木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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女の子が探している人

場所…博麗神社

 

 

木葉「霊夢ー!帰ったよー!」

 

紫「あら光。案外早かったわね」

 

 

現在、居間には紫、幽々子、ライブラ、霊夢がいる。

 

だが霊夢は今も寝ている。

 

 

木葉「あ、そうだった。霊夢寝てたんだった」

 

紫「大丈夫よ。何も無かったわ」

 

木葉「なら良かった」

 

幽々子「妖夢は?」

 

木葉「あの子なら買ったものを台所に持っていったよ」

 

紫「あら、手伝ってあげなかったのね」

 

木葉「うっ…」

 

紫「女の子に重いものを持たせちゃって…」

 

木葉「返す言葉もございません」

 

幽々子「良いのよいいのよ。妖夢はあれでもしっかりしてるから」

 

木葉「うーん…」

 

ライブラ「光」

 

木葉「ん?」

 

 

ライブラは物珍しそうな目で木葉を見ていた。

 

 

木葉「何?」

 

ライブラ「その子は誰ですか?」

 

 

ライブラは木葉の横に隠れている女の子を指した。

 

 

木葉「うーん…この子は買い物の途中で会ったんだ。人を探してるみたいでね」

 

ライブラ「ふむふむ」

 

紫「名前は?」

 

木葉「え?名前?」

 

紫「えぇ」

 

木葉「うーん…」

 

 

木葉は女の子と会った時のことを思い出した。

 

 

木葉「そういえば聞いてなかったな」

 

 

ススス…

 

幽々子がそのこの前に行った。

 

 

幽々子「ねぇ、あなたのお名前は?」

 

 

幽々子がその女の子に聞いた。

 

 

シヴ「えっ…と…シヴ…」

 

 

その女の子はシヴというらしい。

 

 

幽々子「シヴちゃんね。初めまして。私は幽々子よ」

 

 

幽々子が突然自己紹介をし始めた。

 

 

シヴ「ゆ…ゆこ…」

 

幽々子「そうそう幽々子」

 

 

シヴが不安そうな目で木葉を見る。

 

 

木葉「大丈夫。この人は食べること以外は怖くないよ」

 

幽々子「な…食べる…以外…」

 

紫「言われてしまったわね。幽々子」

 

幽々子「むっ…」

 

木葉「ちょっと今からこの子が探してる人を一緒に探しに行ってくるわ」

 

紫「普通に人探しを手伝うって言えばいいのに。回りくどい言い方ね」

 

木葉「伝わったんならいいだろ?」

 

紫「はいはい。行ってらっしゃい」

 

木葉「はいよ」

 

ライブラ「光。私も行きましょうか?」

 

木葉「ううん。大丈夫。ライブラはここにいて」

 

ライブラ「分かりました」

 

木葉「あ、しんどくなったら霊夢を横に寝かせてあげて」

 

ライブラ「はい」

 

木葉「ごめんね。もう少しだけ家を空けるよ」

 

 

ギュッ…

 

その子は木葉の服を握った。

 

 

木葉「さ、行こっか」

 

シヴ「…うん」

 

 

シヴは小さく頷いた。

 

 

スタスタスタ

 

木葉とシヴはまた外に行った。

 

 

紫「…行ったわね」

 

幽々子「そうね」

 

ライブラ「あの子…可愛かったです」

 

幽々子「そうね」

 

紫「でも不思議ねぇ…」

 

ライブラ「何がです?」

 

紫「あんな子見たことないわ」

 

幽々子「あなたが把握してない子なんていくらでもいるでしょ」

 

紫「まぁそうね」

 

ライブラ「…さて、では話の続きをしましょうか」

 

紫「そうね」

 

幽々子「もっと聞きたいわね。あなたたちの世界と十二天星?とか十二星座?の話」

 

ライブラ「分かりました。では、お話を続けましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…人里

 

 

木葉「ねぇ、君が探してる人はどんな人?」

 

シヴ「えっと…男の人…」

 

木葉「…それだと範囲が大きすぎて分からないなぁ…」

 

シヴ「分からないの。男の人としか」

 

木葉「うーん…」

 

 

木葉は少し考えた。

 

 

木葉「あ、じゃあさ、今から人里を見て回ろっか。その道中で見つけよう」

 

シヴ「うん」

 

木葉「よっこいしょっと」

 

