクエリアスが本気でロンギヌスを殺そうとしている)
条乃(!!)
タウラス(俺たちは何も出来なかった。すまないと第三星座のやつに言っといてくれ)
その後、タウラスとの通信は切れた。
条乃(おい!タウラス!おい!)
本庄「条乃さん…どうでしたか…」
条乃「…ジェニは殺された」
十二天星「!?」
その場の十二天星たちは戦慄した。
条乃「ロンギヌスってやつにな…」
長津「ロンギヌス…」
メギストス「…」
条乃「今アクエリアスのやつが本気でそいつを殺そうとしてる」
本庄「アクエリアスさんが!?」
条乃「あぁ」
メギストス「…やはり、そうだったか」
条乃「…それで、なぜお前を消さなければならない。早く本題を言え」
メギストス「ロンギヌス…奴を殺そうとしても無駄だからだ」
条乃「なんだと?」
メギストス「ロンギヌスの心臓は俺たちが持っている。4つに分けてな」
条乃「だから殺せと?」
メギストス「あぁ、俺たちを消さない限り、奴は消せない」
光「だがなぜお前が裏切るようなことを?」
メギストス「…そりゃあ、俺たちがこの世界を奪った時から俺は人の役に立とうと思っていた。だが、それも虚しく叶わなかった。奴はこの世界を奪ったあと、人を消した。1人残らず」
光「…」
メギストス「あれから何百年か月日が流れたが、俺はこの世界を奪ったことを今も後悔している。そして、今お前たちの仲間が殺された。奴の手によって」
光「…」
メギストス「だから俺は…今度こそ人のために…誰かのために動こうと思った。だからお願いだ。俺とルーフ、ウリン、レヴィリーを…消してくれ」