ー翌日ー
霊葉「じゃあお父さん。今日も行ってくるね」
木葉「うん。行ってらっしゃい」
霊葉「行ってきます」
ヒュゥゥゥゥゥ…
霊葉は魔法陣を展開して白玉楼までワープした。
木葉「…」
木葉は空を見ていた。
霊夢「ねぇ木葉」
木葉「何?」
霊夢「霊葉知らない?」
木葉「霊葉なら遊びに行ったよ」
霊夢「…そう」
スタスタスタ
霊夢はその場をあとにした。
木葉「…潮時かな。霊葉」
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場所…白玉楼
妖夢「あ!霊葉さん!おはようございます!」
霊葉「おはようございます。妖夢さん」
妖夢「? 元気がありませんね。どうされましたか?」
霊葉「…妖夢さん」
妖夢「はい」
霊葉「…私、やっぱりお母さんと喧嘩するの嫌です」
妖夢「!」
霊葉「でも…ここに遊びに来たいです…どうすればいいですか」
妖夢「…」
霊葉「…」
2人の間に沈黙が訪れた。
妖夢「…霊葉さん」
霊葉「はい」
妖夢「…幽々子様とお話しませんか?」
霊葉「?」
妖夢「幽々子様ならきっと助けてくれますよ」
霊葉「…ホントですか?」
妖夢「はい。ですので今日はお話しましょう」
霊葉「…はい」
スタスタスタ
妖夢と霊葉は幽々子の部屋に向かった。
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場所…幽々子の部屋
妖夢「幽々子様」
幽々子「なぁに?妖夢」
妖夢「霊葉さんと少しお話して頂いてもよろしいですか?」
幽々子「…何かあったの?」
妖夢「はい」
幽々子「いいわ。入ってちょうだい」
妖夢「失礼します」
妖夢と霊葉は幽々子の部屋に入り、座布団に座った。
幽々子「それで、お話って?」
霊葉「えっと…その」
幽々子「…?」
霊葉「幽々子さん」
幽々子「なぁに?」
霊葉「その…私 家事のお手伝いをするためにここに来ているんですが、今後は家事ではなく、遊びとしてここに来たいと思っているんです」
幽々子「遊びとして?」
霊葉「はい。遊びに来たいと思っています」
幽々子「? 来たらいいじゃない。何を悩む必要があるの?」
霊葉「!」
幽々子「あなた、さっきから何か悩んでいるようだけど、そんな事で悩んでるの?違うでしょ?もっと別の要件があるんじゃない?」
霊葉「…はい」
幽々子「それを聞かせてちょうだい」
霊葉「…お母さんは私がここに来ることを拒んでいます」
幽々子「…」
霊葉「妖夢さんが神社に来た時も妖夢さんに帰るよう言ってました。私は内緒でここに来ています。お父さんには相談したんですが、やっぱり霊夢に知られると喧嘩になるという事で黙っていたんです」
幽々子「それで?」
霊葉「…もし私がここにいることがバレたら私は間違いなく喧嘩すると思います」
幽々子「ちょっと待ってもらってもいい?」
霊葉「はい」
幽々子「その話とさっきの話は全然違うように聞こえるんだけど」
霊葉「?」
幽々子「さっきは遊びに来たいという話で、今度はここに来ていることを内緒にしている話。違った話になってない?」
霊葉「そ、そうでしょうか」
幽々子「う〜ん…私が思うに ここに遊びに来たいけど博麗の巫女がそれを許さないから喧嘩になりそうって話じゃないかしら」
霊葉「あ、そうです」
幽々子「う〜ん…何も知らせないってのも少し残念ね〜」
霊葉「お父さんには言いました」
幽々子「じゃあ博麗の巫女は?」
霊葉「…」
霊葉は何も言わなかった。
幽々子「伝えてないんじゃ怒られるかもしれないわね」
