長津「何って、改変者を1人残らず倒すんだよ。僕たちで」
本庄「え!?」
その場にいた十二天星たちは驚いていた。
双葉「うーん…」
風和瀬「た…倒せますかね…」
佐野守「うーん…難しいですね」
倉本「条乃さんや三室さん、渚ちゃん、立花さん、矢巾さんがいないんじゃ勝ち目は…」
長津「それでもやるんだよ。このまま誰かが死ぬのを見ているつもりはないよ」
本庄「…」
???「お?なんだ?ここに揃ってるじゃないか。手間が省けたよ」
長津「!」
そこにいたのは十二門の前にいたアルマとルーン、レニアだった。
長津「…改変者」
アルマ「確かに。なんか1人足りませんが7人中6人がここにいるのは好都合ですね」
ルーン「ほんと、手間が省けたな」
長津「…何しに来たんだ。君たちは」
レニア「当然鍵を取りに来た。お前たちのな」
長津「!」
長津たちは身構えた。
アルマ「あ、もしかして戦おうとしてる?」
ルーン「いや勝てないだろ。お前らじゃ」
レニア「だね。俺1人であの5人と戦っても俺が勝ったくらいだし」
長津「…そっか。君が和人たちを…」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
長津は魔力を溜めた。
アルマ「あの人攻撃してくるよ?誰が止める?」
ルーン「俺がやろう」
スッ…
するとルーンが一歩前進した。
長津「はぁっ!」
ドォォォォォォン!
長津は溜めた魔力を放った。
ルーン「ふん…この程度」
スッ…
ルーンは手を前に出した。
ルーン「…俺の魔力に比べたら弱い」
ギュォォォォォォォ!
長津「!?」
長津の魔力はルーンに吸い込まれていった。
ルーン「…ふぅ、なんだこの程度か。確かにレニアの言ってた通り7本集めるくらい簡単そうだ」
長津「…っ」
レニア「大人しく鍵を渡しな。渡せば殺さねぇから」
長津「…それで渡すとでも?」
レニア「じゃあ死にたいわけ?」
長津「…」
レニアは少し圧を加えて言った。
倉本「十二門の鍵 解錠!」
長津「!?」
シュゥゥゥゥゥゥ!
倉本が十二門の鍵を使った。
倉本「ピスケス!力を貸して!」
ピスケス「良いわよ!存分に使って!」
シュゥゥゥゥゥゥ!ジジジジジジ!
倉本「
倉本は十二門の鍵を使ってピスケスのステータスを一部引き継いだ。
アルマ「来るっぽいよ」
レニア「なら俺が行こう」
ザッザッザッ…
レニアが前に出た。
長津「倉本!」
倉本「長津さん!私は戦います!渚ちゃんたちの仇を取ります!」
長津「待て倉本!」
ビュン!
倉本はピスケスからスピードと防御力を受け継いだため、凄まじいスピードと衝撃に耐えられる体を手に入れた。
倉本はそれを活かし、レニアに突進した。
レニア「!?」
レニアはさっきまでそこにいた倉本が一瞬で消えたため驚いていた。
レニア「な…消え…」
ドゴォォォォォォン!
倉本はレニアの背後に回り、後ろから蹴りを入れた。
レニア「がっ!」
アルマ「!」
ルーン「!」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…ドゴォォォォォォン!
蹴飛ばされたレニアは受け身を取らずそのまま建物に激突した。
ビュン!
倉本は間髪入れずに攻撃に入る。
ガラガラ…
飛ばされたレニアは瓦礫から出てきた。
レニア「けっ…なんだあいつ…ほんとに人間か?」
倉本「はぁぁぁぁぁぁ!」
レニア「!?」
ドゴォォォォォォン!
倉本は天井を利用して凄まじいスピードでレニアの腹に蹴りを入れた。
レニア「がぁぁぁぁぁ」
レニアはまたしても一瞬で目の前に現れた倉本に驚き反応が遅れた。
倉本「はっ!」
倉本はそのまま飛び上がり、狙いを定めた。
ガラガラ…
瓦礫からレニアが顔を出した。
レニア「いってぇな…」
倉本「はぁぁぁぁ!」
ドゴォォォォォォン!
