木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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不思議な人たちの幻想入り⑤

アリス「へぇ、あなたたちって違う属性魔法を使うのね」

スカーレット「えぇ。私は雷でリールは光、アンナは水属性なの」

アリス「へぇ、不思議ね」

霊夢「その属性魔法 パチュリーと同じものかしら」

木葉「さぁ?」

レミリア「ところで、私にお茶はないのかしら?木葉」

木葉「え、俺…」

レミリア「お茶を出しなさい。喉が渇いたわ」

木葉「…はぁ、とんだお客だな」

 

スタスタスタ

木葉はお茶を淹れに行った。

 

霊夢「さて、これからどうしようかしら」

アリス「何かあるの?」

霊夢「そりゃあね。この子たちを帰さなきゃ」

リール「え?帰れるんですか?私たち」

霊夢「帰れるわ。あなたたちの世界がどこにあるのかが分かればね」

スカーレット「私たちの世界…」

アンナ「どこって言われても…」

霊夢「だから少し難しいわね。誰かあなたたちの世界から来てくれればまだ分かりそうだけど…」

 

お茶を淹れに行った木葉が戻ってきた。

 

木葉「お茶が入ったぞ〜」

 

コポコポコポ…

木葉は全員分のお茶を淹れた。

 

木葉「みんな飲んでくれ〜」

レミリア「あら、じゃあいただこうかしら」

 

ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…

レミリアは木葉が淹れたお茶を飲んだ。

 

レミリア「…ふぅ、いいお茶ね」

木葉「そりゃ良かった」

リール「私もいただきます」

アンナ「私も」

スカーレット「私も」

 

ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…

3人もお茶を飲んだ。

 

リール「美味しい…」

アンナ「確かに美味しい…これは何ですか?」

木葉「お茶だよ」

アンナ「お茶…」

スカーレット「暖まるわね」

リール「そうですね」

アリス「私もいただくわ」

木葉「はいよ」

 

ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…

アリスもお茶を飲んだ。

 

アリス「…ふぅ、いいわねこれ」

霊夢「あ、ねぇ木葉」

木葉「ん?」

霊夢「この子たちどうしよっか」

木葉「あ、う〜んそうだなぁ…」

霊葉「紫姉さんに頼んでみたら?」

木葉「あ〜紫かぁ〜」

霊葉「どうしたの?何かあるの?」

木葉「いや、何も無いけど…」

霊葉「じゃあ頼んでみよ!」

木葉「えぇ…う〜ん…」

 

紫「あら光。そんなに私を頼るのが嫌なのかしら?」

 

木葉「!?」

 

突然木葉の後ろから声がした。木葉が後ろを振り返ると満面な笑みで木葉を見ている紫がいた。

 

紫「どうなの光?私が嫌なのかしら?」

木葉「え、えぇっと…」

紫「ん?ん?ん?どう?光」

 

紫の顔がどんどん近くなってくる。しかもその度に顔が怖く見える。

 

木葉「嫌じゃ…ないです…」

紫「そうよねぇ?じゃあ私がやってあげるわ。光の頼みだし?」

木葉「…」

 

木葉は顔を下に向けた。

 

霊夢「てか分かるの?紫」

紫「そうねぇ、始めて見る人たちだからできるか分からないわ」

霊夢「まぁそうよね」

紫「えぇ。光は私が連れてきたから戻せたけどこの子たちは違うわ」

霊夢「え?あんたが連れてきたんじゃないの?」

紫「知らないわ。今初めて会ったわよ」

霊夢「そうなのね」

紫「光。何か手がかりはない?」

木葉「…ねぇよ」

 

木葉は顔を下に向けたまま答えた。

 

紫「はぁ…これじゃあ八方塞がりじゃない」

霊夢「せめてあと一人こっちに来てくれたら分かるんだけどね」

紫「そうね。それならなんとか。でもこの子たちは連絡手段が無いでしょ?しかもここ幻想郷よ?」

霊夢「…」

紫「どうやって伝えに来てもらうのよ」

木葉「いやほんと、八方塞がりだな」

紫「でしょ?だから私にはどうにもできないの」

リール「そうですか…」

 

リールは少し暗い表情になった。

 

木葉「あーあ、紫が心無いこと言うからリールさんが落ち込んだー」

 

ゴンッ!!

紫は木葉の頭を殴った。

 

木葉「ごぉぉぉぉぉぉ…」

 

木葉はあまりの痛さに悶絶した。

 

紫「さて、こんなやつはほっといて話を進めましょうか」

霊夢「そうね。その方がいいわ」

 

その時木葉は殴られた部分を手で押えながらゆっくりと立ち上がった。

 

