場所…紅魔館
???「え、外の世界?」
美鈴「はい」
???「えっと…どういう事でしょうか」
美鈴「この世界はあなたが住んでいた世界とは違って見えると思うんですがどうでしょうか」
???は辺りを見渡した。
???「確かに知らない場所ですが…」
美鈴「この世界はあなたの住む世界とは別の場所にある世界ですよ」
???「えっと…どういう事でしょうか」
美鈴「つまりですね」
咲夜「あら、知らない顔が見えるわね」
美鈴「!?」
美鈴の後ろに咲夜が立っていた。
美鈴「あ…えっと…」
咲夜「仕事に戻りなさい美鈴。あなたの仕事は門番であって接客ではないでしょう?」
美鈴「あ、お客様だったんですね。それは失礼しました」
???「えっと…」
咲夜「こちらへ。お嬢様があなたをお呼びです」
???「お嬢…様…?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…レミリアの部屋
レミリア「…で」
???「…」
レミリア「これがさっき館の前にいた人かしら」
咲夜「はい。そうです」
レミリア「ふーん」
???「あの…」
レミリア「なに?」
???「あぁいえ…何も…」
レミリア「…」
咲夜「お嬢様。私はお仕事に」
レミリア「えぇ。分かったわ」
ガチャ…バタン
咲夜はレミリアの部屋を出た。
レミリア「あなた…人間かしら」
???「え、えっと…はい。そうです」
レミリア「…外から来た人間は木葉から数えて2人?いや、3人目かしら?」
???「木葉…さん?」
レミリア「えぇそうよ。あなたと同じ 別の世界から来た人間よ」
???「あ、そうなんですね…」
レミリア「でも外の世界の人間はみんな木葉みたいなやつだと思ってたけど、あなたのような人間もいるのね」
???「あ、はい…」
レミリア「…」
???「あの…」
レミリア「なに?」
???「あの…ここに…リールとスカーレットは来ていませんか?」
レミリア「スカーレット?私のことかしら」
???「え?」
レミリア「私の名前はレミリア・スカーレット。でもおかしいわね。あなたの顔には見覚えがないわ」
???「あ、えっと…」
レミリア「もしかしてフランの事かしら」
???「え…フ、フラン?」
レミリア「フラン。そこにいるのは分かってるわ。入ってきなさい」
ガチャ…
するとフランがレミリアの部屋に入ってきた。
フラン「バレてた?」
レミリア「当たり前よ」
フラン「さっき咲夜が変な人を連れてるのを見かけたから気になって来たの」
レミリア「そう。紹介するわね。この子は私の妹 フランドール・スカーレットよ」
フラン「よろしく!」
???「え…スカーレット…」
フラン「ねぇねぇ。あなたは人間?見たことないけど」
レミリア「あら、じゃあフランの知り合いでもないのね」
フラン「え、フラン知らないよ?この人間」
レミリア「フラン。この人はスカーレットって名前の人を探してるそうなのよ。何か知らない?」
フラン「スカーレット?あれ?私とお姉様もスカーレットって名前だよ?」
レミリア「私たち以外にスカーレットって名前の人がいるそうなのよ。多分その人のことじゃないかしら」
フラン「ふーん」
???「あの…いないんでしょうか…」
レミリア「そうね。私たちもスカーレットだけど、私たちじゃないならいないわね。この館にいるスカーレットは私とフランの2人だけよ」
???「そう…ですか…」
フラン「ねぇねぇ!あなた名前は?」
アンナ「えっと…アンナといいます…」
フラン「アンナ!いい名前!でもお姉様。この人木葉の親戚か何かじゃないの?」
レミリア「…そうなの?あなた」
アンナ「えっと…すみません…木葉さんという方は存じ上げません…」
レミリア「違うみたいよ。フラン」
フラン「えぇ…木葉も外の世界から来たからてっきり知り合いかと思っちゃった…」
アンナ「あ、えと…すみません…」
フラン「どうするの?お姉様」
レミリア「そうね。ここは霊夢に任せるのがいいわね」
フラン「だよね!」
アンナ「霊夢…さん?」
フラン「うん!神社に住んでるんだよ!木葉もいるの!」
アンナ「木葉さん?」
フラン「うん!木葉って凄いの!人間なのに能力持ってるの!」
アンナ「へ、へぇ…そうなんですね…」
フラン「お姉様!フランも一緒に行きたい!!」
レミリア「う〜ん…」
フラン「面白そうじゃない?」
レミリア「…まぁ、行ってみましょうか」
フラン「やったぁ!じゃあ行こ!すぐ行こ!」
グイッ!
