木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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集まる改変者

場所…博麗神社

 

 

霊夢「ん…」

 

うどんげ「!」

 

霊夢「ん…」

 

妖夢「霊夢さん!」

 

霊夢「ん…?」

 

 

フォーンに回復させてもらった霊夢と木葉はずっと眠っていた。

 

あれから少し時間が経って起きてきたのは霊夢だった。

 

木葉はまだ眠っている。

 

 

スササ…

 

霊夢はゆっくりと起き上がった。

 

 

霊夢「ん…あれ…私…なんで…」

 

うどんげ「霊夢さん!大丈夫ですか!?」

 

霊夢「あれ…うどんげ…なんのこと…」

 

妖夢「霊夢さんはずっと寝てたんですよ!私が外に出た時は木葉さんも倒れてたんですよ!」

 

霊夢「妖夢まで……木葉……木葉……そう…」

 

 

霊夢はここでハッと目を覚ました。

 

 

霊夢「妖夢!」

 

妖夢「は、はい!」

 

霊夢「木葉は!?木葉はどこ!!」

 

妖夢「霊夢さん落ち着いてください!木葉さんなら隣で寝てますよ!」

 

霊夢「!!」

 

 

霊夢はそう言われて隣を見た。

 

すると、霊夢の隣でぐっすり眠っている木葉がいた。

 

 

霊夢「木葉!起きて!木葉!」

 

 

霊夢は木葉を起こそうと揺する。

 

 

うどんげ「霊夢さん!起こしちゃダメですよ!寝かせてあげてください!」

 

 

うどんげがすぐに止めに入った。

 

 

霊夢「…」

 

 

霊夢はそのまま手を引っ込めた。

 

 

霊夢「…うどんげ」

 

うどんげ「はい」

 

霊夢「何があったの…気づいたらあなたたちがいて…木葉の仲間も…」

 

うどんげ「私の知るところまでなんですが、大きな音が聞こえて木葉さんが外へ飛び出したんです。その直後、また同じ音が聞こえて私たちが外に出ると霊夢さんと木葉さんが大怪我を負って倒れていたんです」

 

霊夢「え…私が…怪我…」

 

 

霊夢は自分の体を見た。

 

すると、所々包帯が巻かれてあった。

 

 

霊夢「一体…何が…あったの…」

 

妖夢「霊夢さん…覚えてないんですか?」

 

霊夢「…覚えてないわ。何も…」

 

妖夢「そ、そうですか…」

 

霊夢「…木葉は起きるの?」

 

本庄「…はい。起きると思われますよ。あの人の回復力は凄いです。私のアクエリアスを軽く凌駕しましたから」

 

霊夢「…そう」

 

 

霊夢は木葉の手を握った。

 

 

霊夢「…木葉」

 

本庄「…」

 

うどんげ「…」

 

条乃「なぁ、嬢ちゃん」

 

霊夢「?」

 

条乃「嬢ちゃんはやっぱり(こう)の近くにいたいか?」

 

霊夢「…えぇ。そうね」

 

条乃「よし…分かった」

 

 

スッ…

 

条乃が立ち上がった。

 

 

三室「…何する気だ?和人」

 

条乃「なぁに、嬢ちゃんと光が幸せに暮らせるように尽力するんだよ。このよくわからねぇ事件の解決によ」

 

三室「…そうか。なら、俺もやろう」

 

 

スッ…

 

三室も立ち上がった。

 

 

条乃「…」

 

三室「嬢ちゃんの顔見てたら守ってやりたくなった。やるぞ、和人」

 

条乃「…はぁ、やっぱりお前とは気が合いそうだ」

 

三室「…当たり前だろ。何年一緒にいんだよ」

 

条乃「だな」

 

 

スッ…スタスタスタ

 

条乃と三室は外に出た。

 

 

矢巾「双葉さん双葉さん」

 

双葉「ん?」

 

矢巾「条乃さんと三室さんってこういう時カッコイイですよね」

 

双葉「あぁ、確かに。あの二人がいれば心強い」

 

