木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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事象の改変者と天帝の改変者

場所…???

 

 

???「…」

 

 

私は不思議な空間にいた。

 

そこは辺り一面真っ白で何も無い。

 

私はさっき、ある人を尋ねた。

 

でも、ちょっとヤバそうな人がその人の近くにいた。

 

だから、"一時撤退"した。

 

するとどうしてだろう…経緯は分からない。

 

何故かここにいる。

 

見たことも無い白い空間。

 

何も感じない。

 

不思議な空間だ。

 

 

シヴ「久しぶりだね。インドラ」

 

???「…」

 

 

私は何も感じなかった。

 

私以外は誰もいないと思っていた。

 

でも違った。

 

そこには"私と同じ存在(ヤツ)"がいた。

 

 

シヴ「…インドラ?」

 

???「…懐かしいね。その名前。何百年ぶりだろうか…アルマ」

 

シヴ「さぁね。私も覚えてないよ」

 

???「…ここはアルマの空間?」

 

シヴ「そう。私が作った空間。名前はないよ」

 

???「…いちいち名前なんて必要ない。どうせ忘れる」

 

シヴ「そうですか」

 

???「…で、何故私はここにいる。確かあの世界にいたはずだが?」

 

シヴ「私が呼びました」

 

???「…何故」

 

シヴ「…当然。三柱をやっつけるためです」

 

???「…不可能です」

 

シヴ「…何故?」

 

???「私たちではあの人たちには勝てない。オスカーやフリューゲルですら敵わなかった。故に私は不可能と判断します」

 

シヴ「…そう。あなたもあの人と同じ?」

 

???「…あの人…とは」

 

シヴ「刹那だよ」

 

???「…刹那…最近そう名付けられたらしいですね」

 

シヴ「そう。元の名前から大分離れてるけど」

 

???「で、エレナスはどう言ったの?」

 

シヴ「…何も言ってないよ。でも私に攻撃した。おまけに私の事覚えてなかったよ」

 

???「なるほど、記憶の塗り替えですか」

 

シヴ「ですね」

 

???「…で、私にどうしろと?」

 

シヴ「私と一緒に三柱をやっつけましょう」

 

???「…」

 

シヴ「そして私たちが築くのです。この世界の有り様を」

 

???「…で、その先はどうするの」

 

シヴ「まぁ三柱が消えるのは当然なので、残りの人たちを従わせましょう。そうすれば私たちはこの世界のトップですよ」

 

???「…仮に私たちがそうなったとして、他のメンバーが上になるよ」

 

シヴ「何故です?」

 

???「あなた、改変者の中で1番よわ…」

 

 

ガシッ!

 

 

???「!?」

 

シヴ「余計なことを言いますね。インドラ。私を昔の私と思っているとあなたもあの人のように大怪我しますよ」

 

 

私は目の前のこいつに口を塞がれた。

 

改変者の中で1番弱かったこいつに。

 

一体何があったのだろうか。

 

以前の弱いやつから大分変わっている。

 

 

???「…分かった。とにかく離して」

 

シヴ「…」

 

 

スッ…

 

シヴは口から手をどけた。

 

 

???「で、あの人のように大怪我しますよって…誰のこと」

 

シヴ「…誰って…そりゃあ」

 

 

そいつは間を置いて口を開いた。

 

 

シヴ「十二天星 第七星座 天秤座の天野 光ですよ」

 

???「…誰」

 

シヴ「今の天秤座の十二天星ですよ」

 

???「何。十二天星って」

 

シヴ「あ、そうでしたね。あなたはずっと眠っていたんですもの。知らなくて当然です」

 

???「…」

 

シヴ「簡単に言いますと、三柱の子供たちが己が生きるために宿った器です」

 

???「十二天星は器?人じゃなくて?」

 

シヴ「…なんか話が通じなそうなので結構です」

 

???「…」

 

シヴ「さて、次に出てるくのは…」

 

???「…ねぇ」

 

シヴ「はい」

 

???「やめようよ。勝てないよ」

 

シヴ「…しつこいですね。私が今まで…あの封印された日からずっと何百年も恨みを持っていたんです。あの三柱さえいなければ私たちは"普通"の人として生きていましたよ。ですが、あれがいることでそれが叶わなかった。もういいでしょ?何百年も書物に封印されるのはごめんです」

 

???「…でも」

 

