今話で第100話となりました。
長くて短い第100話でした。
これからも投稿していくつもりですので何卒、よろしくお願いします。
お知らせは以上です。
温泉を楽しんだ一行は寝る時間まで自由に過ごしていた。
炎天「おい銀神!これやるぞ!」
炎天が指したのは卓球だった。
銀神「なんだこれは」
炎天「分からねぇ!でもやってみようぜ!」
銀神「分からないならできないだろ…」
炎天「光に聞けばいいだろ?」
銀神「…はいはい」
炎天は卓球台を設置し始めた。
アクア「あら、炎天これできるの?」
炎天「当たり前だろ?」
ルグレ「ルール知ってんのか?」
炎天「知らねぇよ」
キル「何故それで出来ると思ったのか…」
風神「まぁ…炎天さんらしいと言うかなんというか…」
雷神「そうなの?」
ルグレ「あぁ。あいつはバカだからルール教えても忘れちまう。だからルールを知る前にやっちまうんだ」
雷神「へ、へぇ…」
炎天「おいやるぞ銀神!」
銀神「うーん…分かった」
銀神は渋々やる事にした。
その時、丁度光が通りかかった。
光「お?お前ら卓球するのか?」
雷神「光!」
光「ん?」
雷神「炎天にルール教えてあげて!」
光「ん?炎天は卓球知らないのか?」
炎天「な…し、知ってるわ!」
光「じゃあどうやるの?」
炎天「あ?これとこれを持って…」
炎天はラケットと卓球ボールを手に取った。
炎天「これを相手にぶつける!」
ヒュッ!カッ!スコーン!
炎天は卓球ボールを上に投げ、ラケットを使ってボールを銀神の方へ飛ばした。
だが、後ろの壁に当たった。
光「うーん…いい線いってるけどちょっとだけ違うなぁ…」
炎天「なんだと!?」
光「まずそのボールは人にぶつけないぞ?」
炎天「なに!?」
光「それは相手のこのエリアの中に向けてボールを飛ばすんだよ。相手がそれを返せなかったら炎天の勝ち。相手が返せば試合は続くよ」
銀神「つまりボールを落とすまで試合が続いて落とせば負けになるわけだ」
光「簡単に言えばそうだね。ただし、このエリア内にボールを1回バウンドしないと意味が無いんだ」
炎天「バウンドしなかったらどうなるんだ?」
光「相手の勝ちになるよ」
炎天「なるほどな」
銀神「ルールは理解したよ。ありがとう主」
光「はいよ」
炎天「しゃあ!やるぞ銀神!」
銀神「分かった」
銀神はラケットを取りに行った。
炎天「いくぞ銀神!」
銀神「あぁ」
炎天「おらぁ!」
カカカカカカカカカカカカカカカカ!
炎天と銀神は普通の人間ではありえないほどの速度でボールを打っていた。
光 (み、見えん…)
アクア「互角ね」
風神「だね」
光「え、お前ら見えるのか?」
アクア「当たり前じゃない」
風神「光は見えないの?」
光「え、うん。全く」
雷神「あ、じゃあ私が手伝ってあげる」
光「え?手伝う?」
雷神「うん。屈んで」
光「うん」
光は雷神に言われて屈んだ。
雷神「いくよ」
光「え、うん」
雷神「…」
ピリピリ!
すると光の頭の中に電気が走った。
光「!」
雷神「もういいよ」
光「え、何したの?」
雷神「見えるようにしたの」
光「見えるように?」
雷神「うん。ほら、見て」
光「!」
光は卓球をしている炎天と銀神を見た。
すると、さっきまで見えなかったボールの軌道が見えるようになっていた。
光「おぉ…見える…見えるぞ…」
雷神「良かったね」
光「でもなんで?」
雷神「人の目って物の速度が速いと処理しきれないからブレたように見えるんだよ。だから電気を流していつもの倍早く処理できるようにしたの」
光「すげぇな雷神」
雷神「えへへ」
カカカカカカカカカカカカ!
炎天と銀神は両者一歩も引かない感じだった。
光 (よくボールが壊れないなぁ…)
炎天「やるな銀神!」
銀神「当然」
カカカカカカカカカカカカ!
卓球は同じ速度で3分続いた。
だが、勝負は着いた。
カッ!
炎天「しまっ…」
銀神「もらった」
スコーン!