長津「さて、男性陣」

 

双葉「?」

矢巾「?」

立花「?」

 

長津「あの二人のように僕たちも動きましょうか。なにやら嫌な予感がします」

 

矢巾「分かりました。やりましょう」

 

双葉「賛成だ」

 

立花「おうけい」

 

長津「じゃあ宗司(そうし)光輝(こうき)は僕と一緒に。(さとる)はここで結界を展開してみんなを守ってくれ」

 

双葉「おう!」

 

矢巾「分かりました!」

 

立花「分かった。防御なら任せな」

 

長津「女性陣もここで待機。みんなは腕輪に変化があったらパートナーを助けに行って。何も無かったら霊夢さんと光を見守ってあげて」

 

佐野守「はい!」

早乙女「はい!」

風和瀬「はい!」

本庄「はい!」

倉本「はい!」

 

長津「それじゃあ、行動開始!」

 

 

タッタッタッ

 

長津と双葉と矢巾は部屋を出た。

 

 

立花「キャンサー。力を使うよ」

 

キャンサー「おうよ。任せな」

 

立花「ふんっ!」

 

 

立花は両手で結界を作り出した。

 

 

立花「行くよキャンサー!」

 

キャンサー「しゃぁ!任せな!」

 

立花「はぁっ!」

 

キャンサー「よいしょっ!」

 

 

立花は結界をキャンサーに渡し、キャンサーは受け取った結界を更に強固にした。

 

 

立花「最後の仕上げだキャンサー!」

 

キャンサー「おう!」

 

 

バッ!

 

立花は左手を横に、キャンサーは右手を横に広げた。

 

そして、二人の掌の間に先程作った結界があった。

 

 

立花「結界術式!」

 

キャンサー「結界術式!」

 

 

ピシッ!ピシピシ!

 

すると、立花とキャンサーの掌の間にあった結界に急にヒビが入った。

 

 

立花「大陰結界(だいおんけっかい)!」

 

キャンサー「大陰結界(だいおんけっかい)!」

 

 

パキン!シュゥゥゥゥゥゥ!

 

その結界は割れて急に膨張し、神社を全て覆えるほどに大きくなった。

 

 

早乙女「おぉ」

 

本庄「流石 第四星座ですね。結界のことに関しては十二天星の中で群を抜いていますから」

 

立花「…ふぅ」

 

キャンサー「これで安心だな。悟」

 

立花「あぁ。だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…刻領宝殿

 

 

サン「…!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

 

サンの目の前に白い光りが現れた。

 

 

サン「…」

 

 

サンは少し身構えた。

 

 

ルナ「サン。私よ」

 

サン「ルナ?」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

 

やがて白い光りは消え、2人の姿が見えた。

 

白い光りに包まれていたのはルナとエアだった。

 

 

サン「ルナ、どうだった?」

 

ルナ「えぇ。2人ともちゃんと倒したわよ」

 

サン「そっか」

 

エア「あ、じゃあ私はこれで」

 

 

エアが部屋を出ようとすると…

 

 

サン「あ、エア。ありがとうね。力を貸してくれて」

 

エア「あ、は、はい」

 

 

ギィィィィィィィ…バタン!

 

エアはそのまま部屋を出た。

 

 

ルナ「…サン」

 

サン「何?」

 

ルナ「…また昔みたいに三柱で倒さないとダメかもしれないわ」

 

サン「んー…やっぱりそうなるか…」

 

ルナ「一応事象と天帝は倒したわ。残り七人」

 

サン「…そっか」

 

 

コツッコツッコツッ

 

ルナは部屋を出ようとした。

 

 

サン「待ってルナ」

 

ルナ「何?」

 

サン「…ひとつ言わないといけないことがある」

 

ルナ「何よ。改まって」

 

サン「禁書庫のことなんだ」

 

ルナ「禁書庫が何?」

 

サン「禁書庫の改変者の書物が…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サン「…全部消えてる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルナ「…え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…???