シヴ「ルル…いい加減目を覚ましてください。あなただって恨んでるんじゃないですか?」

 

ルル「…」

 

シヴ「どうなんですか? 天帝の改変者 メーメア・ルル」

 

ルル「…そりゃあ恨んでるよ」

 

シヴ「なら」

 

ルル「でも、それが妥当だとも思った」

 

シヴ「…」

 

ルル「ねぇ、アルマ」

 

シヴ「…」

 

ルル「私たちは…何故生きている?」

 

シヴ「…それを見出すのがあなたの今するべき事では?」

 

ルル「…」

 

シヴ「インドラ」

 

ルル「何?」

 

シヴ「天帝…全てを見下すあなたがどういう心境の変化なんですか?あなたが現状1番有能な人物なのであなたを優先的に復活させました。なのにあなたは…はぁ…これでは損ですね」

 

ルル「…」

 

シヴ「 "あなたを復活させなければ良かったですね" 」

 

ルル「…」ビキッ

 

 

天帝の改変者 メーメア・ルルはシヴに対して怒りを抱いた。

 

 

シヴ「さ、あなたは…」

 

 

ガシッ!

 

 

シヴ「!?」

 

ルル「…」

 

 

ルルはシヴの首を絞め、睨んでいた。

 

 

シヴ「インドラ…あなた…何を…」

 

ルル「天帝?人を見下す?…アルマ、何言ってるの?私がいつ人を見下した?私は天帝でありながら常に人と同等に生きてきた。この力を得た後にもね」

 

 

グググ…

 

ルルは更に力を強めた。

 

 

シヴ「ぐっ…」

 

ルル「アルマは封印されたことに対しての復讐しか頭に残ってない。でも私は違う。私は、この力が他の人の迷惑になると判断したから封印してもらった。それをアルマが勝手に蘇らせた。余計なお世話だったんだよね」

 

シヴ「ぐっ…あなた…」

 

ルル「ねぇ、アルマ」

 

シヴ「!!」

 

 

ルルは力を使おうとした。

 

 

ルル「もし人の迷惑になることをするのであれば、"消すよ?"」

 

シヴ「…インドラ」

 

 

ルルはずっとシヴを睨んでいた。

 

 

シヴ「…忘れて…ない?…ここは…私の空間だよ…」

 

 

クイッ

 

シヴは人差し指を下に向けた。

 

 

ルル「!?」

 

 

グググ…ドシン!

 

ルルは突然、何かに押しつぶされた。

 

 

ルル「がっ…」

 

シヴ「はぁ…はぁ…力を強めたはずですが…やはりあなたは強いですね…インドラ」

 

ルル「ぐっ…」

 

シヴ「ですが、残念ですね。ここは私の空間…誰も私の命令には逆らえないんですよ」

 

 

スッ…

 

シヴは屈んでルルの目を見た。

 

 

ルル「!?」

 

 

シヴの目は水色に光っていた。

 

 

ルル「アルマ…まさか…」

 

シヴ「ふふっ…」

 

 

シヴは不敵な笑みを見せた。

 

 

シヴ「さぁインドラ。あなたは今から私の命令に従いなさい。いいわね?」

 

ルル「が…や…」

 

 

シヴはずっとルルの目を見ていた。

 

スゥ…

 

するとルルの体から力が抜けていった。

 

そして…

 

 

ルル「…はい。分かりました」

 

 

ルルから目の光りが無くなり、その命令を承諾してしまった。

 

 

シヴ「ふふっ…あなたはとても強いですよインドラ。あなたがいれば百人力です。ふふっ…ふふふ…」

 

ルル「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…博麗神社

 

 

木葉「が…あっ…」

 

 

木葉は何者かの攻撃を受けて倒れていた。

 

 

木葉「ぐっ…」

 

木葉 (霊夢…霊夢…どこだ…)

 

 

木葉は目が開かないため、手探りで霊夢を探した。

 

トンッ

 

 

木葉「!」

 

 

すると木葉は何かに触れた。

 

 

木葉「霊夢…霊夢…」

 

 

木葉は少ない力で霊夢の体を揺する。

 

だが、地面に伏せた状態でやっているため、あまり揺れなかった。

 

 

木葉「霊夢…」

 

妖夢「木葉さん!」

 

 

タッタッタッ

 

妖夢が中から走ってきた。

 

 