木葉「おい紫…人を殴っといて見捨てるなんざ人として終わってるぞ…」

紫「私 妖怪だからいいのよ」

木葉「ひでぇ…」

紫「さて、冗談はさておき。あなたたちはこの先どこに住むとかは考えてる?」

リール「え、いえ…帰れると聞いたので…」

紫「じゃあ帰る家がないならここを使いなさい」

霊夢「はぁ!?」

紫「ここなら静かでいいわよ」

霊夢「ちょっと紫!!そんなの勝手に決めないで!」

紫「いいじゃない。霊葉ちゃんもいいよね?」

霊葉「私は大丈夫ですよ!」

紫「ほら、霊葉ちゃんはいいって言ってるわよ。あなたはもっと素直になったらいいのに…」

霊夢「うるさいわね」

紫「それじゃあ私は帰って結界の異常を見てくるわね。今日は泊めなさいよ霊夢」

霊夢「はぁ…」

紫「それじゃあね〜」

 

そう言って紫はスキマに入っていった。

 

木葉「はぁ…」

霊夢「全く…面倒なことになったわね」

リール「その…霊夢さん」

霊夢「何?」

リール「その…大丈夫でしょうか。私たちが泊まっても…」

霊夢「大丈夫よ。歓迎するわ」

リール「ありがとうございます!!」

霊夢「さ、とりあえず夕飯の買い出しね。ほら木葉。行ってきて」

木葉「はぁ…やっぱりか…」

霊夢「当たり前でしょ。お客さんに買い物に行かせるつもり?」

木葉「自分が買い物に行くという選択は無いのか…」

霊夢「無いわよ。私はやることがあるからね」

木葉「はぁ…分かったよ。行ってくるからちゃんとやることやっててよ…」

霊夢「当たり前よ」

木葉「じゃあ行ってくるわ」

霊葉「私も行く!!」

木葉「分かった。じゃあ行こっか」

霊葉「うん!」

 

スタスタスタ

木葉と霊葉は人里へ出かけた。

 

霊夢「さて、あなたたちは少し中で待ってなさい。お夕飯はあの二人が帰ってきてからになるから」

リール「はい」

霊夢「アリスはどうする?」

アリス「あ、私は帰るわね」

霊夢「そう?」

アリス「えぇ。私はスカーレットの友達がどんな人か気になってただけだから」

霊夢「そうなのね。分かったわ」

アリス「じゃあ私は帰るわね」

霊夢「えぇ」

 

スタスタスタ

アリスもその場をあとにした。

 

リール「あ、あの…霊夢さん」

霊夢「何?」

リール「えっと…木葉さん…でしたっけ?」

霊夢「木葉?木葉が何?」

リール「えっと…あの方は私たちと同じで外から来た人ですか?」

霊夢「そうよ。木葉は元々この世界の人じゃないわ。外から紫が連れてきたのよ」

リール「紫…さん?」

霊夢「さっきここにいた人よ。変な空間に入っていったやつ」

リール「あーあの人が紫さんなんですね」

霊夢「そうよ」

リール「じゃあ先程の女性は…」

霊夢「アリスの事?それとも霊葉の事?」

リール「えっと…霊葉さんです。あの方も木葉さんと同じで外から来た人ですか?」

霊夢「あ、違うの。霊葉は木葉と私の娘なの」

 

リール「!?」

スカーレット「!?」

アンナ「!?」

 

3人は驚いた。

 

霊夢「?」

リール「え、あ、娘さん…なんですね」

霊夢「えぇ。そうね」

アンナ「え、でもあんまり身長とか変わらないよね…」

スカーレット「確かに…娘ならもっと小さい子かなって思ったわ…」

霊夢「あ、確かに私と木葉の娘だけど本来の娘じゃないの」

リール「本来の娘じゃない?」

霊夢「そうよ。霊葉は未来から来た私と木葉の娘なの。だからほとんど私と変わらない見た目をしてるの」

リール「あ、なるほど…」

アンナ「み、未来…」

スカーレット「不思議なことが起こるのね…この世界は…」

霊夢「そうね。ここは特にそういうことが起こるわ」

リール「な…なるほど…」

 

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場所…人里

 

木葉「えーっと…今日は6人いるから…」

霊葉「お父さん」

木葉「ん?」

霊葉「私 お肉食べたい」

木葉「えぇ…」

霊葉「お肉!!お肉!!」

木葉「はぁ…霊夢に怒られても知らんぞ…」

霊葉「うん!」

木葉「じゃあお肉は帰ってから能力で出すからとりあえず買い物終わらせるぞ」

霊葉「うん!!」

 

木葉と霊葉は買い物を続けた。

 

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場所…博麗神社

 

木葉「霊夢〜買ってきたぞ〜」

 

木葉と霊葉が買い物から帰ってきた。

 

霊夢「あら、帰ってきたみたいね。じゃあ私たちはお夕飯を作るからあなたたちはここで待ってて」

リール「え、あ、私たちも作りますよ!!」

霊夢「いいわよ。あなたたちは休んでなさい。初めて見た世界で疲れてるでしょ」

リール「えっと…じゃあ…お言葉に甘えて」

木葉「霊夢ー!」

霊夢「はーい!今行くわー!」

 

スタスタスタ

霊夢はその場をあとにした。

 

アンナ「ねぇリール」

リール「はい」

アンナ「優しいね。霊夢さん」

リール「…えぇ。優しいですね」

 

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場所…台所

 

