木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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守るべきもの

ジェミニ「…ルーフ」

 

ルーフ「…ジェミニ」

 

ジェミニ「よくもまぁ、この場に顔を出す気になれましたね」

 

ルーフ「…」

 

ジェミニ「私との契約を無視して人を殺したのに」

 

ルーフ「…ごめん…なさい」

 

ジェミニ「ロンギヌスを消すためにどのみちあなたも消しますので心の準備をしててくださいね」

 

ルーフ「…はい」

 

双葉「…」

 

ロンギヌス(どうするか…ルーフの能力で勝てるのか…今は十二天星までも揃ってる…もし、ルーフの能力がいい方向へ向いたら…)

  

ロンギヌスは思案していた。

  

タウラス「おらぁ!」

 

ロンギヌス「!!」 

 

ドゴォン!

タウラスは持ってたハンマーを使ってロンギヌスを叩いた。

  

ロンギヌス「…痛いな」

 

タウラス「なんだ…止められるのか」

 

ロンギヌス「はっ…止められないとでも?」

 

タウラス「まぁ、なんでもいいぜ。俺はただの隙作りだからな」

 

ロンギヌス「あ?」

 

ヒュッ!グサッ!

 

ロンギヌス「!?」

 

ロンギヌスの体に矢が刺さった。

 

ロンギヌス(この矢は…)

 

ロンギヌスは矢の飛んできた方を見た。そこには弓を構えたサジタリウスがいた。

  

ロンギヌス(イドの野郎…)

 

矢巾「サジタリウス!もう3本矢を放って!」

 

サジタリウス「任せろ」

 

ヒュッヒュッヒュッ! 

サジタリウスは言われた通り、3本矢を放った。

 

ロンギヌス(こいつ…)

 

ロンギヌスは能力を使った。

 

ロンギヌス「変化!」

 

すると、サジタリウスが射た矢は軌道を変えてどこかへ飛んで行った。

 

矢巾「…ダメか」

 

サジタリウス「主。あいつには基本飛び道具は効かないよ。隙をついた攻撃をしないとあからさまな攻撃は全て意味が無い」

 

矢巾「分かった」

 

早乙女「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ズサーーーッ…ドゴォン!

 

ロンギヌス「ぐぉ…」

 

早乙女はロンギヌスの腹に蹴りを入れた。

  

早乙女「ヴァルゴ!」

 

ヴァルゴ「任せて!」

  

すかさずヴァルゴが追撃に入る。

 

ヴァルゴ「これでも…くらえ!」

 

ヒュッ…ドゴォン!

 

ロンギヌス「ぐぅ…」

 

三室「風和瀬。俺たちも」

 

風和瀬「はい!カプリコーン!やるよ!」

 

カプリコーン「任せなさい!」

 

三室「スコーピオ。俺たちも」

 

スコーピオ「…あぁ」

 

三室と風和瀬は能力を使った。

 

ロンギヌス「こいつら…」

 

ヒュォォォォォォォォ……

 

ロンギヌス「!!」

 

辺りに不穏な空気が立ち込める。

 

ロンギヌス(これは…第八星座の…)

 

ロンギヌスは辺りを見渡した。すると、スコーピオとカプリコーンが能力を使っているのに気づいた。

 

ロンギヌス(ネオンとノーレか…)

 

ヒュォォォォォォォォ……

不穏な空気がロンギヌスとタウラスを包み込む。

 

ロンギヌス「はっ…良いのか?仲間が死ぬぜ?」

 

タウラス「構わねぇ!やっちまえ!スコーピオ!カプリコーン!」

 

スコーピオ「あぁ」

 

カプリコーン「分かりました!」

 

ロンギヌス「てめ…道連れにするつもりか」

 

タウラス「元からてめぇを殺すために命なんざくれてやるつもりだったさ」

 

ロンギヌス「捨て身の技か…」

 

タウラス「だがそれだけじゃ足りねぇな」

 

ロンギヌス「…よく分かってるじゃないか。俺を殺そうとしても無駄だ。ルーフが生きてるんだからな!」

 

バチバチバチ!

 

タウラス「!?」

 

ロンギヌスはルーフに手を向けた。

 

ロンギヌス「来い!ルーフ!」

 

グォン!

 

ルーフ「!?」

 

突然、ルーフにかかる重力が向きを変えた。

 

ロンギヌス「さぁ…来い!」

 

グヮン!