フランはアンナの腕を引っ張った。
アンナ「わ!わわ!」
フラン「善は急げだよ!ほら!」
アンナ「わ、分かりました!」
ガチャ…バタン!
フランとアンナはレミリアの部屋を出た。
レミリア「え、ちょ…私を置いてく気?」
部屋に一人残されるレミリアだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…迷いの竹林
???「迷ってしまいました…」
???は現在、迷いの竹林で彷徨っていた。
???「見渡す限りこの辺りは全てこの筒のようなものしかないようですね。これは植物でしょうか」
???は竹を見たことがなかった。
???「不思議な形ですね。初めて見ました」
ザッザッザッ…
???「!」
誰かの足音が聞こえた。しかもその音は徐々に???に近づいていた。
??? (一体どこから…近いようですね…)
???「ん?迷子か?」
???「!?!?」
突然背後から声がした。???が振り返るとそこには白く長い髪で白い服と赤いズボン?のような服装をした人がいた。
??? (だ…誰でしょうか…不思議な服装…不思議な顔…不思議な感じですね…)
???「なぁよ」
???「!!」
???「あんた、迷子か?」
???「ま、迷子?」
妹紅「私は藤原妹紅。この辺に住んでる者だ」
???「妹紅?」
その人の名前は妹紅と言うらしいです。不思議な名前ですね。
妹紅「もし迷子なら私が出口まで案内してあげる」
???「ホントですか!?」
妹紅「あぁ。ここは迷子が多くてな。大体私が案内してるんだ」
???「あ、そうなんですね」
不思議な人。全然怖く感じませんね。
???「えっと…ここから出口までは遠いですか?」
妹紅「いや、そこまで遠くないよ。すぐだと思う」
???「そうですか。それは良かったです」
妹紅「…」
???「…?」
その人は???をじっくりと見る。
???「えっと…何かついてますか?」
妹紅「いや、何も。でも見かけない服と顔だからな。少し気になったんだ」
???「え、そうなんですか?」
妹紅「あぁ。この辺じゃ見ないな。むしろ初めて見た」
???「へぇ、そうなんですね」
この服装は珍しいのでしょうか。私としては妹紅さんの服装の方が珍しいのですが…。
妹紅「まぁいいや。さ、案内してやるからついてきな」
???「え、あ、はい」
妹紅さんは後ろを振り返って歩き始めた。???もそれに続いて歩く。
妹紅「そういえばあんたさ、名前はなんて言うんだ?」
リール「あ、リールと言います」
妹紅「リール?なんか珍しい名前だな」
リール「え、そうなんですか?」
妹紅「あぁ。チルノみたいだな」
リール「チルノ?」
チルノとは誰のことでしょうか。不思議な名前ですね。
妹紅「チルノは氷の妖精でな、その名の通り氷を操る妖精だ」
リール「へぇ、氷属性魔法が適性なんですね」
妹紅「ん?なんだそれは」
リール「あ、いえ、なんでもないです」
氷属性魔法を知らないとなると、ここは本当に別の世界だということを認識する。
妹紅「あ、そうそう。ここは忘れられたものが集う世界なんだ」
リール「忘れられたもの?」
妹紅「そう。人でも物でもだ。忘れられたものは大体この世界に流れ着く」
リール「え、じゃあ私は誰かに忘れられた…ということでしょうか」
妹紅「いや、例外もある。あのスキマ妖怪が勝手に連れてくることもあるらしいからな」
リール (スキマ?妖怪?どういう事でしょうか。この世界には色々な人がいるのでしょうか)
妹紅「あ、そうだ。あんたの能力はなんだ?」
リール「え?能力…ですか?」
妹紅「そう。この世界に住むやつらは大抵能力を持っているんだ。私を含めてな」
リール「え、そうなんですか?」
妹紅「あぁ。私は "老いる事も死ぬ事も無い程度の能力" なんだ」