天井に張り付いていた倉本が重力を利用して再び蹴りを入れた。
倉本「!?」
シュゥゥゥゥゥゥ…
だが、その蹴りは防御されていた。
レニア「流石に痛いわ…お前ホントに人間か?」
倉本「くっ!」
倉本はそのまま飛び上がった。
だが…
ガシッ!
倉本「!?」
レニア「…逃がさねぇよ」
レニアは飛び上がった倉本の足を掴んでいた。
倉本「離して!」
レニア「離すかよ」
ブォン!
レニアはそのまま倉本を振り回した。
レニア「おらよっと!」
レニアはそのまま手を離し、倉本を建物の外まで吹っ飛ばした。
バリィィィィィン!
倉本はレニアに飛ばされたことで窓を突き破った。
倉本「痛っ!」
飛び散ったガラスの破片が倉本の腕に当たった。
ズサーーーーッ!
倉本はその痛みのせいで受け身を取れなかった。
ピスケス「結衣!大丈夫!?」
駆け寄ったピスケスは倉本の腕を見て心配する。
倉本「だ…大丈夫…」
倉本は痛みに耐えつつ傷口を押さえた。
レニア「はぁ…お前は厄介そうだ。選んだ自分を恨むぜ」
ピスケス「…結衣は休んでて」
倉本「え、どういう事」
ピスケス「私に任せて」
倉本「え、待ってピスケス!」
ビュン!
ピスケスはレニアに突進した。
ドゴォォォォォォン!
そしてそのままレニアの腹に直撃した。
レニア「ぐぁっ…」
ヒュゥゥゥゥゥ!ドゴォォォォォォン!
レニアはそのまま建物内に押し戻された。
ピスケス (まだまだ!)
倉本「!」
ピスケスはそのままレニアの方へ突っ込んで行った。
ジリッ…
倉本は痛みに耐えながら立ち上がり、そのままピスケスを追った。
アルマ「あの人…1人でレニアを相手にするなんて凄いですね」
ルーン「…あぁ」
長津「本庄!宗司!佐野守!風和瀬!」
本庄「はい!」
双葉「はい!」
佐野守「はい!」
風和瀬「はい!」
5人は戦闘態勢に入った。
ルーン「さて、俺は男2人を相手にしようかな」
アルマ「じゃあ私は残りの3人を」
ルーン「片付いたら加勢するわ」
アルマ「えぇ。お願いね」
ジジジジジ!
長津と双葉が魔力を溜め始めた。
長津「はぁぁぁぁぁ!」
双葉「はぁぁぁぁぁ!」
ドォォォォォォォン!
長津と双葉は溜めた魔力を放った。
バッ!
ルーンが前に出て手を出した。
ルーン「はぁっ!」
ギュォォォォォォォ!
すると、2人の魔力はルーンに吸い込まれていった。
ルーン「…はっ…勝ったな」
長津「やるよアリエス!」
アリエス「あぁ。任せな」
双葉「ジェミニ!俺たちも!」
ジェミニ「任せなさい」
2人は首に下げている十二門の鍵を使った。
長津「十二門の鍵 解錠!」
双葉「十二門の鍵 解錠!」
シュゥゥゥゥゥゥ!
長津「
双葉「
2人はそれぞれの星座のステータスを一部引き継いだ。
長津「…さて、覚悟してください」
ルーン「はっ…どっちがだよ」
双葉「ジェミニ!」
ジェミニ「分かったわ!」
ビュン!
ジェミニはルーンに近づいた。
ジェミニ「はぁぁぁぁぁ!」
ドォォォォォォォン!
ジェミニは瞬時に魔力を溜め、それをルーンにぶつけた。
ルーン「…ふむ。さっきよりかは痛いな」
だが、ルーンには効果がなかった。
長津「アリエス!」
ビュン!
アリエスはルーンに近づいた。
ルーン「…またか」
スッ…
ルーンはまた魔力を飛ばすと考えて手を差し出した。
だが…
ガシッ!
ルーン「!?」
後ろからジェミニがルーンの身動きを止めていた。
アリエス「はぁぁぁぁぁ!」
ルーン「!!」
ドゴォォォォォォン!
