本庄「どういう事…人が……私たちだけって…」
双葉「…そのままの意味だと思う。この世界に存在する人間は…俺たちだけだ」
本庄「じゃ、じゃあ…お母さんたちは…」
双葉「…」
本庄「妹や…お兄さんは…」
双葉「…」
本庄「そんな…みんな…いなくなったの…?」
ピピッピピッ
長津の腕輪にある通知が届いた。
長津「?」
長津は通知の内容を確認する。
長津「…」
その内容は双葉に送られた内容と全く同じものだった。
長津「!?」
長津はここで、ある人のことを思い浮かべた。
長津「雪さん…雪さんは…」
長津が思い浮かべた人は
雪は長津の交際相手だった。
ドサッ…
長津はその通知を見てその場に座り込んだ。
長津「え……じゃあなに……雪さんも…死んだって……こと…」
長津は怒りとともに喪失感も感じた。
長津「雪さん…まさか…そんなわけ…」
長津はここで何かがプツンと切れたように感じた。
長津「あは…あはは…そっか……雪さんは……もういないんだ…」
ジジジ…
アリエス「!?」
シュゥゥゥゥゥゥ!ビュン!
異変を感じたアリエスは長津の体から飛び出してきた。
風和瀬「!」
風和瀬は長津の星座が飛び出してきたのを見ていた。
風和瀬「ど、どうしたんだろ…」
カプリコーン「麻莉。あの人に近づいちゃダメだよ」
シュゥゥゥゥゥゥ…
風和瀬の体からカプリコーンが出てきた。
風和瀬「近づいちゃダメって…どういう事カプリコーン」
カプリコーン「あの人の心を読んだら分かるよ。あの人は今、怒りと悲しみ、喪失感を一度に感じている。1番大きいのは喪失感ね。…なるほど、雪…って人を思い浮かべている」
本庄「!!」
本庄は雪という名前に聞き覚えがあった。
カプリコーン「…可哀想に。雪って人を亡くしたショックで感情が混在している。これは…どうにもできなそうだね。この事件の根源を叩かないと」
風和瀬「雪って…」
本庄「あの!」
カプリコーン「?」
本庄「あの…本当に…雪さんが…亡くなられたんですか?」
カプリコーン「…分からない。でも、あの人の心の中には雪って人がいる。さっき誰か通知を受け取ってなかった?」
本庄「双葉さん!」
双葉「え、何?」
本庄「さっきの通知をもう一度見せてください!」
双葉「お、おう…」
スタスタスタ
ピッピッピピッ
双葉はその通知をもう一度開いた。
本庄「!!」
カプリコーン「なんて書いてる?その通知文に」
本庄「…この世界に残っているのは…私たちだけのようです」
カプリコーン「なるほどね。ということはその雪って人はすでに亡くなっていて、あの人がそれを知ったのね。…可哀想に。とても大事な人だったのね」
本庄「…長津さん」
カプリコーン「あの人の心を治すのは時間がかかる上に難しいと思うわ。少なくとも、この事件が終わらなければね」
本庄「終わったら…長津さんは元に戻りますか?」
カプリコーン「…難しいだろうね」
本庄「…」
カプリコーン「自分の大事な人…彼女さんを亡くしたからね。とても辛いでしょうね」
本庄「…長津さん」
長津「…」
長津は気力を失った。
カプリコーン「…ダメね。心へのダメージが大きすぎる。立ち直るのは困難かもね」
本庄「わ、私が雪さんを治せば…」
アクエリアス「無理よ。姫乃」
シュゥゥゥゥゥゥ…
本庄の体からアクエリアスが出てきた。
本庄「アクエリアスさん…」
アクエリアス「私ができるのは傷の治癒だけなのよ。蘇生はできない」
本庄「で、でも…私は一回死んでも生き返る…だから」
アクエリアス「姫乃が生き返ることができるのは私がいるからなのよ。私がいなかったら姫乃は生き返ることなんてできないわよ」
