木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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十二天星と十二星座の再会

ロンギヌス「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

ロンギヌスは魔力を高めた。

 

ジェミニ「…」

 

ロンギヌス「受けてみなジェミニ!これが俺の…魔力だ!」 

 

バゴォォォォォォォン!

ロンギヌスは溜めた魔力を解き放った。

  

ジェミニ「…」

 

スッ… 

ジェミニは落ち着いて右手を前に出した。 

 

ジェミニ「…全く、なんで分からないんですか」

 

ブゥン…

ジェミニは消滅の能力を使った。

 

ジェミニ「私の前では全て無に帰すんですよ」

 

ギュォォォォォォォォ……

 

ロンギヌス「!?」 

ジェミニ「…」

 

ジェミニはロンギヌスの魔力を全て消滅させた。

 

ロンギヌス(これでもダメか…)

 

ジェミニ「ロンギヌス」

 

ロンギヌス「…なんだ」

 

ジェミニ「…そろそろ飽きてきましたよ」

 

ロンギヌス「!」

 

ジェミニ「あなたと戦ってると暇になるんですよ。私は動かなくてもあなたを倒せますし」

 

ロンギヌス「何だと…」

 

ジェミニ「いい加減に消えてくださいよ」

 

ロンギヌス「くっ…」

 

ジェミニ「あと、今さっき主の信号を受け取ることができました。あと残ってるのは…喜の烙印 ルーフだけだそうですね」

 

ロンギヌス「!!」

 

ジェミニ「彼女の能力は感情によってステータスが上下する能力。その能力で12人を相手にできると思いますか?」

 

ロンギヌス「…」

 

ジェミニ「あなたに勝ち目はないんです。いくら足掻いても無駄なんです」

 

ロンギヌス「…へっ、だからどうした」

 

ジェミニ「…」

 

ロンギヌス「ルーフが倒されたからといって俺が死ぬわけじゃない。分からねぇのか?ダメージなんてねぇんだよ。今の俺には」

 

ジェミニ「…はぁ、ホントに頭が悪くなってますね」

 

ロンギヌス「あ?」

 

ジェミニ「いいですか?よく聞いてくださいね?あなたの命を繋ぐものが4つのうち3つ消えました。残りは1つです。あなたはその4つによって生命を保ててますがそれが消えれば死んじゃうんですよ」

 

ロンギヌス「…」

 

ジェミニ「そして、私との戦闘により受けた傷が重なります。戦ってなかったらあなたを守る4つの力が消えたとしてもあなたは延命できます。ですが、あなたは既に"瀕死に相当するダメージ"を負っていますよ」

 

ロンギヌス「!?」

 

ジェミニ「なんで自分のことを把握してないんですか。このままルーフが殺されるとあなたは身体を保てなくなりますよ?」

 

ロンギヌス「だが俺にはダメージは無い!回復もしている!」

 

ジェミニ「…そもそもそこが間違ってるんですよ」

 

ロンギヌス「なんだと…」

 

ジェミニ「覚えてますか?アクエリアスが放った冥界の能力」

 

ロンギヌス「!?」

 

ジェミニ「彼女の能力である冥界は効果を反転させる力を持っています。ダメージを受ければ回復し、逆に回復すればダメージになります」

 

ロンギヌス「なら、瀕死のダメージを負ってる俺の体力はほぼ全快のはずだ!」

 

ジェミニ「…私の能力の事、忘れてませんか?変換の能力を」

 

ロンギヌス「!!」

 

ジェミニ「私は能力を使えばあなたを回復させないように変換できますよ?」

 

ロンギヌス「じゃ、じゃあ…」

 

ジェミニ「だから言ってるじゃないですか。あなたは今、ほぼ瀕死状態なんですよ」

 

ロンギヌス「な…」

 

ルーフ(十二天星…十二天星…どこ…)

 

ルーフは十二天星を探すために廊下を走っていた。

 

ルーフ(私も…みんなと…)

  

ザザッ! 

ルーフは立ち止まった。

 

ルーフ「やっと…見つけた…」

 

ルーフの前方に十二天星たちがいるのを確認できた。

  

ダッ! 

