みんなで温泉①
改変者の異変から1週間が経った。
その間何も無かったが、木葉たちはその時の疲れがまだ残っていた。
木葉「はぁ…」
霊夢「どうしたのよ。ため息なんてついて」
木葉「ん?いやぁ…疲れたなぁって」
霊夢「何かしたの?」
木葉「うん。呼吸してる」
霊夢「…」
少しの間、沈黙が訪れた。
霊夢「あ、じゃあ息を止めたらどう?」
木葉「え」
霊夢「息をして疲れてるならしない方がいいんじゃない?」
木葉「そうかそうか。つまり君はそういうやつなんだな」
霊夢「?」
銀神「主。その言葉の使い道、少しズレてませんか?」
シュゥゥゥゥゥ…
木葉の体から銀神が出てきた。
木葉「あ、銀神」
銀神「霊夢さんは主に疲れを取ってもらおうと思って言葉として出したのにそういうやつなんだなって言うのは失礼なのでは?」
木葉「え」
銀神「ここは霊夢さんの意見を聞いて主は息を止めてはいかがでしょうか?」
木葉「え、銀神」
銀神「はい。何でしょうか」
木葉「銀神は…俺に死ねって言ってること自覚してる?」
銀神「当然ですよ」
木葉「うわぁぁぁぁぁん!銀神がいじめるぅぅぅぅぅ!」
霊夢「…」
銀神「…」
2人は静かにその光景を見ていた。
木葉「うわぁぁぁぁぁん!うわぁぁぁ…うわぁぁ…」
木葉は少し恥ずかしくなった。
木葉「ちょ…ちょっと…何か言ってよ…恥ずかしいだろ…」
銀神「え、もう終わりなんですか?」
木葉「え」
銀神「もっと泣き喚いてもいいんですよ?」
木葉「銀神は俺を物理的に社会的に殺そうとするのか…そうかそうか。つまり君はそういうやつなんだな」
銀神「あ、そのタイミングいいですね」
木葉「よくねぇよ!」
銀神「で、元気出てきましたか?主」
木葉「!」
すると木葉の心は少し軽くなっていた。
木葉「おぉ…元気は出てないけど少し気持ちが軽くなった気がする」
銀神「そうですか。それは良かったです」
木葉「まさか銀神…お前、最初からその目的で…」
銀神「まぁそんな気なんてさらさら無くてですね」
木葉「なんだよ。余計に恥ずかしいわ」
銀神「でもまぁ、主が元気になることはいいことです」
木葉「…そうか」
霊夢「木葉」
木葉「ん?」
霊夢「結局息は止めないの?」
木葉「…え?」
霊夢「え、だって息止めたら楽になるんじゃ…」
木葉「霊夢…確かに楽にはなるけど、それは別の意味で楽になるよ」
霊夢「?」
シュゥゥゥゥゥ…
木葉「!」
銀神「!」
霊夢「!」
木葉たちの前に魔法陣が展開された。
サン「…やぁ。ライブラの主。元気にしてたかい?」
銀神「三柱…」
木葉「あ、あぁ…さっき殺されそうになったけど元気だよ」
サン「こ、殺…」
銀神「あなたがこの世界に来るのはあまりないですね。何か御用が?」
サン「えっと君は…
銀神「はい。合ってますよ」
サン「君のことはライブラから聞いてるよ。初めまして。僕はサン・ソレイユです」
銀神「私は銀神です。初めまして」
サン「よろしくね」