ルーンはそれに気を取られていてそのまま被弾した。
スタッ…スタッ…
ジェミニとアリエスはそのまま戻ってきた。
長津「ありがとう2人とも」
アリエス「…あぁ。だがな」
ジェミニ「これは分が悪いわね」
ザッザッザッ…
先程攻撃を受けたルーンは傷を負いながらもこちらに近づいてきた。
ルーン「…いい攻撃だ。実に吸い甲斐がありそうだ」
ビュン!
するとルーンはその場からいなくなった。
長津「!?」
双葉「!?」
ドゴォォォォォォン!
すると突然長津と双葉のお腹に痛みが走った。
長津「ごふっ…」
双葉「がぁっ!」
ヒュゥゥゥゥゥ!ドゴォォォォォォン!
2人はそのまま遠くに飛ばされた。
ジェミニ「宗司!」
アリエス「智志!」
ビュン!
ジェミニ「!」
アリエス「!」
ジェミニとアリエスが自分の主を心配している間にルーンが背後にいた。
ルーン「お前らもだ」
ドゴォォォォォォン!
アリエス「がっ…」
ジェミニ「ぐっ…」
ジェミニとアリエスはルーンの攻撃を受け、そのまま遠くへ飛ばされた。
ルーン「…アルマ」
アルマ「何?」
ルーン「しばらくの間、残りのやつを頼むぞ」
アルマ「…任せて。負けないから」
ルーン「…」
ビュン!
ルーンは4人を飛ばした方へ飛んだ。
アルマ「さて、言われたからにはちゃんとやらないとね」
本庄と佐野守、風和瀬は身構えた。
アルマ「さ、やろうか。残りの人たち」
本庄「2人とも。聞いて」
佐野守「何です?」
風和瀬「はい」
本庄「結衣ちゃんや長津さん、双葉さんがやったように最初から全力でやりますよ」
佐野守「はい!」
風和瀬「その方が良さそうだね」
本庄「行くよ!アクエリアスさん!」
アクエリアス「任せなさい!」
佐野守「レオ!」
レオ「あぁ。いいだろう」
風和瀬「カプリコーン!」
カプリコーン「えぇ。任せなさい」
本庄「十二門の鍵 解錠!」
佐野守「十二門の鍵 解錠!」
風和瀬「十二門の鍵 解錠!」
シュゥゥゥゥゥゥ!
本庄、佐野守、風和瀬は十二門の鍵を使った。
本庄「
佐野守「
風和瀬「
3人はそれぞれの星座からステータスを一部引き継いだ。
アルマ「へ〜…いいですね」
本庄「行くよ!2人とも!」
佐野守「うん!」
風和瀬「はい!」
ビュン!
佐野守はアルマに向かって走った。
アルマ「…まず一人」
佐野守「はぁぁぁぁぁぁ!」
ドカッ!ドゴォォォォォォン!
アルマ「!?」
佐野守はアルマに攻撃した。
アルマはそれを止めたが、佐野守の覚醒能力である爆発が発動し、打撃のあとに爆発が起きた。
ズサーーーーッ…
アルマはそのまま後ろへ飛ばされた。
アルマ「何よ…今の攻撃…」
ジンジン…
アルマ「!」
アルマは自分の手が痺れているのに気づいた。
アルマ「高い攻撃力…それを補っているのはさっきの爆発ね。私の手が痺れているのは驚いたわ」
佐野守「まだ行きます!」
ビュン!
佐野守は爆発を使って高速移動しつつアルマの背後に回った。
佐野守「はぁぁぁぁぁぁ!」
アルマ「!?」
ドカッ!ドゴォォォォォォン!
アルマは突然後ろから声がしたため、咄嗟にガードした。
ズサーーーーッ…
間一髪の所でガードできたため、ダメージは少なかった。
アルマ「…やるね。あなた」
佐野守「どういたしまして!」
ビュン!
佐野守はまた爆発を利用して近づいた。
アルマ (またくるか…)
バッ!
アルマは手を広げた。
佐野守「レオ!」
レオ「任せろ!」
アルマ「!!」
アルマの後方から声が聞こえた。
レオ「おらぁ!」
ドカッ!ドゴォォォォォォン!
レオは背後からアルマに打撃を入れた。
アルマ (な…後ろから…)
佐野守「はぁぁぁぁぁ!」
アルマ (な…しまっ…)
ドカッ!ドゴォォォォォォン!
