霊夢「感じないって…どういう…」
木葉「そのままの意味…触った感触もない…痛みも…熱い冷たいも…」
霊夢「え…」
木葉の右手は上がりそうにもなかった。
霊夢「ちょっと待って…」
霊夢は木葉の手を握った。
霊夢「ねぇ木葉…これ分かる?触ってるんだけど」
木葉「ううん。分からない」
霊夢「そんな…」
霊夢は何かを失った感覚に襲われた。
霊夢「まだ…まだよ…まだあいつに…」
ドタドタドタ
霊夢は神社を飛び出しある場所に向かった。
木葉「…」
木葉は自分の腕を見た。
木葉「なんで…」
場所…白玉楼
霊夢「はぁ…はぁ…」
ダッ!
霊夢は冥界にある白玉楼を目指していた。
その道中、妖夢に会った。
妖夢「あ、霊夢さん。今日はどうされま…」
霊夢「妖夢!」
妖夢「は、はい!」
霊夢「紫…いる?」
妖夢「紫様ですか?はい。いますよ」
霊夢「分かったわ」
ダッ!
霊夢は飛ぶことを忘れて走った。
妖夢「霊夢さん…どうしたんでしょうか…」
場所…白玉楼の一室
幽々子「それで、あなた今日は大丈夫なの?」
紫「あら、何かあったかしら?」
幽々子「またあの子に結界の管理任せてるんじゃない?」
紫「大丈夫よ。これでもちゃんと管理してるわよ」
幽々子「ここでそれを言われても説得力ないわね」
紫「いいの!それでも私はちゃんとしてるもの!」
幽々子「はぁ…ならいいけど」
紫「心配症ね幽々子。ちゃんと藍の事も見てるわよ」
幽々子「ほんとに?」
紫「ほんとよ」
幽々子「…」
紫「…」
ピシャン!
幽々子「!?」
紫「!?」
突然勢いよく襖が開いた。
霊夢「はぁ…はぁ…」
幽々子「あらあら…」
紫「霊夢じゃない…どうしたのよ」
霊夢「紫…」
紫「何よ」
霊夢「木葉を…」
紫「光に何かあったの?」
霊夢「木葉を…助けて…」
紫「何があったのよ」
霊夢「木葉の腕が…全然動かないの」
紫「腕?」
幽々子「腕が動かないなんて珍しいわね」
紫「霊夢。木葉は今どういう状態よ」
霊夢「木葉の腕が動かないのよ…おまけに何も感じなくなってる…触った感触も熱いや冷たいも…何も…」
紫「何も…感じない」
幽々子「紫。博麗の巫女の様子からあまり良い状態ではなさそうよ」
紫「まぁ、確かにそうだけど…」
霊夢「お願い紫…木葉を助けてよ…」
紫「…」
幽々子「紫。行かないの?」
紫「ちょっと考え中よ」
幽々子「博麗の巫女。なんなら私が行きましょうか」
霊夢「!?」
紫「!?」
幽々子「紫。行かなそうじゃない?なら代わりに私が行ってあげようかなって思ったのよ」
紫「何言ってるのよ幽々子」
幽々子「紫。博麗の巫女がこんな状態ってことは相当な事だと思わない?もしかしたら大結界に影響が出るかもしれないわ」
紫「…そうね。分かったわ。行きましょう」
幽々子「妖夢ー!妖夢ー!いるー?」
スーッ
妖夢「はい。何でしょうか」
幽々子「今から博麗の巫女のところに行ってくるわね」
妖夢「何かあったんですか?」
幽々子「えぇ。博麗の巫女と一緒に住んでるあの子が大変な状態らしいのよ。だから見に行こうかなって」
妖夢「え!?木葉さんに何かあったんですか!?」
幽々子「らしいわ。だから行ってくるわね」
妖夢「幽々子様!私も連れてってもらえないでしょうか!」
幽々子「妖夢も?」
妖夢「はい!木葉さんには剣の修行など…色々お世話になりました!何か私に出来ることがあれば…」
幽々子「博麗の巫女」
霊夢「何よ…」
幽々子「妖夢もお願いしてもいいかしら?」
霊夢「いいわよ…とにかく早くして…」
妖夢「はい!」
妖夢はその場を離れ支度をした。
その後妖夢は数分で戻ってきた。
妖夢「すみません!お待たせしました!」
幽々子「さ、行きましょうか」
紫「そうね」
シュッ!
紫がスキマを使った。
紫「こっちの方が早いわ。さ、入って」
霊夢と幽々子、妖夢はスキマに入った。
4人はスキマを使って博麗神社に向かった。
場所…博麗神社
シュッ
紫がスキマを開いた。
紫「さ、着いたわよ」
霊夢「木葉!」
霊夢は真っ先に木葉の所へ行った。
幽々子「やっぱり心配なのね。あの子も」
紫「そうね」
妖夢 (霊夢さん…木葉さん…)
3人は木葉のいる部屋に向かった。
場所…いつもの部屋
霊夢「木葉!」
ズサッ!
