木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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治癒の能力と無くなった改変者の書物

シヴ「事象の改変者 カタストロフ・シヴ」

 

シヴ「歴史の中に封印された改変者のうちの1人だよ」

 

木葉「!?」

 

ライブラ「!?」

 

刹那「!!」

 

シヴ「…これで分かってもらえた?」

 

木葉「ライブラ…」

 

ライブラ「えぇ…」

 

木葉「これはまた…」

 

 

木葉とライブラは身構えた。

 

そんな中、1人の声が静かな空間に響き渡った。

 

 

刹那「いや誰だよ」

 

シヴ「…え?」

木葉「…え?」

ライブラ「…え?」

 

 

3人は少し驚いた。

 

刹那は木葉とライブラと同じような反応をした。

 

だが、刹那だけ誰なのか分かっていない様子だった。

 

 

刹那「だからお前誰だよ」

 

シヴ「なんでこの名前でも分からないの…冗談でしょ…」

 

刹那「知らねぇよ」

 

シヴ「なら思い出させてあげる…私とあなたの関係を…」

 

 

ゴゴゴゴゴゴ…

 

突然地面が揺れ始めた。

 

 

木葉「ライブラ…これは…」

 

ライブラ「えぇ…私も書物でしか見たことありませんが…まさか本物が…」

 

シヴ「さぁ…あなたの記憶に私という存在を植え付けてあげる」

 

 

シヴは刹那に手を向けた。

 

 

シヴ「これで思い出すはずよ刹那」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

シヴは刹那に向かって少し力を加えた。

 

 

ジジジ…ジジ…

 

 

刹那「?」

 

 

刹那は不思議な感覚に襲われた。

 

 

シヴ「さぁ刹那…昔の記憶を蘇らせま」

 

刹那「あ?いらねぇよそんなもん」

 

 

ジジジ…バリバリバリ!

 

 

シヴ「!?」

 

 

突然シヴの腕に電気が走った。

 

 

シヴ「痛っ!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

シヴ「!」

 

 

シヴは自分の腕が焼け焦げているのに気づいた。

 

 

シヴ「これは…」

 

 

シヴは痛みに耐えながら刹那の方を見た。

 

 

シヴ「!」

 

刹那「…」

 

 

刹那はひどく怒っている様子だった。

 

 

シヴ「刹那…」

 

刹那「どこの誰だか知らんが俺の記憶を勝手に弄るな。お前が干渉していいものじゃないだろ」

 

シヴ「…」

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

シヴは自分の腕を治した。

 

 

刹那「…」

 

シヴ「そう…あなたはそうするんだ…刹那。でもいいよ。次会うときは…他のみんなもいるから」

 

 

ヒュッ…

 

シヴは姿を消した。

 

 

刹那「…なんだよあいつ」

 

木葉「はぁ…」

 

ライブラ「やっと帰りましたか…」

 

 

木葉とライブラは疲れきっていた。

 

 

刹那「主、ライブラ。どうした」

 

木葉「どうしたって…ずっと気を張ってたんだよ」

 

刹那「なんでだ」

 

木葉「いや、そりゃぁ…」

 

ライブラ「あの人が改変者だったからですよ」

 

刹那「なぁ、その改変者ってなんだ。俺と関係あるのか?」

 

木葉「さぁ?分からん」

 

ライブラ「どうでしょうね」

 

刹那「知らねぇのかよ」

 

木葉「シヴに聞いたら良かったのに」

 

刹那「あんなやつに教わりたくねぇよ」

 

木葉「…そうか」

 

 

その後木葉たちは神社に帰って寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日…

 

 

霊夢「木葉〜朝よ〜」

 

木葉「…」

 

霊夢「木葉〜妖夢が朝ごはん作ってくれたわよ〜」

 

木葉「…」

 

霊夢「…」

 

 

スーッ

 

霊夢は襖を開けた。

 

 

霊夢「木葉!木葉!」

 

 

ユサユサ…ユサユサ…

 

霊夢は木葉の体を揺する。

 

 

霊夢「起きなさいって!木葉!」

 

木葉「ん…何…」

 

 

木葉は目を擦りながら起きてきた。

 

 

霊夢「何って朝よ。朝ごはんできてるから来なさい」

 

木葉「…うん」

 

 

木葉はそのまま霊夢と居間に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…居間

 

 