霊葉「…はい」
幽々子「さて、どうしましょうか」
霊葉「でも…お母さんに言うと絶対許さないから言っても意味ないと思って…」
幽々子「そうね。最初から許さない考えならいくら言っても意味が無いわ」
霊葉「どうすれば…いいでしょうか…」
幽々子「私たちは何かあれば弾幕ごっこだけど、あなたは違うの?」
霊葉「弾幕…ごっこ…」
幽々子「そうよ。あなたもこの幻想郷に住んでいるなら1度はやった事あるんじゃないかしら?」
霊葉「はい。何度かは…」
幽々子「なら話が早いわ。喧嘩になりそうなら弾幕ごっこで勝負したらいいじゃない」
霊葉「え?」
幽々子「弾幕ごっこも元々あの博麗の巫女が決めたことよ。あの子がルールを無視することはないと思うわ」
霊葉「そう…でしょうか…」
幽々子「そうよ」
霊葉「…あの、幽々子さん」
幽々子「?」
霊葉「守って…くれないんでしょうか?」
幽々子「守る?誰を?」
霊葉「その……私…です」
幽々子「う〜ん…守ってあげたいけど 残念ながら他所様の家の事情には口を出せないの。ごめんなさいね」
霊葉「…」
妖夢「幽々子様…」
幽々子「何?妖夢」
妖夢「私からもお願いします」
幽々子「…あのね、さっきも言ったけど、私には決定権がないの。ここに来たいなら博麗の巫女を屈服させなさい。多分それが1番手っ取り早いわよ」
霊葉「…無理ですよ」
幽々子「なぜ?」
霊葉「…だって…お母さんだもん…勝てないよ」
幽々子「あらそう。なら諦めなさい」
霊葉「!」
妖夢「!」
幽々子「あなたがその程度で考えを曲げるならこの先ずっとお母さんの言いなりになるわよ」
霊葉「!!」
幽々子「たまにはワガママ言ってもいいんじゃない?気に入らないことがあったら反抗してみたら?」
霊葉「でも…」
幽々子「…あなた、あの人にそっくりね。ほんと」
霊葉「?」
幽々子「博麗の巫女と一緒にいるあの人もあなたと同じ。ほとんど博麗の巫女の言うことを聞いてるわ。本人はいいかもしれないけど、それだとあの人は一生成長しないわ。それを見越してあなたに聞くわ。あなた、このままでいいの?」
霊葉「…」
霊葉は幽々子の言葉が胸に刺さった。
幽々子「…」
妖夢「…」
霊葉「…嫌です」
妖夢「!」
霊葉「嫌です。そんなの…嫌です」
幽々子「…なら、あなたのすべきことはもう分かったんじゃない?」
霊葉「…はい」
幽々子「…さ、2人でお話でもしてきなさいな」
霊葉「?」
幽々子「外で待ってもらってるわ。行きなさい」
霊葉「?」
スッ…スタスタスタ
霊葉は訳も分からず、部屋の外に出た。
霊葉「!!」
霊夢「…」
部屋の外には霊夢がいた。
霊葉「お…お母さん…」
霊夢「霊葉。あなたここで何してるの」
霊葉「えっと…その…」
霊夢「答えなさい。ここで何してるの」
霊葉「その…」
霊夢「…」
霊葉「…妖夢さんの…家事のお手伝いを…」
霊夢「…やっぱり」
霊葉「…」
霊夢「私、妖夢に言わなかったっけ?ダメだって」
霊葉「でもそれはお父さんの話でしょ。私じゃないもん」
霊夢「あなたも同じよ!霊葉!」
霊葉「!!」
霊葉は霊夢の大声に驚いた。
霊夢「あのね!私はあなたと木葉が大事だから目の届く範囲にいてほしいのよ!心配だから!ここに来るなんて以ての外よ!なんでダメって言ったことをするのよ!」
霊葉「だって…」
霊夢「だってじゃない!何かあったらどうするのよ!私や木葉はここにはいないのよ!どうするつもりよ!」
霊葉「だって!妖夢さんが困ってたから!」
霊夢「だから何!それで自分を犠牲にしてでもここに来たかったわけ!?」
