木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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症状の悪化

霊夢「さ、朝ご飯食べたし早く行くわよ」

 

木葉「あー永遠亭に行くんだっけ」

 

霊夢「そうよ。さ、早く支度しなさい」

 

木葉「おう」

 

 

木葉は着替えに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…寝室

 

 

木葉の服は寝室に置いてある。

 

 

木葉「えーっと…今日は…これかな」

 

 

バチッ!

 

 

木葉「痛っ!」

 

 

木葉は自分の服を取り出そうとした。

 

だが、持ち上げた時に昨日と同じ痛みが走った。

 

 

木葉「いたた…やっぱり痛い…」

 

 

木葉は渋々利き手じゃない左手を使って着替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…縁側

 

 

木葉「霊夢。着替えてきたよ」

 

霊夢「遅かったわね…って」

 

 

霊夢が振り向くと木葉の服が微妙にズレていた。

 

 

霊夢「あんた…服乱れてるわよ」

 

木葉「え?ほんと?」

 

霊夢「私がやってあげるわ」

 

木葉「え、うん」

 

 

そして霊夢は木葉の服を整えた。

 

 

木葉「ごめんね。着替えようとしたらまた痛みが走って…」

 

霊夢「服持っただけで痛かったの?」

 

木葉「うん」

 

霊夢「てことは左手で着替えたの?」

 

木葉「うん」

 

霊夢「なるほどね。どうりで服が乱れてるわけね」

 

木葉「うん…」

 

 

霊夢は話しながらも服を整えた。

 

 

霊夢「さ、できたわ。行くわよ」

 

木葉「うん」

 

 

霊夢が木葉の右手を握った。

 

 

バチッ!

 

 

木葉「痛っ!」

 

 

木葉の右手に痛みが走った。

 

木葉はその場に座り込んだ。

 

 

霊夢「え、どうしたのよ」

 

木葉「霊夢…ごめん…手を離して…」

 

霊夢「え、うん…」

 

 

霊夢は手を離した。

 

 

木葉「うっ…いてて…」

 

 

木葉は自分の手を軽く握る。

 

 

霊夢「痛むの?」

 

木葉「うん。痛む」

 

霊夢「じゃあどうしようかしら」

 

木葉「いや、もう大丈夫…行こ」

 

霊夢「でも…」

 

木葉「大丈夫だから」

 

霊夢「…分かったわ」

 

木葉は立ち上がり、霊夢と一緒に永遠亭に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…永遠亭

 

 

霊夢「うどんげ!入るわよ!」

 

 

ガラッ!

 

霊夢は勢いよく扉を開けた。

 

 

うどんげ「あ、霊夢さん!どうされたんですか?」

 

霊夢「ちょっとあの医者に用があるの。いるかしら」

 

うどんげ「お師匠様ですか?いますよ」

 

霊夢「そ。入るわね」

 

うどんげ「はい!どうぞ」

 

 

スタスタスタ

 

 

霊夢は1人中に入っていった。

 

木葉もそれに続いて入っていく。

 

うどんげ「あ、木葉さん!お久しぶりですね!」

 

木葉「あぁ。久しぶり」

 

うどんげ「どうされたんですか?」

 

木葉「うーん…ちょっとね」

 

うどんげ「?」

 

うどんげ「!」

 

 

うどんげは木葉が自分の手を軽く握っているのに気づいた。

 

 

うどんげ「木葉さん。右手、どうされたんですか?」

 

木葉「!!」

 

 

木葉は突然のことに驚いた。

 

 

うどんげ「怪我されたんですか?」

 

木葉「ま、まぁ…そんな所かな」

 

うどんげ「見せてください!」

 

木葉「あちょ…」

 

 

グイッ!

 

うどんげは木葉の手を握った。

 

 

バチッ!

 

 

木葉「痛っ!」

 

うどんげ「!」

 

 

木葉は痛みを感じ、座り込んだ。

 

 

うどんげ「木葉さん!?木葉さん!!」

 

霊夢「!!」

 

 

永琳と話していた霊夢がうどんげの声に反応した。

 

 

うどんげ「木葉さん!!どうされたんですか!」

 

木葉「ごめん…少し…手を離して…」

 

うどんげ「え…手を?」

 

木葉「うん…お願い…」

 

うどんげ「はい…分かりました」

 

 

うどんげは木葉の手に痛みが無いようにそっと床に手を置いた。

 

 

うどんげ「これで大丈夫ですか?」

 

木葉「…うん」

 

 

木葉はぐったりしていた。

 

 

うどんげ (どうして…ただ手を握っただけなのに…)

 

霊夢「木葉!!」

 

 

木葉の声を聞いて霊夢が駆け寄ってきた。

 

 

霊夢「木葉!!大丈夫!?」

 

木葉「…うん。大丈夫…」

 

霊夢「うどんげ!あなた何したのよ!」

 

うどんげ「え、あの…ただ手を握っただけで…」

 

