木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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小人異変③

永遠亭から帰ってきた霊夢たちは地霊殿に来ていた。

 

 

霊夢「はぁ…見たところここもね」

 

木葉「だね。みんな小さくなってる」

 

魔理沙「こうしてみんな小さいと面白いな」

 

霊夢「面白くないわよ」

 

???「お?なんだ?こんな所で何してるんだ?」

 

 

そこに現れたのは星熊勇儀だった。

 

 

霊夢「あんたは…」

 

勇儀「けっ…お前らも小さくなったのか」

 

木葉「ほぉ…あんたもか」

 

勇儀「よぅ兄ちゃん。酒でも飲まねぇか?」

 

木葉「ごめんな。お酒飲めないんだ」

 

勇儀「何!?飲めないだと!?」

 

木葉「え、うん」

 

勇儀「はぁ〜?あの時飲もうなって言って兄ちゃん良いぜって言ってたじゃねぇか」

 

木葉「あ、すまん」

 

勇儀「おいおいそれはねぇぜ?」

 

木葉「?」

 

勇儀「謝って済んだら地獄なんてねぇよ」

 

木葉「お、おう…」

 

勇儀「ほら、行くぞ兄ちゃん。私が飲ませてやる」

 

 

グイッ!

 

勇儀は木葉の手を引いてどこかに連れていこうとした。

 

 

霊夢「ちょ!ちょっと待ちなさいよ!」

 

勇儀「ん?なんだ?お前も一緒がいいのか?」

 

霊夢「違うわよ!私たちは今異変の解決をしているところなの!邪魔しないで!」

 

勇儀「そうなのか?兄ちゃん」

 

木葉「あ、あぁ…まぁな」

 

勇儀「…」

 

 

勇儀は少し考えた。

 

 

勇儀「…そうか」

 

木葉「…?」

 

勇儀「行くぞ。私が飲ませてやる」

 

木葉「え!?」

 

 

グイッ!

 

勇儀はそのまま歩き始めた。

 

 

霊夢「ちょっと待ちなさいよ!」

 

 

霊夢は勇儀の前に降り立った。

 

 

勇儀「ん?」

 

霊夢「私の木葉なの。返して」

 

勇儀「なんだ?2人は付き合ってるのか?」

 

木葉「!」

 

霊夢「当たり前じゃない!」

 

木葉「!」

 

勇儀「ほぉ?じゃあ力ずくで自分のものにしてみな」

 

木葉「!?」

 

霊夢「いいわよ。やってやろうじゃない」

 

木葉「!?」

 

 

すると一瞬で空気が変わった。

 

辺りにピリピリした空気が漂う。

 

 

木葉「…」ゴクリ

 

 

2人の戦いが始まろうとした。

 

だが、そこにある人が通りかかった。

 

 

光輝「あれ?光さん。こんな所で何やってるんですか?」

 

木葉「!」

 

霊夢「!」

 

 

通りかかったのは十二天星 第九星座 射手座の矢巾 光輝だった。

 

 

木葉「光輝!」

 

矢巾「あれ?光さんも小さくなってる…」

 

木葉「え?俺も?」

 

矢巾「はい。実はさとりさんもこいしちゃんも小さくなってるんです」

 

木葉「やっぱりここの人たちも小さくなってるんだ…」

 

矢巾「それより何やってるんですか?」

 

木葉「え、絶賛この人にお酒を飲まされそうになってるところ」

 

矢巾「勇儀さん。光さんはお酒が飲めないのでやめてあげてください」

 

勇儀「だが約束は約束だ。ちゃんと守ってもらわないとな」

 

矢巾「約束?なんの約束ですか?」

 

勇儀「またいつか酒飲もうなって約束だ」

 

矢巾「光さんそんな約束したんですか?」

 

木葉「あぁ…した…」

 

矢巾「…じゃあ頑張って飲んでくださいね」

 

木葉「え!?」

 

矢巾「約束は破るものではありませんよ。責任もってお付き合いくださいね」

 

木葉「こ、光輝…」

 

勇儀「ほら行くぞ兄ちゃん。今日は無くなるまで飲むぞ!」

 

木葉「霊夢…あとは頼む…」

 

霊夢「…」

 

 

そして木葉は勇儀に連れていかれた。

 

 

矢巾「そういえばみなさんも小さくなってますね」

 

魔理沙「そうだぜ。だから今異変解決をしていたところだぜ」

 

矢巾「異変?異変ってなんですか?」

 

霊夢「この世界で起こる不可思議な現象のことを異変と呼ぶのよ」

 

矢巾「へぇ〜そうなんですね」

 

魔理沙「私たちは見ての通り小さくなってるからな。元の大きさに戻るためにこの異変の原因を探っているところだ」

 

