木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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それぞれの進む道

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

空に放たれた光線はやがて拡散し、流れ星となって地上に落ちていく。

 

イラ「!!」

 

落ちた光線は周囲に広がり、世界を元に戻していった。

 

エクス・マキナ「なんと…」

 

条乃「やるな。あいつら」

 

長津「あぁ、そうだね」

 

アンヴィ「…」

 

その光線はしばらく大地に落ち続けた。

 

それからしばらくして…

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

 

ルーフ「…」 

メギストス「…」 

ウリン「…」

レヴィリー「…」

ロンギヌス「…」

 

ルーフ「…これで、どうですか」

 

エクス・マキナ「戻ってる…全て…元に…」

 

イラ「あぁ、信じ難いが…」

 

長津「さて、これでこちらの問題も解決しましたね」

 

ルフリア「そ、そうですね…」

 

双葉「…ルーフさん」

 

ルーフ「はい。何でしょうか」

 

双葉「…約束。守ってくれてありがとう」

 

ルーフ「…いいえ、お礼を言うのはこちらの方ですよ…私たちにチャンスを与えてくれて…ほんと、感謝しかないです」

 

ジェミニ「…」

 

ジェミニはルーフを見ていた。

 

ルーフ「ジェミニ…すみません。あなたとの契約を無視してしまって」

 

ジェミニ「…構いませんよ。もう」

 

ルーフ「!!」

 

ジェミニ「…まぁ、元々あなた方は消すつもりでしたよ。ですが、こちらの世界の人は"今"生きています。なので、私が手を下す理由なんてありませんよ」

 

ルーフ「ジェミニ…」

 

ジェミニ「…さて、あなた方はどうしますか?」

 

ルーフ「どうって…」

 

ジェミニは振り返って大罪たちを見た。

 

長津「みなさんはこの世界に残るんですよね?」

 

エクス・マキナ「はい。ここが私たちの世界ですので」

 

風和瀬「アンヴィちゃーん!」

 

アンヴィ「風和瀬さん…」

 

風和瀬「またいつか会いましょう!このまま今生の別れなんて嫌です!」

 

アンヴィ「わ、私だって嫌ですよ…」

 

風和瀬「うわぁぁぁぁぁん!アンヴィちゃーーーーん!」

 

アンヴィ「大丈夫ですよ…きっと…また会えますよ…」

 

ルフリア「アンヴィちゃん…」

 

光「美羽」

 

グラ「!」

 

光「久しぶり」

 

グラ「こ…光…」

 

光「ん?なんだ?」

  

ギュッ…

  

グラ「ごめんなさい…ごめんなさい…私…あなたを…」

 

光「あらあら…よしよし」

 

光はグラ(美羽)の頭を撫でた。

 

グラ「なんで…そんな優しくするの…」

 

光「なんだ?怒って欲しいのか?」

 

グラ「嫌…優しくして…」

 

光「だろ?」

 

グラ「うん…」

 

光「霊夢から色々聞いたよ。もうみんなを食べちゃダメ。わかった?」

 

グラ「うん…わかった…」

 

光「ならよし」

 

アヴァリス「よぉ、天秤」

 

光「ゴードン。お前もいつぶりだ?」

 

アヴァリス「さぁな」

 

光「もう世界は良いのか?」

 

アヴァリス「…あぁ、もういいよ。ここには俺の仲間がいる。この世界も元に戻った。俺が他の世界を奪う理由なんてねぇよ」

 

光「…じゃあ母さんを殺した責任はどう取らそうかな?」

 

アヴァリス「…それに関してはすまない。反省してる」

 

光「うん。知ってる。だからもういいよ」

 

アヴァリス「いいのか…」

 

光「あぁ、結果をとやかく言うのは無粋だからな」

 

アヴァリス「…そうか」

 

ジェミニ「大罪の方たちはこの世界に残ります。私たちも元いた世界に帰ります。あなた方は…どうしますか?」

 

ルーフ「私たち…」

 

メギストス「…」

 

ウリン「…どうしよっか…」

 

レヴィリー「…」

 

ロンギヌス「…俺たちはこのまま生きてても仕方ない気がするが」

 

ジェミニ「…」

 

ロンギヌス「過去とはいえ人を殺しすぎた。そんなやつをお前は生かしておくのか?第三星座 双子座 ジェミニ…いや、不滅の心核 ミーナス」

 

ジェミニ「…そうですね。本来ならもう死んでもらいますが、今回はそうしませんよ」

 

ロンギヌス「…なんだと」

 

ジェミニ「あなたは人を殺そうとしても殺せないと思いますよ。ロンギヌス」

 

ロンギヌス「…」

 

ジェミニ「私から見てあなた方は安心の領域にあります。力を失ったロンギヌスや改心したあなたの部下…もういいんじゃないですか?死のうとするのは」

 

ロンギヌス「…」

 

ジェミニ「じゃあ聞きますよ。喜怒哀楽のみなさん」

 

ルーフ「は、はい…」

 

ジェミニ「あなた方は今ここで死にたいですか?それとも…生きたいですか?」

 