本庄「で、でも…まだ傷が深いだけで死んだとは…」
アクエリアス「いいえ。あなたも分かってるんじゃない?ドレインに取り込まれた人の末路を」
本庄「…」
アクエリアス「いくら生きていても人間がドレインに取り込まれたらどうなるのか。当然その人は人として見られなくなる。おまけにドレインが消えれば取り込まれた人も一緒に消える。三柱が生きてる人間があなたたちだけだと判断したのはこの世界に存在する人間はあなたたちだけで、残りの人は亡くなったかドレインになったかの2択なのよ」
本庄「そんな…」
アクエリアス「でも、ドレインと人間を分離すれば取り込まれた人を人間のまま復活させることができる」
本庄「それはどうすればいいんですか!」
アクエリアス「それができるのは双子座のジェミニと天秤座のライブラだけよ。他の星座はそんなことできないわ」
双葉「なら俺がやる!残ったドレインは俺が分離してやる!」
アクエリアス「…あなた一人にそれができると思うの?」
双葉「ど、どういう事だよ」
アクエリアス「この世界に存在する人間は数が多い。あなた一人で全員を分離できると思う?」
双葉「…」
アクエリアス「分離し切る前に魔力の枯渇があるんじゃない?」
双葉「…」
アクエリアス「そうよね?ジェミニ」
シュゥゥゥゥゥゥ…
双葉の体からジェミニが出てきた。
ジェミニ「そうね。確かに一人で全人類を分離するのは不可能ね。そうなったら私の持つ魔力が無くなっちゃうわ」
双葉「くっ…」
本庄「じゃあ…どうすれば…」
カプリコーン「そうね。1番の近道は改変者を倒すことね」
本庄「改変者…」
カプリコーン「改変者は9人いるわ。その9人を全員倒せば問題ないと思うわ」
風和瀬「でも…私たちは6人…光さんを入れても7人…9人を相手にするのは…」
カプリコーン「えぇ。まぁ難しいわね」
風和瀬「…」
アクエリアス「これは、あっちの世界の人たちにも手伝ってもらわないとね」
本庄「…」
ザッザッザッ
本庄「!」
本庄が足音に気づいた。
その足音は長津が起こしたものだった。
本庄「長津さん…」
長津「本庄」
本庄「はい…」
長津「戦うよ」
本庄「!」
長津「絶対に許さない。雪さんを…」
本庄「…」
長津「本庄。あそこに倒れてる5人の傷を治して」
本庄「でも…みなさんが生き返る可能性は…」
長津「大丈夫。だからお願い。あの人たちの傷を塞いで」
本庄「…分かりました。行きましょう…アクエリアスさん」
アクエリアス「えぇ。分かったわ」
スタスタスタ
本庄とアクエリアスは倒れた5人のところに行った。
双葉「長津さん…」
長津「宗司」
双葉「はい…」
長津「戦うよ。全力で」
双葉「…はい。分かりました」
場所…墓地
フリューゲル「よっと…」
フリューゲルはある墓地に降り立った。
フリューゲル「久しぶりだな。ここに来るのも」
スタスタスタ
フリューゲルはある場所に向かった。
フリューゲル「喜んでくれるかな。でも、この花で良かったのかな」
フリューゲルはお墓に供えるお花を持ってきていた。
フリューゲル「えっと…確かここを曲がって3つ目の…」
フリューゲル「!!」
フリューゲルはピタリと足を止めた。
バサッ…
それと同時に持ってきたお花を落とした。
フリューゲル「…」
フリューゲルは目的のお墓が崩れているのを目撃した。
崩れているのはそのお墓だけではなく、他のお墓も同じように崩れていた。
フリューゲル「…」
それを見たフリューゲルは一瞬にして怒り顔になった。
フリューゲル「…誰だ。こんなことしたのは」
フリューゲルは怒りをあらわにしながらそのお墓に向かった。
ザッ…
そのお墓に着いたフリューゲルはそのまま座った。
