木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

235 / 296
霊葉さん。あなたの気持ち…しっかりと伝わりましたよ

ある日…

 

 

霊葉「お父さん!お父さん!」

 

木葉「何?」

 

霊葉「今から咲夜さんのところに行ってきます!」

 

木葉「え?何かあるの?」

 

霊葉「うん!咲夜さんがお料理を教えてくれるそうなので!」

 

木葉「そっか。行ってきな」

 

霊葉「うん!」

 

木葉「あ、その代わり」

 

霊葉「?」

 

木葉「能力は使っちゃダメだぞ」

 

霊葉「うん!分かった!」

 

 

霊葉は紅魔館に向かった。

 

 

木葉「…ふぅ」

 

霊夢「ねぇ木葉」

 

木葉「ん?」

 

霊夢「今から魔理沙のところに行ってくるわ」

 

木葉「霊夢もか?」

 

霊夢「え?私も?」

 

木葉「うん。霊葉は今さっき咲夜さんのところに行ったよ」

 

霊夢「咲夜?」

 

木葉「うん」

 

霊夢「なんで?」

 

木葉「お料理を教えてくれるそうなので!とか言ってたよ」

 

霊夢「ふ〜ん。分かったわ」

 

木葉「んじゃ行ってらっしゃい」

 

霊夢「えぇ。お留守番お願いね」

 

木葉「はいよ」

 

 

霊夢は魔理沙の家に向かった。

 

 

木葉 (…久しぶりに一人…か)

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

 

目の前に魔法陣が展開された。

 

 

木葉「!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

 

魔法陣から2つの影が現れた。

 

 

サン「やぁ、第七星座の主」

 

木葉「三柱…」

 

ルナ「先日言ったように贈り物をお届けに参りましたよ」

 

木葉「贈り物?あぁ、そういえばそんなこと言ってましたね」

 

ルナ「はい。これをお受け取りください」

 

 

木葉はルナからある物を受け取った。

 

 

木葉「これは?」

 

ルナ「…あなたの娘である博麗霊葉さんのためのものです」

 

木葉「霊葉の?」

 

ルナ「はい。私とサンはあの子と初めて会った時からある違和感を感じていました」

 

木葉「違和感?」

 

ルナ「はい」

 

サン「あの子からなんの力も感じなかったという点だよ」

 

木葉「!」

 

サン「あの子、君と霊夢さんのお子さんでしょ?」

 

木葉「はい」

 

サン「強大な力を持つ2人の間に産まれた存在であるにもかかわらず、なんの力も感じなかった。そこが違和感だよ」

 

木葉「そういう事ってよくある事じゃないんですか?」

 

ルナ「いえ、本来そんな事は有り得ないのです」

 

木葉「え!?有り得ないんですか!?」

 

ルナ「はい。有り得ません」

 

木葉「そ、そうなんだ…」

 

サン「なので少し調べることにしたんだ。博麗霊葉という人物をね」

 

木葉「それで…」

 

ルナ「その結果、あの子の力が無いのはあなたと霊夢さんの力が関係していることが分かりました」

 

木葉「俺と…霊夢…」

 

ルナ「はい」

 

木葉「どういう風に…」

 

サン「あの子の力はとても小さなものだった。あの子の力を覆うように霊夢さんの力が、霊夢さんの力を覆うように君の力が張り付いていた。故にあの子の力が包み隠されていた」

 

木葉「…」

 

ルナ「そして、その原因もその時分かりました」

 

木葉「!!」

 

ルナ「あの子…博麗霊葉さんは自分の力を制御できない…ということが」

 

木葉「!!」

 

サン「だから僕たちは考えた。3人への贈り物はこの原因を解決するものがいいなと」

 

木葉「でも…どうやってそんな事を…霊葉は未来から来たのに…」

 

ルナ「あら、忘れていませんか?第七星座の主」

 

木葉「?」

 

ルナ「私とサンは三柱…それも太陽と月…時間を司るのが私たち二刻神ですよ」

 

木葉「!」

 

サン「君が考えている通り、未来に行ってきたんだよ」

 

木葉「やっぱり」

 

サン「未来の君は、今よりももっと強い力を得ていたよ」

 

木葉「!」

 

ルナ「霊夢さんも」

 