スーッ

 

霊夢が襖を開けた。

 

 

妖夢「あ、霊夢さんと木葉さんおはようございます」

 

霊夢「えぇ。おはよう」

 

木葉「ん〜…」

 

妖夢「眠そうですね木葉さん」

 

木葉「ん〜…眠い」

 

霊夢「しっかりしなさいよ」

 

木葉「うん…」

 

妖夢「ご飯できてるのでどうぞ」

 

木葉「ん〜…」

 

 

木葉と霊夢は座って朝食を食べ始めた。

 

 

木葉「そういえば…幽々子さんは?」

 

妖夢「幽々子様なら外にいますよ。先に食べられたので」

 

木葉「そっか」

 

 

ズズズ…

 

木葉は味噌汁を頂く。

 

 

木葉「っはぁ…落ち着く」

 

妖夢「そうですか?」

 

木葉「うん。なんだろね。すごく落ち着く」

 

妖夢「それは良かったです」

 

 

その後、木葉と霊夢は朝食を食べ終えた。

 

 

妖夢「そういえば木葉さん」

 

木葉「ん?」

 

妖夢「右手を使わない生活は慣れましたか?」

 

木葉「あー…まぁ…少し?」

 

妖夢「それは良かったです」

 

木葉「うん」

 

 

スーッ

 

突然襖が開いた。

 

 

幽々子「妖夢ー?兎さんが来たわよ」

 

妖夢「兎さん?」

 

木葉「鈴仙さんのことかな?」

 

霊夢「あ、薬の件じゃない?」

 

木葉「え、でも…俺もう腕動かないし…」

 

霊夢「あ、そうね」

 

 

スーッ

 

話していると襖が開いた。

 

 

うどんげ「木葉さーん!お薬お届けに来ましたー!」

 

木葉「いらっしゃい。入って」

 

うどんげ「失礼しまー…」

 

 

うどんげは部屋に入ると目を見張った。

 

部屋に幽々子と妖夢がいたからだ。

 

 

うどんげ「あれ?妖夢さん?どうしてここに?」

 

妖夢「あー木葉さんが生活できないって聞いたので私が代わりにと…」

 

うどんげ「あー!なるほどです!」

 

 

スッ…スタスタスタ

 

木葉はうどんげのところに行った。

 

 

木葉「鈴仙さん。実は…」

 

うどんげ「あ、木葉さん!これお薬ですよ。痛み止めです」

 

木葉「あ、いや、待って」

 

うどんげ「どうしたんですか?」

 

木葉「ごめん。俺もう腕が動かないんだ」

 

うどんげ「…え?」

 

 

うどんげは突然の言葉に声が出なかった。

 

 

うどんげ「え…聞き違いでしょうか…もう一度お願いします」

 

木葉「俺、もう腕が動かないから痛み止めの薬は大丈夫だよ」

 

うどんげ「………え!?」

 

 

うどんげは耳をピーンと伸ばして驚いた。

 

 

うどんげ「え、ちょ、え!?」

 

 

うどんげは混乱していた。

 

 

うどんげ「え、いつからなんですか…」

 

木葉「腕を診てもらった日だよ。帰ってから腕が動かなくなった」

 

うどんげ「え、結構前から…」

 

木葉「うん」

 

うどんげ「そう…ですか…ちょっと私!お師匠様のところに戻ります!」

 

木葉「そっか…ごめんね。わざわざ薬を届けてくれたのに」

 

うどんげ「いいんですよ!それでは行ってきます!」

 

 

ダッ!

 

うどんげは走って永遠亭に戻った。

 

 

スッ…

 

 

木葉「…」

 

 

木葉は自分の右腕を触った。

 

 

木葉 (こうならなかったら鈴仙さんにも迷惑かからなかったのに…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…永遠亭

 

 

ガララ!

 

うどんげは玄関を勢いよく開けた。

 

 

うどんげ「お師匠様!」

 

 

ドタドタドタ!