矢巾「僕もお手伝いしましょうか?」

 

魔理沙「それは助かるぜ!」

 

矢巾「何したらいいんですか?」

 

魔理沙「とりあえず足になってくれ!」

 

矢巾「足?」

 

魔理沙「あぁ。私たち体が小さくなったからちょっとの距離を飛ぶにも倍の力が必要になるんだ。だからより疲れてしまってこれじゃあ異変解決どころじゃないんだ。だから足になってくれ!」

 

矢巾「あ、足ってそういう事ですか。構いませんよ。さ、肩に乗ってください」

 

 

霊夢、魔理沙、針妙丸、レミリアは矢巾の肩に乗った。

 

 

矢巾「ひとまず地霊殿に行きますね」

 

魔理沙「頼むぜ!」

 

 

そして矢巾は地霊殿に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…地霊殿

 

 

こいし「あ!お姉ちゃん!お兄ちゃんが帰ってきた!」

 

さとり「あ、ほんとだ…良かったです…」

 

こいし「お姉ちゃん最近お兄ちゃんにベッタリだよね」

 

さとり「!!」

 

こいし「まさかお姉ちゃん…あの時…」

 

さとり「な、なんでもないわよ!」

 

こいし「でもお兄ちゃんがここに住むって言ってたけど…」

 

さとり「…」

 

こいし「まさかお姉ちゃん…お兄ちゃんにここに住もうとか…言ってないよね?」

 

さとり「…」(汗)

 

こいし「…」

 

 

こいしはさとりの目をじーっと見る。

 

 

さとり「…いいじゃない。別に」

 

こいし「やっぱり!おかしいと思ってたの!帰ってきた時のお姉ちゃんの顔がなんか変だったし!」

 

さとり「へ、変!?」

 

こいし「それにお兄ちゃんがここに住むって言うし!」

 

さとり「うっ…」

 

こいし「やっぱりお姉ちゃん温泉旅行に行った時にお兄ちゃんに何かしたよね!」

 

さとり「し、してないわよ」

 

こいし「嘘だ!絶対何かしたよ!」

 

さとり「何もしてないわよ!」

 

こいし「こいし今日お兄ちゃんと一緒に寝るから!」

 

さとり「な…」

 

こいし「お兄ちゃん今は1人で寝てるからその部屋に行く!」

 

さとり「ダメよこいし!」

 

こいし「嫌!絶対に寝るから!」

 

さとり (全く…なんでこうも頑固な子になったのかしら…)

 

 

コンコン

 

ドアのノック音が聞こえた。

 

 

矢巾「さとりさん。僕です。入ってもいいですか?」

 

こいし「あ、お兄ちゃんだ!いいよー!お兄ちゃん!」

 

さとり「ちょ、こいし」

 

こいし「いいじゃん。用があるのはお兄ちゃんの方だよ」

 

さとり「うっ…」

 

こいし「いいよお兄ちゃん!入ってきて!」

 

矢巾「…失礼しますね」

 

 

ギィィィィィィ…

 

矢巾は部屋のドアを開けた。

 

 

矢巾「さとりさん。実はお話が」

 

さとり「な、なんでしょうか」

 

霊夢「あら、あなたも小さくなったのね」

 

さとり「!」

 

こいし「!」

 

 

さとりとこいしは矢巾の肩に乗った霊夢たちを見て驚いていた。

 

 

さとり「霊夢さんたちも…」

 

こいし「みんな小さーい!」

 

矢巾「はい。その事についてご相談が」

 

さとり「な、何ですか?」

 

矢巾「僕はこれから霊夢さんたちと異変?というものを解決しようと思います」

 

さとり「!」

 

矢巾「なので少しの間ここを空けます」

 

さとり「え、あ」

 

こいし「えー!こいし今日はお兄ちゃんと一緒に寝ようと思ってたのに!」

 

矢巾「ごめんねこいしちゃん」

 

さとり「…分かりました。構いませんよ」

 

矢巾「ありがとうござ…」

 

さとり「ただし、私も連れていくこと」

 

矢巾「!」

 

霊夢「!」

 

こいし「!?」

 

 

さとりは矢巾の言葉を遮ってそう言った。

 

 

さとり「…それが条件です」

 

矢巾「え…っと…」

 

こいし「お姉ちゃんずるい!ちょっと前も温泉旅行に行ったのにまたお兄ちゃんを独り占めするなんて!」

 

さとり「いいじゃない。別に」

 

こいし「じゃあ私も行く!連れてってお兄ちゃん!」

 

矢巾「え…っと…」

 

霊夢「そんなに来ても荷物になるだけよ」

 

こいし「ならないもん!」

 

