木葉「え!?」
霊夢「え!?」
幽々子「?」
霊夢「なんであんたたちがここに住むのよ!」
幽々子「だってその子の助けになりたいじゃない?でもここから白玉楼までって結構遠いのよね。だからここに泊まることにしたのよ」
木葉「まぁ分からんでもないが…」
霊夢「だからって!」
紫「霊夢。もう決定事項よ」
霊夢「はぁぁぁぁ…」
妖夢「あはは…」
紫「あ、着替えとかは心配ないわよ?ちゃんとあるから」
霊夢「そんな心配してないわよ!」
幽々子「あ、じゃあ白玉楼の心配?なら大丈夫よ。従者が色々やってくれてるから」
霊夢「それでもないわよ!」
紫「じゃあ何よ。あ、寝るところ?なら大丈…」
霊夢「あーもうなんでもないわよ!」
紫「ならいいじゃない」
霊夢「ぐぬぬ…」
霊夢は何か言いたげだったが堪えた。
木葉「霊夢。これは何言っても聞かなそうだよ」
霊夢「はぁ…分かったわよ」
幽々子「むしろ私たちがいた方があなたも負担が減っていいんじゃない?」
霊夢「その分食費が負担になるわよ」
幽々子「あら、私の事かしら?」
霊夢「よく分かってるじゃない」
幽々子と霊夢は互いの目を見ていた。
木葉「霊夢。とりあえず落ち着こ。何言っても変わらないよ」
霊夢「…分かったわよ。じゃあちょっと胸貸して」
木葉「いいけど俺の胸は幽々子さんみたいに大きくないから俺の胸を借りても霊夢の胸は大きくならないよ?」
霊夢「違うわよ!休みたいから支えてってことよ!」
木葉「あー…そっちね」
霊夢「当たり前じゃない!なんで私が木葉の胸を借りてまで自分の胸を大きくする必要があるのよ!」
木葉「いや、マジですまん。勘違いしてた」
霊夢「いいからほら!早くして!」
木葉「はいはい」
木葉は霊夢の後ろに座った。
木葉「はい。いいよ。おいで」
霊夢「…」
ストン…ポスッ
霊夢は木葉の胸に体を預けた。
霊夢「…」
すると霊夢はさっきまで大声を出していたのに急に静かになった。
霊夢「木葉…掛け布団」
木葉「はいはい」
木葉は言霊の能力を使った。
木葉「"掛け布団"」
ポンッ!
すると突然掛け布団が出てきた。
バサッ…スッ…スッ…
木葉はその掛け布団を霊夢にかけた。
木葉「これでいい?」
霊夢「…うん」
すると霊夢はウトウトし始めた。
幽々子「あらあら…眠たかったのかしら」
木葉「でしょうね」
紫「全く…見せつけてくれるわね」
木葉「羨ましいのか?」
紫「当たり前じゃない」
木葉「でも紫のところには藍さんと猫ちゃんがいるだろ?」
紫「いるけど橙は藍にくっついてるし藍は私にあまり甘えないのよね」
木葉「ふーん」
紫「でも時々藍は私に甘えるからその時は色々と堪能させてもらってるわ」
木葉「そうかそうか。それは良かった」
幽々子「ねぇ…あなたっていつも博麗の巫女といる時ってこんななの?」
木葉「こんなって今のこの状況?」
幽々子「そうよ」
木葉「うーん。普段は縁側でお茶してたりするな」
幽々子「じゃあこの状況は珍しい方なの?」
木葉「客人が来てる時にするのは珍しいな」
幽々子「あらそうなの」
木葉「うん」
幽々子「ねぇ、あなた自身、博麗の巫女の事はどう思ってるのかしら?」
木葉「霊夢の事を?」
幽々子「そうよ。好きって思ってる?」
木葉「そりゃもちろん」
幽々子「大事にしたいって思ってる?」
木葉「うん」
幽々子「じゃあ嫌だなって思ったことは?」
木葉「あるよ」
霊夢 (!!)