銀神「はい」
木葉「ところで、なにか御用ですか?」
サン「あ、そうそう。今日僕お買い物行ってて…えーっと…なんだっけあれ…あの…ぐるーっと回して中から色の着いた玉を出すやつ…えーっと…」
木葉「福引ですか?」
サン「あ!そうそうそれ!ルナはガラガラとか言ってたけどそれだよ!」
木葉「福引がどうかしたんですか?」
サン「実はその福引で三等が当たったの!」
銀神「へぇーすごいですね」
霊夢「ねぇ木葉。福引ってなに?」
木葉「ん?福引ってこんな形の物の中に色の着いた玉が入ってるの。これをゆっくり回して中から玉を出すの。そんで各色には何等賞って振り分けられててその色の玉を出せばその商品が受け取れるんだよ」
霊夢「へぇー良いわねそれ」
木葉「え、てかあなたが買い物って…三柱も買い物するんですね」
サン「いやぁ…あはは…実は僕が間違ってルナのお酒を飲んじゃってルナに怒られたんだ…だからそのお酒を買ったんだけどその店の人に福引やってるのでどうぞって言われて渡されたの。だからやってみたら見事三等だったの」
銀神「で、三等ってなんだったんですか?」
サン「温泉!」
銀神「温泉ですか。いいですね」
サン「うん!でも僕たち三柱は温泉には行けないんだ」
木葉「なぜです?」
サン「まぁ…色々と事情があってね」
木葉「そうですか」
サン「だからさ、以前の異変のお詫びということでみんなに行ってもらおうかなって」
木葉「いいんですか?」
サン「うん!いいよ!」
ザッザッザッ
サンは木葉の前に行った。
サン「はいこれ」
木葉はサンから温泉のチケットを受け取った。
木葉「ほんとにいいんですか?」
サン「いいよ!」
木葉「これって何人まで行けるんですか?」
サン「1枚5人分で6枚くらいあるから30人くらい?かな」
木葉「結構行けるんですね」
サン「まぁね」
木葉「うーん…じゃあ幽々子さんたちを呼ぶか」
霊夢「なんで?」
木葉「今回は異変に関わった人たちを呼ぼうかなって思ってて」
霊夢「てことはうどんげと妖夢と紫と幽々子?」
木葉「だね。十二天星と十二星座、霊夢、幽々子さん、妖夢、紫、鈴仙さんで30人かな」
銀神「主。それだと29人で1人余りますよ」
木葉「え、十二天星が12人で星座も12人、霊夢、幽々子さん、妖夢、紫、鈴仙さん…あ、29人か」
霊夢「あと一人どうするの?」
木葉「うーん…」
サン「星座は人じゃないからカウントしなくてもいいよ?」
木葉「え?」
サン「星座は普通の人には見えてないのでその人数で行けば17人で行くことになりますよ」
木葉「じゃあ星座の分も空いたね」
サン「仲のいい人を誘ってみては?」
木葉「うーん…あ、そう言えば銀神たちは?」
銀神「私たちは見えてると思いますが…」
木葉「じゃあ銀神たち入れて10人だから27人だね」
霊夢「あと3人は?」
木葉「うーん…そうだなぁ…」
魔理沙「その話!聞かせてもらったぜ!」
スタッ!