アルマがレオの攻撃を受けている間に佐野守が前方から攻撃を入れた。
ヒュゥゥゥゥゥ…ズサーーーーッ…
アルマは大きく吹っ飛ばされた。
アルマ「や、やるね…」
佐野守「どういたしまして!」
アルマ「でも…これはどうか…」
風和瀬「させません!」
ジジジ…バリバリバリ!
アルマ「!?」
アルマが攻撃しようとした時、それを察知した風和瀬が麻痺を発動させた。
アルマ「な…なに…これ…」
風和瀬「私は状態異常を操ることができます!なのであなたを麻痺させました!」
アルマ「麻…痺…」
風和瀬「麗奈ちゃん!」
佐野守「任せて!」
ビュン!
風和瀬からのバトンタッチを受けた佐野守は爆発を利用してアルマに近づいた。
佐野守「行くよレオ!」
レオ「おうよ!」
佐野守「ラストワード!」
佐野守はラストワードを使った。
佐野守「
アルマ「そんな事…させな…」
本庄「邪魔はさせませんよ!」
アルマ「!」
シュゥゥゥゥゥゥ!
本庄は水を作り出し、一時的にアルマの動きを止めた。
アルマ (これは…水!?)
アルマは呼吸ができなかった。
佐野守「はぁぁぁぁぁぁ!」
アルマ「!!」
アルマが気づいた時にはラストワードを使用した佐野守が目の前にいた。
佐野守「これで…どうだ!」
ドゴォォォォォォン!
佐野守のラストワードが当たる直前、本庄は水を解除した。
そのため、佐野守のラストワードは威力低下を起こさずにダメージを与えることができた。
スタッ…
佐野守がアルマから距離を置いた。
本庄「どう?麗奈ちゃん」
佐野守「はぁ…はぁ…ごめん…分からない…」
風和瀬「ラストワードを使ったら体力ごっそり持っていかれるもんね」
佐野守「うん…だから疲れた…」
本庄「待ってて回復させるから」
ぽわ〜ん
本庄が佐野守を回復し始めた。
アルマ (改変者は…この程度で負けないのよ…)
風和瀬「!?」
アルマの心を読んだ風和瀬はアルマがまだ動けることに気づいた。
アルマ (私は…負けないわ…)
カチッ…
アルマは何かを発動させた。
アルマ (…そこから動かないでね)
アルマが何かを発動させた瞬間、上空に魔法陣が展開され、佐野守と本庄に向けて魔力が放たれた。
風和瀬「!!」
風和瀬はそれに気づいたが、本庄と佐野守は気づかなかった。
声だと反応が遅れると判断した風和瀬は咄嗟に行動に出た。
風和瀬「カプリコーン!」
カプリコーン「任せて!」
ドンッ!
ガシッ!
本庄「!?」
佐野守「!!」
風和瀬は上空からの攻撃が本庄と佐野守に当たらないようにするために2人を突き飛ばした。
それをカプリコーンがキャッチしてその場を離れた。
そして…
ドゴォォォォォォン!
風和瀬は上空からの攻撃に被弾した。
シュゥゥゥゥゥゥ…
先程の攻撃で周囲は色々壊れていた。
本庄「え…麻莉ちゃん…」
佐野守「麻莉ちゃん!」
スタスタスタ
本庄「!」
佐野守「!」
攻撃を受けた風和瀬は倒れていた。
そこへアルマが近づいた。
アルマ「…ほんとはあなたたちに当てるつもりでしたよ。ですがこの人は私の攻撃に気づいた。私はこれであなたたち2人を倒せると思ってましたよ。ですがまぁ、結果オーライですね。これでまたひとつ…」
キィン!
アルマは風和瀬の十二門の鍵を奪った。
アルマ「鍵が手に入りました。残り6本ですね」
本庄「な…」
佐野守「麻莉ちゃんの鍵が…」
カプリコーン「ごめんなさいね二人とも」
本庄「!」
佐野守「!」
本庄と佐野守が振り返るとカプリコーンが消えかかっていた。
カプリコーン「私ももう…限界です…」
本庄「え…それって…」
カプリコーン「レオ…アクエリアス…」
レオ「…」
アクエリアス「…」
カプリコーン「あとは…任せますね…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
そして、カプリコーンは消えていった。
レオ「…あぁ。分かった」
アクエリアス「私たちに任せなさい」
カプリコーンを見送ったあと、レオとアクエリアスはアルマの方を見た。
アクエリアス「レオ」
レオ「なんだ?」
アクエリアス「私…本気で倒すわ。もしダメだったらバックアップよろしくね」
レオ「おい…どういう事だよ」
ビュン!