霊葉「そうだよ!でも来たかったからここに来たんじゃないの!妖夢さんを助けたかったから来たの!」
霊夢「!!」
霊葉「お母さんだって知ってるでしょ!お父さんの性格!」
霊夢「…」
霊葉「お父さんは優しい人だよ!私でも分かる!誰にだって優しいし誰にだって頼り頼られる関係にある!私はそんなお父さんが好きなの!だからお父さんと同じことがしたかった!だから妖夢さんを助けたの!」
霊夢「何意味の分からないこと言ってるの!私はダメって言ったわ!なんで守れないのよ!」
霊葉「私がそうしたいって思ったからだよ!」
霊夢「私はあなたの母親よ!心配するじゃない!私の大事な娘が朝から夕方まで姿を見せなかったら何かあったのかなって思うわ!なんで分からないのよ!」
霊葉「私は博麗霊葉であって博麗霊夢じゃないもん!だから分からないよ!」
霊夢「とにかく!もうここに来ることは許さないから!」
霊葉「なんで!嫌だ!」
霊夢「もう!なんでそうワガママなのよ!」
霊葉「だって妖夢さんに色々教わりたいもん!料理とか掃除とか色々!それに約束したもん!料理を教えてくれるって!」
妖夢「!!」
霊葉「だからここに来たいの!」
霊夢「…そう。分かったわ」
霊葉「!」
霊夢は御札を出した。
霊夢「じゃあこうしましょう。弾幕ごっこをして私が勝ったらここには来ないこと。霊葉が勝ったら好きにここに来たらいいわ」
霊葉「!」
霊夢「どうするの霊葉。あなたが決めなさい」
霊葉「…」
霊葉は悩んでいた。ここに来たい気持ちに嘘はない。しかし、弾幕ごっこで霊夢に勝てるわけがない。このままだと負ける。
霊葉「…でも」
霊夢「?」
霊葉「私は負けない。お母さんを倒してここに来る!」
霊夢「…よく言ったわ。構えなさい」
妖夢「霊葉さん…」
霊葉「妖夢さんごめんなさい。もしかしたらここを汚してしまうかもしれません」
妖夢「霊葉さん…」
霊夢「…来なさい」
ヒュッ
霊夢は空を飛んでこの場をあとにした。
霊葉「…幽々子さん」
幽々子「?」
霊葉「私、今ここでお母さんに反抗してみます」
幽々子「…そう。頑張ってらっしゃい」
霊葉「…はい」
ビュン!
霊葉も空を飛んで霊夢のいる所へ向かった。
妖夢「…霊葉さん」
幽々子「…」
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場所…冥界
霊夢「…さ、構えなさい霊葉」
霊葉「…」
バッ!
霊葉は戦闘態勢に入った。
霊夢「手加減なしよ。本気で来なさい」
霊葉「はぁっ!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
霊葉は木葉に姿を変えた。
霊葉「…これで」
霊夢「…さ、行くわよ!」
ビュン!
霊夢は弾幕を展開しながら近づいてきた。
霊葉「みなさん!力を貸してください!幻力 六門九門!」
シュゥゥゥゥゥゥ…ビュン!ビュン!ビュン!
白い光とともに六門九門たちが現れた。
炎天「へっ!行くぜ!」
ゴォォォォォォ!
炎天は大きな炎を作り出した。
炎天「これでもくらいな!」
ゴォォォォォォ!
炎天は大きな炎を霊夢に向かって投げつけた。
霊夢「…」
霊夢はそれを前にしても冷静だった。
炎天「へっ!燃えろ!」
霊夢「スペルカード 霊符 夢想封印!」
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!バゴォォン!
霊夢の夢想封印は炎天の作った大きな炎を破壊した。
炎天「何!?」
霊夢「はぁっ!」
ドゴォン!
