矢巾「…それで、次はどこに行きますか?」
霊夢「そうね…妖怪の山じゃなくなると…」
針妙丸「博麗神社に魔法の森、地霊殿に紅魔館に妖怪の山に…」
さとり「人里は行きましたか?」
霊夢「行ってないわね」
こいし「じゃあ行こっ!」
霊夢「そうね。お願い出来る?」
矢巾「はい。任せてください」
矢巾は霊夢たちに案内されながら人里へと向かった。
ー道中ー
矢巾「…ん?」
さとり「どうしたんですか?矢巾さん」
矢巾は妖怪の山の方を見ていた。
矢巾 (サジタリウス)
サジタリウス (なんだ?)
矢巾 (ちょっとさっき行った場所に行ってくれない?)
サジタリウス (なんでだ?)
矢巾 (ちょっと気になってね)
サジタリウス (…あぁ。分かった)
さとり「矢巾さん?」
矢巾「え、はい。何ですか?」
さとり「あ、いえ、急に止まったので何かあったのかと…」
矢巾「あ、何もないですよ。大丈夫です」
さとり「そうですか」
こいし「さ、早く行こ!お兄ちゃん!」
矢巾「だね!」
さとり「…」
さとりは先程の矢巾とサジタリウスの会話を聞いていた。
さとり (やっぱりあそこに何かあるのかしら…)
場所…人里
矢巾「ここが人里ってところですか?」
さとり「そうですね」
矢巾「…全然人がいませんね」
こいし「お兄ちゃん!足元!」
矢巾「え?」
矢巾が足元を見ると、小さな人がたくさんいた。
矢巾「わわっ…ここの人たちも小さくなってる…」
霊夢「はぁ…誰よ…こんな異変起こしたやつ…」
矢巾「これどうしたらいいですか?」
霊夢「ん?」
矢巾「僕が動いたら踏んでしまいそうになります」
霊夢「ならここからは私たちは飛んで移動しましょうか」
魔理沙「だな」
こいし「私はお兄ちゃんと一緒にいる」
さとり「あ、私も」
魔理沙「お前ら…一体何しに来たんだよ…」
霊夢「さ、行くわよ魔理沙」
魔理沙「おうよ!」
レミリア「ちょっと。私も忘れないでもらえないかしら?」
針妙丸「私も行くー!」
そして4人は矢巾の肩から降りて辺りを飛んだ。
さとり「木葉さんは行かなくてもいいんですか?」
木葉「うん。まだ無理」
さとり「…あなたも色々と大変ですね」
木葉「あぁ…全くだ」
矢巾「あはは…」
その頃霊夢たちは…
魔理沙「なぁ霊夢」
霊夢「何?」
魔理沙「なんか変だと思わないか?」
霊夢「何が?」
魔理沙「さっきのやつ…あいつだけ体が小さくない。木葉ですら小さくなってるのにあいつだけ」
霊夢「…そうね。確かに変だわ」
魔理沙「もしかして、あの人が主犯じゃないのか?」
霊夢「…だとしたら異変解決になんて手を貸さないでしょ」
魔理沙「そうだけどさぁ…やっぱ気になるじゃん」
霊夢「なら帰ったら聞いてみなさいよ」
魔理沙「う〜ん…そうだな…」
レミリア「霊夢」
霊夢「あ、レミリア」
レミリア「そっち何かあった?」
霊夢「何も無いわよ」
レミリア「そう。こっちも異常なしよ。小さくなったことを除けばね」
魔理沙「なぁレミリア。レミリアはどう思うよ。あいつを」
レミリア「あいつって誰のことよ」
魔理沙「木葉の仲間のだぜ。私たちを乗せてくれたあいつ」
レミリア「別に普通だと思うけど」
魔理沙「違うぜ。あいつが異変の主犯じゃないかって睨んでるんだ。レミリアはどう思うよ」
レミリア「違うと思うけど。というかあなた、木葉の仲間を疑ってるわけ?」
魔理沙「可能性のひとつとして考えてるんだぜ」
レミリア「信用してないことは否定しないのね」
霊夢「魔理沙。ここにいる人たちはあの人が主犯だとは思ってないわよ」
魔理沙「むむむ…」
レミリア「魔理沙。まさかあなたが主犯じゃないわよね?」
魔理沙「違うぜ!」
レミリア「…信用出来ないわね」
一方矢巾たちは
木葉「でも不思議だよな」
さとり「何がです?」
木葉「光輝だけ体が元の大きさだなんて」
さとり「あ、確かに」
こいし「私もそれ思った!」
矢巾「何ででしょうね?」
木葉「う〜ん…光輝には状態異常を治す能力は持ってないしなぁ…」
さとり「不思議ですね」
木葉「う〜ん…」
4人で話していると霊夢たちが戻ってきた。
木葉「あ、霊夢。どうだった?」
霊夢「何も異常はないわ」
木葉「う〜ん…」