霊夢「なんてこと…うどんげ、よく聞いて」

 

うどんげ「はい」

 

霊夢「今の木葉の手は絶対に触らないで!分かった?」

 

うどんげ「え、あ、はい」

 

木葉「待って霊夢…鈴仙さんを…怒っちゃダメ…」

 

霊夢「何言ってるのよ!今言っとかないと…」

 

木葉「俺が言ってなかったのが悪い…だから…お願い…」

 

霊夢「…分かったわよ」

 

うどんげ「あの…木葉さんの手はどうされたんですか?」

 

霊夢「分からないわ。だからここに来たのよ」

 

うどんげ「そうですか…すみません。勝手なことをして」

 

霊夢「…木葉が許してるから良いわ」

 

うどんげ「はい…すみません」

 

霊夢「さ、木葉。立てる?」

 

木葉「大丈夫…」

 

 

木葉はゆっくり立ち上がった。

 

 

木葉「ごめんね鈴仙さん…嫌な気持ちにさせて…」

 

うどんげ「い、いえ…とんでもないです…」

 

霊夢「さ、行くわよ」

 

木葉「うん…」

 

 

霊夢と木葉は永琳のところに行った。

 

 

うどんげ (木葉さん…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…永琳の診察室

 

 

霊夢「入るわよ」

 

永琳「えぇ。どうぞ」

 

 

霊夢と木葉は部屋に入った。

 

 

永琳「…症状は重そうね」

 

霊夢「原因がわからないの。調べてほしいわ」

 

永琳「症状はその右手だけ?」

 

霊夢「そうよ。お願い」

 

永琳「いいわよ。任せて」

 

 

永琳はひとつベッドを空けた。

 

 

永琳「さ、そこに寝かせて」

 

霊夢「えぇ」

 

 

霊夢は木葉をベッドに寝かせた。

 

 

永琳「あなた、手の痛みはいつから?」

 

木葉「…昨日」

 

永琳「手の痛みはどんな時に出るの?」

 

木葉「…手を握られた時…何かを持ち上げる時…」

 

永琳「今はその2つなのね?」

 

木葉「うん…」

 

永琳「持ち上げるって重いもの?」

 

木葉「…お箸とか…服とか…」

 

永琳「え?お箸と服?」

 

木葉「うん」

 

永琳「そんな軽いものでも痛みが出るの?」

 

木葉「うん…」

 

永琳「うーん…」

 

霊夢「どう?」

 

永琳「原因は分からないけど症状は相当重いでしょうね」

 

霊夢「やっぱり…」

 

永琳「ご飯は食べてる?」

 

霊夢「大丈夫よ」

 

永琳「…」

 

 

永琳は少し考えた。

 

 

永琳「とりあえず原因が分からないから痛み止めの薬を出しましょうか」

 

霊夢「それで大丈夫なの?」

 

永琳「気休め程度よ。原因は調べないと分からないわ」

 

霊夢「そう…」

 

永琳「今から注射打つけど大丈夫?」

 

木葉「うん…大丈夫…」

 

 

すると永琳は注射器と先程言った痛み止めの薬を用意した。

 

 

永琳「…いくわよ」

 

木葉「うん」

 

 

ブスッ

 

 

木葉「!!」

 

 

木葉は体を強ばらせた。

 

 

木葉「痛い痛い痛い!」

 

 

永琳「はい!お終い!」

 

 

永琳は痛がる木葉を見て早めに済ませた。

 

 

木葉「はぁ…はぁ…」

 

 

永琳「あなた…注射が怖いの?」

 

 

木葉「怖くないよ…でも…いつもより痛かった…」

 

永琳「そう。とにかく痛み止めは打てたわ。触ってみて」

 

霊夢「え、うん」

 

 

霊夢は木葉に近づいた。

 

 

霊夢「ねぇ木葉」

 

木葉「…なに」

 

霊夢「手…触るけど…いい?」

 

木葉「うん…いいよ」

 

 

スッ

 

霊夢は木葉の手を握った。

 

 

バチッ!

 

 

木葉「痛っ!」

 

霊夢「!?」

 

 

霊夢は木葉がいきなり声を上げたため驚いた。

 

 

ドン!

