木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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小人異変②

アリスの家から戻ってきた木葉たちは博麗神社の居間にいた。

 

 

魔理沙「しっかしまぁ…どうしたもんか…」

 

霊夢「全く…誰よこんなことしたの…」

 

木葉「小さいとなんでも大きく見えるから新鮮だな」

 

針妙丸「私は大きくなってみたいなぁ…」

 

木葉「大きいと色々と便利だしいつかなってみたらいいよ」

 

針妙丸「うーん…なれたらなぁ…」

 

霊夢「木葉」

 

木葉「何?」

 

霊夢「今日のご飯どうする?」

 

木葉「あ、そうだなぁ…うーん…」

 

魔理沙「なぁ、レミリアのところに行かないか?」

 

霊夢「なんでよ」

 

魔理沙「あそこなら嫌でも食べ物あるだろ?」

 

木葉「魔理沙。俺たちは別に食料に困ってる訳じゃないぞ?」

 

魔理沙「え?」

 

木葉「俺たちはこんな体だから誰かに助けを求めてるだけ」

 

魔理沙「あーなるほど。食糧難かと思ったぜ」

 

霊夢「違うわよ」

 

針妙丸「みんなは小さい体、嫌なのか?」

 

木葉「嫌じゃないけど元の大きさの方が都合がいいんだ」

 

霊夢「私は大きい方がいいわね」

 

魔理沙「私はどっちでも」

 

針妙丸「そうなのか…」

 

レミリア「あら、あなたたちもなのね」

 

霊夢「!」

木葉「!」

魔理沙「!」

 

 

4人で話しているといつの間にかレミリアがここにいた。

 

 

霊夢「あんた、何しに来たのよ」

 

レミリア「何って体が小さくなったからそれを言いに来ただけよ」

 

霊夢「そう。ならもう帰って」

 

レミリア「…冷たいわね」

 

魔理沙「丁度いいぜ。なぁレミリア。私たちを紅魔館に泊めてくれないか?」

 

レミリア「はぁ?なんでよ」

 

魔理沙「私たちはこんな小さくなったからな。お世話になろうと思って」

 

レミリア「無理よ。咲夜やパチェたちもみんな小さくなったの。あなたたちとそう変わらないわ」

 

魔理沙「…そうか」

 

木葉「しかし困ったなぁ…」

 

霊夢「異変の首謀者は分かり次第ぶっ倒す」

 

木葉「こらこら霊夢。そんな怖い言葉使っちゃダメだぞ」

 

霊夢「仕方ないじゃない。こうして生活が脅かされてるんだから」

 

木葉「まぁ…そうだが…」

 

 

そうして話していると誰かが神社に来た。

 

 

矢巾「光さーん!光さーん!」

 

木葉「あ、光輝の声だ」

 

矢巾「いないんですかー?」

 

木葉「光輝ー!ここにいるぞー!」

 

矢巾「…?」

 

 

木葉の声は矢巾には届いていなかった。

 

 

矢巾「…留守かな」

 

 

すると矢巾はそのまま地霊殿に帰っていった。

 

 

木葉「あぁ…希望が…」

 

魔理沙「あれ?てかさっきの人、体が大きくなかったか?」

 

霊夢「!」

 

木葉「!」

 

 

霊夢と木葉は帰っていく矢巾を見た。

 

矢巾の体は元の大きさで小さくなった形跡もなかった。

 

 

木葉「な!ちょっと待て光輝!光輝ー!」

 

 

矢巾は振り返らずそのまま帰った。

 

 

木葉「あーあ…」

 

霊夢「全く困ったわね」

 

レミリア「誰の仕業よ全く…」

 

木葉「ま、いっか。このままでも死ぬわけじゃないし」

 

針妙丸「!」

 

霊夢「木葉!これは異変よ!解決しなきゃ!」

 

木葉「お、おう…そうか…」

 

魔理沙 (霊夢が自分から解決するなんて言うとは…)

 

霊夢「とにかく犯人を探さないと!」

 

木葉「すごいやる気だなぁ…」

 

霊夢「当たり前よ!」

 

魔理沙「私はもうちょっとこのままでもいいかな」

 

霊夢「何言ってるのよ!こんな体じゃまともに弾幕ごっこもできないわよ!」

 

魔理沙「!」

 

霊夢「魔理沙はそれでもいいの?」

 

魔理沙「よし行くぞ霊夢。私に任せろ」

 

木葉 (魔理沙…チョロいなぁ…)

 

レミリア「でも私たちのところもみんな小さくなってたから恐らく他のところもそうなってるかもね」

 

霊夢「まぁまずは医者のところね」

 

木葉「ん?なんでだ?」

 

霊夢「体に異常が無いかだけ診てもらうの」

 

木葉「お、おう…」

 

霊夢「さ、みんな行くわよ」

 

 

そして5人は永遠亭に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…永遠亭

 

 

うどんげ「お師匠様ー!」

 

永琳「あらうどんげ…どうしたのよ」

 

うどんげ「お師匠様!私の体が!…って…え!?お師匠様も!?」

 