 

うどんげは走って永琳のいる部屋に行った。

 

 

うどんげ「お師匠様!」

 

永琳「な、何よ…」

 

 

永琳は部屋でなにか薬を作っていた。

 

 

うどんげ「実は木葉さんが…」

 

 

うどんげはさっき聞いたことをそのまま永琳に伝えた。

 

 

永琳「そう。遅かったのね」

 

うどんげ「はい…」

 

永琳「思ってたより進行が早いわね」

 

うどんげ「でもあの日に動かなくなったので…」

 

永琳「あの子を家に帰した時点で手遅れだったのね。悔やまれるわ」

 

うどんげ「…」

 

永琳「動かなくなった腕を戻すなんてそう簡単じゃないわ…」

 

うどんげ「そうですよね…」

 

永琳「あの子の能力が腕を治す能力ならまだなんとかなるかもしれないわね」

 

うどんげ「…」

 

 

うどんげは木葉の事を考えていた。

 

 

うどんげ「あ!お師匠様!」

 

永琳「なに?」

 

うどんげ「木葉さんのお仲間の方に聞きましょう!双葉さんたちなら何か知ってるかもです!」

 

永琳「その手があったわね。でも私たちじゃどうにもできないわ。あの子にその事を話してみて。何かあるかも」

 

うどんげ「はい!」

 

永琳「お願いできる?うどんげ」

 

うどんげ「任せてください!行ってきます!」

 

 

ダッ!

 

うどんげはまた神社に向かった。

 

 

永琳「…」

 

 

永琳はカルテを見ていた。

 

 

永琳「…あの日に動かなくなった…もし引き金がここにいる時に与えた刺激なら…私の責任でもある…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…永遠亭

 

 

うどんげが神社を出てから少し時間が経った。

 

 

木葉「…」

 

 

木葉は自分の腕を触っている。

 

 

霊夢「木葉?」

 

木葉「…なに?」

 

霊夢「何してるの?」

 

木葉「…触ってる。自分の腕を」

 

霊夢「何で?」

 

木葉「…もしかしたら治ってるんじゃないかって思った」

 

霊夢「…」

 

 

スッ…ススス…トンッ

 

 

木葉「!」

 

 

霊夢は木葉の背中に寄りかかった。

 

 

木葉「…霊夢?」

 

霊夢「私がいるから安心しなさい。木葉のできないことは私がやるから。ちゃんと頼って」

 

木葉「…うん。分かった。でも本当にできない時に頼るよ。なるべく自分でやって慣れないと」

 

霊夢「なら私がそばにいるわ。いつでも木葉の手助けになれるように」

 

木葉「うん。お願い」

 

霊夢「任せなさい」

 

 

しばらく同じ体勢でいると…

 

 

うどんげ「木葉さーん!」

 

木葉「!」

霊夢「!」

 

 

遠くからうどんげの声が聞こえた。

 

 

木葉「鈴仙さんかな」

 

霊夢「かもね」

 

 

霊夢は木葉に寄りかかるのをやめた。

 

木葉はこの時、背中が寂しく感じた。

 

 

うどんげ「木葉さーん!」

 

 

タッタッタッ

 

うどんげがこちらに向かって走ってきた。

 

 

うどんげ「木葉さん!」

 

木葉「どうしたの?」

 

うどんげ「木葉さんのお仲間の方に腕を治せる人はいませんか?」

 

木葉「腕を治せる人?」

 

うどんげ「はい!」

 

木葉「うーん…腕を治せるかは知らないけど本庄なら治癒の能力を持ってるよ」

 

うどんげ「その方に腕を治すよう言ってみてはどうですか?」

 

木葉「あ、そっか。その手があった。今までなんで気づかなかったんだろうか」

 

うどんげ「じゃあ早速!」

 

木葉「あぁ。連絡してみよう」

 

 

木葉は首から下げている言想ノ結(げんそうのむすび)を取り出した。

 

 

木葉「言葉を本庄に」

 

 

ポワ〜ン

 

言想ノ結が緑色の光りを放った。

 

 

木葉「本庄、聞こえる?聞こえるならそのまま聞いてて。そっちの声は聞こえないから要件だけ話すね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…十二天星の家

 

 

木葉「本庄。聞こえる?」

 

本庄「!」

 

 

本庄は突然声が聞こえて驚いた。

 

 

木葉「聞こえるならそのまま聞いてて」

 

本庄「光さん?」

 

アクエリアス「?」

 

木葉「そっちの声は聞こえないから要件だけ話すね」

 

本庄「要件?」

 

アクエリアス「どうしたのよ姫乃。急に声なんか出して」

 

本庄「あ、いえ、光さんの声が聞こえたんですよ」

 

アクエリアス「第七星座の?声が聞こえたって?」

 