ルーフは十二天星の元へ走った。

 

風和瀬「!!」

 

風和瀬はルーフが走ってきてるのを視認した。

  

風和瀬「みなさん!前方!」

 

十二天星たちはみんな一斉に前方を見た。するとそこには走ってきてるルーフの姿が確認できた。

 

ルーフ(早く…)

 

ルーフは速く走った。

 

長津「な…」

 

立花「…」

 

立花はみんなの前に立った。

 

立花「…結界」

 

ガシャン!

立花は結界を展開した。

 

ルーフ「!?」

 

ドンッ! 

ルーフは結界に激突した。

 

ルーフ(え…なんで…あと少しなのに…)

 

立花「…」

 

ルーフ「ねぇ!あなたたち十二天星でしょ!」

 

長津「!!」

 

ルーフ「お願い!私を…私をみんなの元に送って!」

 

条乃「…何言ってんだアイツ」

 

ルーフ「お願い!」

  

ドンドンドン! 

ルーフは何度も結界を叩いた。

 

矢巾「…立花さん。結界を解除した方がいいんじゃ?」

 

立花「…」

  

パキパキ…パキン! 

立花は結界を解除した。

 

ルーフ「!!」

 

ルーフはそのまま長津の元へ走った。

 

ガシッ! 

ルーフは長津の服を掴んだ。

 

ルーフ「ねぇ!お願い!私をみんなのところに送って!」

 

長津「な…あなたも…」

 

ルーフ「お願い!」

 

長津「…」

  

十二天星たちはウリンを送った時の本庄の言葉を思い出した。 

 

長津「…どうする。みんな」

 

十二天星「…」

  

みんな黙っていた。

 

ルーフ「ねぇ!私を殺してよ!」

 

みんな何も言わなかった。

 

ルーフ「なんで…なにも言わないのよ…ねぇ…お願いだから…私を…みんなのところに…」 

 

みんなは沈黙を保つ。

  

ルーフ「お願いだからぁ…」

  

ルーフは精神が不安定になった。 

 

ルーフ「私だけ離ればなれなんて嫌だよ…ねぇ、あなた…私を…殺してよ…」

 

長津「…」

 

ルーフ「…どうすれば私をみんなのところに送ってくれるのよ…ねぇ…教えてよ」

 

長津「…分かりました。あなたをあの人たちの元へ送りますよ」

 

ルーフ「ほんとに…してくれるの?」

 

長津「…はい」

 

ルーフ「じゃあ…お願い…」

 

長津「…でもダメです」

 

ルーフ「…え」

 

長津「先程ウリンを送りました。ですがその時私たちは酷い罪悪感に襲われました。あなたたちがこの世界の人たちを殺したあとに出てきた罪悪感と同じように」

 

ルーフ「…」

 

長津「なので私たちと一緒に来てください」

 

ルーフ「…どこに」

 

長津「今星座たちがロンギヌスと対峙しています。あなたをそこへ連れていきます」

 

ルーフ「それで本当に送ってくれるの…」

 

長津「…はい」

 

ルーフ「…分かった」

 

長津「…じゃあ、行こうか」

 

ルーフ「…うん」

 

十二天星たちはルーフを連れて星座たちがいる部屋に向かった。

 

アクエリアス「…」

ライブラ「…」

スコーピオ「…」

 

3人はある人物を見ていた。

 

アクエリアス「あの人、何するつもりなんでしょうか」

 

ライブラ「…さぁ、分かりませんね」

 

スコーピオ「余計なことをしなかったらいいんだが…」

 

3人はジェミニとロンギヌスの元へ歩を進めるエクス・マキナを見ていた。

 

エクス・マキナ(あの子たちは絶対に死なせない。生きて帰ってもらう。だから私は…あいつに…)

 

スタスタスタ 

エクス・マキナはどんどんロンギヌスたちに近づく。 

 

ロンギヌス「!!」 

 

ロンギヌスはエクス・マキナを視認した。

 

ロンギヌス「だが、最後まで分からねぇぜ?ジェミニ」

 

ジェミニ「…何言ってるんですか」

 

ロンギヌス「はっ!」

  

グヮン!

