ご指摘があり、全体的に行間を狭くすることにしました。
お知らせは以上です。
霊葉が来てから1日が経過した。
霊葉は突然人里と太陽の畑に行きたいと言ったので、3人で向かうことにした。
場所…人里
霊葉「やっぱりここは賑やかだね!お父さん!」
木葉「まぁな」
霊夢「そうね。いつ見ても賑やかだわ」
木葉「そういえば霊葉」
霊葉「何?」
木葉「なんでここに来たかったんだ?」
霊葉「あ、ある人に会いたいからなんだ〜」
霊夢「ある人?」
霊葉「うん!その人は面倒見が良くて頭も良くて寺子屋の先生をしてる人!」
霊夢「え…それって…」
霊葉「あ!ほらあそこ!あそこにいた!」
霊葉はそう言ってある人を指さした。
木葉「ん?」
タッタッタッ
霊葉はその人に向かって走った。
霊夢「あ!待って霊葉!」
木葉たちも後を追う。
霊葉「先生ー!」
ギュッ!
霊葉はその人に抱きついた。
???「うわっとと…」
その人はバランスを崩したが、持ちこたえた。
霊葉「おはようございます先生!」
???「…?」
霊夢「霊葉!」
霊夢たちは走った霊葉に追いついた。
???「なんだ博麗の巫女じゃないか。この子と知り合いなのかい?」
霊夢「その子は私たちの子供よ…あんたに会いたいって言ってここに来たのよ…」
???「!?」
その人は霊夢と霊葉の顔を見比べた。
???「…確かに面影があるようなないような…」
霊葉「先生!お元気でしたか?」
???「元気だが私は君を知らない。だからまず名を名乗りなさい」
霊葉「私は博麗霊葉です!」
???「…私は上白沢慧音。寺子屋で先生をしている」
霊葉「知ってますよ先生!」
慧音「…君はなぜ私のことを知っているのか…甚だ疑問だね」
霊葉「私、先生の教え子ですよ!」
慧音「…?私の生徒に博麗の名前は無かったはずだが」
霊夢「ちょちょっと待って!」
霊葉「?」
霊夢が一旦会話を止めた。
霊夢「霊葉忘れてない?ここはあなたにとっては過去の世界なのよ?しかもまだあなたが産まれてない時代よ?霊葉を知ってるわけないじゃない!」
霊葉「あ、そうだった。忘れてた」
慧音「さっきから子供だの過去だのって…この子は未来から来たのか?」
霊夢「そうよ。未来から来たの」
慧音「…それ、この幻想郷に影響は無いのか?」
霊夢「大丈夫よ。上手くやってくれてるわ」
慧音「そうか」
チルノ「あ!慧音先生だ!慧音先生ー!」
慧音「ん?」
遠くからチルノと大妖精が飛んできた。
霊葉「あ!チルノちゃんと大ちゃん!」
霊葉は2人のところまで走った。
霊葉「チルノちゃん!大ちゃん!」
ピョン!ギュッ!
霊葉はジャンプしてチルノと大妖精を抱きしめた。
チルノ「ぐぇ…」
大ちゃん「うっ…」
霊葉は強く抱きしめすぎていた。
チルノ「痛い痛い!離せこの!」
霊葉「相変わらず2人は一緒にいるんだね!あはは!」
チルノ「なんだお前!誰だ!というか離せー!」
霊葉「嫌でーす!」
ギュッ!