アクエリアスはアルマに向かって飛んだ。
レオ「おい!アクエリアス!」
アルマ「?」
アクエリアス「さて、死ぬ覚悟はできたかしら?」
アルマ「…あなたの方こそ」
アクエリアス「私?私はね…」
ヒュォォォォォ…
アルマ「!?」
アルマの周囲に紫色の煙が散布された。
アクエリアス「最初から死ぬ気だったわよ」
アクエリアスは冥界の能力を使った。
アクエリアス「さ、死まで数えなさい。あなたの寿命を」
アルマ「あなた…本気ですか?」
アクエリアス「そうでなきゃこんな事しないでしょ?」
アルマ「…そうですか。大変残念です」
アルマは指を上に向けた。
アルマ「私に即死技って通用しないんですよ」
コーーーーン…
どこかで鐘の音が鳴った。
アルマ「さ、自分の技に苦しみなさい」
コーーーーン…
アクエリアス「!?」
アルマの周囲に散布された紫色の煙はアクエリアスの体の中に入っていった。
アクエリアス「な、なぜ…解除!」
アクエリアスは慌てて冥界を解除したが、もう遅かった。
アルマ「さようなら。無駄な足掻きでしたね」
アクエリアス「ごふっ…」
アクエリアスは自分の冥界の能力を受けてしまった。
冥界の能力は効果を反転させる力を持つ。
アクエリアスは常に回復し続けるため、冥界の能力を受ければ常にダメージを負うことになる。
そのダメージ量は凄まじく、全快だったアクエリアスの体力をごっそり奪っていった。
アクエリアス「ぐっ…」
アルマ「苦しそうね。あなた」
アクエリアス「私はまだ…死んでない…」
アルマ「ほっといたら死ぬでしょ?ほら、回復したら?」
アクエリアス「…」
アクエリアスは回復しなかった。
冥界の効果を受けている間は回復はダメージに変換される。
ここで回復すればその分ダメージとなり、より早く死ぬことになるからだ。
アルマ「ほら…死ぬわよ?」
アクエリアス「ぐっ…」
佐野守「レオ!アクエリアスさんを助けて!」
ビュン!
レオは佐野守の命令でアルマに近づいた。
レオ「アクエリアスから離れろ!」
ドゴォォォォォォン!
レオの打撃はアルマに直撃した。
ズサーーーーッ…
アルマはそのまま遠くへ飛ばされた。
アルマ「…いいんですか?仲間を見捨てて」
レオ「…あ?」
アルマ「すぐに死にますよ?その人」
レオ「生憎だな。星座ってな主が死なねぇ限り死なないんだわ。だから何も心配いらねぇよ」
アルマ「そうですか。ですがおかしいですね」
レオ「…何がだ」
アルマ「攻撃を受けたのはその人なのに、あっちにいる人も同じ目に遭ってますよ?」
レオ「!」
レオはそう言われて本庄を見た。
本庄「ごふっ…」
佐野守「姫乃ちゃん!」
すると、本庄がアクエリアスと同じようにダメージを負っていた。
レオ「な…」
アルマ「あらあら…あなたたちは同じことを体験するんですね。リンクされてるみたいに…」
レオ「…」
アルマ「さて、あなたはどうしますか?」
レオ「…」
レオはアクエリアスを見た。
アクエリアス「ごめん…レオ…」
アクエリアスはそれだけ言うとそのまま力尽きた。
本庄「麗奈ちゃん…頑張って…私は…大丈夫だから…」
佐野守「姫乃ちゃん…」
ドサッ…
そして本庄もアクエリアスと同じように倒れた。
佐野守「姫乃…ちゃん…」
佐野守は倒れた本庄を抱きしめた。
レオ「…」
アルマ「…亡くなりましたね。またひとつ命が」
レオ「…麗奈」
佐野守「…何?」
レオ「…そこから動くなよ」
佐野守「え…」
ジジジ…ゴゴゴゴゴゴゴ!