ロンギヌスは重力を重くした。

 

ルーフ(な…このままじゃ…)

 

ルーフはどんどんロンギヌスに引き寄せられる。

 

ルーフ「嫌!あなたになんか使われたくない!」

 

ライブラ「…」

ジェミニ「…」

 

ルーフ「私はみんなと一緒にいたい!だからやめて!」

 

ロンギヌス「他の奴らなら死んだ。もちろんレヴィリーもな!最後はお前だ!お前も送ってやる!俺の手でな!」

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥ……

ロンギヌスはさらに重力を重くした。

 

ルーフ「うわっ!」

 

ルーフは重力に抗することができず、宙に浮いてしまった。

 

ルーフ(しまった!)

 

ロンギヌス「さぁ来い!俺の糧となれ!」

 

ルーフ「嫌!やめて!誰か助けて!」

 

コーーン…

どこからともなく鐘の音が聞こえた。

 

ドサッ…

途端にルーフにかかる重力が消えた。

 

ルーフ「え…今の…」

 

ライブラ「…」

ジェミニ「…」

 

みんなはある人物に注目した。

 

カプリコーン「…全く。少しは考えたらどうですか?ロンギヌス。重力操作なら私にだってできます」

 

ライブラ「…カプリコーン」

 

ジェミニ「…」

 

ロンギヌス「ノーレ…てめぇ…」

 

ルーフ「あ、ありがとう…ございます…」

 

カプリコーン「勘違いしないでください。あなたを助けたわけではないです。あの場にあなたが加わると邪魔になるだけです。引っ込んでて欲しいからあなたを重力から解放しました」

 

ルーフ「…そう…ですか」

 

アクエリアス「…」

 

カプリコーン「さて…」

 

ギュォォォォォォォォ……

 

ロンギヌス「!!」

 

ロンギヌスとタウラスを包んでいた不穏な空気がロンギヌスとタウラスの体の中に入っていった。

 

ロンギヌス「うっ…ぐっ…」

 

タウラス「かはっ…ご…おぇ…」

 

ロンギヌスとタウラスはスコーピオの腐蝕と汚染の能力を受けた。

 

ロンギヌス「は…ははははは…お前もくらったか…ラゴン…」

 

タウラス「ぐっ…あたりめぇだろ…お前を道連れにするんだからな…」

 

ロンギヌス「…後悔するぜ…俺は死なねぇんだからな」

 

タウラス「構わねぇ…それで勝てるならな」

 

 

 

アンヴィ「ねぇ…エクス・マキナ…」

 

エクス・マキナ「何ですか?」

 

アンヴィ「…今なら…あいつをやっつけられるんじゃ…」

 

エクス・マキナ「!!」

 

アンヴィ「私…このままあの人たちに任せるなんて嫌…私たちの世界だよ?私たちが救わないと…意味が無いじゃん…」

 

エクス・マキナ「…アンヴィ…」

 

アンヴィ「私は…あいつに…ルーフに…一矢報いたい…死んじゃうかもしれないけど…私は…」

 

エクス・マキナ「アンヴィ…」

 

イラ「ダメだ」

 

アンヴィ「イラ…」

 

イラ「ダメだ。アンヴィ」

 

アンヴィ「なんで!」

 

イラ「今はここにいろ。さっきの見ただろ。俺たちが行ったところで何も変わらん」

 

アンヴィ「でも…」

 

オルグイユ「悔しいが…俺もその意見に賛成だ」

 

アンヴィ「オルグ…」

 

オルグイユ「今はじっとしてた方がいい」

 

ルフリア「わ…私も…同じ意見です」

 

アセディ「僕も…」

 

エクス・マキナ「…みんな。ね、アンヴィ…ここにいよ?」

 

アンヴィ「…嫌、ずっと任せっきりは…嫌!」

 

ダッ! 

アンヴィはルーフの元へ走った。

 

エクス・マキナ「待ちなさい!アンヴィ!」

 

イラ「…はぁ」

 

オルグイユ「…まぁ、あいつにも思うところがあるんだろうな」

 

ルフリア「アンヴィちゃん…」

 

アセディ「…」

 

 

 

ルーフ「!!」

 

ルーフはアンヴィが近づいているのに気づいた。

 

アンヴィ「せめてお前だけでも!」

 

ルーフ「ひっ…」

 

ガシッ!