霊葉は更に強く抱きしめた。
チルノ「ぐえっ…ちょ、お前!もっと優しくしろ!」
霊葉「はぁーチルノちゃんって冷たいなぁ!」
チルノ「当たり前だ!」
霊葉「大ちゃんは細くていいなぁ!」
大ちゃん「あ、ありがとう…ございます」
霊葉はそのままチルノと大ちゃんを抱え、霊夢たちのところに戻った。
霊葉「お母さん!チルノちゃんと大ちゃんです!」
霊夢「知ってるわよそれくらい」
チルノ「あ!博麗の巫女!」
霊夢「何よ」
チルノ「な…何も無い…」
大ちゃん「あの…この人は一体…」
霊夢「その子は私たちの子供よ」
大ちゃん「え!?」
チルノ「…?」
霊夢「未来から来たの。今は幻想郷中を巡ってるところ」
大ちゃん「へぇそうなんですね!」
チルノ「お前博麗の巫女なのか!なら決着をつけるぞ!」
霊葉「え?決着?何の話?」
チルノ「問答無用!」
チルノは霊葉の腕から開放された。
チルノ「くらえ!アイシクル…」
ドカッ
チルノが何かやろうとした時、慧音がチルノの頭にチョップを入れた。
チルノ「いったぁ…」
慧音「こんなところで攻撃したら里の人たちに迷惑がかかるだろ?だから使うなら別の場所でしなさい」
チルノ「はーい…」
霊葉「先生ってこの頃からこんな感じなんだね!」
慧音「むっ。未来の私がどうなっているのかは分からないが、非常に興味がある」
霊葉「今と全然変わりませんよ!」
慧音「そ、そうか…それはそれで成長してないようにも見えるが…」
霊葉「先生いつも叱ってくれてたから今ではそのお陰でまともに生きてますよ!」
霊夢「霊葉あんた…一体どんな子だったのよ…」
霊葉「お母さんが言うにはやんちゃな子だったそうですよ。でも今はちょっとマシになって元気な娘になってるの」
霊夢「はぁ…誰に似たのかしら…」
霊葉「お父さん!」
木葉「え!?俺が原因!?」
慧音「まぁ何はともあれこの事はあの妖怪は知っているのか?」
霊夢「あの妖怪って誰よ」
慧音「八雲紫」
霊夢「あー紫なら大丈夫よ。あいつ霊葉の事好きだからお咎めなしよ」
慧音「好き嫌いで決めてるのか…あの妖怪は」
霊夢「でもまぁ霊葉が好きの部類に入ってて良かったわ。嫌いの部類に入ってたら今頃追い返されてたかもしれないしね」
慧音「そうだな。あ、それと博麗の巫女」
霊夢「何よ」
慧音「あ、違う。君じゃない」
霊夢「?」
霊葉「私?」
慧音「そう。君だ」
霊夢「…紛らわしいわね」
慧音「未来の私によろしく言っておいてください」
霊葉「分かりました!帰った時に言っておきますね!」
慧音「あぁ。頼む」
霊葉「じゃあお父さんお母さん!次は太陽の畑に行こ!」
霊夢「はいはい…」
木葉「あ、霊夢」
霊夢「何?」
木葉「霊葉…幽香に盗られないかな」
霊夢「…警戒しておきましょ」
木葉「おう」
霊葉「じゃあね先生!チルノちゃん!大ちゃん!」
慧音「あぁ。元気でな」
チルノ「いつか決着つけるからな!」
大ちゃん「お気をつけて」
霊葉「はーい!」
霊葉、霊夢、木葉は次に太陽の畑に向かった。
場所…太陽の畑
霊葉「幽香お姉さんいるかな」
スタスタスタ
霊葉は太陽の畑に足を踏み入れた。
木葉「なぁ霊夢」
霊夢「何?」
木葉「ここ、懐かしいな」
霊夢「…えぇ。そうね」
木葉「霊葉が消えちゃうって分かって未来の自分たちが霊葉の願いを叶えてやってくれって言ってきたっけ」
霊夢「そうね。だから私たちはあれから3ヶ月ずっと霊葉と一緒にいた。いつもね」
木葉「あぁ。あの日が懐かしい」
霊夢「でも今は霊葉も大きくなってもう大人の女性に見えるわ」
木葉「…あぁ。違いない」
霊葉「お父さーん!お母さーん!」
木葉「どうした?霊葉」
霊葉「早くこっちに来て!幽香お姉さんに会いたい!」
木葉「だってよ霊夢」
霊夢「はぁ…仕方ないわね」
木葉「よし、行くか」
霊夢「そうね」
霊夢と木葉は霊葉について行った。
しばらく進むと辺り一面向日葵の花が咲いてる場所に着いた。
霊葉「幽香お姉さんいつもここにいるんだ〜」
霊夢「なんで霊葉がそれを知ってるのよ」
霊葉「幽香お姉さんに教えてもらった!」
木葉「ここにはよく来るのか?」
霊葉「うん!幽香お姉さんに相談したいことあったらいつも来るよ!で、あまりにも私がここに来るから幽香お姉さんがこの場所を教えてくれたの!」
木葉「仲がいいんだな。霊葉」
霊葉「うん!」
3人がしばらく歩くとひとつの人影が見えた。
霊葉「あ!ほら!あそこにいた!幽香お姉さーん!」
幽香を見つけるやいなや霊葉は幽香のところまで走った。
木葉と霊夢はそのあとを歩いて追う。
霊葉「幽香お姉さん!」
ギュッ!