霊夢は走ってこの部屋まで来た。
木葉「あ、霊夢…」
霊夢「木葉!あれから何も無い?大丈夫?」
木葉「大丈夫だよ。何も無いよ」
霊夢「ほんと…良かった…ごめんね、家を空けちゃって」
木葉「いいよいいよ。今ここにいるんだし」
霊夢「うん」
ザッザッザッ
木葉「!」
木葉が紫と幽々子、妖夢の存在に気づいた。
木葉「あれ、3人とも…どうしたの?」
紫「光。あなた、腕が動かないってほんと?」
木葉「え、うん」
幽々子「んー…外傷は無いみたいね?」
紫「そうね」
妖夢「木葉さん!私になにかできる事はありませんか!?」
木葉「え、えーっと…今は無いかな…」
妖夢「そ、そうですか…」
幽々子「じゃあ妖夢。今日の夕飯作ってあげたらどうかしら」
木葉「え?」
幽々子「ここはあなたと博麗の巫女がご飯を作ってるのよね?」
木葉「え、うん」
幽々子「あなたは片腕が動かなくて博麗の巫女はあなたに付いてなきゃいけない。なら、ご飯は妖夢に任せてみてはどうかしら?」
木葉「えーっと…妖夢…大丈夫?」
妖夢「任せてください!私がやります!」
木葉「そ、そう?な、なら…お願いしようかな」
妖夢「はい!」
紫「光。片腕を上げてみて」
木葉「うん」
木葉は左腕を上げた。
紫「右腕は?」
木葉「いや、右腕は上がらないよ」
紫「…という事は右腕が機能してないのね」
木葉「うん」
幽々子「あなた、利き腕は?」
木葉「右利きだよ」
幽々子「あら…じゃあ今、利き腕が全く動かなくなってるのね。そりゃあ苦労するわね」
木葉「まぁね」
紫「ちょっと上がらせてもらうわね」
木葉「あいよ」
紫と幽々子、妖夢は神社に上がった。
そして3人は木葉の向かいに座った。
妖夢「幽々子様。お茶を淹れてきましょうか?」
幽々子「あ、ならみんなの分もお願いできるかしら?」
妖夢「はい!分かりました!霊夢さん!台所お借りしますね!」
霊夢「え、えぇ…分かったわ」
スタスタスタ
妖夢は台所に向かった。
幽々子「ごめんなさいね。妖夢ったらあなたへの恩返しのために来たのよ」
木葉「え?そうなの?」
幽々子「まぁ、私も同じよ。前に妖夢の剣の修行を手伝ってくれたじゃない。そのお礼よ」
木葉「そっか」
紫「で、あなた生活はちゃんと出来てるの?」
木葉「まぁそれなりには」
紫「服、乱れてるわよ?」
木葉「すまない。これは許してくれ。左腕でやったから乱れてるんだ」
紫「そう」
幽々子「ご飯はどうしてるの?」
木葉「今日は霊夢に食べさせてもらったよ。でもこれからはなるべく左手を使って食べるつもりだよ」
霊夢「え…」
木葉「そうでもしないと霊夢のご飯が冷めちゃうからね」
霊夢「そ、そうね…」
霊夢は少し落ち込んだ。
妖夢「みなさん。お茶が入りましたよ」
コトッコトッコトッ…
妖夢はお茶を置いていく。
幽々子「ありがとう妖夢」
妖夢「いえいえ。ところで木葉さん」
木葉「ん?」
妖夢「お食事はどうされますか?聞くところによると利き腕では食べられないそうなので何か食べやすいものでも…」
木葉「うーん…箸じゃなくてスプーンとかフォークとかで食べられるものなら大丈夫だよ」
妖夢「分かりました!」
紫「不便ね…利き腕が使えないのは」
木葉「うん…不便」
妖夢「でも大丈夫ですよ!私がいるので何でも頼ってください!」
木葉「ありがとう。妖夢」
妖夢「はい!」
紫「結界はいつも通りね。何も変化はないわ」
木葉「そうか」
紫「霊夢」
霊夢「何」
紫「光の事、ちゃんと見てあげなさいよ」
霊夢「分かってるわよそれくらい」
幽々子「あ、そうよ博麗の巫女」
霊夢「今度は何」
幽々子「私たち、ここに泊まることにしたから。よろしくね」
木葉「え!?」
霊夢「え!?」
〜物語メモ〜
今回も新しい情報が無いので次回にします。