アンヴィはルーフの胸ぐらを掴んだ。

 

アンヴィ「お前のせいで!お前たちのせいで!私たちの生活が壊れたのはお前たちのせいだ!死んで償え!私が殺してやる!」

 

ライブラ「!!」

 

ルーフ「ご、ごめんなさい…」

 

アンヴィ「謝って済むわけないでしょ!この世界を奪って挙句人を殺して!それだけのことをして許されると思ってるの!」

 

ルーフ「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

アンヴィ「だから!謝って済む問題じゃ…」

 

キィィィィィン……

 

アンヴィ「…!?」

 

アンヴィがルーフを叩こうとした時、急に動きが止まった。

 

アンヴィ「な…なにが…」

 

キャンサー「…ダメですよ。ここにいちゃ」

 

アンヴィ「あなたは…」

 

アンヴィがそいつに目を向けた。

 

キャンサー「第四星座 蟹座のキャンサーです」

 

アンヴィ「今すぐこれを解いて!私は…こいつを…こいつを殺すから!」

 

キャンサー「ダメです」

 

アンヴィ「なんで!」

 

キャンサー「ダメだからです」

 

アンヴィ「意味わかんない!早く解いて!」

 

ライブラ「ダメです」

 

キャンサーの後ろからライブラが現れた。

 

アンヴィ「…あなたも私の邪魔するの…」

 

ライブラ「…今はエクス・マキナたちと一緒にいなさい」

 

アンヴィ「ここは私たちの世界で私たちがこの世界を救わないと意味が無い!だから解いて!私がこいつを殺してロンギヌスも殺すわ!」

 

ライブラ「…無理です。あなた程度では」

 

アンヴィ「な…」

 

ライブラ「あなた程度の力じゃどうにもなりません。死ぬだけです。あなたはエクス・マキナを悲しませたいんですか?」

 

アンヴィ「!!」 

 

アンヴィはエクス・マキナを見た。 

 

エクス・マキナ「…」

 

エクス・マキナはただじっとアンヴィを見ていた。

 

ライブラ「…あなたを心配している人をあなたは悲しませたいんですか?」

 

アンヴィ「…」

 

ライブラ「…さ、エクス・マキナの所に戻りなさい」

 

アンヴィ「…嫌」

 

ライブラ「…」

キャンサー「…」

 

アンヴィ「嫌だ!この世界の人たちはこいつらに殺されたの!私が仇を…」

 

ライブラ「いい加減にしてください」

 

ギュォォォォォォォォ…

 

アンヴィ「!?」

 

ライブラの低下の能力がアンヴィを襲う。

 

アンヴィ「うっ…」

 

ライブラ「あなた程度ではどうにもなりません。命が惜しいなら下がりなさい」

 

アンヴィ「…」

 

ドサッ…

アンヴィはそのまま気を失った。

 

ライブラ「…キャンサー。この子をエクス・マキナの元に」

 

キャンサー「あぁ、分かった」

 

ルーフ「…」

 

ライブラ「あなたも覚悟しなさい」

 

ルーフ「!!」

 

ライブラはルーフに圧をかけた。

 

ライブラ「あなたはこの世界の人を殺した。なら、それ相応の罰が来ることを覚悟しなさい」

 

ルーフ「…はい」

 

 

 

ロンギヌス「さて…これはまずい…」

 

タウラス「へっ…どうだスコーピオの能力は…効くだろ?」

 

ロンギヌス「あぁ…だが死なん。何度言ったら分かる」

 

タウラス「十分理解してるさ…だから…」

 

ロンギヌス「!!」

  

ザッ…

ロンギヌスの前にジェミニが立っていた。

 

ジェミニ「…さよならですね。ロンギヌス」

 

ロンギヌス「はっ…ミーナス…俺を殺すつもりか?お前の消滅の能力は意味ないだろ?」

 

ジェミニ「あなたは私の能力が消滅だけだと思ってませんか?」

 

ロンギヌス「なんだと…」

 

ジェミニ「私には分離という能力があります」

 

ロンギヌス「…」

 

ジェミニ「…それでは」

 

ジェミニは分離の能力を使った。

 

ジェミニ「…さようなら」

 

カシャン! 