霊夢「あれ?買ってきたものが思ってたよりも少ないわね」

木葉「あぁ。霊葉がお肉食べたいって言ってきたからお肉以外を買ってきたんだ」

霊夢「え、じゃあお肉は?」

木葉「今から能力で出すよ」

霊夢「あ、そうなのね。分かったわ」

木葉「じゃ、ちょっと行ってくるわ」

霊夢「あれ?というか霊葉は?」

木葉「あ、今リールさんたちと話してるよ」

霊夢「そう。分かったわ」

木葉「じゃあ行ってくるわ」

霊夢「えぇ」

 

スタスタスタ

木葉は外に出た。

 

霊夢「じゃあ私は準備でもしましょうか」

 

霊夢は料理の準備をし始めた。それから数分して外に出た木葉が戻ってきた。

 

木葉「持ってきたよ」

 

木葉はたくさんのお肉を持ってきた。

 

霊夢「多いわね」

木葉「まぁ保存用と料理用を出したから」

霊夢「そう。なら始めましょ」

木葉「おう」

 

木葉と霊夢は料理をし始めた。

 

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場所…居間

 

霊葉「へぇ!3人は色んな魔法が使えるんだ!」

リール「はい!」

霊葉「私も使ってみたい!」

リール「え?使えるんですか?霊葉さんも魔法が」

霊葉「え、う〜ん…使えないかも…」

リール「でしたらちょっと難しいですね…」

霊葉「う〜ん…」

リール「あ、ではひとつ聞いてもいいですか?」

霊葉「うん!いいよ!」

リール「妹紅さんが『この世界の人は何かしら能力を持ってる』と仰ってたんですが、霊葉さんにも何か能力はあるんですか?」

霊葉「あるよ!姿を変える程度の能力!!」

リール「姿を変える?」

霊葉「うん!」

リール「例えばどんな…」

霊葉「例えば…」

 

ボンッ!!

霊葉はリールに姿を変えた。

 

霊葉「こんな感じです!」

リール「!?」

アンナ「すごい!リールが2人!!」

スカーレット「すごい再現度の高さ…」

霊葉「とまぁこんな感じに…」

 

ボンッ!!

霊葉は姿を戻した。

 

霊葉「姿を変えることができます!」

リール「すごいですね!」

霊葉「いやぁ…照れる…」

 

4人で話しているとご飯ができた。

 

木葉「ご飯できたぞ〜」

 

コトッ…コトッ…コトッ…

木葉と霊夢は料理を置いていった。

 

リール「わっ…綺麗…」

アンナ「美味しそう…」

 

3人は料理に釘付けだった。

 

木葉「それじゃあ食べようか」

霊葉「うん!」

 

木葉「いただきます」

霊夢「いただきます」

霊葉「いただきます!」

リール「いただきます!」

アンナ「いただきます!」

スカーレット「いただきます」

 

6人は一緒に夕食を食べた。

 

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夕食後、木葉は外に出ていた。

 

木葉「…」

 

ヒュォォォォォォ…

木葉は後ろに人の気配を感じた。

 

木葉「…誰」

紫「私よ。光」

木葉「紫か?」

紫「えぇ」

 

木葉の後ろにいたのは紫だった。

 

木葉「で?どうだった?」

紫「藍にも手伝ってもらったけど結界には異常はなかったわ」

木葉「ふ〜ん…」

紫「でもどうしてかしら。誰かが入ってくると結界に異常が出るはずなんだけど…」

木葉「…不思議だね」

紫「えぇ。とても」

 

木葉は空を見た。

 

木葉「…まさかドレインとかじゃないよね」

紫「ドレイン…あなたの世界特有の生き物ね」

木葉「あぁ。人を喰らう魔物。それがドレインだよ」

紫「でもあれは倒したって…」

木葉「うん。倒したよ。親玉もね」

紫「じゃあその可能性は低いんじゃ…」

木葉「う〜ん…もしドレインじゃなかったらあの3人の子たちが住んでいた世界のドレイン的存在がいるのかも…」

紫「それだと厄介だわ。この世界の人には何も影響がないといいけど…」

木葉「うん。何かあったら流石に俺とか十二天星とか下手したら三柱の人たちにも手伝ってもらわないと…」

紫「三柱…」

木葉「…紫が嫌悪してるのは分かるよ。でももしドレインだったら俺たち十二天星とか三柱が殺らないと…」

紫「分かってるわよ…あの約束も忘れてないだろうし」

木葉「約束?」

紫「…『私たちに危害を加えない』って約束よ」

木葉「あぁ、なるほどね」

紫「だから一応大丈夫だとは思うけど万が一のことがあったら…」

木葉「…その時は何かしらの償いはあると思うよ」

紫「…だといいけど」

木葉「…」

紫「…さて、私は帰るわね」

木葉「あぁ。藍さんによろしく言っといてくれ」

紫「…私のことは呼び捨てなのに藍にはさん付けなのね」

木葉「…」

紫「…まぁいいわ。藍よりかは仲が深いってことかしら。そうだと嬉しいわ。じゃあね 光」

 

ヒュッ…

紫はその場をあとにした。

 

木葉「…あぁ、じゃあな」




〜物語メモ〜

は、新しい情報がないので次回ですね。
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