私情により、2月14日から投稿が遅くなります。
大体3月の頭くらいまで続きます。ご了承ください。
加えて、過去作のリメイク投稿はあと1つとなりました。
現在『東方十二想』、『東方三色花』、『桜が舞い散るその日まで…』のリメイク投稿が終わっています。
残りは第五章『東方神無想』だけです。
極端に話数が増えるのはこのお話までになります。
お知らせは以上です。
ー翌日ー
光「ん…」
光は冬華が起こしに来る前に起きた。
光「…朝か」
スタスタスタ
光はカーテンを開き、朝日を浴びた。
光「ん〜…いい朝」
トントン
光「!」
突然部屋のドアを叩く音が聞こえた。
光「はい」
光はドアを開けながら返事をした。
冬華「光様」
光「あ、冬華。おはよう」
冬華「おはようございます」
光「どうした?」
冬華「光様は今日お帰りになられますか?」
光「幻想郷に?」
冬華「はい」
光「そうだね。今日帰るつもりだよ」
冬華「そうですか」
光「?」
冬華「あの、光様」
光「何?」
冬華「これ…受け取ってください」
そう言って冬華は自分の後ろに隠してあった包みを出てきた。
光「これは?」
冬華「あちらに帰ってから開けていただくと嬉しいです」
光「そっか。じゃあ帰ったら開けるね」
冬華「はい」
光「ありがとう」
冬華「いいえ。私の些細な気持ちです」
光「…」
冬華「?」
光は冬華をじっと見ていた。
冬華「あの、私の顔に何かついてますか?」
光「ううん。大きくなったなって思って」
冬華「!」
光「この家に来た時はまだ小さかったのにいつの間にかこんなに大きくなって」
冬華「光様が拾ってくださったからですよ」
光「そっか。元気に育って何より」
冬華「いいえ。私からも恩しかありませんよ」
光「あ、そういえば冬華って」
冬華「?」
光「想い人はいないの?」
冬華「!」
光「もうそろそろ冬華もその年頃だって思ってるんだけど、どうかな?」
冬華「…いいえ」
光「!」
冬華「私に想い人はいませんよ」
光「そっか…」
冬華「でも昔にはいましたよ。想い人」
光「誰?」
冬華「その人は強い力を持ち、誰にでも優しく接し、今も別の世界で戦って世界のバランスを保ってる人です」
光「す、すげぇハイスペックだな…」
冬華「はい。私の理想は高いので」
光「じゃあこれから想い人を作る可能性は…」
冬華「ハッキリ言うと無いですね」
光「そっか…冬華には冬華なりの幸せを見つけてくれたら嬉しいな」
冬華「私なりの幸せ…ですか」
光「うん」
冬華「何故でしょうか」
光「まぁ、この家に引き入れたのもこっちの考えだけだったからね。冬華の意志を考えていなかった。だからこれからは冬華の意志を反映させたいと思ってる」
冬華「そうですか」
光「だからもし冬華に想い人ができたら全力でサポートするから何でも言ってくれ」
冬華「…分かりました」
光「さて」
冬華「?」
光「俺はもらった物を鞄に入れるとしようか」
冬華「光様」
光「ん?」
冬華「私、今が幸せですよ」
光「…そっか。それは良かった」
スタスタスタ
光は冬華から貰った物を鞄にしまった。
冬華「…」
霊夢「んー…」
光「お、霊夢起きたか」
霊夢「あれ…木葉」
光「おはよう」
霊夢「おはよ…」
冬華「霊夢様。おはようございます」
霊夢「うん。おはよう」
冬華「霊葉様はまだ起きられませんか?」
霊夢「あ…まだ起きてなかったのね。ほら霊葉。朝よ。起きなさい」
霊葉「ん…なに…お母さん…」
霊夢「朝よ。起きなさい」
霊葉「ん〜…」
霊葉も起きた。
霊葉「おはよ…お父さんお母さん」
光「おはよ霊葉」
霊夢「おはよ」
冬華「では光様。朝食の準備が整ってますので」
光「うん。分かった」
冬華「では…」
スタスタスタ
冬華はその場をあとにした。
霊夢「ねぇ木葉」
光「何?」
霊夢「ここにはいつまでいられるの?」
光「今日帰るつもりだよ」
霊夢「…そう」
光たちは朝食を食べるために部屋を移動した。
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場所…客間
光「ふぅ…ご馳走様でした」
霊夢、霊葉「ご馳走様でした」
冬華「お粗末さまでした」
カチャカチャ
冬華は手際よくお皿を片付ける。
冬華「光様」
光「ん?何?」
冬華「何時頃ここを発たれますか?」
光「うーん…今7時だから1時間後かな」
冬華「分かりました」
スタスタスタ
冬華はお皿を片付けて部屋を出た。
霊夢「ねぇ木葉」
光「ん?」
霊夢「1時間後にここを出るの?」
光「うん。そうだよ」
霊夢「分かったわ。私と霊葉は帰る準備できてるからいつでも帰れるわ」
光「分かった。じゃあ2人は先に部屋に戻ってて」
霊夢「どこか行くの?」
光「大婆様に挨拶に行くんだ」
霊夢「そう。分かったわ」
光「それじゃあね」
霊夢「うん」
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場所…大婆様の部屋
光「大婆様。光です」
光代「お入り」
光「失礼します」
スゥゥゥゥ…
光は静かに部屋に入った。
光代「どうしたんだい。何か用かい?」
光「はい。もう1時間後にここを出て幻想郷に帰ります」
光代「そうかい。どうだった?今回の帰省は」
光「はい。とても楽しい時間を過ごすことができました」
光代「それは良かった。私も、あなたの元気な姿が見れて良かったよ」