 

 

フォーン「はぁ…全く…アルマとインドラは…あの二人はそこまで強くないんだから僕たちを待ってたら良かったのに…」

 

 

フォーンは先程までシヴとルナが戦っていた場所にいた。

 

 

フォーン「…ここだね。シヴの消失した反応の場所は」

 

 

スッ…

 

フォーンは右手を前に出した。

 

 

フォーン「…全く。僕がいなかったら死んだままだったよ…アルマ。感謝しなよ。僕がいることに」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

 

すると、緑色の光りが現れた。

 

 

フォーン「さ、早く起きな。みんなが待ってるよ。アルマ」

 

 

ジジジ…ヒュゥゥゥゥゥ!

 

その光りは一点に集まり、やがて形を成した。

 

 

アルマ「…」

 

フォーン「…やぁ、アルマ。目覚めはどうだい?」

 

アルマ「…」

 

フォーン (あ、そうだった。蘇った直後って喋れないんだった)

 

 

パシッ

 

フォーンはアルマの手を握った。

 

 

フォーン「さ、みんな待ってるよ。早くしないとまた色々言われるぞ」

 

アルマ「…」

 

 

スタスタスタ

 

フォーンとアルマは場所を変えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…なるほどな。だからか」

 

???「しかしまぁ、ここは久しぶりに見た」

 

???「あら、そうなんですか?」

 

???「あぁ。一度見た事がある。アルマが作った異空間だろうな」

 

???「あーアルマか」

 

???「あいつ確か1番弱かったやつだよな」

 

???「そうそう」

 

???「そんなこと言ってはダメです。力の差があるのは当然ですよ。それを悪く言うのは私が許しませんよ」

 

???「分かってるって…お前が本気出したら誰も止められねぇよ」

 

???「分かればいいんです」

 

???「で?エレナスはどうした。いないぞ」

 

???「そういえば…」

 

???「悲しいですね〜悲しいですね〜」

 

???「あいつが能力的にも強いんだ。あいつが敵になるのはごめんだぞ」

 

???「ですよねですよね。怖いですよね」

 

???「…」

 

ルル「…」

 

???「お?来たか?あいつらが」

 

???「探しに行って10分…ようやくか」

 

???「いいじゃないか。何百年も封印されてたと考えたら10分なんざ無いようなものだろ」

 

???「ですねですね!無いですよね!」

 

???「…」

 

フォーン「やぁみんな。やっと見つけてきたよ」

 

???「遅いぞルーン。いつまで待たせるんだ」

 

フォーン「いやぁごめんごめん。アルマが死んだ場所が意外にも遠かったから」

 

???「ふんっ…まぁいい。これで8()()集まったんだからな」

 

フォーン「あ、やっぱりエレナスはいませんでしたか?」

 

???「いねぇよ。全く…どこほっつき歩いてるんだか…」

 

???「いいじゃないですか。あの人に罪は無いですよ」

 

???「だよねだよね!罪はないよね!」

 

???「…はぁ、早く始めよう。こんなんじゃ、いつまで経っても前に進まん」

 

フォーン「そだね。じゃあ話しましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォーン「三柱を崩壊させる作戦を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日は夜まで見張りに行っていた十二天星たち。

 

何も変化が無かったため、神社に帰ってきた。

 

 

条乃「とまぁ、今日は何も変化が無かったな」

 

長津「だね。改変者はどうなったんだろうか…」

 

風和瀬「うーん…でも今日は誰も見てませんでしたのでもういなくなっちゃったんじゃ…」

 

双葉「うーん…俺はそう思わんがな…」

 

立花「こっちも変化はないよ。光もまだ寝たままだ」

 

三室「なんだ…まだ起きないのか」

 

立花「あぁ。まだだな」

 

早乙女「そういえば光輝くんは?」

 

佐野守「あ、確かにいませんね」

 

長津「そういえば…」

 

立花「確か、智志と宗司と一緒に行ったよな?」

 

長津「あぁ。その後分かれて見回ったんだ」

 

双葉「うん。そのあとここに集まるようにって。だから俺はここにいる」

 

立花「だとしたらなんで光輝がいないんだ?」

 

倉本「今帰ってきてる頃かもしれませんよ!」

 

長津「かもしれんな」

 

立花「うーん…パートナーとして、帰ってこないのはちょっと心配なんだよな」

 

条乃「大丈夫だろ。弓を使うとはいえ、あいつの体は案外丈夫だしな」

 

立花「うーん…」

 

 

ピピピ!ピピピ!ピピピ!