霊夢は寝たフリをして話を聞いていた。
幽々子「どんなところ?」
木葉「うーん…さっきみたいにちょっと言っただけで大声で返してくるところとかかな」
幽々子「どうしてそこが嫌なの?」
木葉「なんか…怒鳴られてる感じがしてね…」
幽々子「あらそう」
木葉「うん。でもまぁ、霊夢は立場上ストレスとかあったりするから俺に対して当たりがキツくなるのは構わないって思ってるよ」
幽々子「ならいいじゃない」
木葉「まぁ、いいかな」
霊夢 (木葉…そうだったのね…ごめんなさい…木葉…)
木葉「でもさ」
幽々子「?」
木葉「そんな霊夢が…俺は好きだな」
紫「!」
幽々子「!」
妖夢「!」
霊夢 (!)
木葉「霊夢が怒るのは大抵、人のことを思ってのことなんだよ。それを嫌だと思うってことはそのことに気づいてないって事なんだよ」
幽々子「それで?」
木葉「俺は変に自分を美化する人が苦手なんだ。俺はその人の本質…その人の素…その人自身のありのままの姿を見ていたいんだ。いくら顔や体が醜かろうが俺がその人を好きになったなら、俺はその人を愛し続けたい」
霊夢 (…)
幽々子「あらあら…熱く語るわねぇ」
木葉「!!」
紫「
幽々子「そうねぇ」
木葉「いや、これは…ただ…霊夢が自分のことをハッキリ見せてくれるからであって…」
紫「結局好きなのは変わらないじゃない」
木葉「そりゃあ…」
幽々子「あ、私たちはどう思う?」
妖夢「!?」
紫「!」
木葉「え?」
幽々子「私たちはどう?好きって思える?」
木葉「そりゃあ…まぁ…」
幽々子「そう。良かったわ。嫌われてたらどうしようかって思ってたのよ」
木葉「お、おう…そうか」
ギュッ…
木葉「!!」
寝たフリをしている霊夢が木葉の服を握った。
木葉 (霊夢?)
紫「だからなのね」
木葉「?」
紫「今の霊夢があなたに体を預けているのはそれ程信頼してるってことなのね」
木葉「そうなのか?」
紫「絶対そうよ。戦いの中お互いの背中を預けられるって案外できないものよ?それができるんだから絶対そうよ」
木葉「うーん…まぁ、そうだと…いいな」
紫「絶対そうよ!間違いないわ!」
木葉「はいはい…分かった分かった…」
霊夢 (そっか…私の知らないうちに木葉は色々傷ついてたんだ…もしかしたらさっきのも…嫌…だったのかな…ごめんね…木葉…)
木葉「…心配しないで」
霊夢 (!!)
幽々子「?」
紫「?」
妖夢「?」
木葉「今みたいに自分から積極的にくっついてくれると嬉しいし落ち着くから。またこうしてくれると…嬉しいな」
霊夢 (私の…事なのかな…)
木葉「気に病む必要ないよ。ずっと近くにいて欲しい。離れないで。これだけでいいから」
霊夢 (…うん…分かった…絶対に離れない…)
ギュッ…
霊夢は木葉の服を握った。
木葉 (やっぱり聞いてたのかな…これで霊夢が変に気を遣ったらまた負担になるかも…)
紫「光。いきなり何の話?」
木葉「ん?ただの独り言だよ」
紫「独り言にしては結構聞こえるように言うのね…」
木葉「ん?そりゃあな。言ってなかったけど、俺って思ったことが勝手に口に出る時があるんだよ。そのせいでただの独り言もそう聞こえなくなるんだ」
紫「だからさっきの変な話も独り言っぽく聞こえなかったのね」
木葉「おう」
紫「ふーん」
木葉「あ」
紫「今度は何よ…」
木葉「ちょっと買い物に行ってくるわ」
妖夢「!」
霊夢 (!?)