魔理沙「なぁお前」
矢巾「え、僕ですか?」
魔理沙「そうだぜ。お前は何故体が小さくなってないんだ?」
矢巾「え、なんでって言われてもなんとも…」
魔理沙「私はお前が主犯なんじゃないかって思ってるんだが、何か心当たりはないか?」
矢巾「え、心当たり…ですか…」
さとり「魔理沙さん。矢巾さんはそんなことしませんよ」
魔理沙「分からないぜ。もしかしたらしたかもしれない。0%は無いんだぜ」
こいし「お兄ちゃんはそんな事しないよ!」
魔理沙「なぁ、どうなんだ?」
矢巾「どうって言われても…僕が来たのはほんの少し前ですし…」
さとり「そうですよ!矢巾さんはここに来てからずっと地霊殿にいたのでそんなことしませんよ!」
魔理沙「分からないだろ?もしかしたら地霊殿でやったかもしれない」
さとり「もしそれを口外なしでやってたなら私がすぐに気づきます。それに、矢巾さんがこっちに来てから私は矢巾さんのそばを離れたことはありませんよ」
こいし「そうそう!お姉ちゃんったらずっとお兄ちゃんにベッタリだったの!私もお兄ちゃんと一緒にいたかったのにお姉ちゃんだけずるい!」
さとり「ちょ、こいし…」
霊夢「…どうやら嘘じゃなさそうね。魔理沙。この人はやってなさそうよ」
魔理沙「なら主犯は誰なんだぜ」
レミリア「それを探してるのが今の私たちでしょ?」
魔理沙「そうだけどさぁ…」
???「おや?皆さんお揃いで何やってるんだい?」
みんなで話をしていると誰かが声をかけてきた。
霊夢「な、あんたは…」
レミリア「…」
針妙丸「あ!」
魔理沙「な、なんで…お前まで…」
さとり「あなたは…」
こいし「ん?」
にとり「河童のにとりだよ」
そこにいたのは機械いじりで有名なにとりだった。
霊夢「何よあんた…ってかなんであんたも小さくなってないのよ!」
そう。
にとりの体は元の大きさだった。
にとり「ん?まぁこれは…色々とね」
霊夢「全部話しなさい!」
にとり「あ、別に戦闘する気は無いから一応聞くね」
霊夢「…何よ」
にとり「どうだった?みんなの体が小さくなって。みんなと同じ目線で話せて」
霊夢「…なんの事よ」
にとり「あ、君に言ったわけじゃないんだ。ねぇ、一寸法師さん」
にとりがそう言った瞬間、みんなが針妙丸を見た。
針妙丸「…え?私?何?」
にとり「何って…君が言ったんじゃないか。みんなと同じ目線で話せたらいいなって…ねぇ?」
針妙丸「みんなと…同じ…目線…」
針妙丸はなにか思い出したかのような反応を見せた。
針妙丸「あ!!すっかり忘れてた!!」
霊夢「わ、忘れてたって何をよ」
針妙丸「そうそう!私って体が小さいからさ、誰かと話す時って大抵見上げないとダメなの。だからこの人にその事を相談したの。みんなと同じ目線で会話が出来たらいいなって」
魔理沙「なんでよりにもよってこいつに相談したんだよ…」
にとり「まぁ、そういうわけなんだ。だから私はみんなの体を小さくする機械を作った。結界型のね」
霊夢「つまり…あなたが主犯なのね」
にとり「私はただ作っただけ。願いを込めたのはその子だよ」
霊夢「今すぐ元に戻しなさい!今すぐ!」
にとり「あ、大丈夫。これ時間制だからもう少ししたら元に戻るよ」
霊夢「はぁ…全く…とんでもない異変ね」
針妙丸「ご、ごめん…」
霊夢「いいわよ別に。異変が解決しそうだし」
魔理沙「なんだ。犯人はお前と河童だったのか」
レミリア「読みが外れたわね。魔理沙」
魔理沙「うるせっ!」
木葉「なぁ」
にとり「なんだい?」
木葉「なんで光輝だけ小さくなってないんだ?」
にとり「あーなんでだろうね。君、外の人?」
矢巾「あ、はい。そうです」
にとり「こっちに来たのはいつ?」
矢巾「具体的な日時はあれですけど少し前にここに来ました」
にとり「…実はこの機械を作動させたのって結構前なんだよね。君はその時点では幻想郷にいなかった。だから体も小さくなってないんだよ。多分」
魔理沙「ん?どういう事だ?」
にとり「効果があるのは発動した時にこの幻想郷にいた人たちだけ。外部の存在はこの機械の影響を受けないんだ」
木葉「なるほど…だから矢巾は体が大きいままだったのか」
にとり「そうだね」