木葉 (妖夢…ダメ…ここに来ちゃ…)

 

妖夢「木葉さん!」

 

 

妖夢が木葉の近くに行くと2人の怪我の深さに驚いた。

 

 

妖夢「木葉さん!霊夢さん!任せてください!私たちが何とかします!鈴仙さん!」

 

 

うどんげ「はい!」

 

妖夢「お二人の怪我を治しましょう!」

 

うどんげ「はい!」

 

 

そして妖夢とうどんげは霊夢と木葉を中に運んだ。

 

 

幽々子「…」

 

 

幽々子は空に浮かぶ目と赤い空を見ていた。

 

 

幽々子「…見えてるのは私たちだけなのね。見えていない人と何が違うのかしら」

 

 

幽々子が見ている空に浮かんだ目は常に真下を見ている。

 

 

幽々子「…こっちから何もしない限りあっちも何もしてこなさそうね」

 

 

スーッ

 

幽々子はそのまま襖を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…十二天星の家

 

 

長津「みんな、どうだった?」

 

条乃「いや、見つからなかった」

 

三室「俺もだ」

 

本庄「私たちも見つかりませんでした」

 

長津「だよね」

 

条乃「智志もか?」

 

長津「あぁ」

 

 

十二天星たちは天帝の改変者の書物を探していた。

 

だが、誰一人として見つけることが出来なかった。

 

 

長津「ここまで全力で探しても…」

 

 

ジジジ…ジジ…

 

 

長津「!!」

 

 

すると、突然スクリーンが映し出された。

 

 

ルナ「十二天星のみなさん。ご苦労様です」

 

長津「すみません。任務を遂行できませんでした」

 

ルナ「大丈夫ですよ。見つかりました」

 

長津「ど、どこにありましたか!?」

 

ルナ「…この世界でもあっちの世界でもない空間にいました。事象と天帝が」

 

長津「え、もう1人って…事象なんですか…」

 

ルナ「…はい」

 

長津「そう…ですか」

 

ルナ「…改変者は無事見つかりました。ですが、もうひとつ問題が発生しました」

 

長津「今度は…」

 

ルナ「現在、天秤座の信号をキャッチできません。何かあったのでしょう。確認に行ってくれませんか?」

 

長津「光が…」

 

ルナ「それでは、お願いしますね」

 

 

ジジジ…ブチッ

 

すると、通信は切れてしまった。

 

 

長津「光…一体何が…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…刻領宝殿

 

 

ルナ「サン…」

 

サン「なんだい?」

 

ルナ「最近よく通信が切れるんだけど、なんで?」

 

サン「さぁ?分かんない。あまり詳しくないんだ今の時代の機械は」

 

ルナ「…」

 

 

ギィィィィィィィ…

 

 

ルナ「!」

 

 

突然部屋の扉が開いた。

 

 

エア「こ、こんにちは…」

 

 

部屋に入ってきたのは三柱 四季宝神 春 エア・ヴェスナーだった。

 

 

ルナ「エア?どうしたの?まだ集合時間じゃないよ?」

 

エア「あ、あの…その…」

 

ルナ「?」

 

エア「場所が…行き方が分かりました」

 

ルナ「行き方?なんの?」

 

エア「えっと…事象と天帝の…いる場所…です」

 

ルナ「ほんと!?エア」

 

エア「はい…今なら…行けますよ…どうしますか?」

 

ルナ「…サン」

 

サン「ん?」

 

ルナ「ちょっと行ってくるわ」

 

サン「ん。行ってらっしゃい」

 

ルナ「エア。今すぐ行きましょう」

 

エア「わ、分かりました。それでは…」

 

 

パチン!

 

エアは手を叩いた。

 

 

ヒュォォォォォ…

 

すると、ルナは白い光りに包まれた。

 

そして、ルナとエアはその場から消えた。

 

 

サン「…気づかなかった。まさかもう…3人目とは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…博麗神社

 

 

うどんげ「妖夢さん!これを木葉さんに!」

 

妖夢「はい!」

 

 

妖夢はうどんげから包帯を渡され、木葉をぐるぐる巻きにした。

 

 

妖夢「鈴仙さん!どうですか!」

 

うどんげ「あ、ありがと…え…木葉さんが…ミイラに…」

 

 

現在、木葉は包帯を巻かれ、身動きが取れない状態にあった。

 

 