シヴ「!!」

 

 

木葉はシヴをだっこした。

 

 

シヴ「何してるの…」

 

木葉「この方が楽でしょ?」

 

シヴ「…うん」

 

 

木葉は左手ではあるが、なんとか持つことが出来た。

 

 

木葉 (あー…これすぐに降ろすことになりそう…)

 

 

シヴをだっこして数秒で悟った木葉だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

 

木葉「どう?いた?」

 

シヴ「…いないよ」

 

木葉「うーん…」

 

 

木葉の腕は早くも限界だった。

 

 

木葉「ちょっとごめんね」

 

シヴ「?」

 

木葉「よっこいしょ」

 

 

木葉はシヴを降ろした。

 

 

木葉「うーいてて…」

 

シヴ「ご…ごめんね」

 

木葉「あーいやいや!謝らなくてもいいよ!俺の腕が貧弱だったからだよ!?」

 

シヴ「ひっ…ぅっ…」

 

 

シヴは木葉が突然大声を出したため驚いた。

 

 

木葉「あ…ごめん。うるさかった?」

 

シヴ「大…丈夫」

 

木葉「…」

 

 

木葉は心の中で「やってしまったぁ…」と思った。

 

 

木葉「と、とりあえず行こっか」

 

シヴ「う、うん…」

 

 

木葉とシヴはそのまま人探しを再開するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…博麗神社

 

 

木葉「はぁぁぁぁぁ…見つからなかったぁ…」

 

紫「お疲れね。光」

 

木葉「あぁ…疲れたよ…」

 

あの後、木葉とシヴは人里で人を探したが、結果見つからなかった。

 

幽々子「あらあら…」

 

光「人里をずっと探してたのに…」

 

紫「そこしか探してないならまだ見つかる可能性はあるわよ」

 

木葉「だな…」

 

 

ギュッ…

 

 

木葉「!」

 

 

木葉は服を掴まれた感触を感じた。

 

 

木葉「?」

 

 

木葉が見るとシヴが木葉にくっついていた。

 

 

幽々子「あらあら…可愛いわね」

 

木葉「まぁ、この子も頑張ったし今日は休もうかな」

 

紫「ちゃんとご飯食べなさいよ?」

 

木葉「食べるよ…あ、ところで霊夢は?」

 

 

スーッ

 

 

霊夢「私ならここよ」

 

 

霊夢が襖の奥から出てきた。

 

 

木葉「何してたの?」

 

霊夢「布団敷いてたのよ。ここにいる人たちの分ね」

 

幽々子「あら〜悪いわね〜博麗の巫女〜」

 

紫「ありがとう霊夢」

 

霊夢「いいわよ」

 

木葉「ふーん」

 

妖夢「みなさーん。お夕飯ができましたよー!」

 

 

妖夢が今日の夕食を持ってきた。

 

 

コトッコトッコトッ

 

妖夢がそれを並べていく。

 

 

シヴ「!」

 

 

ぐぅぅぅぅぅぅ…

 

 

木葉「?」

 

シヴ「!?」

 

 

シヴのお腹が鳴った。

 

 

シヴ「///」

 

 

シヴは恥ずかしがっていた。

 

 

木葉「いっぱい食べな」

 

シヴ「!!」

 

 

シヴは目を大きくした。

 

 

シヴ「いいの…?」

 

木葉「あぁ。しっかり食べないとな」

 

シヴ「うん…食べる」

 

幽々子「あらーじゃあ私も遠慮なく頂きましょうか」

 

霊夢「あんたはダメよ!遠慮しなさい!」

 

幽々子「えー…」

 

紫「さ、早く食べましょうか」

 

幽々子「そうね。それでは」

 

 

みんな手を合わせた。

 

 

木葉「いただきます」

霊夢「いただきます」

紫「いただきます」

幽々子「いただきます」

妖夢「いただきます」

 

 

そして、食事が始まった。

 

 

シヴ「い、いただきます」

 

木葉「おう!いっぱい食べな」

 

幽々子「妖夢ー!おかわりはー?」

 

妖夢「え!?もうですか!?」

 

幽々子「当然よ〜」

 

霊夢「全くあんたは…」

 

シヴ「ねぇ…あれほしい」

 

木葉「はいよ」

 

 

木葉はシヴの欲しいものを取ってあげた。

 

 