 

霊夢が手を離したため支えを失った木葉の手は重力に従って落ちた。

 

落ちた手はベッドに叩きつけられた。

 

 

木葉「ぐっ…」

 

 

木葉は痛みに苦しんでいた。

 

 

霊夢「木葉!ごめん!」

 

 

霊夢から焦りの気持ちが出てきた。

 

 

永琳「え…どういう事よ…痛みが…治ってない…」

 

霊夢「ごめんね…木葉…ごめんね…」

 

木葉「大丈夫…だから…」

 

うどんげ「お師匠様!」

 

永琳「うどんげ…」

 

うどんげ「どうしたんですか…木葉さんの叫び声がしたので気になって見に来ました…」

 

永琳「うどんげ…」

 

うどんげ「はい。なんですか?」

 

永琳「この子に痛み止めの薬を打ったんだけど…全く効果がなかったわ」

 

うどんげ「そう…なんですか」

 

永琳「これだと恐らく他の薬もダメね…なにか方法は…」

 

霊夢「ねぇ…」

 

永琳「?」

 

霊夢「木葉は…治らないの…」

 

永琳「…分からないわ」

 

霊夢「!」

 

永琳「痛み止めの薬が全く効かなかった…おまけに少しの刺激で相当な痛みを感じる…ん?刺激?」

 

霊夢「どうしたのよ」

 

永琳「ちょっと待ってて」

 

 

永琳は木葉のところに行った。

 

 

永琳「あなた。聞こえる?」

 

木葉「うん…」

 

永琳「もう一度だけ、痛みに耐えられる?」

 

霊夢「!?」

 

永琳「1度だけでいいわ」

 

霊夢「ダメよ!」

 

永琳「…」

 

霊夢「これ以上木葉が痛がってるのは見たくないわ!」

 

永琳「でもこのままだと一向に治らないわ!」

 

霊夢「でも!」

 

永琳「あなたこの子を治せるの!この子の痛みを取る事が出来るの!」

 

霊夢「…それは」

 

永琳「あなたは何も出来ないでしょ!私ならできるかもしれない…たった一度だけよ!」

 

霊夢「…」

 

木葉「いいよ…」

 

霊夢「!!」

 

木葉「大丈夫…1回だけなら…」

 

永琳「…」

 

霊夢「…分かったわよ」

 

永琳「…あなた。ほんとに大丈夫なの?」

 

木葉「うん…もう…大丈夫」

 

永琳「そう。分かったわ」

 

 

スッ…

 

永琳は木葉の手に自分の指を押し当てた。

 

 

バチッ!

 

 

木葉「ぐっ…ぅぅぅ…」

 

永琳「…」

 

霊夢「木葉…」

 

永琳「…なるほど」

 

霊夢「何か分かったの?」

 

永琳「博麗の巫女。今後一切この子の手が治るまで右手に刺激を与えないで」

 

霊夢「刺激を?」

 

永琳「えぇ。おかしいと思ってたのよ。この子がものを持ち上げることができないって言ってたでしょ。私はそれが重いものだと思ってたのよ。でも違った。この子はお箸や服ですら持てなかった」

 

霊夢「…そうね」

 

永琳「軽いものですら持つことができなかった…それはなぜか…」

 

霊夢「…」

 

永琳「この子は外部もしくは内部からの刺激に反応して痛みとして伝わっているんじゃないかしら」

 

霊夢「!!」

 

うどんげ「あぁ…なるほど」

 

永琳「だから手を握った時やベッドに手が落ちた時も痛がってたのね」

 

霊夢「じゃあ…どうすればいいのよ」

 

永琳「とにかく治るまで刺激を与えないで。分かった?」

 

霊夢「分かったわ」

 

永琳「私は薬を作るわ。今日はもう帰りなさい」

 

霊夢「えぇ。お願い」

 

永琳「できた薬はうどんげに渡しておくわ」

 

霊夢「分かったわ」

 

 

霊夢は木葉のところに行った。

 

 

霊夢「木葉。起きれる?」

 

木葉「うん…」

 

 

木葉はゆっくり起き上がった。

 

 

霊夢「!!」

 

 

霊夢はこの時、木葉の右腕を見た。

 

木葉の右腕は機能してないかのようにぐったりとぶら下がっている。

 

左腕はしっかり動いている。

 

右腕は…

 

 

霊夢「木葉…」

 

木葉「何?」

 

霊夢「今日から私が何とかするから…」

 

木葉「うん…でも俺もある程度のことはやるよ。それでも全部は無理だからその時はお願いね」

 

霊夢「うん…」

 

 

そして霊夢と木葉は神社に帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…神社の縁側

 

 

霊夢「さ、ここに座ってて。お茶淹れてくるから」

 

木葉「うん」

 

 

スタスタスタ

 

 

霊夢はお茶を淹れに行った。

 

 

木葉「?」

 

 

木葉は突然右腕の感覚が無くなったように感じた。

 

 

木葉「あれ…右腕…感覚がない…」

 

 

スタスタスタ

 

 

お茶を淹れに行った霊夢が戻ってきた。

 

 

霊夢「木葉。淹れてきたわ…よ…」

 

霊夢「!!」

 

 

戻ってきた霊夢は驚いていた。

 

 

バン!

 

何故なら、木葉が自分の手を机に当てていたからだ。

 

 

霊夢「木葉!何してるのよ!」

 

木葉「…霊夢」

 

霊夢「な、何よ…」

 

木葉「…右腕の感覚が…無くなった…痛みも何も…感じない…」

 

霊夢「…え」




〜物語メモ〜


新しい情報が無いので次回ですね。
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