霊葉は幽香に抱きついた。
幽香「!!」
幽香は突然のことに驚いていた。
幽香「あ、あなたは?」
霊葉「私だよ私!霊葉!博麗霊葉!」
幽香「霊葉?」
霊夢「全く霊葉は…」
木葉「すまない幽香さん。うちの霊葉が」
幽香「…あなたたちがここにいるということはこの子は…」
霊夢「私たちの娘よ」
幽香「あら、でもあなたたちはまだ日が浅いでしょ?」
霊夢「違うわよ。この子は未来から来た私たちの娘よ。忘れたの?初めて霊葉が来た時にあなたこの子私にくれないかしら?とか言ってたのよ?」
幽香「!!」
幽香はあの時のことを思い出した。
幽香「あ、あの時の子…」
霊夢「霊葉にも能力があるんだけどその能力の制御ができないから体が小さくなったり大きくなったりするの。あんたが見たのは霊葉の体が小さい時よ」
幽香「…そんなことあるのね」
霊葉「あるよ!だから今の私の体は大きいの!」
幽香「あなた、今いくつ?」
霊葉「17!」
幽香「そう。もう大人の女性ね」
霊葉「うん!」
幽香「良い子じゃない。あなたとは大違いね。博麗の巫女」
霊夢「な…」
霊葉「ねぇ幽香お姉さん!またお花のこと教えて!もっと聞きたい!」
幽香「お花のこと知りたいの?」
霊葉「うん!」
幽香「…分かったわ。こっちにいらっしゃい」
霊葉「うん!」
霊葉と幽香は更に奥の方へ進んだ。
木葉「俺たちはここで待ってようか」
霊夢「えぇ。そうね」
霊葉「幽香お姉さんのいる場所ってお花が綺麗だよね!」
幽香「そう?」
霊葉「うん!他とは全然違う!ここだけ何故か綺麗!」
幽香「あなたの方が綺麗よ。霊葉」
霊葉「!!」
霊葉はピタッと足を止めた。
幽香「…どうしたの?」
霊葉「今…幽香お姉さん…私のこと…名前で呼んだ…」
幽香「え、そうね。呼んだわね」
霊葉「初めて!初めて私のこと名前で呼んでくれた!」
幽香「…そんなに嬉しいの?」
霊葉「うん!私、幽香お姉さんのこと大好きだもん!大好きな人に名前で呼ばれるのって凄く嬉しいんだよ!」
幽香「大好き…私の事?」
霊葉「うん!」
幽香「…」
霊葉「…幽香お姉さん?」
幽香「霊葉」
霊葉「何?」
幽香「…お父さんとお母さんのところに戻りましょ」
霊葉「え、うん」
霊葉と幽香は木葉と霊夢のところに向かった。
木葉「ふぅ…やっぱここは空気がいいな」
霊夢「そうね。いい環境だと思うわ」
木葉「てかどうやって幽香さんと友達になったんだろ…」
霊夢「さ、さぁね…」
霊葉「お父さーん!お母さーん!」
霊葉と幽香が帰ってきた。
木葉「え、帰りが早いな」
霊夢「そうね。何かあったのかしら」
木葉「でも霊葉は何ともないけど…」
霊夢「うーん…」
霊葉は走って戻ってきた。
霊葉「ただいま!」
木葉「随分早かったな」
霊葉「うん。幽香お姉さんが帰ろって言ったから」
霊夢「何かあったの?」
霊葉「え、全然何も無かったよ?」
木葉「?」
幽香「博麗の巫女。ちょっとこっちに来て」
霊夢「な、なによ…」
幽香「いいから」
木葉「…行ってきたら?」
霊夢「はぁ…分かったわよ」
すると幽香と霊夢は少し離れた場所で何やら話し始めた。
木葉「なぁ霊葉」
霊葉「何?」
木葉「…何かあったのか?」
霊葉「え、何も無かったと思うけど…」
木葉「…」
霊夢「はぁ!?霊葉が欲しい!?」
幽香「…そうよ」
霊夢「あんた気は確か?相手は女の子よ?」
幽香「知ってるわよ」
霊夢「じゃあなんでそう思ったのよ」
幽香「…あの子がいると居心地がいいの。今まで一人だったからかしら。あの子のおかげでお花たちも喜んでいる。あの子がいるとここは更に綺麗になる。だから欲しいの」
霊夢「ダメよ!」
幽香「…なぜ」
霊夢「私の娘だからよ!」
幽香「…あなたの娘だと何か不都合でも?」
霊夢「大ありよ!私の大事な娘よ!誰にも渡さないわ!」
幽香「…あらそう。ならもう一人あそこにいるからあの人に頼もうかしら」
霊夢「ダメよ!」
幽香「…独占欲強いわね。あなた」
霊夢「そういう事じゃない!あんたが木葉に手を出したら私が許さないから!霊葉もよ!」