ロンギヌスの中で何かが外れる音がした。

 

ロンギヌス(なんだ…今の…)

 

ジェミニ「最初からこうすれば良かったんです。今まで思いつかなかったのが悔しいです」

 

ロンギヌス(なんだ…奴はなにをした…)

 

ジェミニ「あなたとルーフのリンクを切断しました」

 

ロンギヌス「!?」

 

ジェミニ「現時刻を以てあなたはあなた。ルーフはルーフとして存在します」

 

ロンギヌス「な…ということは…」

 

ジェミニ「はい。あなたはもう…簡単に死ねますよ。今の状況なら」

 

ロンギヌス「…ふざけるな…ふざけるなーーー!」

 

ドゴォン! 

ロンギヌスの魔力が周囲に散布された。

 

バリバリバリ!

  

ロンギヌス「ふざ…けるな…」

 

ジェミニ「…」

 

ライブラ「ヤケになりましたか。死に際に立つ人みんなそうなりますね」

 

ロンギヌス「俺がてめぇらごときにやられるわけねぇだろがー!」

  

ロンギヌスは魔力を高めた。

 

パチン!シュゥゥゥゥゥ…

 

ロンギヌス「!?」

 

ロンギヌスの魔力の上昇が止まった。 

 

ロンギヌス「な…なにが…」

 

アリエス「私の前では魔力は意味をなさないよ。ロンギヌス」

 

ロンギヌス「!!」

 

アリエスがアンチマジックの能力でロンギヌスの魔力の上昇を止めた。

  

ロンギヌス「フォレス…」

 

アリエス「…」

 

長津「アリエスと私の前では魔力を使った攻撃は意味ないよ」

 

ロンギヌス「黙れ人間風情が…俺に物言うんじゃねぇ!」

 

ロンギヌスはレヴィリーの能力を使った。 

 

ロンギヌス「死ね!人間!」

 

ビュン!

ロンギヌスは槍を投擲した。

 

長津「な!?」

 

アリエス「主!」

 

キィィィィィン……

  

長津「…あれ、なにも」

 

アリエス「!!」

 

長津とアリエスに結界が張られていた。

 

キャンサー「…無事か?アリエス」

 

アリエス「キャンサー…」

 

長津「悟…」

 

立花「大丈夫か?智志」

 

ロンギヌス「くっ…レナートの野郎…俺の槍を防ぎやがった…」

 

レオ「おらぁ!」

 

ドンッ!バゴォン!

  

ロンギヌス「ぐはっ…」

  

レオはロンギヌスを殴った。

  

ロンギヌス「くっ…ゴヴァンか…」

 

ピスケス「やぁっ!」

 

ピュン!ドカッ!

 

ロンギヌス「ごふっ…」

 

ピスケス「はぁ!やぁ!えい!」

 

ドカドカドカ! 

ピスケスは何度もロンギヌスに体当たりをする。

 

ロンギヌス(くそっ…今度はアレンか…)

 

ピスケス「やぁぁぁぁぁぁ!」 

 

ドゴォン!

 

ロンギヌス「ごふっ…」

 

ドサッ… 

ロンギヌスはその場に倒れた。

  

ロンギヌス(こいつら…1人に対して12人とか…鬼か…)

  

ザッ…

  

ロンギヌス「!!」

 

アクエリアス「…滑稽ですね。ロンギヌス」

 

ロンギヌス「黙れ…」

 

アクエリアス「あなたにはもう、命綱はないんですよ。諦めてください」

 

ロンギヌス「俺はこのまま…おめおめと負けはしない…」

 

アクエリアス「そうですか…」

 

ヒュォォォォォォォォ……

 

ロンギヌス「!?」

 

アクエリアス「私の能力…覚えてますね?ロンギヌス」

 

ロンギヌス「くっ…」

 

アクエリアス「今度こそ…さよならです」

  

パチン! 

アクエリアスは指を鳴らした。

 

ロンギヌス「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

アクエリアス「…」

 

ロンギヌス「ぐっ…がっ…」

 

アクエリアス「…」

 

ロンギヌス「まだ…死なん…」

 

アクエリアス「!!」

 

ロンギヌス「このまま…無様に死んでたまるかぁ!」

 

カチッ…ピピピ…

 

アクエリアス「!!」

 

ロンギヌス「こうなりゃてめぇらも道連れだ…このまま一緒にあの世へ逝こうぜ!」

 

ライブラ「…」

 

キャンサー「あいつ…」 

 

パキパキパキ… 

キャンサーは結界を作り始めた。

  