木葉「そうなんですね」

 

ルナ「そこで、未来のあなたと霊夢さんに霊葉さんについて色々と聞いてきました。あの子の能力と力を感じない理由を」

 

木葉「!」

 

サン「そこで、今君が持ってるそれは力を制御するためのものなんだ」

 

木葉「これが?」

 

サン「うん。それをあの子に持たせておけば君や霊夢さんがいない場所でも能力を使えるよ。暴走もしない」

 

木葉「いいんですか…?こんないいものを貰って…」

 

ルナ「えぇ。構いませんよ」

 

木葉「ありがたく…頂戴致します」

 

 

木葉はサンとルナから貰った物をある場所に保管した。

 

 

木葉「霊葉と霊夢は今いないから帰ってきたら渡しておきます」

 

ルナ「分かりました」

 

サン「それで、第七星座の主」

 

木葉「はい」

 

サン「この世界で第九星座の力を感じているんですが、彼もこの世界に?」

 

木葉「光輝の事ですか?はい。いますよ」

 

サン「分かりました」

 

木葉「何かあるんですか?」

 

サン「いや、最近メルとオータムが第九星座の力を感じないって報告してきてね」

 

木葉「三柱の深海と秋が?」

 

ルナ「はい。なので不思議に思っていたんです。ですがここにいると分かったのでもう大丈夫です。メルとオータムに言っておきます」

 

木葉「はい。ありがとうございます」

 

サン「じゃあ僕たちはこれで」

 

木葉「え?」

 

ルナ「帰りますね」

 

木葉「え、あの、あれの使い方は…」

 

サン「大丈夫」

 

ルナ「手に取れば分かりますよ。なので必ず霊葉さんに渡してくださいね」

 

木葉「はい。分かりました」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

 

魔法陣が展開され、ルナとサンは元の世界に戻っていった。

 

 

木葉「…良かったな霊葉。これで気兼ねなく能力使えるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…紅魔館

 

 

咲夜「そう。それでここを包丁で切って…」

 

 

トントントン

 

霊葉は言われた通りにやった。

 

 

霊葉「どうですか?」

 

咲夜「上手ね。霊葉」

 

霊葉「ありがとうございます!」

 

咲夜「あとはこっちね」

 

霊葉「はい!」

 

 

霊葉は咲夜の助けがありながらも最後まで料理をした。

 

 

咲夜「ここまで上手にできるなんてね」

 

霊葉「上手ですか?」

 

咲夜「えぇ。正直木葉よりもね」

 

霊葉「やったぁ!」

 

咲夜「さ、お嬢様にお出ししましょう」

 

霊葉「はい!」

 

 

咲夜と霊葉はレミリアの部屋に向かった。

 

 

霊葉「あの…レミリアお姉さん」

 

レミリア「あら霊葉。どうしたのかしら」

 

霊葉「これ…」

 

レミリア「?」

 

 

霊葉はさっき作ったものをレミリアに見せた。

 

 

レミリア「これは?」

 

霊葉「咲夜さんに教えて貰って作ったものです!食べてください!」

 

レミリア「これ…あなたが作ったの?」

 

霊葉「はい…」

 

レミリア「分かったわ。頂くわ」

 

 

カチャカチャ…パクッ

 

レミリアは霊葉が作った料理を食べた。

 

 

レミリア「意外…美味しいわね…これ」

 

霊葉「やったぁ!」

 

咲夜「良かったわね。霊葉」

 

霊葉「はい!ありがとうございます!咲夜さん!」

 

フラン「ねぇお姉様〜これ何の匂い?」

 

 

フランが部屋に入ってきた。

 

 

霊葉「あ!フランお姉さん!」

 

フラン「あ!霊葉ちゃん!どうしたの?」

 

霊葉「咲夜さんに料理教えて貰ってたの!」

 

フラン「え!じゃあそれは霊葉が作ったもの?」

 

霊葉「うん!」

 

フラン「私も食べたい!お姉様!私にも分けて!」

 

レミリア「あちょ、フラン!」

 

 

パクッ!