本庄「はい。確かに聞こえました」

 

アクエリアス「?」

 

 

アクエリアスは何を言ってるのか分からなかった。

 

 

木葉「本庄。俺今右腕が動かないんだ」

 

本庄「え!?」

 

木葉「もし治せるならお願いしたいんだが…できるか?」

 

本庄「!!」

 

アクエリアス「どうしたのよ」

 

本庄「アクエリアスさん!光さんが自分の腕が動かないと言ってます!」

 

アクエリアス「腕が動かない?なんで?」

 

本庄「分かりません…それについては直接聞こうかと…」

 

アクエリアス「はいはい。腕が動かせるようになったらいいのね?簡単よ。任せなさい」

 

本庄「ありがとうございます!」

 

アクエリアス「さ、行きましょう」

 

本庄「はい!」

 

 

本庄とアクエリアスは幻想郷に行く準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…幻想郷

 

 

霊夢「…どう?」

 

木葉「言想ノ結が光ったから声は届いてると思うよ」

 

霊夢「そう」

 

うどんげ「治せそうですか?」

 

木葉「分からない。本庄の声はこっちには聞こえないから直接聞くしかないよ」

 

うどんげ「そうですか」

 

ライブラ「そう気は落とさなくても大丈夫ですよ」

 

うどんげ「!」

 

 

木葉の体からライブラが出てきた。

 

 

ライブラ「アクエリアスは治癒の能力を持っていますので腕を治すくらい容易いことですよ」

 

木葉「そうなのか?」

 

ライブラ「はい。同じ星座なのでそれくらい分かりますよ」

 

うどんげ「じゃあ治るんですね!?」

 

ライブラ「はい。恐らく治せますよ」

 

うどんげ「良かったぁ!」

 

霊夢「…ほっ」

 

 

霊夢も心の中で安堵した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時間が経って本庄が幻想郷に来た。

 

木葉は本庄が来るのを待っていた。

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

水色の光りと共に現れたのは本庄だった。

 

 

本庄「光さん!」

 

木葉「あ、本庄。声は届いたんだな」

 

本庄「はい!で、腕が動かないってどういう事ですか?」

 

木葉「まぁ、それについては中で話そう」

 

本庄「はい!」

 

 

そして木葉と本庄は神社に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…居間

 

 

本庄「ところで光さん。腕の方は…」

 

木葉「うん。ほら」

 

本庄「?」

 

 

木葉は机に腕を置いた。

 

 

本庄「見たところ傷は無いようですね…」

 

木葉「あぁ。だが動かん」

 

本庄「ちょっと確かめますね」

 

木葉「おう」

 

 

本庄は木葉の肩を触った。

 

 

本庄「光さん。そのまま手を横に開いてみてください」

 

木葉「いや、できんぞ」

 

本庄「いいですから」

 

木葉「わ、分かった…」

 

 

木葉は腕を横に広げようとした。

 

だが、やはり腕は動かなかった。

 

 

本庄「なるほど…確かに動いてませんね。筋肉が全く動いてませんでした」

 

木葉「あ、筋肉を見てたのか」

 

本庄「はい。普通なら腕をあげれば肩についてる筋肉が動くんですが、光さんにはそれが見られませんでした」

 

木葉「なるほど…」

 

本庄「アクエリアスさん。光さんの腕を治せますか?」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

アクエリアスが本庄の体から出てきた。

 

 

アクエリアス「簡単よ。任せなさい」

 

本庄「はい。お願いしますね」

 

ライブラ「久しぶりね。アクエリアス」

 

アクエリアス「えぇ。久しぶり。ライブラ」

 

本庄「さ、アクエリアスさん」

 

アクエリアス「えぇ」

 

 

アクエリアスは木葉の手に触れた。

 

 

アクエリアス「ふぅ…」

 

 

アクエリアスは力を込めた。

 

 

木葉「!」

霊夢「!」

うどんげ「!」

妖夢「!」

 

 

すると周囲に水玉が出現した。

 

 

霊夢「こ、これは…」

 

ライブラ「これはアクエリアスの治癒の能力ですよ」

 

妖夢「でもこれって水…ですよね」

 

ライブラ「アクエリアスは水を操る能力を持っています。そして、その水を応用して治癒として発揮させているんです」

 

うどんげ「す、すごいですね…」

 