霊夢は炎天に蹴りを入れた。
炎天「ぐぁっ…」
霊夢「はぁっ!」
ヒュゥゥゥゥゥ…ドゴォン!
炎天はそのまま地面に叩きつけられた。
霊夢「…」
キル「せいっ!」
ビュン!
キルは隙を見て蹴りを入れたが、霊夢は余裕で躱した。
霊夢「はぁぁぁぁぁ!」
ギュォォォォォォ!ドゴォン!
霊夢は陰陽玉を出してキルに当てた。
キル「がっ!」
霊夢「はぁっ!」
霊夢は間髪入れずに攻撃してくる。
キル「な…しまっ…」
ルグレ「はぁっ!」
ドゴォン!
霊夢の拳とルグレの拳がぶつかり合う。
キル「な…ルグレ…」
ルグレ「貸しひとつだぞ!」
キル「へっ…」
ビュン!ビュン!
キルは光速で霊夢の背後にまわった。
キル「はぁっ!」
ビュン!
キルは蹴りを入れたが霊夢はそれを躱した。
キル「クソッ!」
霊夢「はぁっ!」
ババババババババババババ!
霊夢は周囲に弾幕を展開した。
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
ルグレとキルは弾幕に被弾した。
ルグレ「ぐっ…」
キル「がっ…」
霊夢「はぁっ!」
ドカン!
霊夢は陰陽玉を2人にぶつけた。
ルグレ「ぐっ…」
キル「クソッ…」
ドサッ…ドサッ…
ルグレとキルは力尽きて地面に落ちた。
風神「はぁぁぁぁぁ!」
雷神「はぁぁぁぁぁ!」
ビュォォォォォォ!バリバリバリバリバリ!
風神と雷神は合わせ技を使った。
風神「これで!」
雷神「おしまい!」
ドゴォォォォォォン!
風神雷神の攻撃は螺旋となって霊夢に向かった。
霊夢「…」
霊夢は集中した。
霊夢「…はぁっ!」
ビュン!
霊夢は真っ向から風神雷神の攻撃を受けに行った。
風神「やった!」
雷神「これであの人は」
霊夢「甘いわ!」
霊夢は風神雷神の頭上にいた。
霊夢「夢想封印!」
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
風神「うわぁぁぁぁぁ!」
雷神「うわぁぁぁぁぁ!」
ドサッ!ドサッ!
風神雷神は夢想封印を受けて地面に落ちてしまった。
アクア「はぁっ!」
ザバァン!
アクアは地面から水を出し、霊夢を水で包んだ。
アクア「シヴァ!」
シヴァ「ダイヤモンド・ダスト」
ビュォォォォォォ!カチカチカチ!
シヴァの攻撃でアクアの水が氷になった。
アクア「よしっ。完璧ね」
シヴァ「…」
パキン!…パキ…パキ…バリン!
霊夢は氷を破壊した。
アクア「な…」
霊夢「封魔陣!」
バリバリバリバリ!
アクアとシヴァは攻撃を受けてしまった。
アクア「ああああああああ!」
シヴァ「うっ…ぐっ…」
シヴァとアクアは攻撃を受けて動けないでいた。
霊夢「さようなら」
バババババババババ!
霊夢はアクアとシヴァに弾幕を当てた。
ヒュゥゥゥゥゥ!
2人はそのまま地面に落ちてしまった。
霊夢「…あと3人ね」
刹那「…」
銀神「…」
トガミヒメ「…」
六門九門は炎天、アクア、シヴァ、風神、雷神、キル、ルグレ、銀神、トガミヒメ、刹那、オスカーの11人。この時、炎天、アクア、シヴァ、風神、雷神、キル、ルグレは戦闘不能。加えてオスカーは霊夢に手は出せないため、残り3人となった。
霊夢「さ、かかって来なさい」
銀神「…では、私が行こう」
銀神が前に出た。
霊夢「…」
銀神「…」
両者睨み合う。
霊夢「はぁっ!」
銀神「ぬぅっ!」
ドゴォン!