紫「材料無いのかしら?」
木葉「うん。ここには俺と霊夢の2人分しかないから調達してこないと3人のご飯がないよ」
幽々子「それは大変ね。じゃあお願いしようかしら」
木葉「おう」
妖夢「木葉さん!お買い物なら私が!」
木葉「そう?」
妖夢「はい!任せてください!」
木葉「あ、俺も行くよ。丁度あれも切れてる頃だし」
妖夢「あれ…とは?」
木葉「それは言えないな」
妖夢「そ、そうですか」
木葉「えーっと…とりあえず霊夢どうしよっかな」
ライブラ「あ、じゃあ私がやりますよ」
ヒュゥゥゥゥゥゥ…
木葉の体からライブラが出てきた。
木葉「ん?あ、ライブラか」
ライブラ「私が霊夢さんを見ているので光はお買い物に」
木葉「すまんな。少しの間だけ任せるわ。帰ってきたら俺が霊夢を見るよ」
ライブラ「はい。分かりました」
するとライブラは木葉の代わりに霊夢を見ることになった。
もにゅ…
霊夢 (…)
霊夢は柔らかい感触に包まれた。
霊夢 (うっ…やっぱり大きい方が良いのかしら…)
霊夢は自分の胸を再確認する。
霊夢 (こ、この人の胸が大きすぎるのよね…私は普通くらいあるよね…ど、どうなんだろ…木葉は…大きい方が良いのかしら…)
木葉「じゃあライブラ。少しの間よろしくね」
ライブラ「はい。分かりました」
木葉「さ、早く行って帰ってこようか」
妖夢「はい!」
スタスタスタ
妖夢と木葉は買い物に出かけた。
場所…人里
木葉「さーて今日は…」
妖夢「木葉さん!」
木葉「え、何?」
妖夢「食材は私がやるので木葉さんは"あれ"とやらを買いに行ってください!」
木葉「え、いいの?幽々子さんはめっちゃ食べるんじゃ…」
妖夢「大丈夫ですよ!私はそれをほぼ毎日やってるので!」
木葉「あ、そうか。ならお願いしようかな」
妖夢「はい!任せてください!」
スタスタスタ
すると妖夢は買い物をし始めた。
木葉 (さてっと…俺もそろそろ)
スタスタスタ
木葉もある場所に向かった。
???「!!」
???はある人を見ていた。
???「見つけた…やっと…ここにいたんだ」
場所…???
木葉「すんませーん!」
木葉は大声で店員を呼ぶ。
店員「はーい!何ですかー?」
その声に反応して店員が声を出した。
木葉「いつものあれお願いしまーす!」
店員「はーい!少々お待ちをー!」
そう言うと奥でガタガタと音が鳴り始めた。
木葉 (これで少しの間…)
木葉がある物を待っていると…
??? (いた…あそこだ…)
スタスタスタ
木葉に近づくひとつの影。
木葉 (これで妖夢の買い物と…あとは…)
ギュッ…
???は木葉の右手を握った。
木葉 (んで帰って霊夢の面倒を見て…)
??? (?)
木葉は何も反応を示さなかった。
??? (あれ…手を握ってるのに気づいてない…え?)
???は何故反応しないのか疑問だった。
だが当然である。
???は今の木葉の状況を知らない。
それに今の木葉は右手の感覚が無い状態にある。
そのため、右手を握られても木葉が気づくことは無い。
??? (なんでだろ…)
ブンブンブン!
