木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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白玉楼家事奮闘記①

ある日のこと…

 

妖夢「木葉さーん!」

 

妖夢が博麗神社に来た。

 

霊夢「ほら木葉。誰か呼んでるわよ」

木葉「ん〜…」

 

スタスタスタ

部屋で寝ていた木葉は目を擦りながら外に出た。

 

木葉「…誰〜」

妖夢「木葉さん!お願いがあります!」

木葉「ん…妖夢?」

妖夢「はい!そうです!」

木葉「…どうしたの?」

 

木葉はまだ眠気が取れない。

 

妖夢「実は木葉さんにお願いがあって来ました!」

木葉「うん…お願いって…?」

妖夢「家事を手伝ってください!」

木葉「………え?」

 

2人は中で話をすることにした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…居間

 

霊夢「…で、あの桜餅のために木葉を連れていくと…」

妖夢「はい」

霊夢「…」

霊葉「…?」

木葉「だそうだ。霊夢。何か前にも似たようなことあったな」

霊夢「正直に言うわ」

妖夢「はい」

霊夢「却下」

妖夢「うっ…」

霊夢「前にも言ったけど、木葉は私の木葉なの。あなたのじゃないの。分かる?」

妖夢「はい…重々承知しています…」

霊夢「なら分かるでしょ。却下よ」

妖夢「そこをなんとか…」

霊夢「ダメよ」

妖夢「…」

霊夢「…」

霊葉「…ねぇお父さん」ヒソヒソ

木葉「何?」ヒソヒソ

霊葉「白玉楼って何?」ヒソヒソ

木葉「え、あっちの世界では連れてってもらえなかったの?」ヒソヒソ

霊葉「うん。死者の集まる場所だから帰れなくなるよって言われて…」ヒソヒソ

木葉「えっとね…桜が綺麗な場所だよ」ヒソヒソ

霊葉「へぇ、桜が綺麗なんだ」ヒソヒソ

木葉「うん」ヒソヒソ

霊葉「行ってみたい」ヒソヒソ

木葉「う〜ん…それは霊夢に言って欲しいなぁ…」ヒソヒソ

霊葉「お父さん連れてってよ」ヒソヒソ

木葉「俺じゃダメ。きっと霊夢怒るから」ヒソヒソ

霊葉「う〜ん…」ヒソヒソ

妖夢「本当に…ちょっと家事を手伝ってもらうだけですので他意はありません」

霊夢「他意がないのは当たり前でしょ」

妖夢「あの…ほんとにお願いします…」

霊夢「ダメったらダメよ」

妖夢「…」

 

妖夢は頭を下げたままで上げようとしなかった。

 

木葉「霊夢…」

霊夢「あのね木葉」

木葉「は、はい…」

霊夢「前に冥界に妖夢の修行で行ったことあったでしょ」

木葉「はい」

霊夢「木葉が冥界に行ってる間、私がどれだけ寂しかったか…木葉知ってる?」

木葉「えっと…」

霊夢「他にもあの吸血鬼のところに行ってから変な病気みたいなのにかかって木葉が木葉じゃなくなってたわ」

木葉「返す言葉もございません」

霊夢「しかもあなたがあっちの世界に帰った時は私なにも出来ないからただ待つしかなかった。この気持ち…分かる?」

木葉「…」

霊夢「私が木葉を手放したくないのは木葉のお祖母様に言われたからよ。時間は有限。一時も無駄にしたくないの」

妖夢「…」

霊夢「だから帰って。今回ばかりは許可できないわ」

妖夢「そ…そうですか…」

 

妖夢はゆっくりと頭を上げた。妖夢はどんよりと暗い顔になっていた。

 

木葉「…」ズキッ

 

木葉はそんな妖夢の顔を見て心が痛くなった。

 

霊夢「さ、帰って」

妖夢「…はい。すみませんでした」

 

スタスタスタ

妖夢は立ち上がり、外に出た。

 

木葉「霊夢…いくらなんでも…」

霊夢「私の気持ちになったら分かるわ」

霊葉「…」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…白玉楼

 

妖夢 (霊夢さん…あそこまで言わなくても…私はただ手伝って欲しいだけなのに…)

 

スタスタスタ

妖夢は重い足取りで白玉楼に戻っていた。

 

幽々子「妖夢〜?」

 

遠くから幽々子の声が聞こえる。

 

妖夢 (はぁ…幽々子様が呼んでる…行かないと…)

 

スタスタスタ

妖夢は暗い顔をなんとか戻して幽々子のところに向かおうとした。

 

ガシッ!