リール「老いる事も死ぬ事も無い?」
妹紅「そう」
リール「じゃあ不死身ということですか?」
妹紅「そうなるな」
リール「へぇ…そんな人いるんですね…」
妹紅「なんだ?あんたの世界にはそういう人はいないのか?」
リール「いないと思いますよ。流石の魔女さんも不死身というわけではないでしょうし」
妹紅「そうか。それは残念だ」
スタスタスタ
2人は順調に竹林を進む。
リール (妹紅さんはすごく優しい人ですね。私より少し背が高いので頼りになりそうです)
スタスタスタ
2人は何事もなく竹林を歩くことができた。
妹紅「ん?」
妹紅が何かに気づいて足を止めた。
リール「妹紅さん?どうされたんですか?」
妹紅「…慧音だ」
リール「慧音…さん?」
リールが妹紅の横から少し顔を出すと、目の前には青い服を着た長髪の女性が立っていました。しかも頭に何か被っています。何でしょうあれは。
慧音「あなたがここにいるということはまた誰か迷子になったの?」
妹紅「あぁ。こいつが迷子だったんだ」
慧音「?」
妹紅はリールを指さした。すると青い服の女性が突然近づいてきた。
慧音「…この子?」
妹紅「あぁ。珍しい格好だったからな。幻想入りしたやつだと思ってな」
慧音「あぁ。なるほど」
リール「あの…えっと…」
慧音「初めまして。私は上白沢慧音と言います。この世界で寺子屋の先生をやっています」
リール「上…えっ?」
慧音「上白沢慧音です。よろしくお願いします」
リール「よ、よろしくお願いします」
慧音「随分可愛らしい格好ね。でもこの辺では見たことないわ」
妹紅「だろ?だから幻想入りした外の世界の人間なんじゃないかって思ってな」
慧音「あ、なるほど」
妹紅「とりあえず竹林の出口まで案内しようかと」
慧音「ふむふむ。ならそのついでに博麗神社に連れていくのはどう?」
妹紅「えぇ…あの巫女のところにか?」
慧音「あからさまに嫌そうな顔…」
妹紅「めんどいしなぁ」
慧音「まぁいいじゃない。人助けよ」
妹紅「…分かったよ」
慧音「じゃあ私はこれで。あなたはこの人について行ってね」
リール「は、はい」
スタスタスタ
慧音はその場をあとにした。
リール「あの…あの人は…」
妹紅「上白沢慧音。寺子屋で先生をやっているんだ」
リール「あの人は人間ですか?」
妹紅「半人半獣。半分だけ人間だな」
リール「半分だけですか」
妹紅「あぁ」
リール「へぇ…私 初めて見ました。半分だけ人間で半分は…何でしたっけ」
妹紅「半分は白沢っていう生き物だな」
リール「白沢…この世界は不思議な人がたくさんいそうですね」
妹紅「まぁそうだな。人間、魔法使い、妖怪、吸血鬼、巫女、神、妖精、閻魔とかその他にも沢山の種族がいるな」
リール「へぇ!興味深いですね!」
妹紅「そうか」
リール「他にはいないんですか?」
妹紅「他か…そうだなぁ…兎とか幽霊とかあと猫もいるな烏とかも」
リール「動物も豊富なんですね。って幽霊!?」
妹紅「ん?」
リール「幽霊いるんですか!?」
妹紅「え、普通にいるだろ」
リール「え…その幽霊って動いたりしますか?」
妹紅「あぁ。たまに人里で見かけるな」
リール「え…供養した方がいいんじゃないでしょうか…」
妹紅「ん〜…でもあいつは半分人間で半分幽霊だからなぁ…」
リール「え…また半分…ですか…」
妹紅「あぁ」
リール「この世界の人たちは半分は人間と半分は別の種族なんですか?」
妹紅「いや、人間とのハーフは数少ない。だが特異なやつが多くてな、この世界はそんな奴らでいっぱいだ」
リール「へぇ…怖くないんですか?」
妹紅「うーん…今は博麗の巫女が作ったルールで生きてるからそこまでだな」
リール「博麗の巫女?」