2人の拳がぶつかる。
銀神「はぁっ!」
ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!
銀神は連続で拳を入れる。
霊夢「この程度じゃ…私は倒せないわよ!」
ドゴォン!
霊夢は隙を見て強い拳を入れた。
銀神「ごほっ…」
霊夢「夢想封印!」
バゴォン!
霊夢は銀神が仰け反ってる間に夢想封印をお見舞した。
銀神「ぐぁっ…」
ガシャン!
銀神はそのまま地面に叩きつけられた。
霊夢「…ふぅ」
刹那「…次は俺が行こう」
霊夢「そ、かかって来なさい」
刹那「お前 殴り合いは得意か?」
霊夢「殴り合い?そんなの見てたら分かるでしょ」
刹那「…そうか。なら殴り合いといこう」
霊夢「ふん。かかって来なさい」
ビュン!
刹那は一瞬でその場から姿を消した。
霊夢「…」
霊夢は辺りを見渡す。
刹那「はぁっ!」
霊夢「!」
ドゴォン!
刹那は霊夢の背後から蹴りを入れた。
霊夢「くっ…」
霊夢は間一髪のところでそれをガードした。
刹那「…やるな。お前」
霊夢「当たり前でしょ。誰がこの世界を守ってると思ってるのよ」
刹那「…面白い」
ビュン!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!
刹那は連続で攻撃を入れた。
霊夢「はぁっ!」
ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!
霊夢も負けじと攻撃する。
刹那「やるな。お前」
霊夢「はぁっ!」
ドゴォン!
霊夢の拳が刹那を捉えた。
刹那「ぐっ…」
霊夢「これでも…くらえ!」
バゴォン!
霊夢は刹那の腹に拳を入れた。
刹那「がっ…」
ドシッ!
刹那は膝をついた。
刹那「ごふっ…」
霊夢「…まだやるの」
刹那「へっ…やるな…お前」
霊夢「…」
刹那「…やりたきゃやりな」
霊夢「…」
ドカッ!
霊夢は刹那にとどめを刺した。
ドサッ…
刹那は力なく倒れた。
トガミヒメ「…最後は私のようですね」
霊夢「さ、最後はあんたよ。かかって来なさい」
トガミヒメ「…いいでしょう。私があなたを倒します」
霊夢「…倒されるの間違いでしょ」
トガミヒメ「はぁっ!」
バリバリバリ!
トガミヒメは特殊な空間を作り出した。
トガミヒメ「浄化水月!」
バリバリバリバリ!
トガミヒメは霊夢に攻撃した。
霊夢「はぁっ!」
キィン!キィン!キィン!キィン!
霊夢は結界を作り出し、攻撃を受け止めた。
トガミヒメ「これなら!」
ババババババババ!
トガミヒメは地面から光の玉を放った。
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
霊夢は攻撃を全て避けた。
トガミヒメ (あれを避けるなんて…)
霊夢「はぁっ!」
トガミヒメ「!!」
ドン!ギュォォォォォォ!バゴォン!
トガミヒメに一気に近づいた霊夢はトガミヒメのお腹に手を当て、陰陽玉を放った。
トガミヒメ「がっ…」
霊夢「夢想封印!」
ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!
霊夢はトガミヒメの頭上から夢想封印を放った。
トガミヒメ「くっ…」
霊夢「…まだ倒れないのね」
トガミヒメ (この人…強い…主かそれ以上…)
霊夢「まだやるの?」
トガミヒメ「!」
霊夢は凄まじい気を放っていた。
トガミヒメ (流石にこれは…)
霊夢「…まだやりたそうね?」
トガミヒメ「!」
トガミヒメが瞬きした瞬間、霊夢はトガミヒメの目の前にいた。
トガミヒメ (な…いつの間に…)
霊夢「はぁっ!」
ドゴォン!