スッ…
フリューゲルはその崩れたお墓に触れた。
フリューゲル「…ごめんな。守ってやれなかった…久しぶりに会えたのに…ごめんな」
フリューゲル「…ごめんな…美緒」
場所…博麗神社
霊夢「木葉…どう?」
木葉「ううん。全然ダメ。返事してくれない」
霊夢「そう…」
妖夢「何ででしょうか…」
うどんげ「怪我してるんじゃ?」
木葉「一理ある。俺とライブラはリンクされた状態にあるから俺が怪我してたらライブラにも同じような怪我があると思う。でも、俺はこうしてある程度動けるようになってる。だからライブラも動けるようにはなってると思うんだけど…」
妖夢「それが動けていないってことですね」
木葉「うん」
うどんげ「じゃあ…」
木葉「…待つしかないかな」
幽々子「ねぇあなた」
木葉「ん?」
幽々子「あなたはあれから何も変化を感じないの?」
木葉「変化って?」
幽々子は外を見た。
幽々子「…何でかしら。結界が崩れそうになってるわね」
木葉「え…」
幽々子「おまけに強い力が2つ…あなたはこれを感じ取れる?」
木葉「強い力が2つ?」
木葉は何を言ってるのかよく分からなかった。
霊夢「…私は感じるわね。1人は紫ね。これは感じたことあるから分かるわ。でも、あと一人が分からない。誰なのかしら」
木葉「え?何か感じるの?」
霊夢「そりゃあね。外に2人ほど…誰かいるわ」
木葉「うーん…ダメだ。ライブラが機能してないから何も感じないや」
幽々子「あなたたちって片方が不調だと結構影響されるのね」
木葉「まぁね」
幽々子「…さ、来たわよ」
木葉「?」
スッー…
幽々子がそう言うと襖が開いた。
木葉「!」
すると、紫とオスカーが神社に入ってきた。
霊夢「やっぱり。紫だったのね」
紫「…」
幽々子「…」
幽々子はオスカーを警戒していた。
木葉「紫。その人は?」
紫「光」
木葉「何?」
紫「ある人を探してるんだけど」
木葉「ある人?誰?」
オスカー「エレナスよ。ここにいるって聞いて来たの」
木葉「エレナス?誰のこと?」
オスカー「!?」
紫「あなた、その人のこと知らないの?」
木葉「知らんよ。初めて聞いた」
オスカー「…そう」
紫「!!」
オスカーはその事を聞いて少し怒っていた。
紫「待って!まだ終わってないわ!」
オスカー「…何。いないって言ってるでしょ。ならもう…さよならするしかないよね」
紫「待って!この子たちには手を出さないって言ったじゃない!」
オスカー「えぇ。出さないって言ったわ。私の邪魔をしなければね」
パチン!
オスカーは指を鳴らした。
すると…
シュッ!
ある人物が現れた。
オルコット「あれ?ここどこ?私さっきまで…」
呼ばれたのは感情の改変者 パテーナ・ノウ (別名 オルコット)だった。
オスカー「オルコット。あなた、私に嘘ついたの?」
オルコット「あ!オスカーじゃん!どしたの?」
オスカー「聞いてるの。あなた、ここに私の弟がいるって言ったわよね?」
オルコット「うん!いるよ!この人の中に!」
オルコットはそう言いながら木葉を指さした。
オスカー「嘘じゃないのね?」
オルコット「嘘じゃないよ!ほんとにいるよ!嘘だと思うなら確かめてみてよ!」
オスカー「…あなた」
木葉「…何」
オスカー「エレナスを出して。早く」
木葉「だからエレナスって誰だよ」
オスカー「…オルコット」
オルコット「はぁ…なんで?こうすればいいじゃん」
スッ…
オルコットは木葉に掌を向けた。
オルコット「出てきて。エレナス」
シュゥゥゥゥゥゥ…
木葉「!!」
オルコットがそう言うと、突然木葉の体が光り出した。
木葉「な…なんだこれ…」
ビュン!ビュン!ビュン!