ロンギヌスは重力の向きを変化させた。

 

エクス・マキナ「!?」

 

すると、エクス・マキナはロンギヌスに吸い寄せられた。

  

ライブラ「!?」

アクエリアス「!?」

スコーピオ「!?」  

ジェミニ「!!」

 

ジェミニがエクス・マキナを受け止めようとした時…

  

ガシッ!

エクス・マキナの動きは止まった。

  

ジェミニ「!!」

ライブラ「!!」

アクエリアス「!!」

スコーピオ「!!」

 

エクス・マキナ「…イラ」

 

イラ「全く…何してるんだよ」

 

イラは重さを重ねる能力で自分とエクス・マキナを重くしていた。

  

エクス・マキナ「これは…」

 

イラ「俺の能力だ。これさえ使えば何とかできるだろうと思ってな」

 

エクス・マキナ「…ありがとうございます。ですが、これだと最後の務めを果たせません」

 

イラ「最後の務めって何するつもりだ?」

 

エクス・マキナ「…」

 

イラ「…あいつを殺すつもりだったか?」

 

エクス・マキナ「…はい。あいつに一矢報いようと思っただけです」

 

イラ「…無茶するな」

 

エクス・マキナ「無茶ではないです。離してください」

 

イラ「離さない」

 

エクス・マキナ「…何故ですか」

 

イラ「もうすぐここに着くから」

 

エクス・マキナ「それは…どういう…」

 

ガチャ…

突然部屋のドアが開いた。

 

ジェミニ「!!」

ライブラ「!!」

アクエリアス「!!」

スコーピオ「!!」

エクス・マキナ「!!」

ロンギヌス「!!」

 

長津「エクス・マキナさん。あとは私たちが…」

 

エクス・マキナ「あなたたちは…」

 

光「ライブラ。力を使うよ」

 

ライブラ「…はい」

 

本庄「アクエリアスさん!私たちも!」

 

アクエリアス「はいはい」

 

三室「スコーピオ!」

 

スコーピオ「あぁ、いいぜ」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ……

光、本庄、三室は戦闘態勢に入った。

 

ロンギヌス「十二…天星…」

 

ジェミニ「やっと来ましたか。そして、あと一人…ルーフも来てますね」

 

ロンギヌス「!!」

 

ロンギヌスはルーフを見つけた。

 

ロンギヌス(やつの能力じゃ…この場は乗り切れない…)

 

双葉「ジェミニ!」

 

ジェミニ「…何ですか?主」

 

双葉「お前…姿が…」

 

ジェミニ「これが本来の私ですよ」

 

双葉「ジェミとジェニは…」

 

ジェミニ「二人で一つの星座ですよ。私は。なので、ジェミであろうがジェニであろうが私は私です」

 

双葉「…そうか」

 

条乃「タウラス!」 

 

タッタッタッ 

条乃はタウラスの元へ走った。

 

条乃「タウラス!生きてるか!?」

 

タウラス「死んでたらここにいねぇよ」

 

条乃「まぁ…それもそうか」

 

風和瀬「カプリコーン!」

 

風和瀬はカプリコーンの元へ走った。

  

風和瀬「ねぇカプリコーン!起きて!カプリコーン!」

 

カプリコーン「…」

  

カプリコーンは返事をしなかった。

  

タウラス「無理だぜ。お嬢さん」

 

風和瀬「タウラスさん…無理ってどういう事ですか」

 

タウラス「カプリコーンはトガミヒメにやられた。死んではないがそれでもダメージが大きかった。しばらく起きないと思うぞ」

 

風和瀬「そんな…」

 

タウラス「…主」

 

条乃「なんだ?」

 

タウラス「このお嬢さんとカプリコーンを守るぞ」

 

条乃「…あぁ、任せろ」

 

長津「アリエス!」

 

矢巾「サジタリウス!」

 

アリエス「…主」

 

サジタリウス「主。どうしましたか」

 

長津「アリエス!動けるのか!?大丈夫なのか!?」

 

アリエス「えぇ、大丈夫ですよ。このくらい」

 

矢巾「サジタリウスも大丈夫?」

 