炎天がボールを上手く飛ばせずにバランスを崩し、銀神はその隙をついた。
3分近く続いたその勝負は銀神の勝ちだった。
銀神「…ふぅ。私の勝ちだね」
炎天「くっそおおおおおお!」
アクア「あらら…集中が続かなかったのかしら」
雷神「銀神やったね!」
銀神「あぁ」
炎天「もう1回だ!もう1回勝負だ銀神!」
銀神「いやもう疲れたよ」
炎天「ぐあああああああ!」
ルグレ「あーあ。勝ち逃げされたな」
キル「あの程度の速度なら玉を返せるだろ?」
ルグレ「…お前だったらできるだろ…六門九門の中で1番速いんだから」
キル「?」
風神「お二人ともお疲れ様でした」
風神は二人に風を送った。
銀神「ありがとう風神」
風神「いえいえ」
炎天「がああああああ!」
トガミヒメ「うるさいですよ炎天」
炎天「が…」
スタスタスタ
どこからか足音が聞こえた。
刹那「なんだ。みんなここにいたのか」
雷神「刹那」
スタスタスタ
ギュッ…
雷神は刹那に抱きついた。
刹那「どうした雷神」
雷神「ううん。なんでもない」
オスカー「あら、玉返しじゃない」
刹那「なんだそれは」
オスカー「知らないの?ほら、あれを持って相手の陣地にボールを返すのよ」
オスカーはラケットを指した。
刹那「ふーん」
光「2人もやらないか?」
刹那「いや、俺は」
雷神「刹那」
刹那「?」
雷神「…やろ」
雷神は刹那に卓球をやろうと誘った。
刹那「いや、俺はやり方を知らない」
オスカー「いいじゃない。やってあげなさい」
刹那「なんで」
オスカー「ほらほら、これ持って」
刹那はラケットを持った。
オスカー「ほら、君も」
オスカーは雷神にもラケットを持たせた。
雷神「うん」
雷神はラケットを受け取った。
刹那と雷神は定位置に着いた。
オスカー「はい。じゃあ君からね」
雷神「うん」
雷神は玉を受け取った。
雷神「いくよ刹那」
刹那「…はぁ、分かったよ。やるよ」
刹那は身構えた。
雷神「せーのっ!」
スコーン!
雷神は玉を打った。
刹那「おい。これを返せばいいんだな?」
オスカー「そうよ」
カッ!
刹那は雷神が打った玉を返した。
雷神「やぁ!」
雷神は負けじと返す。
刹那「ふんっ」
雷神「やぁっ!」
カッ…カッ…カッ…
カッカッカッカッカッ
カカカカカカカカカカカカ!
刹那と雷神の打った玉は徐々に速度を上げていった。
ジジジ…ジジジジ…
次第に刹那と雷神の身体に電気が走り始めた。
ジジジ…バリバリバリ!
刹那と雷神の身体に電気が走ったと同時にその電気が玉に纏い始めた。
カカカカカカカカカカカカ!
玉はさらに速度を上げ、刹那と雷神も電気を纏ったことで速くなっていた。
その速度はさっき炎天と銀神がやっていた時よりも遥かに速い。
炎天「な…み、見えん…」
銀神「恐ろしい速度…」
アクア「ほんと…何も見えないわね」
シヴァ「見えるのはそこらにある電気だけ」
風神「すごい…雷神…」
光「うわー…改めて二人がやべぇやつだと認識したわ…」
凄まじい速度で玉が飛ぶその試合は時間的には炎天と銀神がやっていた時よりも早めに終わった。
カッ!
雷神「やぁ!」
スコーン!
雷神が打った玉は刹那のラケットのギリギリ上を通過し、刹那の負けとなった。
雷神「や…やったぁ!」
刹那「ん?俺は負けたのか?」
オスカー「そうね。あなたの負けね」
刹那「返せなかったら負けなのか」
オスカー「そうそう」
刹那「…まぁまぁ面白かった」
オスカー「まぁ私たちは何も見えなかったけどね」
刹那「…そうか」
雷神「刹那刹那!」
刹那「ん?」
ギュッ!