すると、木葉の体の中から六門九門のメンバーが出てきた。
木葉「な…なんで…呼んでないのに…」
炎天「ん?なんだ?呼ばれたのか?」
銀神「そうっぽいね」
シヴァ「そうなの。光」
木葉「いや、呼んでない呼んでない」
ルグレ「なんだ?こいつら」
キル「中々強そうだな」
アクア「…」
刹那「…」
風神「ま、また戦うんですか!?」
雷神「お姉ちゃん…落ち着いて…」
トガミヒメ「…」
オスカー「…なんだ。この人たちは」
オルコット「私が感じたのはこのうちの一人。ほら、1番奥の…」
オスカー「!!」
オルコットは六門九門の中で最も遠い位置にいる刹那を指さした。
オルコット「ね?いたでしょ?」
オスカー「ほ…ほんとに…いた…」
オルコット「行ってくれば?」
オスカー「エレナスー!」
オスカーは真っ先に刹那の方へ向かった。
そして…
ギュッ…
オスカーは刹那を強く抱きしめた。
オスカー「良かった!やっと見つけた!エレナス!」
炎天「な、なんだこいつ…」
銀神「さ、さぁ…」
風神「え!?刹那さんってお姉さんいたの!?」
雷神「え…やだ…お姉ちゃん…いるの…」
アクア「…」
キル「…なぁ、ルグレ」
ルグレ「ん?」
キル「あの人、隙だらけなのに何故だろうか。手を出そうとは思わんのよな」
ルグレ「…同感だ。手を出せば殺されそうだ」
トガミヒメ「…」
オスカー「会えて嬉しいよエレナス!さ!帰ろ!私と一緒に帰ろ!」
刹那「…」
刹那は黙ったままだった。
オスカー「…エレナス?」
グイッグイッ
オスカーは刹那の手を引っ張った。
オスカー「どうしたの?ほら、帰ろ?」
刹那の手を引っ張るオスカーは少し異変を感じていた。
オスカー「ねぇエレナス。早く行こ?帰ろうよ!お姉ちゃんと一緒に!これからは一緒に暮らそ!」
刹那はじっとオスカーを見ていた。
そして、こう言い放った。
刹那「…いや、お前誰だよ」
オスカーはその言葉を聞いたが、理解できなかった。
オスカー「…え?」
オスカーから徐々に力が抜けていった。
オスカー「…え、どういう事よエレナス…私だよ?オスカー。あなたの姉だよ?お姉ちゃんだよ?」
刹那「知らん。誰だ。お前」
オスカー「え…ねぇ…ほんとに忘れたの?」
刹那「忘れたも何も俺は初対面だぞ。俺はお前のことを知らん。誰なんだお前は」
オスカー「え…いや…なんで…忘れたの?」
オルコット「!!」
オルコットはここでオスカーに異変を感じた。
オルコット「オスカー!今のエレナスは記憶を失ってるよ!」
オスカー「ど…どういう事よオルコット…記憶が無いって…」
オルコット「だって今のエレナスからは昔のエレナスが見えないんだよ!今は昔の頃の記憶が無いんだ!オスカー!一旦離れようよ!」
オスカー「…嫌よ。折角見つけたのに置いて帰るなんて…」
刹那「…」
オスカー「私の弟なのよ!そんなことできないじゃない!」
オルコット「でも!今のエレナスはオスカーの事を覚えてないんだよ!?だったらまたあとで迎えに来れば…」
オスカー「嫌よ!もう二度と会えないかもしれない!今置いて帰ったら…」
オルコット「…」
オルコットはそれ以上何も言わなかった。
刹那「…離せ。暑苦しい。離れろ」
オスカー「!!」
オスカーは刹那にそう言われて渋々離れた。
オスカー「エレナス…ねぇ、ほんとに忘れたの…」
刹那「いい加減にしろ。知らん」
オスカー「そんな…昔はあんなに懐いていたのに…」
スタスタスタ…バッ!
オスカー「?」
誰かが刹那の前に立った。
雷神「…連れていかないで。私のお兄ちゃんなの」
オスカー「!!」
刹那「…」
刹那の前に立ったのは雷神だった。
オスカー「…は?あなた…何言ってるの?」
雷神「刹那は私のお兄ちゃんなの。だから連れていかないで」
オスカー「…は…お…お兄ちゃん…はは…ははは…」
ジジジ…バリバリバリ!