ロンギヌス「意味ねぇぞレナート!この技は結界を貫通する!範囲はこの世界!俺を殺せばその分死ぬのが早くなるだけだ!」

 

ヴァルゴ「なんてことを…」

 

早乙女「まさかの自殺を選ぶなんて…」

 

本庄「アクエリアスさん。どうしたらいいでしょうか…」

 

アクエリアス「…」

 

アリエス「あいつを殺せば死ぬのが早くなる。かといってこのまま放置していてもどのみち死ぬ。さて、どちらを選ぶか…」

 

ヒュォォォォォォォォ……

 

星座たち「!!」 

十二天星「!!」

 

十二天星たちは何かに気づいた。

  

長津「なんだ…これは…」

 

辺りには黒い煙が漂っている。

  

アリエス「主!」

  

ガバッ!

アリエスは何かを察知したのかいきなり長津を庇った。

  

ライブラ「みんな!主を守って!」

  

他の星座たちはライブラの声に反応してそれぞれの主を守った。

 

本庄「アクエリアスさん!どうしたんですか!」

 

アクエリアス「しっ!喋っちゃダメ!あの煙を吸っちゃダメよ姫乃!」

 

本庄「け、煙?」

 

立花「キャンサー!あの人たちを!」

 

キャンサー「!!」

 

立花はエクス・マキナとルーフを指さした。

  

キャンサー「まずい…」

  

パキパキパキ…

 

エクス・マキナ「!!」

 

エクス・マキナたちの周りに結界が展開された。 

 

キャンサー「これでよし…」

 

佐野守「レオ!どうしたの!?」

 

レオ「ダメだ主!口を閉じてあの煙を吸わないようにしろ!」

 

佐野守「あれは何!?レオ!」

 

レオ「あれはロンギヌスが発している煙だ。あれを吸えば体が蝕まれる…そうなったら最後だ」

 

佐野守「え…」

 

ヴァルゴ「ロンギヌス…」

 

早乙女「ねぇヴァルゴ…私たちどうなるの?」

 

ヴァルゴ「…私たちがロンギヌスを封印した理由はこれよ。この煙が世界を傾けさせていたのよ。それを察知したライブラはロンギヌスを封印した。だから私たちにも何が起こるかわからないのよ。でも、あの煙を吸うのはダメよ。体が無くなるから」

 

早乙女「体が…無くなる…」

 

矢巾「サジタリウス…止める方法は無いの…?」

 

サジタリウス「…ダメだ。未来予知の能力を使ったがこの状況を打破できない。止める方法も…恐らくないだろうな」

 

矢巾「そんな…」

 

アリエス「…」

 

長津「アリエス…あの煙は魔力でできてないのか?」

 

アリエス「あぁ、魔力じゃない。だからどうにもできないよ」

 

長津「…」

 

倉本「ピスケス!私たちの適応の能力でロンギヌスを倒そうよ!」

 

ピスケス「…」

 

倉本「ねぇ!やろ!」

 

ピスケス「ダメ」

 

倉本「なんで!」

 

ピスケス「確かに適応の能力を使えばこの煙なんてどうでもよくなるけど、あいつを攻撃したらその分早く死ぬよ」

 

倉本「え…」

 

ピスケス「それがこの技の厄介なところ。私やカプリコーンなら煙をどうにかできるけど、ロンギヌス自体はどうにもできない」

 

倉本「じゃあ煙をどうにかしようよ!」

 

ピスケス「そうしたいけど、煙をどうこうしたところで結果は変わらないよ」

 

倉本「そんな…」

 

 

 

ルフリア「エクス・マキナさん…」

 

エクス・マキナ「これは…一体…」

 

ルーフ「…ロンギヌス。あいつ…死ぬつもり…」

 

イラ「おい!何とかならねぇのか!」

 

ルーフ「な、ならないよ…ああなってしまったら…なにも…」

 

イラ「ふざけんじゃねぇ!」

 

ガシッ!