霊夢は至近距離で弾幕を放ち、トガミヒメに攻撃した。
トガミヒメ「ぐっ…」
霊夢「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
霊夢は御札を飛ばした。
トガミヒメ「くっ!」
ガシャン!ガシャン!ガシャン!
トガミヒメは3重に結界を展開した。
トガミヒメ (これで…)
ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!
トガミヒメの結界は霊夢の御札を防御した。
トガミヒメ (この程度なら…)
ピシッ…パキン!
突然トガミヒメの結界にヒビが入った。
トガミヒメ (な…)
パキ…パキ…パキ…
トガミヒメの結界は徐々に傷を増やしていった。
トガミヒメ (ダメね…ここまでですね)
バリン!
トガミヒメの結界は完全に破壊された。
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
トガミヒメは霊夢の弾幕に被弾した。
トガミヒメ (くっ…流石に…強い…ですね)
ドサッ…
トガミヒメも力なく倒れた。
シュゥゥゥゥゥゥ…
六門九門たちは霊夢によって全滅したことでその場から消え去った。
霊夢「…」
霊葉「な…みんな…やられちゃった…」
霊夢「…」
霊葉「!!」
霊夢は霊葉を睨んだ。
霊葉「ま、まだでき…」
ガシッ!
霊夢は霊葉の腕を取り、身動きを取れなくした。
霊葉「な…離して!」
霊夢「…離さない」
霊葉「離して!」
霊夢「…これで勝負ついたでしょ。諦めなさい」
霊葉「まだ…負けてない!」
ジジジ…バリバリバリバリ!
突然霊葉の体が変化した。
霊葉「…」
霊夢「!」
ヒュゥゥゥゥゥ…
霊葉の周りは特殊な気が流動していた。
霊夢 (何…この気配…私…前に感じたことがある…)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…幽々子の部屋
幽々子「!!」
幽々子は異様な気配を感じた。
妖夢「幽々子様?」
幽々子 (…何…この気配。初めて感じるわ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
霊夢「…霊葉。どこでそんなの覚えたのよ」
霊葉「…」
霊葉はある人物に姿を変えていた。
霊夢「霊葉!何か言いなさい!」
霊葉「 "圧" 」
ブゥン!ドシン!
突然霊夢に凄まじい圧力が襲った。
霊夢「な…なによ…これ…」
霊葉「…」
霊夢「この力…半端じゃない…何…この力…」
霊葉「しょう…」
木葉「霊葉!」
ガバッ!
突然現れた木葉が霊葉の目と口を覆った。
木葉「霊葉!ストップ!これ以上はダメだ!霊葉!」
霊葉「…」
ブゥン…ジジジ…ジジ…
霊夢にかかっていた圧力が徐々に弱くなってやがて消えた。
霊夢「はぁ…はぁ…はぁ…」
木葉「霊葉。落ち着いて。大丈夫」
霊葉「…」
ヒュゥゥゥゥゥ…
霊葉は元の姿に戻った。それを見た木葉は霊葉の目と口から手をどけた。
霊葉「お父…さん…」
木葉「ふぅ…よかった…」
霊葉「私…何を…」
木葉「いやぁよかった…アレが発動してたらここら辺が消し飛ぶところだったよ…」
霊葉「?」
木葉「さて、2人にちょっと話があるから来て」
霊葉「え…うん」
3人は幽々子の部屋に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…幽々子の部屋
幽々子「…で、さっきのは何?」
木葉「あれが霊葉の能力」
幽々子「あら、随分強そうな能力ね」
木葉「あぁ。普通に俺よりも強い」
妖夢「え、木葉さんよりも強いんですか?」