???は木葉の腕を振った。
木葉 (幽々子さん…どれくらい食べるのか…足りなかったらどうしよ…)
木葉は全く気づかなかった。
??? (え…なんで気づかないんだろ…あ、なら…)
???が行動しようとした時…
店員「はーい!いつものです!」
先程の店員が出てきた。
木葉「あ、ありがとうございます!」
木葉は店員の方に向かって歩き出した。
??? (うわっとと…)
???はそれに引っ張られるようについて行った。
店員「今日はどうしたんですか?」
木葉「んー日頃お世話になってる人にちょっとお礼としてね」
店員「あーなるほどです!」
木葉「はい。お代はこれで足りますか?」
木葉は店員にお金を出した。
店員「えーっと…ひとつふたつ…はい!大丈夫ですよ!」
木葉「そうですか。ありがとうございます」
店員「はい!それではこちらを…」
ギュッ…
木葉はそれを持った。
木葉「はい。ありがとうございます。それでは」
店員「はい!ありがとうございます!」
木葉「また来ますね」
店員「はい!またお立ち寄りください!」
スタスタスタ
木葉はその場をあとにした。
店員「!」
店員は木葉の右手を握っていた子に気づいた。
店員 (あの子へのプレゼント…かな…?)
そして店員はそのまま店の奥に行った。
木葉は妖夢を探していた。
木葉「えーっと…どこだろ…」
木葉はしばらく歩いていた。
??? (はぁ…はぁ…一体どこに行ってるんだろ…ずっと歩いてる…)
スタスタスタ
木葉は妖夢を探してずっと歩いていた。
??? (はぁ…はぁ…疲れた…休みたい)
木葉「あ、妖夢ー!」
妖夢「!」
??? (?)
妖夢「木葉さん!お目当てのものは買えましたか?」
木葉「あぁ。大丈夫だよ」
妖夢「私もお買い物終わりましたよ!」
木葉「お、じゃあグッドタイミングだね」
妖夢「ですね!じゃあこのまま帰りましょうか!」
木葉「だね」
??? (え…また歩くの…もう疲れた…こうなったら…)
ザッ
妖夢と木葉が歩き始めた時…
ギュッ!
???は木葉に抱きついた。
木葉「!!」
木葉は誰かに触られた感触を感じた。
木葉「ん?」
木葉は後ろを振り返った。
妖夢「木葉さん?どうしたんですか?」
木葉「!!」
木葉が後ろを見ると木葉に抱きついていた女の子がいた。
木葉 (ん?誰だ?)
スッ…
木葉はその子の目線に合わせるために屈んだ。
??? (!!)
その子はいきなり木葉が屈んだため、驚いた。
そして木葉の目とその子の目が合う。
??? (!!)
木葉「…君、どこから来たの?お父さんかお母さんいる?」
??? (!!)
その子はさっきまで全然気づかなかったのに急に話しかけてきた木葉を見ていた。
木葉 (迷子か?)
??? (…)
その子はずっと木葉を見ている。
木葉「君、迷子?」
木葉はその子に話しかける。
???「ち…違う…」
木葉 (お…話した)
???「人を…探してるの…でも全然見つからなかった」
木葉「人探しかーどんな人を探してるんだ?」
???「それは言えない…でも…男の人」
木葉「うーん…男の人か…」
木葉は一瞬で「あ、これは見つかるやつじゃないな」と思った。
木葉「じゃあ俺も一緒に探すからひとまず神社に行かない?」
???「うん!行く!」
妖夢「木葉さん?どうしたんですか?」
木葉「なんかこの子、人探ししてるっぽいよ。でも見つかりそうにないから俺が手伝おうかなって」
妖夢「ふむふむなるほどなるほど」
木葉「一旦神社に帰ってからまたここに来るよ」
妖夢「はい!分かりました!では行きましょう!」
木葉「はいよ。あ、ねぇ君」
???「!!」
木葉「手…掴んでて」
???「…うん」
ギュッ…
???は木葉の右手を握った。
そして3人は神社に戻ったのだった。
〜物語メモ〜
ある女の子
木葉がある物を買っている時に木葉の手を握った女の子。
その子は木葉の右手を握ったが、木葉はそれに反応しなかった。
その子はそんな木葉に疑問を抱いていた。
今は「人を探している」、「探しているのは男の人」としか情報が無く、全くの謎だが、とりあえず木葉は人探しを手伝うことにした。