雷神は刹那に抱きついた。
雷神「楽しかった!またいつかやろ!」
刹那「……あぁ。分かった」
雷神「やったぁ!」
オスカー「…あら、初めて見たわね」
刹那「何がだ」
オスカー「あなたの笑顔」
刹那「?」
刹那はこの時、笑顔を浮かべていた。
刹那「…これが笑顔か」
オスカー「そうよ」
刹那「…悪くない」
雷神「ねぇ刹那!次は…」
オスカー (この子がいるおかげなのね。エレナスが笑顔になったのは…)
雷神「その後なにか美味しいものでも食べて…」
刹那「分かった。分かったから。そんな一度に言われても…」
オスカー (ふふっ…良かったわね…エレナス)
それからいくらか経って寝る時間となった。
長津「えっとじゃあ紫さんと幽々子さんは同じ部屋でいいですか?」
幽々子「えぇ。いいわよ」
紫「じゃあこの部屋使わせてもらうわね」
長津「どうぞ〜」
すると紫と幽々子はその部屋に入っていった。
長津「えっと僕たちはどうしよっか」
霊夢「私、木葉と同じ部屋がいいわ」
魔理沙「!」
長津「あ、じゃあこの部屋に…」
魔理沙「!?」
霊夢「ありがとう」
魔理沙「ちょっと待ったあああああ!」
霊夢「…なによ魔理沙」
魔理沙「私も一緒に寝るぜ!」
霊夢「なんでよ」
魔理沙「私も一緒がいいからだぜ!」
長津「あ、じゃあこっちの3人部屋を…」
霊夢「え、ちょっと…」
魔理沙「やったぜ」
霊夢「魔理沙…あとで覚えときなさいよ…」
魔理沙「〜♪〜♪」
さとり「あの…じゃあ私も矢巾さんと…」
長津「じゃあこっちの部屋にしましょうか」
さとり「ありがとうございます」
条乃「なんだなんだぁ?お前らいつの間に仲良く…」
ギギギギギギ
本庄が条乃の頬を引っ張った。
条乃「いでででででででで!」
本庄「条乃さん!いい加減にしてください!」
条乃「わはった!わはったはらひっはらないでふれー!」
訳:)「分かった!分かったから引っ張らないでくれー!」
本庄「全く…」
長津「じゃ、じゃあ光輝とさとりさんはここで…」
矢巾「はい」
長津「さてあとは」
妖夢「私、鈴仙さんと一緒に寝ますね」
うどんげ「!」
長津「あ、じゃあこの部屋で…」
妖夢「分かりました」
長津「えっと…光」
光「ん?」
長津「この人たちはどうする?」
光「あ、そっか」
光は六門九門たちのことを忘れていた。
光「みんなは一緒に寝た方がいい?」
トガミヒメ「そうですね。その方が…」
アクア「私も、風神を見てられるからその方がいい」
光「じゃあ…この大広間を使う?」
トガミヒメ「そうですね。そうしましょう」
雷神「私…刹那と一緒がいい…」
風神「!!」
刹那「?」
オスカー「!?」
雷神の言葉でみんな驚いていた。
光「うーんじゃあ刹那の横で雷神が寝れば解決だな」
雷神「うん」
長津「じゃあ僕たちも同じ部屋で寝ようか」
本庄「そうですね。そうしましょう」
長津「じゃあみんなそれぞれの部屋で寝ましょうか」
全員「はーい」
そしてみんなはそれぞれの部屋に向かった。
ー紫、幽々子の部屋ー
幽々子「ねぇ紫」
紫「何?」
幽々子「たまにはこういう集まりもいいわね」
紫「そうね」
幽々子「どう?羽を伸ばせた?」
紫「うーん…まぁ…伸ばせたんじゃないかしら」
幽々子「あら、それは良かったわね」
紫「あなたはどうなの?」
幽々子「私?私はね…今ちょっと緊張してるわね」
紫「…なんでよ」
幽々子「何故かしら〜ふふふ」
紫「…はぁ」
幽々子「あ、そうよ紫」
紫「今度は何?」
幽々子「またあの子たちがなにかしてないか覗かない?」
紫「あの子たちって?」
幽々子「博麗の巫女たちよ」
紫「あー霊夢たちのことね」
幽々子「ね、ね、どうかしら?」
紫「はぁ…分かったわよ。ただし、見つかったらその時に終わりね」
幽々子「分かったわ」
ー霊夢、光、魔理沙の部屋ー
霊夢「全く…なんで魔理沙が…」ブツブツ
魔理沙「木葉!ここ布団3つあるから川の字で寝るぞ!」
光「あぁ。分かった」
魔理沙「布団敷くの手伝ってくれ!」
光「はいよ〜」
魔理沙たちは布団を敷いた。
魔理沙「じゃあ木葉は真ん中な」
光「なんでだよ」
魔理沙「その方が公平だろ?」
光「公平?」
霊夢「そ、そうね。そうしましょう」
魔理沙「ほら、霊夢もああ言ってるし」
光「わ、分かった…」
光は言われるがまま真ん中で寝ることになった。
寝る場所は右から霊夢、光、魔理沙となった。
光「んじゃ2人とも。ちゃんと寝ろよ」
魔理沙「任せろ!ちゃんと寝てやるぜ!」
光「元気でいい子でよろしい」
魔理沙「おう!」