霊夢「私たちがやるのは異変の解決よ。遊ぶわけじゃないの」

 

こいし「知ってるよ!」

 

霊夢「でも人数が多いわ」

 

こいし「多い方が早く解決できるもん!」

 

霊夢「違うわよ。この人の負担になるでしょってこと」

 

こいし「あ…」

 

霊夢「ただでさえ私たちが乗っててそこから木葉も乗ることになるのに更に2人が乗るとこの人の負担になるでしょ?」

 

こいし「…うん」

 

霊夢「だからダメなのよ。分かる?」

 

こいし「でも!」

 

さとり「こいし」

 

 

さとりはこいしの肩を掴んだ。

 

 

こいし「お姉ちゃん?」

 

さとり「分かりましたよ霊夢さん。私たちは身を引きます。その代わり、ちゃんと解決して下さい。それがあなたの役目でしょ?」

 

霊夢「…言われなくても分かってるわよ」

 

さとり「じゃあ矢巾さん。みなさんをよろしくお願いしますね。そしてみなさんも、矢巾さんをよろしくお願いしますね」

 

矢巾「…」

 

霊夢「分かったわ。さ、許可も取ったし行きましょ」

 

矢巾「…待ってください」

 

霊夢「?」

 

矢巾「その…僕としてはこいしちゃんとさとりさんも一緒の方が…いいです」

 

霊夢「え?」

 

さとり「!」

 

こいし「!」

 

矢巾「なので一緒に行くことを許可してください。霊夢さん」

 

さとり「矢巾さん…」

 

こいし「お兄ちゃん…」

 

霊夢「…」

 

 

霊夢はさとりとこいしと矢巾の顔を見た。

 

 

霊夢「…はぁ、分かったわよ。異変解決は人数が多い方が良いわよね」

 

こいし「やったぁ!」

 

さとり「ありがとうございます。霊夢さん」

 

霊夢「別にいいわよ」

 

矢巾「じゃあこいしちゃんとさとりさんも肩に乗ってください」

 

こいし「わーい!」

 

さとり「よろしくお願いしますね矢巾さん」

 

矢巾「はい。任せてください。それじゃあ行きましょうか」

 

こいし「レッツゴー!」

 

 

そして矢巾はお燐とお空に事情を話して地霊殿を出た。

 

 

霊夢 (全く…この2人は…断るに断れないじゃない)

 

こいし「わー!お兄ちゃん大っきい!」

 

矢巾「落ちないようにね」

 

こいし「はーい!」

 

霊夢 (まぁ…悪い気はしないわね…でも、何か忘れてる気が…)

 

矢巾「さて、今から飛ぶのでみなさん落ちないようにしてくださいね」

 

霊夢「あー!忘れてた!」

 

 

霊夢は何かを思い出したのか、大声を出した。

 

 

こいし「うわわ…びっくりした…」

 

さとり「どうしたんですか?霊夢さん」

 

霊夢「木葉を回収するの忘れてた…」

 

魔理沙「あ…」

 

レミリア「あ…」

 

矢巾「あ…」

 

針妙丸「あ…」

 

さとり「?」

 

こいし「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃木葉は…

 

 

勇儀「おう兄ちゃん!もっと飲めって!酒は飲んでからが楽しいんだ!」

 

木葉「うっ…」

 

 

木葉は勇儀に酒を飲まされていた。

 

 

勇儀「なんだ男のくせにちまちま飲んでよぉ!もっとがーっといけって!ほらほら!」

 

 

勇儀は木葉に無理やりお酒を飲ませた。

 

 

木葉「ゴブブブブブブ…」

 

勇儀「この程度じゃ終わらねぇぞ!今日は知り合いも来るんだ!」

 

 

するとこの部屋に誰かが入ってきた。

 

 

萃香「おーっす!飲んでるかー?」

 

 

入ってきたのは伊吹萃香だった。

 

 

勇儀「おうよ!楽しんでるところだぜ!」

 

萃香「ってあれ?あんた霊夢のとこの…」

 

木葉「ゴブブブブブブ…」

 

萃香「なんだあんたもお酒飲めるのか!じゃあ今日はとことん楽しむぞ!」

 

勇儀「おうよ!」

 

木葉「ゴブブブブブブ…」

 

木葉 (霊夢…助けて…)




〜物語メモ〜


お酒
光はお酒が全くと言っていいほど飲めない。
一度十二天星になった祝いで少量のお酒を飲んだが、少量ですら受け付けなかった。
あれ以来、光はお酒を飲もうとはしなかったため、余計に受け付けなくなった。
ちなみに、お酒が飲める十二天星は光以外の20歳以上の人たち。
光は20歳以上の人たちの中で唯一お酒が飲めない。
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