 

 

全員「!!」

 

 

突然、警告音が鳴り響いた。

 

その警告音は三柱からの連絡の音ではなかった。

 

 

立花「!!」

 

 

その音は立花が付けている腕輪からだった。

 

ピッ!

 

立花はそれに応答した。

 

 

立花「光輝!どうした!」

 

矢巾「立花さん!救援お願いします!」

 

全員「!!」

 

立花「光輝!今どこにいるんだ!」

 

矢巾「今現代に戻っています!」

 

立花「現代って…そこでなにを!」

 

矢巾「気になって戻ってきたんです!立花さん!現代にドレインが大量発生しています!」

 

立花「な…」

 

条乃「ドレインだと!?」

 

三室「三柱はどうしたんだ!ドレインが現れたってのに通知も来ねぇぞ!」

 

立花「光輝!今どんな状況だ!」

 

矢巾「今は僕が応戦しています!でも僕一人なので限界があります!立花さん!他の皆さんを連れて現代に戻ってきてください!」

 

立花「分かった!今すぐ行く!」

 

矢巾「お願いします!」

 

 

ピッ!

 

立花は矢巾との通信を切った。

 

 

立花「智志!俺ちょっと行ってくる!」

 

長津「待って!行くなら和人と晃大も一緒に!」

 

条乃「っしゃぁ!任せろ!雑魚どもは俺が潰してやる!」

 

三室「あぁ。俺も行こう」

 

立花「分かった。智志!ここの守りは任せるぞ!」

 

長津「あぁ!行ってきな!」

 

立花「ありがとう」

 

 

タッタッタッ

 

立花、条乃、三室は外へ出た。

 

 

早乙女「あの!私も行きます!」

 

長津「早乙女も?」

 

早乙女「はい!私なら戦力になれます!」

 

長津「…分かった。さ、行ってきな」

 

早乙女「はい!」

 

 

タッタッタッ

 

早乙女も外へ出た。

 

 

双葉「長津さん…これは…」

 

長津「うーん…ちょっとマズイ状況だね…せめて光が起きていたらまだ何とかなったかも…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…外

 

 

立花「よしっ行くぞ」

 

条乃「おう!」

 

三室「おう!」

 

早乙女「待ってください!私も行きます!」

 

立花「!!」

 

 

立花たちが現代に戻ろうとした時、早乙女が中から走ってきた。

 

 

立花「早乙女さん…なぜ…」

 

条乃「戻れ早乙女!俺たちでやる!」

 

早乙女「私も行きます!」

 

条乃「あ?女性に怪我なんてさせられっかよ!いいから戻れ!」

 

早乙女「私も行きます!」

 

 

ガシッ!

 

 

条乃「!!」

 

 

三室が条乃の肩を掴んだ。

 

 

三室「和人!今は光輝の救援に行こう!さ、早乙女も行くぞ!」

 

早乙女「はい!」

 

 

そして早乙女は立花たちと一緒に現代に戻ることになった。

 

 

立花「行くぞみんな!」

 

条乃「おう!」

 

三室「おう!」

 

早乙女「はい!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

 

すると、4人は白い光りに包まれ、そのまま現代に戻っていった。




〜物語メモ〜


フォーン
劣悪の改変者 セルメア・フォーン
別名 ルーン
彼は3番目に目覚めた改変者のうちの1人。
能力はまだ不明。
だが、蘇生や回復を得意とする。
強さ的には天帝の改変者 メーメア・ルルの1つ上。
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