 

フランはレミリアの料理を食べた。

 

 

フラン「美味しい!」

 

霊葉「やったぁ!」

 

フラン「霊葉!おかわり!」

 

レミリア「ちょ…フラン!それは私のよ!」

 

フラン「霊葉!おかわり!」

 

霊葉「分かりました!咲夜さん!またお願いします!」

 

咲夜「分かったわ」

 

 

霊葉と咲夜はその場をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…魔理沙宅

 

 

魔理沙「で、お前霊葉のこと大丈夫なのか?」

 

霊夢「大丈夫よ。今紅魔館にいるようだし」

 

魔理沙「木葉は?」

 

霊夢「今神社にいるわ。お留守番してもらってるのよ」

 

魔理沙「ふーん」

 

 

魔理沙は霊夢を見つめた。

 

 

霊夢「…なによ」

 

魔理沙「いや?昔の霊夢はずっと木葉にくっついてたからな〜」

 

霊夢「!!」

 

魔理沙「やっと落ち着いたか〜って思ったんだぜ」

 

霊夢「…そうね。今なら心配ないわ」

 

魔理沙「随分成長したな〜霊夢も」

 

霊夢「どういう事よ」

 

魔理沙「いや、なんでもないよ」

 

霊夢「…」

 

魔理沙「そういえば霊葉は2人がいなくても大丈夫なのか?」

 

霊夢「能力を使わなかったら大丈夫よ」

 

魔理沙「そうか。それは良かったぜ」

 

 

それから霊夢は魔理沙の家で過ごし、夕方になったので帰ることにした。

 

 

霊夢「そろそろお夕飯の時間ね」

 

魔理沙「お、もうそんな時間か」

 

霊夢「そろそろ帰るわ」

 

魔理沙「おう。またな霊夢」

 

霊夢「えぇ。また来るわ」

 

 

ビュン!

 

霊夢は博麗神社に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…博麗神社

 

 

霊夢「木葉〜帰ったわよ」

 

木葉「お、霊夢。おかえり」

 

霊夢「ただいま木葉。霊葉は?」

 

木葉「もうすぐ帰ってくるよ。さっき連絡が来たから」

 

霊夢「そう。分かったわ」

 

霊葉「あ、お母さん!」

 

霊夢「あら霊葉」

 

霊葉「ほぼ同じタイミングだね」

 

霊夢「そうね」

 

木葉「さ、2人とも。手を洗ってきな。ご飯にするよ」

 

霊葉「うん!」

 

木葉「あと三柱の2人が霊葉にある物を持ってきてくれたよ」

 

霊葉「ある物?」

 

木葉「あぁ。ご飯食べてからそれを渡すよ」

 

霊葉「うん!」

 

 

霊夢と霊葉は手を洗いに行った。

 

木葉はその間にご飯を机に並べた。

 

 

霊葉「わ!美味しそう!」

 

木葉「そりゃあ俺が作ったからな。期待してくれ」

 

霊葉「うん!」

 

霊夢「さ、頂きましょうか」

 

木葉「いただきます」

霊葉「いただきます」

霊夢「いただきます」

 

 

3人は一緒にご飯を食べた。

 

その間、色々と話をしながら食事を楽しんだ。

 

数分後、3人は食事を終えた。

 

 

霊葉「お父さん!三柱って人からもらったものって何?」

 

木葉「あ、そうだな。ちょっと待ってな」

 

 

ガサゴソ…ガサゴソ…

 

木葉はある場所からサンとルナから貰ったものを取り出した。

 

 

木葉「これだよ」

 

 

木葉が霊葉に見せたのは翠玉色のクリスタルだった。

 

 

霊葉「わ!綺麗!」

 

霊夢「木葉。これは?」

 

木葉「これは霊葉の能力の暴走を食い止めるものだよ」

 

霊葉「え?私の?」

 

木葉「あぁ。2人は未来に行ったらしくてな、その時に霊葉の事を聞いたらしい。だから霊葉が自分の能力を制御できるようにって作ってくれたんだ」

 

霊葉「これ…私に?」

 

木葉「あぁ」

 

霊葉「…」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

 

すると突然そのクリスタルが光り出した。

 

 

霊葉「!」

 

霊夢「!」

 

 

やがてその光りは消え、そのクリスタルは霊葉の胸に収まった。

 

 

霊葉「わ、なんかくっついた!」

 

木葉「どう?使い方分かる?」

 