すると突然左の肩に何かが触れた。

 

妖夢「!?」

 

妖夢は驚いて後ろを振り返った。

 

妖夢「え…ど…どうして…あなたが…」

木葉「…」

 

後ろにいたのは木葉だった。

 

妖夢「こ、木葉さん…どうして…霊夢さんが心配しますよ…」

木葉「大丈夫ですよ」

妖夢「?」

木葉「遊びに行くって言ってきましたので」

妖夢「え…ですが…今ここに木葉さんがいるのがバレたら…」

木葉「大丈夫ですよ」

 

シュゥゥゥゥゥ…

目の前の木葉が急に姿を変えた。

 

霊葉「私ですよ。妖夢さん」

妖夢「!!」

 

その正体は木葉に姿を変えていた霊葉だった。霊葉は姿を変える程度の能力を持っており、先程の話を聞いて木葉と同じ気持ちになった霊葉が木葉に姿を変えて妖夢のあとをつけてきたのだった。

 

妖夢「え…あ…え?」

 

妖夢は少し混乱していた。

 

霊葉「私が来たのでもう安心ですよ」

妖夢「え…えっと…な、なぜ…」

霊葉「先程のお母さんの言葉は少し尖っていたのでもしかしたら妖夢さん傷ついてるんじゃないかと思いました。なので私にできることをしようと思った結果、お父さんの姿に変わって妖夢さんの家事の手伝いをしようと考えたわけです」

妖夢「え…いいんですか…本当に…」

霊葉「はい。大丈夫です。お父さんの姿に変わっている間はお父さんの声、考え、発言、能力、振る舞いも全てお父さんになっています。なのでお父さん並のお料理や掃除、戦闘だってできます」

妖夢「え…すごい…」

霊葉「なので私を使ってください。お願いします」

妖夢「え…あの…」

霊葉「?」

妖夢「なぜ…そこまでするんですか…」

霊葉「…」

妖夢「私は霊夢さんのところに行って木葉さんに手伝って欲しいという厚かましいお願いをしてしまいました。なのになぜあなたがそこまでするんですか…」

霊葉「…そうですね。多分、お父さんの娘だからです」

妖夢「!」

霊葉「こういう時お父さんは誰かの助けの手を取る人です。それはさっきお父さんの姿に変わっていたのでよく分かります。お父さんの考え、行動、心情も全て手に取るように分かります。だから私はここまでするんです。私自身、あなたをそのまま帰す訳にはいきませんでした」

妖夢「っ…」

霊葉「!」

 

妖夢は目から涙を流していた。

 

妖夢「ありがとう…ございます…。本当に…なんとお礼を言ったらいいか…」

霊葉「大丈夫ですよ。さ、早速家事をやりましょう。私たちでやれば早く終わりますよ」

 

ギュッ!

妖夢は霊葉に抱きついた。

 

妖夢「ありがとうございます!本当に…なんとお礼を言ったらいいか…」

霊葉「お礼はいいですよ。ですがこの事がバレると私はここに来れなくなりますので、夕方前に帰らせていただいてもよろしいでしょうか」

妖夢「はい!なんでもお願いごとを言ってください!叶えますので!」

霊葉「分かりました。では早速始めましょう」

 

ヒュゥゥゥゥ…

霊葉は木葉に姿を変えた。

 

霊葉「あ、ひとつ言い忘れていました」

妖夢「何ですか?」

霊葉「私は今からお父さんの姿で家事をしますが、バレるとマズイので私のことはお父さんの名前で呼んでください」

妖夢「木葉さんと…呼べばいいんですか?」

霊葉「はい。そう呼んでください」

妖夢「分かりました。本当にありがとうございます。助かります」

霊葉「はい。では始めましょう」

 

 

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場所…博麗神社(縁側)