木葉「はい。どうぞ」

 

シヴ「ありがと…」

 

 

パクッ

 

シヴは木葉が取ったものを食べた。

 

 

シヴ「おいしい…」

 

木葉「そっかそっか。妖夢」

 

妖夢「はい」

 

木葉「ご飯。美味しいって」

 

妖夢「そうですか!良かったです!」

 

シヴ「もっと食べたい…」

 

木葉「なんでも言いな。取るから」

 

シヴ「じゃあ…あれとあれと…あとあれも」

 

木葉「おう」

 

 

その後シヴは木葉に言われたようにいっぱい食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木葉「ふぅ…美味しかったよ妖夢。ありがとう」

 

妖夢「いえいえ!喜んでもらえて良かったです!」

 

シヴ「美味しかった…ありがとう…」

 

木葉「だってさ妖夢」

 

妖夢「なんですか?」

 

シヴ「美味しかった…ありがとう」

 

妖夢「はい!どういたしまして!」

 

幽々子「やっぱり妖夢のお料理は美味しいわね〜」

 

紫「そうね」

 

霊夢「私も久しぶりに休めて良いわぁ…」

 

妖夢「それでは私はお皿を下げますね」

 

木葉「あ、じゃあ俺もやるよ」

 

妖夢「いいですよ!私がやるので!」

 

木葉「これくらいならできるよ」

 

妖夢「そうですか?なら、無理のない範囲でお願いします」

 

木葉「おうよ」

 

 

スッ…

 

木葉はお皿を下げるために立ち上がった。

 

 

シヴ「!」

 

 

ガシッ!

 

 

木葉「?」

 

 

シヴが木葉のズボンを握っていた。

 

 

シヴ「わ、私も…やる…」

 

木葉「シヴもやるのか?」

 

シヴ「うん…やる」

 

木葉「分かった。じゃあ少しだけね」

 

シヴ「うん」

 

 

そして妖夢と木葉とシヴで食後の片付けをした。

 

現在、妖夢はお皿を洗っている。

 

木葉は食器を棚に戻している。

 

シヴは机を拭いている。

 

 

シヴ「んっしょ…んっしょ…」

 

 

シヴは頑張って机を拭いていた。

 

 

紫「ねぇあなた」

 

シヴ「?」

 

紫「あなた、どこから来たの?」

 

シヴ「!」

 

紫「あなた、誰を探しているの?」

 

シヴ「…えっと」

 

 

シヴは突然の質問に戸惑っていた。

 

 

シヴ「えっと…男の人…」

 

紫「男の人?」

 

シヴ「うん…男の人…」

 

紫「他には?」

 

シヴ「…」

 

 

シヴは答えなかった。

 

 

紫「まさか…男の人って事だけが手がかりだった…のかしら」

 

幽々子「あらあら…」

 

紫「どうりで見つからないわけね」

 

シヴ「あの…」

 

紫「?」

 

シヴ「あの…ここに…"刹那"って人…いませんか?」

 

紫「刹那?」

 

シヴ「うん」

 

紫「うーん…聞いたことない名前ね…幽々子知ってる?」

 

幽々子「私も知らないわね」

 

シヴ「そっか…」

 

 

シヴはまた机を拭き始めた。

 

 

紫「その人があなたの探してる人?」

 

シヴ「うん…」

 

幽々子「刹那…ねぇ…」

 

霊夢 (刹那って…)

 

 

霊夢は刹那という名前に聞き覚えがあった。

 

少し前に雷神という子が六門九門(ろくもんここのかど)になって、その時に1度刹那という人の名前を聞いた。

 

霊夢はこの時、六門九門の刹那の事を言ってるんじゃないかと思った。

 

 

霊夢 (刹那って…確か木葉の…)

 

紫「霊夢…霊夢!」

 

霊夢「え、何?」

 

紫「何?ってあなたはどうなの?知ってる?」

 

霊夢「し、知らないわね…私も聞いたことがないわ」

 

紫「そう…残念ね」

 

シヴ「…」

 

 

シヴは霊夢を見ていた。

 

 

シヴ (嘘。絶対何か…知ってる…)




〜物語メモ〜

シヴ
木葉と妖夢が買い物に行った時に会った女の子。
あまり積極的ではなく、ずっと木葉の後ろにいた。
刹那を探しているらしく、目的はまだ分かっていない。
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