ルーフ「死ぬか…」

 

レヴィリー「生きる…」

 

メギストス「…」

 

4人は思考する。そんな中、1人の声が響いた。

 

ウリン「私は生きたいな」

 

ルーフ「!!」

レヴィリー「!!」

メギストス「!!」

 

ウリン「みんなが離ればなれになる哀しさを私は味わいました。もうあんな思いは二度とごめんです。なので、今ある命を使ってみんなと生きたいです」

 

ジェミニ「…他の人は?」

 

レヴィリー「わ、私も…」

 

ルーフ「私も生きたい!」

 

メギストス「…俺もだ」

 

ジェミニ「…さて、ロンギヌス。あなたはどうしますか?」

 

ロンギヌス「…」

 

ロンギヌスはルーフ、メギストス、ウリン、レヴィリーを見た。

 

ロンギヌス「…はぁ、わかった。お前ら部下を面倒見るのは俺の役目だからな…俺も生きよう」

 

ジェミニ「じゃあ、これで決まりですね」

 

ロンギヌス「だが1つ条件がある」

 

ジェミニ「何ですか?」

 

ロンギヌス「俺たちを元の世界に戻してくれ」

 

ジェミニ「…」

 

ロンギヌス「せめて、お前らが迷惑しないようにしたい」

 

ジェミニ「…喜怒哀楽のみなさん。それでいいですか?」

 

ルーフ「はい」

 

ウリン「私も…」

メギストス「俺もだ」

 

レヴィリー「うん」

 

ジェミニ「分かりました。なら、これを」

 

ジェミニはある物を渡した。

 

ルーフ「これは…?」

  

ジェミニが渡したものは何か結晶のようなものだった。

  

ジェミニ「それを持っててください。それがあれば私たちは繋がっていられます」

 

メギストス「なぜ…これを…」

 

ジェミニ「あなた方と会ったのも何かの縁です。それはその証です」

 

レヴィリー「綺麗…」

 

ウリン「いいの…?」

 

ジェミニ「はい。構いませんよ」

 

ロンギヌス「…」

 

ジェミニ「さて、そろそろ…」 

 

ジェミニは双葉の元へ行った。

 

ルーフ「…ロンギヌス」

 

ロンギヌス「ん?」

 

ルーフ「…ずっと…一緒ですよ。私たち」

 

ロンギヌス「…あぁ、そうだな」

 

その後、十二天星、十二星座、大罪、烙印のみんなで談笑した。

 

 

 

長津「さて、私たちはそろそろ帰りますか」

 

エクス・マキナ「え…もう帰られるんですか?」

 

長津「はい。私たちの世界はあっちですので」

 

条乃「そうだな」

 

グラ「光!また会お!また会いたい!」

 

光「あぁ、分かったわかった」

 

アンヴィ「風和瀬さん!私たちもまた会いましょ!」

 

風和瀬「はい!またいつか!」

 

ロンギヌス「じゃあ俺たちもそうするか」

 

メギストス「だな」

 

ウリン「またこうして会えたら良いですね」

 

レヴィリー「だね!」

 

ルーフ「双葉さん」

 

双葉「ん?何でしょう」

 

ルーフ「ほんとに…ありがとうございました」

 

双葉「…いいえ、こちらこそ」

 

ジェミニ「主。そろそろ」

 

双葉「そうだね」

 

ジェミニはルーフ、ウリン、メギストス、レヴィリー、ロンギヌスの前に立った。

  

ジェミニ「ロンギヌス」

 

ロンギヌス「…なんだ」

 

ジェミニ「今度はしっかり守りなさい。いい?」

 

ロンギヌス「…あぁ」

 

ジェミニ「さて、ライブラ」

 

ライブラ「何ですか?」

 

ジェミニ「ロンギヌスたちを元の世界に帰しますよ」

 

ライブラ「分かりました」

  

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

ジェミニは能力を使った。

 

ヒュォォォォォォォォ…

ライブラは能力を使った。

 

ジェミニ「彼方にある世界を…」

 

ライブラ「結び給へ…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…… 

白い光がロンギヌスたちを包んだ。

 

ロンギヌス「十二天星、十二星座」

 

十二天星「!」

 

ロンギヌス「すまなかったな。またいつかお前たちの力になろう。生かしてくれて感謝する」

 

ヒュッヒュッヒュッ… 

すると、順々にロンギヌスたちは元の世界に戻っていった。

 

ジェミニ「…はぁ」

 

ライブラ「全く…なぜあの人たちを生かしたんですジェミニ」

 

ジェミニ「…さぁ、何でだろうね。なんか…未来を任せたくなった」

 

ライブラ「なによそれ…」

 

双葉「ジェミニー!」

 

ジェミニ「!」

 

双葉「そろそろ俺たちも帰るよー!」

 

ジェミニ「分かりましたよ。主」

 

光「ライブラー!俺たちもー!」

 

ライブラ「はいはい」

 

ジェミニとライブラはみんなの元に戻った。

 

タウラス「そう言えばジェミニはずっとその姿なのか?」

 

ジェミニ「あー」

 

スコーピオ「確かに」

 

カプリコーン「戻ることってできるんですか?」

 

ジェミニ「できますよ。いつでも元に戻れるし、いつでもこの姿になれますよ」

 

レオ「意外に便利だな」

 

ピスケス「ですね!」

 

アクエリアス「まぁ、私はどっちでも構わないが」

 

アリエス「そうだね」

 

ヴァルゴ「私もどっちも可愛いのでどちらでも!」

 

キャンサー「ジェミニの好きにさせたらどうだ?」

 

サジタリウス「ジェミニはどっちがいいんだ?」

 

ジェミニ「私は…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

ジェミニの体を白い光が包み込む。

 

ジェミ「主!」

ジェニ「主!」

 

ガシッ!  