 

木葉「…」

 

木葉は空を見ていた。

 

 

ー回想ー

 

霊葉「ねぇお父さん」

木葉「何?」

霊葉「私、あの人のところに行きたい」

木葉「!」

霊葉「なんだか可哀想だよ…本当に助けを必要としてたなら手を差し伸べるのが普通でしょ」

木葉「…だな」

霊葉「ねぇお父さん」

木葉「…何?」

霊葉「行き方教えて。私がお父さんの姿に変わって代わりに行くから」

木葉「…」

霊葉「お父さん!」

木葉「…親としてはな、娘が目の届かないところに行くと不安でいっぱいになる。さっきの霊夢の発言もそこから来てたんだろうね」

霊葉「でも!」

木葉「今回は俺が霊夢から離れる話だった。霊夢は今の俺の立場で、俺は今の霊葉の立場だった。そう考えると霊夢の考えも否定はできない」

霊葉「でも…」

木葉「でもね霊葉。これだけは覚えておいて」

霊葉「?」

木葉「人それぞれに様々な考えがある。だから霊葉は霊夢の考えに縛られる必要はない」

霊葉「!」

木葉「霊葉は霊葉の必要だと思った助けの手を差し伸べな」

霊葉「…うん」

木葉「冥界への生き方は妖夢のあとを追えば分かるよ。もし行けなかったら戻っておいで。送ってあげる」

霊葉「分かった!」

木葉「さ、姿を変えて行ってきな。妖夢を驚かせてあげて」

霊葉「うん!」

 

ヒュゥゥゥゥ…

霊葉は木葉の姿に変わった。

 

霊葉「…行ってきます。お父さん」

木葉「うん。行ってらっしゃい」

 

ビュン!

霊葉は勢いよく飛び出して妖夢のあとを追った。

 

ー回想終了ー

 

 

木葉「…似てきたなぁ…霊葉も」

霊夢「木葉〜?」

木葉「ん?何〜?」

 

スタスタスタ

霊夢が縁側に来た。

 

霊夢「ねぇ木葉。霊葉見なかった?」

木葉「あ、霊葉は里に遊びに行くって言ってたよ。伝えるの忘れてた」

霊夢「そう。分かったわ」

 

スタスタスタ

霊夢はその場をあとにした。

 

木葉 (…頑張れ。霊葉)

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…白玉楼

(※名前は霊葉ですが、姿は木葉に変わっています)

 

霊葉「さて、何からやればよろしいでしょうか」

妖夢「まずは掃除をしましょう!ここは広いので掃除も一苦労です!」

霊葉「はい!分かりました!」

 

妖夢と霊葉は早速掃除をし始めた。

 

タッタッタッ!

霊葉は颯爽と床を掃除し始めた。

 

妖夢「木葉さん!こっちもお願いします!」

霊葉「はい!」

妖夢「私はこっちをやります!」

霊葉「分かりました!」

 

キュッ!キュッ!キュッ!

2人は協力して白玉楼を掃除した。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…白玉楼の一室

 

タッタッタッ!タッタッタッ!

霊葉は廊下を掃除していた。

 

幽々子「あらあら、今日は随分と賑やかねぇ」

 

タッタッタッ!タッタッタッ!

外では霊葉が右往左往していた。

 

幽々子「珍しいわねぇ。あの子がここにいるなんて。明日は台風でも起こるのかしら?」

 

タッタッタッ!タッタッタッ!

霊葉は黙々と掃除をしている。

 

幽々子「…あら、()()()()()()()()ねぇ」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…台所

 

霊葉「妖夢さん!ここ私が掃除しますね!」

妖夢「はい!分かりました!」

 

キュキュッ!キュキュッ!