妹紅「あぁ。これから向かう博麗神社に住んでる巫女だ」
リール「巫女?人間ですか?」
妹紅「人間だ」
リール「あ、それは良かったです」
妹紅「なんだ、怖いのか?」
リール「そうですね。知らない人がいっぱいですので少し怖いです」
妹紅「そうか。私の後ろについて来な。博麗神社まで案内してやるから」
リール「ありがとうございます」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…アリスの家
アリス「さ、そこに座って」
???「?」
???はアリスの家を見渡していた。
アリス「…? どうしたの?」
???「初めて見たの。この世界の家はこうなってるのね」
アリス「え、あなたの世界では違うの?」
???「そうね。少し違うわ」
アリス「そうなのね。あ、紅茶は飲めるかしら」
???「えぇ」
アリス「じゃあ用意するわね。そこの椅子に座って待ってて」
???「え、えぇ」
???は椅子に座って待つことにした。
アリス「はい。どうぞ」
アリスが紅茶とクッキーを持ってきた。
???「これは?」
アリス「クッキーよ。美味しいわよ」
???「あ、クッキーは私たちのところと同じなのね」
アリス「あらそうなの?ここのクッキーは美味しいから試してみて」
???「えぇ。頂くわ」
???は紅茶とクッキーを試してみた。
???「あらほんと…すごく美味しい…」
アリス「そう?それは良かったわ」
???「この紅茶も美味しいわ…」
アリス「ふふっ…ありがとう」
???は紅茶とクッキーを楽しんだ。
アリス「そういえばあなたのお名前は?」
スカーレット「スカーレットよ」
アリス「スカーレット?あの吸血鬼と同じ名前ね」
スカーレット「吸血鬼?」
アリス「えぇ。紅魔館という場所に住んでるの」
スカーレット「へぇ、そうなの」
その後2人はお互いに質問し合いながら話を進めた。
アリス「なるほど、やっぱりあなたは外の世界から来たのね」
スカーレット「そうね。初めて見るわ。この景色」
アリス「あなたの世界はこことは違うの?」
スカーレット「そうね。ちょっと違うわね」
アリス「じゃああなたの世界では魔法は普通なの?」
スカーレット「えぇ。私も魔法が使えるの」
アリス「へぇ、どのような魔法?」
スカーレット「雷属性魔法よ」
アリス「雷?」
スカーレット「えぇ」
アリス「人形を操ったりは?」
スカーレット「人形?」
アリス「えぇ。こんな風に」
するとアリスは近くの人形を動かした。
スカーレット「へぇ、こんな魔法もあるのね」
アリス「あなたの世界では見かけないの?」
スカーレット「そうね。私たちの世界ではあまり。あ、でも無属性魔法なら…」
アリス「無属性魔法?」
スカーレット「えぇ。私たちの世界では魔法は9つの属性で分けられているの。その中で無属性魔法っていうのがあって、物体浮遊とかは無属性魔法に分類されるわね」
アリス「へぇ、不思議。魔法としては同じなのに全く違うのね」
スカーレット「えぇ。私もあなたの魔法は初めて見たわ」
アリス「あ、そうそう」
スカーレット「?」
アリス「私の友人にパチュリー・ノーレッジって名前の魔法使いがいるの」
スカーレット「パチュリー・ノーレッジ?」
アリス「えぇ。彼女は属性魔法を得意とするからあなたと話が合うかもしれないわ。会ってみない?」
スカーレット「それは興味深いわね。是非一度会ってみたいわ」
アリス「分かったわ。じゃあ行きましょうか。紅魔館に」
スカーレット「えぇ。行きましょう」
こうしてアリスとスカーレットは紅魔館に向かうのだった。
〜物語メモ〜
リール
迷いの竹林で妹紅と話していた少女。
アンナ
紅魔館でフランに腕を引っ張られていた子。
スカーレット
魔法の森でアリスと話していた少女。