ジェミとジェニは双葉に抱きついた。

 

双葉「やっぱりゲームするならジェミとジェニの3人でやりたいな!」

 

ジェミ「そうね!」

ジェニ「はい!」

 

ライブラ「やっぱりその方がジェミニっぽいですね」

 

光「だね」

 

長津「さて、そろそろ帰ろうか。私たちも」

 

エクス・マキナ「みなさん。色々とお世話になりました。この恩は一生忘れません」

 

長津「大丈夫ですよ。エクス・マキナさん。みんなと助け合って生きてくださいね」

 

エクス・マキナ「はい」

 

グラ「光!またいつか会いに行くから!」

 

光「あぁ、いつでも来てくれ」

 

アンヴィ「風和瀬さん!私もいつかあなたに!」

 

風和瀬「はい!ずっと待ってますよ!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ… 

長津たちの足元に魔法陣が展開された。

 

長津「それでは大罪のみなさん。お元気で」

 

ヒュッヒュッヒュッ… 

十二天星たちは順々に元の世界に戻っていった。

 

イラ「…行っちまったな。あいつら」

 

エクス・マキナ「えぇ…ほんと…」

 

エクス・マキナは泣いていた。

 

オルグイユ「エクス・マキナ…」

 

イラ「またいつか俺たちで会いに行こうぜあいつらに」

 

ルフリア「私も行きたいです!」

 

アセディ「僕も…」

 

エクス・マキナ「そうですね。次はみんなで会いに行きましょうか」

 

グラ「さんせーい!」

 

 

 

そして、幻想郷に戻った十二天星たち…

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ……

 

木葉「…あー久しぶりに幻想郷に戻った気がする」

 

長津「そうだね。ずっと向こうにいたから」

 

霊夢「木葉!」

 

木葉「あ、霊夢」

 

霊夢は走ってきた。

 

霊夢「木葉!怪我してない?痛むところは?」

 

木葉「大丈夫だよ霊夢」

 

霊夢「良かった…もう…無茶しないでよ…」

 

木葉「あぁ、ごめんな」

 

条乃「おうおう!見せつけてくれるじゃねぇか!」

 

木葉「へっ!ラブラブだぜ!」

 

条乃「お、おぅ…」

 

三室「なんだ和人。思った返事が返ってこなくて混乱してんのか?」

 

条乃「違うわ!」

 

三室「あーっははははは!」

 

条乃「晃大てめぇ…」

 

木葉「なぁみんな。今日はここで休んでってくれ」

 

長津「あぁ、そうさせてもらおうかな」

 

本庄「しばらくの休息ですね」

 

倉本「ですね〜」

 

その後、十二天星たちは博麗神社に泊まって一日を過ごしたのだった。

 

 

 

翌日…

 

長津「おや、おはよう光」

 

木葉「あぁ、おはよう智志」

 

長津「早いね」

 

木葉「いいや、いつも通りだよ」

 

長津「そっか」

 

木葉「丁度いい。みんなを起こしてきてくれ。もうすぐ朝食できるから」

 

長津「分かった」

 

スタスタスタ 

長津はみんなを起こしに行った。

 

木葉「…さて、これでいいかな」

  

その後、みんなが起きてきて一緒に朝食を食べたのだった。

 

 

 

長津「さて、そろそろお暇するか」

 

本庄「そうですね。霊夢さんにはお世話になりましたし」

 

霊夢「良いわよそんな」

 

早乙女「光」

 

木葉「ん?」

 

早乙女「お幸せに!」

 

木葉「あはは…はいはい」

 

長津「じゃあみんな、外に出ようか」

 

倉本「そうですね」

 

十二天星たちはみんな外に出た。

 

長津「じゃあね。光」

 

木葉「あぁ、またな。お前ら」 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ……

十二天星たちは元の世界に帰っていった。

 

木葉「さて、これで一件落着だな」

 

霊夢「そうね。あ…」

 

木葉「ん?どうした?」

 

霊夢「おかえり。木葉」

 

木葉「…あぁ、ただいま。霊夢」




これにて第五章 東方神無想のリメイクが終わりました。
全ての作品を移し終えましたので、これ以降は最新話の更新になります。
長い間、急激な話数の追加に付き合っていただきありがとうございます。
これからはいつも通りの投稿になりますので、引き続き読んでいただければと思います。

それではまた次回まで。
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