霊夢「てかそれならみんなの体を小さくするんじゃなくてこいつの体を大きくすればいいじゃない」
にとり「それに気づいたのは機械を作動してからなんだよね」
霊夢「あんた…」
にとり「まぁいいじゃないか。どうせすぐ戻るんだし」
霊夢「全く…」
木葉「でも初めて小さくなって見る世界が変わったのは本当だな」
魔理沙「だな」
レミリア「あなたたちにはこれからも小さいままでいてほしいわね」
魔理沙「なんだ?レミリアも背丈を気にしてるのか?」
レミリア「気にしてないわよ」
さとり「そういえば時間制って言ってましたが、あとどれくらいで効果が切れるんですか?」
にとり「ん?もうすぐだよ。だからその人の肩から降りた方がいいよ。元の大きさに戻ったらその人が潰されちゃうからね」
さとり「そうですか。こいし、一旦降りましょう」
こいし「うん!」
霊夢「はぁ…全く…こんな異変起こして…」
木葉「まぁまぁ。これで解決したしいいじゃん」
霊夢「甘いわね…木葉…」
シュゥゥゥ…
木葉「!!」
霊夢「!!」
レミリア「!!」
さとり「!!」
こいし「!!」
矢巾「!!」
みんなで話していると、体が急に光り出した。
木葉「お、なんだなんだ」
霊夢「力が…戻ってくる…」
にとり「…どうやら時間が来たみたいだね」
するとみんなの体が元の大きさに戻った。
木葉「おぉ!」
霊夢「はぁ…よかった…」
レミリア「これで解決したわね」
魔理沙「だな」
すると周辺にいた人里の人たちも元の大きさに戻った。
魔理沙「お、ここの人たちも戻っていくぞ」
霊夢「あらほんと。良かったわ」
こいし「ねぇお姉ちゃん。お空やお燐も元に戻ってるのかな?」
さとり「そうですね。見に行きましょうか」
こいし「だね!」
さとり「霊夢さん」
霊夢「何?」
さとり「異変は解決したそうなので私たちは帰りますね」
霊夢「あ、ありがとうね。あなたも」
矢巾「いえいえ」
さとり「さ、行きましょう矢巾さん」
矢巾「は、はい」
すると矢巾とさとり、こいしは地霊殿に帰っていった。
針妙丸「みんな元の大きさに戻っちゃった」
にとり「でもいい体験ができたね」
針妙丸「…うん。ちょっと新鮮だったなぁ…」
にとり「今度は君が大きくなるように作ってみようかな」
針妙丸「ほんと!?」
にとり「まぁ私が作るのもいいけど、薬屋に頼んだ方が早いと思うよ」
針妙丸「いいの!またいつかこんな異変が起これば楽しいなって思うし!」
霊夢「もう二度とごめんよ!」
針妙丸「あはは…」
こうして体が小さくなった異変は幕を閉じた。
原因はにとりの機械によるものだった。
戦闘による怪我人は幸いにも見つからず、幻想郷はまたいつもの日常を取り戻していった。
一方、矢巾たちは
お燐「あ、さとり様ー!」
さとり「あ、お燐」
お空「見てみてー!体が元に戻りましたー!」
さとり「よかったわね。2人とも」
お燐「はい!」
こいし「今度はお兄ちゃんだけが小さくなって欲しいなぁ」
矢巾「え?僕だけですか?」
さとり「何言ってるのよこいし…」
こいし「だってお兄ちゃんが小さくなったら私がお世話できるもん!」
さとり「!」
矢巾「いや、お世話って…僕はいいですよ…」
こいし「えー!小さくなってよー!私が付きっきりでお世話するから!」
矢巾「えー…でも…」
ギュッ…
矢巾「!」
さとりが矢巾の服を掴んだ。
さとり「もし…ほんとに矢巾さんの体が小さくなったら…私が面倒見ますから…」
矢巾「!」
矢巾はさとりの顔を見てドキッとした。
矢巾「…その時はお願いしますね」ボソッ
さとり「…はい」ボソッ
矢巾 (そういえばサジタリウスはどこ行ったんだろ…全然帰ってこないな…)
その頃サジタリウスは…
サジタリウス (ここはいい…水が綺麗だし陽の光も丁度いい…)
サジタリウスは周囲を見た。
サジタリウス (自然もいい…あの世界以外にもこんなにいい世界があったとは…)
サジタリウスは近くにある木を見つけた。
サジタリウス (…少しくらい休んでもいいよね)
サジタリウスはその木に寄りかかり、昼寝をした。
ちなみに、起きたのは夜。
そのあと家に帰ったら矢巾にちょっと怒られた。
〜物語メモ〜
は、今回は新しい情報がないので次回ですね。