うどんげ「よ、妖夢さん…巻きすぎですよ…」

 

妖夢「え!?じゃ、じゃあ戻します!」

 

うどんげ「あ!待ってください!」

 

妖夢「え?」

 

うどんげ「今はこのままで霊夢さんの手当も!」

 

妖夢「はい!」

 

 

その後妖夢とうどんげは霊夢の傷の手当をした。

 

丁度その時…

 

 

幽々子「…あら、お客人かしら?」

 

 

幽々子は何かを感じた。

 

 

スッ…スタスタスタ

 

幽々子はそのまま部屋を出た。

 

 

妖夢 (幽々子様?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…外

 

 

幽々子「…あら、あなたたちは」

 

 

そこには十二天星たちがいた。

 

 

長津「すみません。ここに光…あ、木葉って人はいませんか?」

 

幽々子「あら、あの子の知り合い?」

 

長津「はい。そうです」

 

幽々子「いるわ。でもごめんなさいね」

 

長津「?」

 

幽々子「今、あの子は話せる状況じゃないの」

 

長津「何か…あったんですか」

 

幽々子「…」

 

 

スッ…

 

幽々子は空を指さした。

 

 

長津「!!」

 

 

すると、そこには大きな目があった。

 

 

長津「な…ここにも…」

 

条乃「ん?智志。なにか見えるのか?」

 

長津「え、和人…見えないの?あれが」

 

条乃「あ?なんも見えんぞ?」

 

三室「安心しろ。俺は見えてる」

 

長津「そ、そっか…」

 

早乙女「何が見えてるんです?」

 

本庄「さ、さぁ…」

 

風和瀬「三室さん。何が見えてるんですか?」

 

三室「目だよ目」

 

風和瀬「目?」

 

三室「あぁ。それもとてつもなく大きな目だ」

 

佐野守「目…が何故空に?」

 

三室「さぁな」

 

本庄「あ、あの!」

 

幽々子「?」

 

本庄「光さんは怪我されたんですか?もしそうなら私が治します!」

 

幽々子「あなたはお医者さんかしら?」

 

本庄「あ、いえ…違います。ですが、傷を治すことは出来ます!」

 

幽々子「そう。ならどうぞ」

 

長津「あ、あの…私たちは…」

 

幽々子「…空にある目が見える人は残っててほしいわ。他の人は中に入って」

 

条乃「おう」

 

 

そして長津と矢巾と三室と立花以外は中に入った。

 

 

幽々子「ここの4人はあれが見えるのね?」

 

長津「はい」

 

三室「あぁ」

 

矢巾「うん」

 

立花「はい」

 

幽々子「実はね、あの子が今話せない状況にあるのは、あれのせいなのよ」

 

長津「!」

 

幽々子「あれがあの子を攻撃して、あの子は倒れた。あの子はあの目が見えていないから見えないところからいきなり攻撃されたような感覚に襲われたのよ」

 

矢巾「それで…」

 

幽々子「恐らくショックが起きたのね。いきなり攻撃されて、その攻撃がとても重いものだった。なんの準備もしてない無防備な人が受ければ当然倒れるわ」

 

立花「そうか…」

 

長津「あまり状況は良くないみたいだね」

 

矢巾「ですね」

 

幽々子「さ、話はこれでおしまい。中に入って」

 

長津「それでは…」

 

立花「お邪魔します」

 

 

そして4人は神社に入っていった。

 

 

幽々子「…」

 

 

幽々子は空を見ていた。

 

 

幽々子「ねぇ、あなたはどう見える?あなたから見て、あなたの目から見て今の空は何色に見える?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽々子「…紫」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




〜物語メモ〜


事象の改変者 カタストロフ・シヴ
別名 アルマ。
シヴは9人の改変者のうちの1人。
強さ的には改変者の中で最も弱い。
この子の能力は不明。
今は、三柱を倒し、新しい世界の先導者になろうとしている。



天帝の改変者 メーメア・ルル
別名 インドラ。
ルルもシヴと同じ改変者のうちの1人。
彼女は昔から人と平等に暮らしていたが、この力を得てから少し難しくなった。
だが、彼女なりに頑張っていた。
そのお陰である程度は被害が少なかったが、ある日突然その制御が効かなくなり、人への迷惑を避けるため、三柱に自身を封印するよう言った。
強さ的には下から3番目くらい。
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