霊葉「!!」

 

 

すると、霊葉の頭の中に色々な情報が流れ込んできた。

 

 

霊葉「分かる!分かるよお父さん!」

 

木葉「そうか。それは良かった」

 

霊夢「木葉。これで霊葉は…」

 

木葉「あぁ。これで霊葉は俺たちがいない所で能力を使っても暴走しないよ」

 

霊葉「え…ほんと?ほんとに暴走しない?」

 

木葉「あぁ。あの人たちは信用できるよ」

 

霊葉「やったぁぁぁぁぁ!」

 

 

霊葉は飛び上がった。

 

 

木葉「ふふっ…」

 

霊夢「すごい喜んでるわね。霊葉」

 

木葉「あぁ。これで霊葉もみんなと同じように能力が使えるようになったからね」

 

霊夢「…そう。ありがとう。木葉」

 

木葉「あぁ。あの2人にもそう伝えておくよ」

 

霊夢「えぇ。お願いね」

 

霊葉「お父さん!お母さん!見てて!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

 

霊葉は能力を使った。

 

 

木葉「おぉ…あんな感じなのか」

 

 

霊葉は鳥に姿を変えた。

 

 

霊夢「へぇ、面白そうな能力ね」

 

霊葉「はっ!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

 

霊葉は能力を使った。

 

今度は龍に姿を変えた。

 

 

霊葉「あっははは!」

 

木葉「おぉ…すげぇ…」

 

霊夢「すごいわね…霊葉の能力は…」

 

木葉「あぁ…」

 

霊葉「はっ!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ!

 

霊葉は能力を使った。

 

今度はライブラに姿を変えた。

 

 

木葉「お!ライブラじゃん!似てるぞ霊葉!」

 

霊葉「えっへへへ!」

 

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

 

霊葉は能力を解いた。

 

 

霊葉「どう?お父さんお母さん!」

 

木葉「すごいぞ霊葉!」

 

霊夢「えぇ。いい能力ね」

 

霊葉「やったぁ!三柱さん!ありがとうございます!」

 

 

霊葉はとても喜んでいた。

 

 

木葉 (霊葉…その気持ち…伝わってると思うよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…刻領宝殿

 

 

ルナ「ふふっ…喜んでますね」

 

サン「だね」

 

 

ルナとサンは霊葉の喜びようを見ていた。

 

 

ルナ「可愛らしい。いい娘さんですね」

 

サン「しかもいい能力。僕たちにも姿を変えられるかな」

 

ルナ「またいつかやってもらいましょうか」

 

サン「だね」

 

ルナ「さて、私たちは仕事に戻りましょうか」

 

サン「そうだね。少し元気をもらったしね」

 

ルナ「ふふっ…私も貰いましたよ」

 

サン (霊葉さん。あなたの気持ち…しっかりと伝わりましたよ)

 

 

サンとルナは霊葉たちの様子を確認した後、それぞれの仕事に戻った。




〜物語メモ〜


三柱 三領保神 深海 メル・メーア
彼女は三領保神の中で2番目に強いといわれる人物。
全ての水を味方につけることができ、水の量が多ければ多いほど自分の力が強くなる性質を持つ。
メルは三柱全員の中で4番目に強い。
力は強いが、性格は温厚。
人に対して優しく接するが、度が過ぎると半端なく怒る。
しかも怒ると津波を起こすため、みんな怒らせないように注意している。
しかし本人はそこまで怒ろうとしないので、できれば普通に接して欲しいと思っている。
ちなみに過去に一度、自分の力のせいでみんなと疎遠になったことで自分の力を忌み嫌い、自分の力を消滅させようとした。


三柱 四季宝神 秋 オータム・フォール
彼は四季宝神の中で1番弱い人物。
1番弱い理由としては、本気で戦ってないから。
彼は戦いとなると急激に力を落とす。
平和な日常を望んでいるオータムは下手に力を出すのを嫌っている。
彼が本気で戦ったのは過去に一度だけ。
しかもそれに関する文書が残っていないため、彼の力は未知数。
彼が平和に過ごせている時は秋の実りがよく育つ。
ただし体調を崩したりすると、秋の実りは次々に腐ってしまう。
紅葉が綺麗なのはオータムが管理しているから。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。