幽々子「…」

 

木葉「!」

 

 

木葉は不思議な感覚に襲われた。

 

 

木葉「なんだか…腕が熱い」

 

アクエリアス「当たり前よ。治してるんだから」

 

木葉「何で熱くなるんだ?」

 

アクエリアス「熱を発しているからよ。あなたの筋肉が。それをあなた自身が感じているだけ。あとは使わなかった期間分のリハビリが必要ね。それは姫乃に任せるわ」

 

本庄「はい!分かりました!」

 

アクエリアス「さ、そろそろ終わるわ。痛みがあるから頑張って耐えて」

 

木葉「お、おう」

 

 

アクエリアスはその返事を聞くとより一層力を込めた。

 

 

木葉「いでっ!いででででででで!」

 

 

 

木葉に激痛が走る。

 

 

アクエリアス「あと少しよ」

 

木葉「ごぉぉぉぉぉぉ!」

 

 

数秒後、激痛は収まった。

 

 

木葉「はぁ…はぁ…」

 

アクエリアス「さ、もう大丈夫よ。腕動かしてみなさい」

 

 

木葉は簡単に腕を動かした。

 

 

木葉「!」

霊夢「!」

うどんげ「!」

妖夢「!」

幽々子「…」

 

 

すると、さっきまで動かなかった木葉の右腕が動くようになった。

 

 

木葉「動いた!」

 

アクエリアス「良かったわね」

 

木葉「あぁ良かった…ありがとう。アクエリアス」

 

アクエリアス「いいわよこれくらい」

 

霊夢「木葉!」

 

 

ギュッ!

 

霊夢が抱きついてきた。

 

 

霊夢「良かった!良かった!」

 

木葉「あぁほんと…良かった…」

 

妖夢「良かったです…木葉さん」

 

うどんげ「ですね!」

 

木葉「あぁ。2人もありがとうな」

 

妖夢「いえいえ!」

 

うどんげ「私が出来ることは何でもしますよ!」

 

木葉「あはは。頼もしい限りだ」

 

本庄「ふふっ…」

 

 

本庄は2人の光景を見て微笑んだ。

 

 

本庄「アクエリアスさん」

 

アクエリアス「何?」

 

本庄「やっぱり人の笑顔って…良いですね」

 

アクエリアス「…えぇ。そうね」

 

ライブラ「アクエリアス」

 

アクエリアス「何?」

 

ライブラ「光の腕を治してくれてありがとう」

 

アクエリアス「いいわよこのくらい。朝飯前ってやつね」

 

ライブラ「後日お礼を送りますよ。何がいいですか?」

 

アクエリアス「そうねぇ。じゃあお言葉に甘えてお酒にしようかしら」

 

ライブラ「分かりました。いいお酒を選んで持っていきますね」

 

アクエリアス「えぇ。楽しみにしてるわ」

 

本庄「アクエリアスさん。お酒は程々に…ですよ」

 

アクエリアス「分かってるわよ…」

 

ライブラ「ふふっ…」

 

 

こうして木葉の腕はアクエリアスの治癒の能力で治ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…刻領宝殿(こくりょうほうでん)

 

 

ルナ「!!」

 

 

ルナはいつもの様に仕事をしていた。

 

そんな時、あることに気づいた。

 

 

ルナ「これ…何故でしょうか…1つ足りませんね」

 

 

ルナはある書物の前にいた。

 

 

ルナ「確か…9冊ほどあったはずです。なのにおかしいですね。ここにあるのは8冊だけ…」

 

 

ルナは違和感を感じ、その書物の背表紙を指で追った。

 

 

ルナ「感情(かんじょう)劣悪(れつあく)禁忌(きんき)天帝(てんてい)穢土(えど)思想(しそう)審判(しんぱん)花魄(かはく)

 

 

ルナは何が足りないのか分かった。

 

 

ルナ「…やはり1つ足りませんね。事象の改変者 カタストロフ・シヴ。無いのはこの1冊のみ…さて、どこに行ったんでしょうか」




〜物語メモ〜

事象の改変者 カタストロフ・シヴ
遥か昔に存在した改変者のうちの一人。
現在、改変者は刻領宝殿 (サン・ソレイユとルナ・ムーンが住んでいるところ)に封印、保管されている。
何の手違いか、カタストロフ・シヴだけ幻想郷に現れた。
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