幽香「…別に取って食おうなんて思ってないわよ」
霊夢「当たり前よ!」
幽香「ただあの子にはここにいて欲しいの。お花が綺麗に咲く…これだけで私は満足なのよ。あの子から溢れる優しさはここをより美しくできる。そんな優しさはあなたからかしら?それともあの人からの遺伝なのかしら?」
霊夢「どっちでもいいわよ!とにかく!霊葉は渡さないから!」
幽香「…あの子、次はいつ会えるの」
霊夢「分からないわよ。あの子がここにいられるのは3ヶ月だけ。それが過ぎたら次会えるのは1年後よ」
幽香「その間、あの子に会う手段はないの?」
霊夢「無いわ。私たちは未来に行けない。だから待つしか出来ないの」
幽香「…そう。分かったわ」
霊夢「…」
幽香「…なら、せめて今の私を忘れないようお花を届けさせて。それだけは許して。お願い」
霊夢「…何でそこまでするのよ」
幽香「あの子…私に言ったの。幽香お姉さんが大好きって。大好きな人に名前で呼ばれるのって嬉しいって。だから私はそう言ってくれたあの子のために何かしてあげたいの。あの子が喜ぶ何かを」
霊夢「なら最初のここにいて欲しいってのは間違いじゃないの?」
幽香「それは理想。ここにいてくれたら私はあの子の顔を見ることができるしこの花畑も美しくなる。それにあの子のためにお花を綺麗に咲かせることができたら咲いた綺麗な花を押し花にすればずっと保存できるわ」
霊夢「…なら、霊葉が帰る時にそれを渡してあげて」
幽香「許してくれるのね」
霊夢「いいわよ別に。それに霊葉は来たばっかりよ。まだ3ヶ月まで時間があるわ。その間に霊葉は何度かここに来ると思うからその時は頼むわね」
幽香「…えぇ。任せて」
霊夢「お泊まりは…1回だけなら許してあげる。でも私たちの娘だから帰ってこないと心配になるの。もしお泊まりになるなら連絡してちょうだい」
幽香「分かったわ」
霊夢「あと…」
幽香「?」
霊夢「霊葉に何かあったらあなたも手を貸して。それが条件よ」
幽香「…任せて。私に出来ることがあればやるわ」
霊夢「…ならその時はよろしく」
幽香「えぇ」
霊夢「さ、話は終わり?」
幽香「そうね。これだけよ」
霊夢「なら戻りましょ。この事は自分の口から言いなさいね」
幽香「分かったわ」
霊夢と幽香は霊葉と木葉のところに戻った。
木葉「お、戻ってきたみたいだね」
霊葉「ほんと?あ!ほんとだ!おーい!」
霊葉は霊夢と幽香に向かって手を振る。
霊夢はそれに答えるかのように手を振った。
幽香も小さく手を振った。
木葉「やぁ、一体何話してたんだ?」
霊夢「そうね。それは本人に聞いてちょうだい」
木葉「えー…言ってくれないのか…」
霊夢「当たり前よ」
幽香「ねぇ霊葉」
霊葉「なんですか?」
幽香「またいつかここに来て。あなたが来てくれるとお花たちも喜ぶから」
霊葉「はい!もちろん!」
幽香「…待ってるわね」
ギュッ…
霊葉「!!」
幽香は霊葉を抱きしめた。
霊葉「あ、あの…幽香お姉さん?」
幽香「…」
木葉「あらら…もうそんなに関係が進んでたのか?」
霊夢「木葉。変なこと言ったらどうなるか…」
木葉「まだ何も言ってないじゃん…」
少しの間、幽香は霊葉を抱きしめた。
霊葉はそれに答えるかのように抱きしめ返した。
霊葉「幽香お姉さん…いい匂い…」
幽香「ふふっ…ありがとう霊葉」
しばらく太陽の畑にいた木葉たちは時間が来たので帰ることにした。
木葉「お、もうそろそろ夕飯の支度しないとな」
霊夢「そうね」
木葉「じゃあ幽香さん。俺たちはそろそろ帰りますね」
幽香「えぇ。また来てちょうだい」
木葉「はい。また来ます」
霊葉「また来ますね!幽香お姉さん!」
幽香「…えぇ。また来てちょうだい」
そして霊葉と木葉、霊夢は幽香に別れを告げ、神社に帰った。
〜物語メモ〜
霊葉は小さい頃に寺子屋で勉強していたため、慧音先生の事はよく知っていた。
だが、今霊葉がいるのは過去の世界のため、慧音自身は霊葉のことを知らない。
ちなみに、霊葉は勉強ができるため成績は良いが不思議なことに興味を持つため、それが近くにあると勉強ができなくなる。