寝始めてから少し時間が経った。
霊夢「ねぇ、木葉」ヒソヒソ
光「ん?何?」
霊夢「しっ!声が大きい!」ヒソヒソ
光「…何?」ヒソヒソ
霊夢「ねぇ…手を握って…」ヒソヒソ
光「なんだ?眠れないのか?」ヒソヒソ
霊夢「えぇ。枕が変わったからね」ヒソヒソ
光「そっか。分かった。ほら」ヒソヒソ
光は布団から手を出した。
霊夢も同じように手を出した。
そして、霊夢は光の手を握った。
光「これでいいのか?」ヒソヒソ
霊夢「えぇ。これでいいわ」ヒソヒソ
光「そうか」ヒソヒソ
霊夢「じゃあ…おやすみ」ヒソヒソ
光「あぁ…おやすみ…」ヒソヒソ
そのまま二人も眠った。
幽々子「見た?紫」
紫「えぇ。見たわ」
幽々子と紫はスキマを通して霊夢たちを見ていた。
幽々子「やっぱり若いっていいわねぇ」
紫「私たちだって若い子たちに負けてないわよ」
幽々子「そう?」
紫「そうよ」
幽々子「私もあんな感じに手を繋いで寝たいものねぇ」
紫「じゃあそうすればいいじゃない」
幽々子「え?」
しばらく沈黙が訪れた。
紫「!」
紫は自分の発言の意味を理解した。
紫「あ、や、今のは」
幽々子「あら、いいの?紫」
紫「いや、待って…今のはそういう意味じゃ…」
幽々子「さ、私たちも手を繋いで寝ましょ…ね?」
紫「え、えっと…」
幽々子「ね?」
紫「わ…分かったわよ」
ー矢巾、さとりの部屋ー
さとり「まさかこうして二人だけで寝られるなんて思いませんでしたよ」
矢巾「そうですね。驚きましたよ」
さとり「…あの…矢巾さん」
矢巾「はい」
さとり「今日は…その…一緒の布団で寝ませんか?」
矢巾「え?寝ますよ?」
さとり「!!」
矢巾「同じ部屋にいるので当然かと」
さとり「!?」
さとりは予想外な返答が来て驚いていた。
矢巾「じゃあ布団敷きますね」
矢巾は布団を敷き始めた。
その間、さとりはさっきの矢巾の言葉の余韻に浸っていた。
さとり (矢巾さんと一緒の…一緒の…)
矢巾「さとりさん。準備出来ましたよ」
さとり「!」
矢巾は布団を2つ敷いていた。
さとり「え、あの…矢巾さん」
矢巾「はい」
さとり「一緒の布団で寝るんですよね?」
矢巾「はい。一緒の布団ですよ」
さとり「え、じゃあ何故2つ敷いたんですか?」
矢巾「え、2つとも
さとり「!!」
さとりはこの時、自分の言葉と矢巾の言葉が少しズレていることに気づいた。
さとり「あ…なるほど。じゃあ寝ましょうか」
矢巾「はい」
2人は布団に入った。
矢巾 (ん…なんだか…寒いな)
さとり (うーん…言葉って難しいですね)
矢巾「さとりさん」
さとり「はい。何ですか?」
矢巾「布団が冷たいので一緒の布団で寝ませんか?」
さとり「!!」
矢巾「そのほうが暖かくていいですよ」
さとりは突然の提案で固まっていた。
矢巾「さとりさん?」
さとり「え、あの…」
矢巾「?」
さとり「い、一緒の布団で…寝ましょうか…」
矢巾「はい」
矢巾はさとりの布団に入った。
さとり「!!」
さとりは背中に電気が走った感じがした。
矢巾「さとりさん?」
さとり「は、はい…」
矢巾「どうしましたか?」
さとり「いえ…何も…」
さとりは顔を見られたくないため、矢巾とは反対の方へ向いて寝た。
その間、さとりの背中には矢巾の身体が当たっており、常に矢巾の体温を感じていた。
さとり (矢巾さんが背中に…な、なんでこの心臓は休んでくれないの!)
さとりは矢巾と身体がくっついているため、鼓動が速くなっていた。
さとり (こ、これだと気づかれてしまうのでは…)
さとりは色々気にしていたが、矢巾は全く気付いていなかった。
さとり (私…朝まで持つかしら…)
さとりは自分のお願いが叶ったのはいいが、思いのほかドキドキしてあまり眠れなかった。
ー十二天星、六門九門の部屋ー
雷神「ねぇ、刹那」ヒソヒソ
刹那「なんだ」
雷神「ずっとくっついてていい?」ヒソヒソ
刹那「何故だ」
雷神「こうしてた方が落ち着くから」ヒソヒソ
刹那「…それで寝られるならいいぞ」
雷神「ありがとう…刹那…」ヒソヒソ
雷神は刹那の腕にがっちりしがみついて寝た。
刹那 (全く…雷神もまだ子供だな。こうしてないと寝れないなんてな)
オスカー (…いいなぁ)
こうしてみんな寝静まったのだった。
〜物語メモ〜
雷神と刹那
雷神と刹那は能力を分類するなら雷に属している。
雷神が六門九門になってから刹那は雷神を気に入っていた。
そして、優しい刹那の事を雷神は好いていた。
今回、雷神が刹那の隣で寝たいと言っていたのも刹那の事が好きだから。