レオは解放の能力を使った。
アルマ「へぇ、そんな事もできるんですね」
レオ「そうだ。こんな芸当ができるのは俺だけだ。覚悟しろよ改変者」
アルマ「いいですけど、怒りで周りが見えなくなるのはいささか問題なのでは?」
グサッ!
佐野守「!?」
レオ「!!」
レオは嫌な音を聞いたと同時に佐野守を見た。
すると、佐野守の体を何かが貫通していた。
アルマ「ね、言ったでしょ?」
レオ「な…麗奈…」
ドサッ…
麗奈は本庄に覆い被さるように倒れた。
アルマ「あーあー…可哀想に…」
レオ「!」
レオは佐野守が何か言っているのに気づいた。
佐野守 (か…っ…て…)
レオ「…」
レオはその言葉を読み取った。
レオ「…任せろ。麗奈」
すると佐野守の体からゆっくり力が抜けていった。
アルマ「…やる気になりましたか?」
レオ「…あぁ。殺る気になったよ」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
レオは力を解放した。
レオ「これで最後だ」
佐野守が力尽きたことにより、レオの体はどんどん消えていく。
アルマ「…その体…もう耐えられないでしょ?」
レオ「力を抑えれば耐えられる…だが、そんな甘いことはしない。自分の体が消えようともこの一撃を抑えるつもりはない!」
ジジジ…ゴゴゴゴゴゴゴ!
レオ「ラストワード!
ビュン!
レオはラストワードを発動し、アルマに近づいた。
レオ「はぁぁぁぁぁぁ!」
ドゴォォォォォォン!
レオのラストワードはアルマに直撃した。
アルマ「…いい攻撃ですね。でも所詮その程度。私たちには敵わないんですよ」
アルマはレオのラストワードを受けてなおその場に立っていた。
レオ (これでも…ダメか…)
シュゥゥゥゥゥゥ…
レオ (麗奈…すまねぇ…)
レオの体はラストワードに耐えられず、そのまま消えていった。
アルマ「…さて、二人の鍵も回収しますか」
本庄「そんな事させません!」
シュゥゥゥゥゥゥ!
アルマ「?」
アルマは聞き違いかと思い、声が聞こえた方を見ると、そこには死んだはずの本庄とアクエリアスがいた。
アルマ「あなた…さっき死んだはずじゃ?」
本庄「アクエリアスさんの能力です!私たちは戦闘中力尽きても復活するんです!」
アルマ「ふーん…なるほどね」
本庄「覚悟してください!」
そう言って本庄は指先をアルマに向けた。
本庄「アクエリアスさん!」
アクエリアス「分かったわ!」
するとアクエリアスは水を使って矢を作り出した。
本庄もそれに合わせて弓を作った。
アルマ「へぇ…物を作ることもできるんですね」
本庄「覚悟してください!」
ジジジ…
本庄とアクエリアスが作った弓は魔力を帯びていた。
アルマ「…これは」
本庄「気づきましたか?この弓は特別なものなんです!」
アルマ「…」
アルマの手が震え出した。
アルマ「確かに…厄介そうですね」
本庄「行きますよ!アクエリアスさん!」
アクエリアス「えぇ!任せなせい!」
本庄とアクエリアスは攻撃態勢に入った。
本庄「これで決めます!」
ジジジ…ゴゴゴゴゴゴゴ!
その矢が魔力を纏い始めた。
本庄「行きます! 魔弓 レヴィアタン!」
キィィィィィン!バゴォォォォォォン!
本庄とアクエリアスは魔力を帯びた矢を放った。
その矢はアルマに直撃した。
シュゥゥゥゥゥゥ…
辺りに煙が立ちこめる。
本庄「…ふぅ」
アクエリアス「…久しぶりに使ったわね。この矢」
本庄「…ですね」
アルマ「…ほんと、厄介ですねその矢は」
本庄「!!」
アルマはその矢を受けたが、まだ動けていた。
本庄「そんな…」
アクエリアス「あの矢でもダメなのね…」
アルマ「流石にダメージを負いましたが、修正の範囲内ですね」
アクエリアス「こうなったら…」
アクエリアスは次の行動に出た。
???「おいおい。まだ戦ってたのか?アルマ」
アクエリアス「!」
キィィィィィン!ドゴォォォォォォン!