木葉「あぁ。その気になったら俺なんか粉微塵だろうな」
妖夢「ひぇぇ…」
霊夢「…」
霊葉「…」
木葉「さて、話を始めようか。霊夢、霊葉はただここに遊びに来たいだけだよ。どうして遊びに来ちゃダメなの?」
霊夢「私の娘だからよ。大事な娘だから心配するのよ。遊ぶのはいいけど目の届かないところまで行くと心配になるのよ」
木葉「そっか。分かった。じゃあ霊葉。霊夢はこう言ってるけどどう?」
霊葉「…それでもここに遊びに来たい。遊びにって言ってもお料理とかを習うだけだもん」
木葉「分かった。霊夢 霊葉はただ料理を習いたいだけらしいよ。だから大丈夫なんじゃないかな」
霊夢「…それでも心配よ」
木葉「ここには幽々子さんと妖夢さんがいるし時々紫もいるらしいよ。こんなに人がいたら安心じゃない?」
霊夢「…」
木葉「俺的には霊葉が大人になるという目で見れば料理は習ってもいいと思うよ」
霊夢「…私が教えるわよ」
木葉「多分霊葉は妖夢がいいって思ってるよ」
霊夢「…」
木葉「それなら妖夢たちに任せた方がいいんじゃないかな」
霊夢「…」
木葉「…もし霊夢が嫌ならまた他に何か考えよう」
霊夢「…嫌よ。正直言って」
木葉「うん」
霊夢「でも…それでも…」
霊葉「お母さん!私!頑張るから!お料理できるようになりたいの!お願い!ここに来ることを許して!」
霊夢「…」
霊葉「お願い!お母さん!」
霊夢「……分かったわよ」
霊葉「!!」
霊夢「今回のことは水に流すわ」
霊葉「やった!ありがとう!お母さん!」
霊夢「ただし、夕方にはちゃんと帰ってくること。これだけは約束して」
霊葉「うん!約束する!」
霊夢「…ならいいわ。帰るわね」
スッ…スタスタスタ
霊夢は立ち上がって幽々子の部屋を出た。
木葉「…じゃあ俺も帰ります。霊葉 言ったからにはちゃんと守ること いい?」
霊葉「うん!」
木葉「それじゃ、先に帰るわ」
スッ…スタスタスタ
木葉も幽々子の部屋を出た。
霊葉「…」
妖夢「霊葉さん…」
霊葉「よかったぁ…」
妖夢「?」
霊葉「妖夢さん。これでお料理ができますよ!」
妖夢「は、はい…そうですね…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…博麗神社(縁側)
霊夢「…」
霊夢は縁側に座っていた。
木葉「…」
スッ…
木葉は霊夢の隣に座った。
霊夢「…ねぇ木葉」
木葉「ん?」
霊夢「…私、束縛が強いのかしら」
木葉「!」
霊夢「…あんなに霊葉から反抗されるなんて思ってなかったわ」
木葉「…」
霊夢「霊葉…今まで生きにくかったのかしら…」
木葉「…さぁ、どうだろうね」
霊夢「私…ただ…心配だっただけなのよ…」
霊夢は少し涙を浮かべた。
霊夢「束縛が強いのは分かってるわ…でも…それは心配だからよ…心配だから離れて欲しくないのよ…」
木葉「…うん。知ってる」
霊夢「木葉…」
木葉「ん?」
霊夢「…ごめんね」
木葉「…」
木葉はその言葉を受け止めた。
木葉「霊夢」
霊夢「…何」
木葉「ありがとう」
霊夢「!!」
木葉「霊夢は迷惑だと思ってるのかもしれないけど、俺は助かってるよ」
霊夢「束縛が…強いのに…?」
木葉「うん」
霊夢「…なんで…」
木葉「それくらい俺の事を見てくれてるんだなって思うととても心が温かくなる。今もそうだよ。だからありがとう。霊夢」
霊夢「…うん」
後日、霊葉は霊夢にお願いして白玉楼にお料理を習いに行くことができるようになった。
〜物語メモ〜
霊葉が最後に変化させた姿
霊葉が霊夢との戦いで最後に変化させた姿は三柱 太陽のサン・ソレイユだった。霊葉はサンの言霊の能力を使って霊夢を攻撃したが、木葉が止めに入ったことで事態は大事にならずに終わった。