刹那「!」
木葉「!?」
オルコット「!?」
雷神「!」
オスカー「そう…あなた…エレナスの妹なの…そう…分かったわ」
スッ…
オスカーは雷神に掌を向けた。
オスカー「…あなたいらない。私はこんな妹いらないわ。あなたのせいなのね。エレナスが帰ろうとしないのは」
ジジジ…ゴゴゴゴゴゴゴ!
オスカーは魔力を高めた。
オスカー「私の邪魔するなら…あなたも一回死んでみる?」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!
オスカーの魔力は凄まじかった。
雷神「っ!」
雷神は負けじと立つ。
オスカー「あら、逃げないのね」
雷神「お兄ちゃんは…渡さない」
オスカー「そう…じゃあ死になさいな」
ジジジジジジジジ!!
オスカーの魔力はどんどん膨れ上がっていく。
オスカー「じゃあね。知らない妹さん」
ドゴォォォォォォン!!
オスカーは溜めた魔力を雷神に向けて放った。
風神「雷神ー!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
辺りは黒煙に包まれた。
風神「ゲホッ…ゲホッ…雷神!どこにいるの!雷神!」
その黒煙は徐々に晴れていった。
風神「!!」
オスカー「…」
オルコット「!!」
トガミヒメ「…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
フリューゲル「オスカー。予定変更だ」
オスカー「…何してるのよ。フリューゲル」
オスカーの攻撃を受けたのはお墓参りに行っていたはずの花魄の改変者 マハタ・フロル (別名 フリューゲル)だった。
フリューゲル「…予定変更だオスカー」
オスカー「何よ」
フリューゲル「…美緒の墓が誰かに壊されていた」
オスカー「…じゃあ、お墓参りはできなかったのね」
フリューゲル「…あぁ」
オルコット「え…お墓壊されてたの?」
フリューゲル「…あぁ」
オスカー「でも私には関係ないわ。私の目の前に弟がいるの。なんで邪魔するのよ」
フリューゲル「…お前に頼みたいことがあったからだ」
オスカー「…何よ」
フリューゲル「…なぁ」
フリューゲル「…俺と一緒に…この世界を壊さねぇか?」
〜物語メモ〜
長津の交際相手
これはキャラクター紹介に少し書いていますので、ちょっとだけにします。
長津の交際相手の名前は篠崎 雪。
年齢は長津と同じで、長津とは遠距離恋愛中。
性格は長津とよく似ていて気が合ったため、付き合うことになった。
長津ほど頭は良くないが、それでも中々頭はいい。
長津が十二天星でそれについての事情も把握しているので、長津に文句言うことはあまりない。
フリューゲルの愛した人
フリューゲルは昔、みんなと同じで普通の人間だった。
だがある時、フリューゲルは花魄の力を得てしまった。
本人の望まぬ力が発現し、フリューゲルはその力を抑え込もうとした。
だが、花魄の力はあまりに強力で、フリューゲル一人では抑えきれなかった。
そのため、フリューゲルは力をコントロールできず、常に力が発動している状態だった。
フリューゲルが花魄の力を得る前、フリューゲルには許嫁がいた。
名前は山崎 美緒。
彼女は親が決めた相手と結婚するというルールの元に生まれた人で、この決まり事に不満を感じていた。
そして、美緒の親が連れてきたのが、当時のフリューゲルだった。
フリューゲルは割と紳士的で常に美緒のことを考えていた。
美緒もフリューゲルに対して徐々に心を開き、最終的にはフリューゲルを選んだ。
2人は結婚し、その幸せな時間が続くと思われた時にフリューゲルは花魄の力を得てしまった。
フリューゲルが美緒にこの事を話すと美緒は「それでも私はあなたの妻であなたは私の夫。離れてどうするのよ」と言った。
フリューゲルが力を得てからも2人は同じ時間を過ごしたが、やはり花魄の力が強すぎるため、その影響を受けた美緒は亡くなってしまった。
美緒が亡くなってからというもの、フリューゲルは毎月お墓参りに行くことに決めた。
それから数年後、改変者の力が暴走し、フリューゲルを含めた改変者たちは三柱によって書物に封印されてしまった。