魔理沙が空から降りてきた。
魔理沙「私も連れてってくれ!木葉!」
木葉「うーん…まぁあと3人だしいいかな」
魔理沙「やったぜ!」
霊夢「ちょっと…魔理沙はなにもしてないじゃない」
魔理沙「何を!?私だって霊夢たちを必死で探してたんだからな!」
霊夢「あーはいはい分かったわよ」
木葉「…あとはさとりさんかな」
霊夢「え?なんで?」
木葉「久しぶりに光輝に会わせてあげたい」
霊夢「そう」
銀神「あと1人ですね」
木葉「え?もう30人だよ?」
銀神「?」
木葉「だって十二天星が12人、六門九門は11人、霊夢、魔理沙、妖夢、鈴仙さん、幽々子さん、紫、さとりさん…ほら、30人」
銀神「え、六門九門は10人では?」
木葉「刹那のお姉さんがいるよ」
銀神「あ、そうでしたね」
サン「30人…決まったかな」
木葉「はい」
サン「じゃあこれは知り合いに言っておくね」
木葉「はい。分かりました」
サン「あ、これ明日なんだけど大丈夫?」
木葉「うーん…聞いてみます」
サン「分かりました。それじゃあ明日の朝にお迎えに来ます」
木葉「はい。お願いします」
シュゥゥゥゥゥ…
するとサンは現代に戻っていった。
木葉「さぁーて…一応伝えに行くか」
霊夢「私も行くわ」
魔理沙「私もだぜ!」
銀神「じゃあ私は他の六門九門たちに」
木葉「よしっ行こっか」
魔理沙「おう!」
そして木葉たちはそれぞれ分かれて伝えに行くことにした。
霊夢→妖夢、幽々子、紫
魔理沙→うどんげ
木葉→さとり
銀神→六門九門
場所…白玉楼
霊夢「相変わらず長いわね全く…」
妖夢「あ、霊夢さん!どうされたんですか?」
霊夢に気づいた妖夢が近づいてきた。
霊夢「あ、ちょうど良かったわ。あんたの主はいる?」
妖夢「幽々子様ですか?今は紫様とお話してますよ」
霊夢「紫もいるのね。手間が省けたわ」
妖夢「?」
霊夢「あんたも来て。話があるから」
妖夢「わ、分かりました」
そして霊夢と妖夢は白玉楼へ向かった。
妖夢「幽々子様」
幽々子「なぁに?妖夢」
妖夢「霊夢さんが来てます。お話があるようですよ」
幽々子「博麗の巫女が?いいわよ。入って」
妖夢「はい。失礼します」
スーッ
妖夢と霊夢は部屋に入った。
紫「あら霊夢じゃない」
霊夢「ほんとにいたのねあんた」
紫「?」
幽々子「それで?話って何?」
霊夢「実は木葉の世界にいる人から福引?ってもので温泉のチケットが当たったらしくてさっきそれを貰ったのよ。で、30人くらいまで行けるから妖夢とあんたと紫を誘ってるのよ」
幽々子「いいわね〜温泉」
紫「なぜ私たちを?」
霊夢「木葉曰く、先日の異変に関わった人たちを呼ぼうかなって言ってたわ」
紫「そう。分かったわ」
幽々子「妖夢はどうする?行く?」
妖夢「幽々子様が行くのでしたら…」
幽々子「分かったわ。博麗の巫女」
霊夢「何?」
幽々子「私と紫と妖夢は参加するわ」
霊夢「そう。分かったわ。ちなみに明日なんだけど大丈夫?」
幽々子「えぇ。大丈夫よ」
霊夢「そう。じゃあそう伝えてくるわ。じゃあね」
幽々子「はいはーい」
そして霊夢は博麗神社に戻った。
幽々子「久しぶりね〜温泉って」
紫「あなた幽霊なのに大丈夫なの?」
幽々子「大丈夫じゃないかしら?分からないけど」
紫「ここの管理はどうするのよ」
幽々子「1日くらい良いわよ」
紫「そう」
場所…永遠亭
魔理沙「おーいうどんげー!いるかー?」
うどんげ「あら魔理沙さん。どうしましたか?」
魔理沙「なぁうどんげ!温泉行くぞ!」
うどんげ「え?温泉ですか?」
魔理沙「おう!木葉が誘ってるんだ!うどんげも行くぞ!」
うどんげ「え、でも私は仕事があるので…」
永琳「行ってもいいわよ?」
うどんげ「お師匠様!?」
永琳「うどんげの代わりは誰かに任せるし1日2日なら構わないわよ」
うどんげ「え、ほんとにいいんですか?」
永琳「えぇ。大丈夫よ」
うどんげ「じゃ、じゃあいきます!」
魔理沙「よっしゃ!じゃあ木葉に伝えてくるわ!」
うどんげ「お願いしますね」
魔理沙「あ、日付は明日だからな!私が迎えに行くぜ!」
うどんげ「分かりましたー!」
ピューン!