光「ありがとうございます」
光代「それに、私の恩人にも会えてとても心に残ったわ」
光「恩人ですか」
光代「えぇ。あの人はあの時と変わらずお綺麗な顔立ちとお姿だったわ」
光「そうですか。それは良かったですね」
光代「えぇ。ほんと、人生何があるか分からないわね」
光「はい」
光代「あ、そうそう光」
光「はい。何ですか?」
光代「博麗霊夢さんのこと、しっかり守りなさい」
光「!」
光代「私は早くにあの人と死別しちゃったけど、あなたは今も大事な人と過ごせている。私の生きてた時代は殺伐としてたけど、今のこの時代はとても平和。だから昔のように失う命が増えることもなく、むしろ減ってきている。そのお陰で大事な人との時間がより増えている」
光「そうですね。昔の時代の風景は存じ上げませんが、今の時代はとても平和だと思います」
光代「だからあなたはその時間を大切にしなきゃダメよ。霊夢さんとの時間はもう二度と同じものにはならない。2人が同じことをしてまた別の日に同じのことをしても最初にした時とは何かが変わってるかもしれない。だから今ある時間を大切に生きなさい。二度と巡り合わない大切な時間だからね」
光「…はい」
光代「…あなたたちを見てるともっと生きたくなったわ」
光「!!」
光代「ひ孫も見れたけど、あなたたちのこれからを見せて欲しくなったわ」
光「…」
光代「光」
光「はい」
光代「…背筋を伸ばして、胸を張って、しっかりと前を見て、力強い一歩を踏み出しなさい。あなたの大事な人はそんなあなたを後ろから支えてくれます。あなたは信じて前に進みなさい」
光「…はい。分かりました」
光代「…さ、行っておいで。二人の時間は有限よ。大事にね」
光「はい。大婆様もお元気で」
光代「えぇ。分かったわ」
スッ…スタスタスタ
光は光代の部屋を出た。
光代「…ライブラ」
ヒュゥゥゥゥ…
ライブラが光代の部屋に現れた。
ライブラ「何ですか?光代」
光代「光のこと、頼んだよ」
ライブラ「任せてください。私が命に変えても守り通しますよ」
光代「ふふっ…あなたの言葉なら信用できるわね」
ライブラ「当然です。私は第七星座なんですから」
光代「…旧友の頼みだと思って聞いて。ライブラ」
ライブラ「はい。何ですか?」
光代「………………」
ライブラ「…なるほど、分かりました」
光代「…」ニコッ
光代は優しく微笑んだ。
ライブラ「あなたの意志、必ずや守り、叶えてみせますよ」
光代「…頼むわね」
ライブラ「はい。では失礼しますね」
光代「えぇ。また顔を出してちょうだい」
ライブラ「はい」
ヒュゥゥゥゥ…
ライブラは姿を消した。
光代「…」
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場所…光の部屋
光「霊夢、霊葉いる?」
霊夢「あら木葉」
霊葉「どしたの?」
光「帰る準備できたか?」
霊夢「えぇ。できてるわ」
霊葉「私も!」
光「そうか。んじゃそろそろ出るか」
霊夢「分かったわ」
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場所…光の家の庭
光「それじゃあ帰るよ」
冬華「はい。お気をつけて」
光「大婆様も、お元気で」
光代「あなたもね、光」
光「はい」
光代「博麗霊夢さん」
霊夢「は、はい」
光代「…光をよろしくね」
霊夢「はい!」
光代「博麗霊葉さん」
霊葉「はい!」
光代「可愛いひ孫が見れて良かったわ。うちに来てくれてありがとう」
霊葉「い、いえ…そんな…」
光代「光」
光「はい」
光代「しっかり守りなさい。あなただけが頼りよ」
光「はい」
光代「それじゃあ…行ってらっしゃい」
光「…行ってきます」
パキン!シュゥゥゥゥゥゥ…
光は紫の結晶を使った。
その光は光と霊夢、霊葉を包み、幻想郷へと送り届けた。
光代「…」
冬華「…」
2人はその光が消えるまでその場から動かなかった。
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場所…博麗神社
シュゥゥゥゥゥゥ!
光とともに木葉たちは幻想郷に戻ってきた。
木葉「…ふぅ。長い旅だったな」
霊夢「そうね」
霊葉「私!初めておばあちゃん見た!」
木葉「お、そうなのか」
霊葉「うん!」
霊夢「厳格な人だったわね」
木葉「だね。あれでも天野家の大黒柱だった人だからね」
霊夢「…さて、いつもの日常に戻ろうかしら」
木葉「だな」
魔理沙「おーい!霊夢ー!」
霊夢「ん?」
木葉「お、魔理沙だな」
スタッ!
魔理沙は勢いよく箒から飛び降りた。
魔理沙「お前2日もどこ行ってたんだよ!」
霊夢「え、どこって…木葉の実家よ」
魔理沙「木葉の実家!?」
霊夢「そうよ。家族旅行みたいなものね」
魔理沙「家族旅行!?私を置いてか!?」
霊夢「あんたは家族じゃないでしょ」
魔理沙「何!?私と霊夢の仲だろ!」
霊夢「仲が良くても家族じゃないでしょ」
魔理沙「家族みたいなもんだろ!!」
霊夢「あーはいはい分かったから」
魔理沙「おい!話を聞けって!」
霊夢「うるさいわねぇ。少し静かにしなさいよ。私たち疲れてるんだから」
魔理沙「嫌だぜ!こうなったら騒いでやる!」
霊夢「あーもう!いい加減にしなさい!」
こうして2日に渡る家族旅行は幕を閉じたのだった。
〜物語メモ〜
は、今回は新しい情報がないので、次回ですね。