サジタリウス「あぁ、大丈夫だ」

 

倉本「ピスケス!」

 

倉本はピスケスの元へ走った。

  

倉本「ピスケス…」

  

倉本はピスケスの体に触れた。

 

倉本「…熱い…まさか」

 

本庄「結衣ちゃん!」

 

倉本「姫乃ちゃん…」

 

アクエリアス「…やっぱり」

 

本庄「アクエリアスさん!ピスケスさんは…」

 

アクエリアス「大丈夫よ。ピスケスは熱を浴びただけだから体を冷やして水を与えればまた動けるわ」

 

倉本「お願いアクエリアス…ピスケスを…助けて」

 

アクエリアス「…言われずとも」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ… 

アクエリアスは能力を使った。

 

ボワンッ!

すると、アクエリアスの水がピスケスを包み込んだ。するとピスケスの体温は徐々に戻っていった。

 

倉本「!!」

 

ピスケスは目を覚ました。

 

倉本「ピスケス!」

 

ピスケス「主?どうしたの?」

 

倉本「良かった…」

 

アクエリアス「これでピスケスも大丈夫ね」

 

倉本「ありがとう!アクエリアス」

 

アクエリアス「いいわよ」

 

佐野守「レオ!待ってて!今助けるから!」

 

ドンドンドン!

佐野守は氷漬けになったレオを助けようとしていた。

 

佐野守「ダメ…全然壊れない…早くしないと…レオは寒さに弱いから…」

 

ドンドンドン! 

佐野守は氷を砕こうとする。

 

佐野守「お願い!壊れて!レオが…レオが…レオが死んじゃう!」

 

ドンドンドン! 

佐野守は何度も叩く。

 

佐野守「痛っ!」

  

佐野守は氷の尖った部分に手を打ち付けてしまった。

 

佐野守「うっ…痛い…ごめんね…レオ…私…あなたがいないと何も出来ない…ごめんね…ごめんね…」

 

早乙女「大丈夫だよ麗奈ちゃん!私たちに任せて!」

 

佐野守「…渚ちゃん」

 

そこには早乙女と立花がいた。

 

早乙女「私たちがレオを助けるから!」

 

佐野守「渚…ちゃん…」

 

早乙女「立花さん!結界をレオさんに展開してください!」

 

立花「あぁ、任せろ。キャンサー」

 

キャンサー「分かった」

  

パキパキ…ガシャン!

立花はレオに結界を張った。

 

早乙女「ヴァルゴ!この氷を壊すよ!」

 

ヴァルゴ「えぇ、任せて」

  

早乙女は破壊の能力を使った。

 

早乙女「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

ドゴォン!……ピシッ

 

早乙女「もう一発!」

 

ドゴォン!ピシッ…パキン!ガラガラガラ… 

氷は砕け、レオは開放された。

  

佐野守「レオ!」

 

パキパキ…パリン! 

立花は結界を解除した。

 

佐野守「レオ!」

 

ギュッ!

佐野守はレオに抱きついた。

 

レオ「…主?どうした」

 

佐野守「良かった…良かった…」

 

レオ「?」

 

ヴァルゴ「あなた、氷漬けにされてたのよ?」

 

レオ「!!」

 

キャンサー「お前の主がお前を氷の中から取り出そうと必死に頑張ってたんだぜ?礼を言っときなよ」

 

レオ「そうだったのか…」

 

佐野守「うっ…うぅっ…」

 

ポン…なでなで…

レオは佐野守の頭を撫でた。

  

レオ「ありがとう。麗奈」

 

佐野守「…うん」

 

長津「…さて、これで十二天星が揃ったわけだな」

 

条乃「あぁ」

 

長津「ロンギヌス。あとはお前を倒すだけだ!」

 

ロンギヌス「…こいつら」

 

長津「エクス・マキナさん。少し下がっててください。あとは、私たちがやります」

 

エクス・マキナ「…分かりました」

 

エクス・マキナとイラは後退した。

  

長津「…ルーフさん。いいですね?」

 

ルーフ「…はい」

 

ロンギヌス「ルーフ…てめぇ…」

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