霊葉は埃や汚れを綺麗に掃除し始めた。

 

霊葉「あの、妖夢さん」

妖夢「はい。何ですか?」

霊葉「妖夢さんはいつも1人でご飯を作っているんですか?」

妖夢「はい。そうですよ」

霊葉「あ、ではいつかお料理を教えて下さい!」

妖夢「!」

霊葉「私もお料理を作れるくらいに上達したいです!」

妖夢「そ、そうですね…ではいつかまた遊びに来た時にお料理してみましょうか」

霊葉「はい!」

 

その後2人は連携を取りながら白玉楼の掃除を終わらせた。かかった時間は約2時間。細かいところも掃除したため、白玉楼は更に綺麗になった。

 

霊葉「ふぅ…終わりましたね妖夢さん!」

妖夢「はい!」

幽々子「妖夢〜?」

妖夢「はい!どうされましたか?」

 

掃除が終わると幽々子が部屋に入ってきた。

 

幽々子「お腹がすいたわぁ…何か作って〜…」

 

妖夢が時間を確認すると、時計は12時半になりかけだった。

 

妖夢「分かりました!今から作りますので少しお待ちください!」

幽々子「頼むわね〜」

妖夢「はい!あ、木葉さんもお部屋で待っていてください」

霊葉「え、でも…」

妖夢「お料理は私に任せて今は休んでください!」

霊葉「は、はい。分かりました」

 

スタスタスタ

幽々子と霊葉はその場をあとにした。

 

妖夢「さて!頑張りますよ!」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…白玉楼の一室

 

幽々子「…」

霊葉「…」

 

2人は絶賛沈黙中だった。

 

霊葉 (妖夢さん早く来てください…この空気…耐えられません…)

幽々子「…」

 

2人はこの部屋に入ってから一言も会話していない。霊葉はどちらかというと静かな場所より騒がしい場所の方が好きなため、この空気は霊葉には耐え難いものだった。

 

幽々子「…」

 

幽々子は何故か目を閉じていた。

 

霊葉「…」

 

霊葉はそんな幽々子の顔をチラッと見た。

 

霊葉 (この人…すごく綺麗…ここには死者がいるって聞いてたけど普通の人もいるんだ…)

幽々子「…」

 

幽々子はゆっくりと目を開けた。

 

霊葉「!」

 

それに気づいた霊葉は慌てて目をそらす。

 

幽々子「…ねぇ()()()

霊葉「!」

 

霊葉がその声に反応すると、幽々子はまっすぐ霊葉の目を見ていた。

 

幽々子「ねぇ、あなた聞いてる?」

霊葉「は、はい!何でしょうか」

幽々子「…」

 

幽々子は霊葉の話し方に違和感を感じていた。見た目は木葉だが、話し方が全く別の人物のように思えた。

 

幽々子「…あなた、あの人じゃないわね」

霊葉「!」

幽々子「姿はそっくり。でも少し違う。何が違うのかしら。私はあなたがあの人と同じようには見えないの」

霊葉「…」

 

霊葉は冷や汗をかいていた。

 

幽々子「ねぇあなた」

霊葉「!」

幽々子「あなたは一体誰なのかしら」

霊葉「…」ダラダラ

 

霊葉はどんどん汗をかいていく。

 

幽々子「私の勘違いだったらごめんなさいね。でもどうしてもあの人には見えないの。だから教えて。あなたがあの人じゃないなら、あなたは一体誰なの」

霊葉「え…えっと…」

幽々子「…」

 

シュゥゥゥゥゥ…

霊葉は木葉の姿から元の姿に戻った。

 

幽々子「…」

霊葉「わ、私は…お父さんの…娘…です」

 

霊葉は正直に白状した。

 

幽々子「そう。やっぱりそうだったのね」

霊葉「あの…えっと…」

幽々子「やっぱり私の目は間違えてなかったわねぇ」

霊葉「…?」

 

幽々子は何故か笑顔だった。さっきはまっすぐ霊葉の目を見つめていたのに今はその面影がないほどに笑顔だった。

 

幽々子「実は部屋にいる時にあなたを見かけたのよ。廊下を掃除しているあなたをね」

霊葉「!」

幽々子「でもその時に少し違和感があったのよ。あの人にそっくりって思ったわ」

霊葉 (え…じゃあ能力を使ってたのにバレたってこと?)