魔理沙は箒に乗って博麗神社に戻った。
うどんげ「温泉ですか…いいですねぇ」
永琳「うどんげ。ちゃんと楽しんできなさい。いいわね?」
うどんげ「はい!」
場所…地霊殿
木葉「えーっと…確かこの先に…あ、あった」
木葉は地霊殿に来ていた。
木葉「さぁーってさとりを呼ぶか」
お燐「あれ?なんでここにいるの?人間さん」
木葉「?」
木葉が後ろを振り返るとお燐がいた。
お燐「何か用かな?」
木葉「あぁ。さとりさんにね」
お燐「分かりました!案内しますね!」
木葉「え?いいのか?」
お燐「はい!こっちですよー!」
木葉はお燐に部屋まで案内された。
コンコン
お燐はさとりの部屋をノックした。
お燐「さとり様〜お燐です。人間さんが来てますよ?」
さとり「人間さん?とりあえず入ってください」
お燐「はーい!失礼します!」
ガチャ…
お燐は部屋のドアを開けた。
さとり「あ、人間さんって木葉さんの事だったんですね」
木葉「やぁさとりさん。元気にしてた?」
さとり「さとりさん?」
木葉「ん?名前違ったか?」
さとり「あ、いえ。名前は合ってるんですがいつもさとりって呼んでもらってたので少し違和感があったんです」
木葉「あれ?そうだっけ?」
さとり「はい」
木葉「じゃあさとりって呼ぶわ」
さとり「はい。で、なにか御用ですか?」
木葉「あぁ。実は俺の友人が温泉のチケットを当ててな。30人まで行けるからさとりを誘いに来たんだ」
さとり「温泉ですか。いいですね。ですがなぜ私だけなんですか?」
木葉「実は30人のうち23人は決まっててな。残りの7人の中にさとりが入ったんだ」
さとり「そうですか」
木葉「だからさとりも来てくれないかなって」
さとり「そうですね…」
お燐「さとり様!行ってみてはどうでしょうか!」
さとり「お燐…」
お燐「最近お仕事ばっかりでお疲れのご様子なので少しは休んだ方が…」
さとり「でもそうなるとあなたたちは?」
お燐「私たちは大丈夫です!」
さとり「そう…分かりました。木葉さん」
木葉「ん?」
さとり「私も行きますね」
木葉「おう!」
さとり「あ、ちなみになんですが、この温泉には矢巾さんは来ますか?」
木葉「あぁ。来ると思うよ」
さとり「そうですか。良かったです」
木葉「ちなみに明日なんだけどいけるか?」
さとり「はい。大丈夫ですよ」
木葉「じゃあ明日迎えに来るからな」
さとり「はい。分かりました」
木葉「それじゃあな」
さとり「はい」
そして木葉は博麗神社に戻った。
お燐「良かったですねさとり様。矢巾さんにまた会えますよ」
さとり「そ、そうですね…」
お燐 (ソワソワしてる…緊張してるのかな…)
場所…博麗神社
木葉「よっと」
魔理沙「お、やっと帰ってきたか」
霊夢「遅かったわね木葉」
木葉「そっちはどうだった?」
魔理沙「私は大丈夫だったぜ!」
霊夢「私も大丈夫だったわ。木葉は?」
木葉「俺も大丈夫だったよ」
霊夢「そう。じゃあ予定通りね」
シュゥゥゥゥゥ…
木葉の体から銀神が出てきた。
銀神「主」
木葉「あ、銀神。どうだった?」
銀神「みんな大丈夫だそうですよ」
木葉「そっか。それはよかった」
魔理沙「あー明日が楽しみだ!」
霊夢「そうね。私もよ」
木葉「俺もだ。明日は思いっきり羽を伸ばそうか」
魔理沙「だな」
そして木葉たちは明日に向けて早めに寝たのだった。
〜物語メモ〜
穢土の改変者 オロノア・レイヴン (別名 オスカー)
オスカーは異変の後、刹那と一緒にいるために六門九門となった。
風神、雷神と同じでオスカーと刹那の2人で1セットとなった。