どこからか攻撃が飛んできた。
その攻撃は本庄とアクエリアスに直撃した。
アクエリアス「ぐっ…」
本庄「アクエリアスさん…大丈夫ですか…」
本庄とアクエリアスはさっきの攻撃で大ダメージを受けた。
アクエリアス「大丈夫よ…このくらい…」
アルマ「…ルーン。横取りですか?」
ルーン「なぁに。こっちは始末したから加勢に来てやったんだよ。戦う前に言っただろ?」
アルマ「…嘘ですか?」
ルーン「嘘じゃねぇよ。ほら、あの二人の鍵だ」
本庄「!!」
するとルーンはアルマに牡羊座と双子座の十二門の鍵を見せた。
アルマ「…確かに鍵ですね」
ルーン「だから言ったじゃん」
アルマ「はいはい」
ルーン「あと一人だな。俺がやろうか?」
アルマ「そうですね。じゃあお願いします。私は残りの二人の鍵を取ってきますので」
ルーン「あぁ。分かった」
シュッ
アルマは山羊座と獅子座の十二門の鍵を取りに行った。
ザッザッザッ…
ルーンが近づいてきた。
ルーン「…そういうわけだお嬢さん。死ぬ覚悟はできたか?」
本庄「はぁ…はぁ…私たちは…絶対に…負けません…」
ルーン「…そうか…」
スッ…
ジジジ…バリバリバリ!
ルーンは本庄とアクエリアスに向けて魔力を溜めた。
ルーン「最後に言い残すことはあるか?」
本庄「…」
アクエリアス「…」
本庄とアクエリアスは疲労とダメージが重なり、まともに動けなかった。
ルーン「…何も無いようだな。じゃあな」
ジジジ…ドゴォォォォォォン!
ルーンは溜めた魔力を本庄とアクエリアスに放った。
シュゥゥゥゥゥゥ…
ルーンの魔力を受けた本庄とアクエリアスはそのまま力尽きた。
ルーン「…さて、頂いていくぜ」
キィン!
ルーンは水瓶座の十二門の鍵を奪った。
ルーン「これで3本目」
スタッ…
鍵を取りに行ったアルマが帰ってきた。
アルマ「取れましたか?」
ルーン「あぁ。バッチリだ」
ヒュゥゥゥゥゥ…スタッ!
倉本と戦っていたレニアも鍵を持って戻ってきた。
アルマ「鍵は奪えましたか?」
レニア「あぁ。これだろ?」
レニアは魚座の十二門の鍵を見せた。
アルマ「そうですね。これで6本ですね」
ルーン「あと1本足りねぇな」
アルマ「そうですね。今ここにあるのは牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座の11本ですね。あと足りないのは…天秤座の鍵ですね」
レニア「目星はついてるのか?」
アルマ「えぇ。大丈夫です。私は一度その人と接触しましたから」
ルーン「じゃあ行くぞ。さっさと奪って天秤をぶっ壊すぞ」
レニア「だな」
アルマ「そうですね。行きましょう」
スタスタスタ
牡羊座、双子座、獅子座、山羊座、水瓶座、魚座の十二門の鍵を手に入れたアルマ、ルーン、レニアは最後の1本である天秤座の十二門の鍵を奪うため、幻想郷へと向かった。
〜物語メモ〜
アクエリアスの能力
アクエリアスは治癒の能力を持ち、戦闘中力尽きても一度だけ復活する。
ただし、復活できるのは一回のみなので、二回力尽きるとそれ以上復活できなくなる。
これはアクエリアスの器である本庄も同じで本庄も戦闘中に力尽きても一度だけ復活することができる。
ただし、アクエリアスがいなければこの能力は発動しないため、復活することができない。
十二門の扉
十二門の扉は十二天星たちが持つ十二門の鍵がないと開けることができない。
十二門の扉の奥には均衡を保つ天秤があり、これが壊されると世界は傾き続ける。
もし天秤が破壊された場合、三柱がその修復を行うが、その間世界は傾くので結果的に大災害にまで発展する。
昔、オスカーとフリューゲルが天秤に近づき破壊しようとしたが、三柱によってそれは阻止された。
天秤が厳重に守られているのはこれが原因。