幽々子「そして今話して分かったわ。あなたはあの人とは別の人物なのねって」

霊葉「え…なんで…分かったんですか…」

幽々子「ふふっ…何ででしょうね。なんとなくそう感じたのよ。でも今あなたが姿を変えて確信したわ。やっぱり私は間違ってなかったのね」

霊葉「えっと…その…すみませんでした!」

幽々子「え?」

霊葉「勝手に家に上がって色々としてしまい…」

幽々子「何か物を盗ったの?」

霊葉「い、いえ…掃除をしました…」

幽々子「なら問題ないわ」

霊葉「?」

幽々子「なにも盗ってないなら何も言わないわ。妖夢も助かってたようだし」

霊葉「は、はぁ…」

幽々子「それにしてもあなたの能力は便利ね」

霊葉「!」

幽々子「私だってただの憶測だったけど、絶対に別の人物だ!って確証はなかったわ。少し違和感があったけど、それでも本人によく似てたわよ」

霊葉「そ、そうですか…」

幽々子「…?」

 

霊葉は少し落ち込んでいた。

 

幽々子「どうしたの?」

霊葉「いえ、今まで私が能力を使ってバレたことなかったんですが、今回はバレてしまって…修行が足りないなと思いました…」

幽々子「あら、私だって確証はなかったわ。ただの予想よ予想」

霊葉「は、はぁ…」

妖夢「ご飯出来ましたよ」

 

妖夢が部屋に入ってきた。

 

幽々子「あ、ちょうど良かったわ。一緒に食べましょう」

妖夢「!」

 

妖夢は霊葉が木葉の姿から元の姿に戻っているのに気づいた。

 

妖夢「霊葉さん!姿が!」

霊葉「あ、大丈夫ですよ。元からバレてたみたいですので」

妖夢「え?バレてた…」

霊葉「はい。バレてました」

幽々子「妖夢」

妖夢「は、はい…」

幽々子「あとで一緒にお話しましょう。この子と3人で」

妖夢「は、はい…」

 

その後3人は一緒にご飯を食べて夕方まで一緒に過ごしたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…白玉楼の外

 

霊葉「それでは妖夢さん幽々子さん。お世話になりました」

妖夢「こちらこそ大変助かりました!」

幽々子「また来てちょうだい。あの子には黙っててあげるから」

霊葉「はい!ありがとうございます!ではまた明日来ますので!」

妖夢「はい!よろしくお願いします!」

 

ヒュゥゥゥゥ!

霊葉は白玉楼から博麗神社に帰ったのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…博麗神社

 

スタッ!

霊葉は博麗神社に着地した。

 

霊葉「…ふぅ。戻れた」

 

スタスタスタ

霊葉は神社の中に入っていった。

 

霊葉「ただいまー!」

 

霊葉は大きな声で言った。

 

霊夢「霊葉!あんた一体どこ行ってたのよ!」

霊葉「どこって…ちょっと遊びに行くって…」

霊夢「ちょっとどころじゃないでしょ!こんな夕方まで外に出て!お昼はどうしたのよ!」

霊葉「あっちで食べてきたの!」

霊夢「はぁ…もう!心配したのよ!」

霊葉「お父さんにちゃんと言ったもん!遊びに行くって!」

霊夢「それでもこんな時間まで外にいたら心配するでしょ!」

霊葉「お父さーん!」

 

霊葉は木葉に助けを呼んだ。

 

木葉「え、何?」

 

木葉はひょこっと顔を出した。

 

霊葉「私お父さんに遊びに行くって言ったよね!」

木葉「え、うん。言ったけど」

霊葉「ほら!お父さんも言ったって言ってるよ!」

霊夢「言ったかどうかが問題じゃないの!心配するって言ってるの!」

木葉「まぁまぁ霊夢。こうして帰ってきたんだからいいじゃん」

霊夢「もう!木葉は甘いのよ!厳しくしないといつ何が起こるか分からないのよ!」

木葉「まぁそうだけど…」

霊葉 (ダメだ…お父さん弱い…お母さんに負けちゃう…)

霊夢「とにかく!あまり心配させないで!分かった?」

霊葉「は、はい…」

 

その日はバレずに済んだ木葉と霊葉だった。




〜物語メモ〜

幽々子は最初、霊葉ではなく木葉と認識していたが、見ているうちに木葉ではない別の人物なのではないかと思っていた。本当にただの予想であって確証はなかった。
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