イラはルーフの胸ぐらを掴んだ。

 

イラ「てめぇの仲間だろうが!止める方法を教えろや!」

 

ルーフ「知らない…知らないの…」

 

オルグイユ「やめろイラ」

 

イラ「…」

 

ドサッ…

イラはルーフから手を離した。

 

イラ「てめぇらのせいでこうなったんだろ。どうすんだよ」

 

ルーフ「ど…どうするって…」

 

イラ「あ?やった事への償いはねぇのか?」

 

ルーフ「つ…償い…」

 

オルグイユ「イラ。待て」

 

イラ「無理だ。待てねぇ。何とかしろよ。お前」

 

ルーフ「…」

 

エクス・マキナ「…」

 

ルーフはアンヴィを見た。

  

ルーフ「…」

  

ルーフは少し考えて決断した。

  

ルーフ「ごめん…なにもできない…」

 

イラ「ふざけんじゃ…」

 

オルグイユ「イラ!」

 

イラ「…」

 

オルグイユ「ここで争ってても仕方ないだろ!」

 

イラ「じゃあどうすんだよ!俺たちは死ぬ!どう足掻いてもな!」

 

オルグイユ「…」

 

ルフリア「イラさん…」

 

イラ「何もかもコイツらが原因だろ!コイツらさえ来なければ俺たちはこうはならなかった!」

 

アセディ「…」

 

オルグイユ「分かってる。だがまずは落ち着け」

 

イラ「…」

 

オルグイユ「ひとつ聞くぞ」

 

ルーフ「…はい」

 

オルグイユ「…ほんとに何もないのか。この状況を打破できる策が」

 

ルーフ「…はい。ないです」

 

オルグイユ「…そうか」

 

イラ「ちっ…役立たず」

 

オルグイユ「イラ!」

 

イラ「…」

 

ロンギヌス「さぁ…この世界諸共消え失せやがれ!十二星座ども!」

  

キィィィィィ…… 

ロンギヌスの魔力が爆発しようとしていた。

  

エクス・マキナ「…さて、最後の務め…果たしましょうか」

 

ルフリア「エクス・マキナさん?」

  

パチン! 

エクス・マキナは時止めの能力を使った。

 

スタスタスタ…パキパキ…

そしてエクス・マキナはキャンサーが作った結界の外へ出た。

 

ザッザッザッ…

エクス・マキナはロンギヌスの目の前に立った。

 

エクス・マキナ(このままじゃみんな死んじゃう…だからせめて…少しでも…軽減できたら…もしかしたら…)

 

エクス・マキナは能力を使った。

  

エクス・マキナ(グラ…あなたの能力…使わせてもらいますね)

  

エクス・マキナはロスト・グラ・イースのありとあらゆるものを取り込む能力を使った。

 

パチン 

そして…時止めの能力を解除した。 

 

ロンギヌス「さぁ…ぶっ飛…」

  

ギュォォォォォォォォ 

エクス・マキナは能力を使ってロンギヌスの魔力を取り込んでいた。

  

ロンギヌス「!?」

 

エクス・マキナ「…そんなこと…させませんよ」

 

ロンギヌス「エクス・マキナ!てめぇ!何しやがる!」

 

ルフリア「エクス・マキナさん!」

 

イラ「な…」

 

アセディ「エクス・マキナ…」

 

オルグイユ「…」

 

ロンギヌス「てめぇ!こんな至近距離だと死ぬぞ!」

 

エクス・マキナ「…可愛くなりましたねロンギヌス。敵に死ぬ心配をするなんて」

 

ロンギヌス「!!」

 

エクス・マキナ「別に構いませんよ。ただ…私はあの子たちの…あの人たちの未来に繋がればそれでいいんです」

 

ロンギヌス「なんだと…」

 

立花「キャンサー!エクス・マキナが!」

 

キャンサー「!?」

ライブラ「!!」 

ジェミニ「…」

 

十二天星たちはエクス・マキナを視認した。

 

キャンサー「待ってろ…今結界を…」

 

エクス・マキナ「やめてください!」

 

キャンサー「!!」

 

エクス・マキナ「やめてください…」

 

立花「なんで…」

 

エクス・マキナ「みなさん。ありがとうございます。私たちのために奮闘していただいて。でも大丈夫です。私たちはあなた方に守られました。次は…私の番です」

 

ルフリア「エクス・マキナさん!」

 

エクス・マキナ「十二天星のみなさん!……あの子たちを…大罪の子たちを…よろしく…お願いしますね…」

 

光「待て!エクス・マキナ!」

 

ロンギヌス「タイムオーバーだー!」 

 

キィィィィィィィィィィィィィ……… 

ロンギヌスの魔力はエクス・マキナに取り込まれながらも上限に達した。

  

ドゴォォォォォォォォォォォン! 

凄まじい爆発がエクス・マキナと十二天星、十二星座、大罪、ルーフに襲いかかった。

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