永琳「…どうやらそうみたいね」

 

 

うどんげと永琳の体はいつもより小さくなっていた。

 

 

永琳「どうしましょう…今日診察がある日なのに…」

 

うどんげ「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!」

 

永琳「でも放っておけないわ」

 

うどんげ「大体その体でどうするおつもりですか!」

 

永琳「あ…それもそうね」

 

うどんげ「なので今は元に戻る方法を考えましょうよ!」

 

永琳「そんなの私が大きくなる薬を作ればいいだけじゃ…」

 

うどんげ「それじゃダメですよ!ちゃんと解決しないと!」

 

永琳「あなた…熱でもあるの?」

 

うどんげ「ありませんよ!」

 

霊夢「おーい医者ー!いるー?」

 

うどんげ「あ、あの声は…霊夢さん?」

 

永琳「あら、久しぶりに聞いた声ね。あ、あの子は元気かしら?」

 

霊夢「ここにいるの?」

 

 

ガチャ…

 

霊夢は扉を開けた。

 

 

霊夢「はぁ…体が小さいから扉を開けるだけでも一苦労ね」

 

うどんげ「え!?霊夢さん!?」

 

霊夢「あ、いたいた」

 

永琳「あら、あなたも体が小さいわね」

 

霊夢「そうよ。だからあんたに診てもらおうと思って来たのよ」

 

永琳「はぁ…残念だけど…難しいわね」

 

霊夢「な、なんでよ…」

 

永琳「あれを見て」

 

 

永琳は検査器具を指した。

 

 

永琳「私たちの体は小さくなったけど、道具は元の大きさなの。だから持つだけでも精一杯よ」

 

霊夢「そんな…」

 

永琳「それよりも、あの子は元気?」

 

霊夢「あの子?木葉のこと?」

 

永琳「そうそう」

 

霊夢「元気よ」

 

永琳「そう。それは良かったわ」

 

魔理沙「霊夢…速いぞ…」

 

霊夢「あら魔理沙。遅かったわね」

 

木葉「もう少し配慮して欲しかったなぁ…」

 

レミリア「まぁ、この子が配慮を覚えることはなく…」

 

霊夢「うるさいわね…」

 

永琳「あら、久しぶりね。えっと…名前は…」

 

木葉「木葉。博麗木葉」

 

永琳「あ、そうそうそれそれ」

 

霊夢「で、木葉になんの用?」

 

永琳「いえ、特に用事は」

 

霊夢「あっそ」

 

永琳「ただ一度診た患者さんだからね。経過は聞いておきたかったの」

 

霊夢「そうなのね」

 

永琳「えぇ。ところで、あれからどう?元気?」

 

木葉「まぁ、元気っちゃ元気だな」

 

永琳「そう。それは良かったわ。前は風邪?とかで来てたから元気でいてくれて何よりだわ」

 

木葉「あの時はありがとうございます」

 

永琳「いいわよ。お礼なんて」

 

霊夢「それで、話を戻すけど、あなたたちはいつ体が小さくなったって気づいたの?」

 

永琳「私は朝ね。起きた時に気づいたわ」

 

うどんげ「あ、私も同じです」

 

霊夢 (ということは二人も原因が分かっていない…正直、こいつの薬で小さくなったんじゃないかって思ってたけど…)

 

魔理沙「なぁ永琳。大きくなる薬はないのか?」

 

永琳「…あるにはあるわ。ストック分だけど」

 

魔理沙「それ私たちにくれないか?この体じゃまともに動けないからさ」

 

永琳「…いいけどそうなると異変が終わった時大変よ?」

 

魔理沙「なんでだ?」

 

永琳「体を大きくする薬は当然服用すれば体は大きくなるわ。でもこの異変が解決してみんなの体が戻った時、その薬を服用した人も同じように大きくなる。ということは異変が解決した時、みんなよりも体が大きくなって今度は体を小さくする薬が必要になってくるわ」

 

魔理沙「あ、そっか…」

 

永琳「それに体が小さくなってるからまともに薬の服用もできないわよ」

 

魔理沙「うーん…」

 

木葉「打つ手なし…だね」

 

永琳「あなたたちはこの異変の犯人の目星はついてるの?」

 

霊夢「いえ、ついてないわ。だから犯人探しをしようと思っているの」

 

永琳「そう。頑張って」

 

霊夢「えぇ。さ、行きましょ木葉」

 

木葉「お、おう…」

 

 

5人は犯人探しのために永遠亭を出た。

 

 

永琳 (…あの様子じゃ他のみんなも体が小さくなってるのね)

 

うどんげ「早く異変が解決するといいですね。お師匠様」

 

永琳「えぇ。あの子たちには頑張って欲しいものだわ」




〜物語メモ〜


矢巾の幻想入り
矢巾光輝は温泉旅行後、地霊殿に住むことになった。
さとりの提案を受け入れ、長津にその事を話すと、長津はそれを受け入れた。
そのため、今は地霊殿に住んでいて今回、博麗神社に顔を出した。
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