木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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不思議な人たちの幻想入り⑥

ー翌日ー

 

木葉「ん…」

 

朝になって木葉が目を覚ました。

 

木葉「ん〜…」

 

木葉はゆっくりと体を起こした。

 

木葉 (…眠い)

 

スタスタスタ

木葉は淡々と布団を畳んで朝ご飯の準備をするために台所に向かった。

 

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場所…居間

 

木葉「…ん?」

 

木葉が居間の横を通ると誰かがもうすでに居間にいた。

 

木葉「あれ…早いんだね…」

リール「あ、おはようございます。えっと…木葉…さん?」

木葉「うん。すごいね。もう名前覚えてるなんて…」

リール「い、いえ…」

木葉「朝ご飯作るから少し待っててね」

リール「あ!私も作ります!」

木葉「え?」

 

スッ!

リールはパッと立ち上がった。

 

リール「私も作ります!」

木葉「えっと…お客さんにそれは…」

リール「私がやりたいんです!やらせてください!」

木葉「えぇっと…う〜ん…」

 

木葉がチラッとリールの顔を見るとリールが真っ直ぐ木葉を見ていた。

 

木葉「うっ…えっと…じゃあ…頼もうかな」

リール「はい!」

木葉「じゃあこっちに」

リール「はい!」

 

スタスタスタ

木葉とリールは2人で台所に向かった。

 

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場所…台所

 

木葉「今日はお魚とご飯とお味噌汁と…」

リール「?」

 

リールは淡々と支度をする木葉を見ててポカンとなっていた。

 

木葉「ん?どうしたの?」

リール「あ、えっと…私は何をすれば…」

木葉「あ、そっか…う〜ん…」

 

木葉は周りを見渡した。

 

木葉「えっと…リールさんは何ができるの?」

リール「料理なら少しできるくらいですね」

木葉「何か切ったりとかは」

リール「できますよ」

木葉「あ、じゃあ…」

 

木葉は豆腐を取り出した。

 

木葉「このお豆腐を…」

 

トントントン…

木葉は豆腐を小さく切った。

 

木葉「これくらいの大きさに切ってもらえるかな?」

リール「分かりました!」

木葉「手はそこで洗ってエプロンはこれ使ってね」

 

そう言って木葉はエプロンを渡した。

 

リール「はい!」

 

ジャバジャバジャバ

リールは手を洗ってからエプロンをつけた。

 

リール「ど、どうでしょうか…」

 

リールはエプロン姿を木葉に見せた。

 

木葉「うん。似合ってるね」

リール「ありがとうございます!」

木葉「じゃあ切るのお願いね」

リール「はい!」

 

トントントン

リールは豆腐を切り始めた。

 

木葉「あとはこれを…」

 

コトッ…

木葉はお皿にお魚を置いた。

 

木葉「リールさん。少し離れてもらえるかな」

リール「あ、はい」

 

スタスタスタ

リールは少し後ろに下がった。

 

木葉「フゥーッ…」

 

木葉は少しだけ息を吸った。

 

木葉「"熱"」

 

ジュワァァァァァァァ!

木葉が言霊の能力を使うと魚が一瞬で焼けた。

 

リール「!」

木葉「もういいよ」

リール「え、あの…」

木葉「?」

リール「あの…木葉さんは魔法が使えるんですか?」

木葉「え、いや、使えないよ?」

リール「え?でも今さっき…」

木葉「あ、違う違う。これは魔法じゃなくて能力なんだよ」

リール「能力…?」

木葉「そうそう。ちょっと特別な能力なんだ」

リール「どのような能力なんですか?」

木葉「えっと…言霊って知ってるかな?」

リール「言霊…言葉を使ったおまじないと聞きました」

木葉「そうそう。それそれ。それが俺の能力だよ」

リール「へぇ!そうなんですね!」

木葉「俺が言った言葉がそのまま現実になる能力なんだ」

リール「あ、じゃあさっきのは」

木葉「熱を発生させてお魚を焼いたってところだね」

リール「便利ですね」

木葉「あなたの魔法も十分便利なのでは?」

リール「確かに私は物を浮かせたり出来ますが…」

木葉「ちょっとやってみて」

リール「はい!」

 

スッ…

リールは杖を取りだした。

 

リール「…いきます」

 

ヒュッ…

リールは杖を振った。だが何一つ物が浮くことは無かった。

 

リール「あ、あれ…」

木葉「ん?どうしたの?」

リール「あの…魔法が…」

木葉「使えない?」

リール「は、はい…」

木葉「ちょっともう1回やってみて」

リール「分かりました…」

 

ヒュッ…

リールはもう一度杖を振った。だがさっきと同じで物が浮くことは無かった。

 

木葉「う〜ん…確かに…」

リール「な…何故でしょうか…」

木葉「う〜ん…ちょっと調べてみようかな」

リール「お、お願いします…」

木葉「よしっ!じゃあまずはご飯を作ろう!作り終わったらみんなを呼んで一緒にご飯を食べてその後に魔法のことを考えてみよう!」

リール「は、はい!」

 

その後、木葉とリールは一緒に朝ご飯を作った。

 

木葉「よしっ。今からみんなを呼びに行くけどリールさんも来る?」

リール「行きます!」

木葉「よしっ…じゃあ…」

 

ガシャン!

木葉は結界を展開した。

 

リール「これも言霊というものですか?」

木葉「あ、これは言霊とは関係ないよ」

リール「ふむふむ」

木葉「じゃ、行こっか」

リール「はい!」

 

スタスタスタ

木葉とリールはみんなを起こしに行った。

 

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場所…寝室

 

木葉「リールさんはお友達をお願いしますね。俺は霊夢と霊葉の2人を」

リール「はい!」

 

スッ…

木葉とリールは寝室に入っていった。

 

木葉「霊夢〜霊葉〜朝だぞ〜」

リール「アンナ〜スカーレット〜朝ですよ〜」

霊夢「ん〜…」

スカーレット「ん…」

アンナ「あ…さ…」

リール「木葉さんが朝ご飯を作ってくれましたよ。暖かいうちに食べましょう」

木葉「おーい霊葉〜?朝ご飯冷めるぞ〜」

霊葉「ん〜…」

木葉「霊夢〜」

霊夢「ん〜分かってるわよ…」

スカーレット「おはよう…リール…」

リール「おはようございます。スカーレット」

アンナ「おはよう…」

リール「おはようございます」

 

先に起きたのはアンナとスカーレットだった。

 

木葉「おーい2人とも。アンナさんとスカーレットさんが先に起きてるぞ〜」

霊夢「ん…起きるわ…」

 

すると霊夢が起きてきた。

 

霊夢「おはよう…木葉…」

木葉「おはよう。霊葉も起きな〜」

霊葉「ん〜…」

 

霊葉も起きてきた。

 

霊葉「おはよ…」

木葉「はいはいおはよう。朝ご飯できてるから顔洗ってきて」

霊夢「えぇ…」

 

スタスタスタ

霊夢は立ち上がって顔を洗いに行った。

 

木葉「リールさんたちはどう?顔洗いに行く?」

リール「あ、私は大丈夫です」

アンナ「私も…魔法を使えば…」

リール「あ、魔法は使えませんよ。アンナ」

アンナ「…え?」

リール「魔法が使えないので顔洗いに行った方がいいですよ」

アンナ「嘘…」

 

アンナは杖を取りだして魔法を使った。しかし何も変化がなかった。

 

アンナ「あれ…本当だ…なんで…」

リール「それは後にして顔を洗って一緒に朝ご飯を食べましょう」

アンナ「う、うん…」

木葉「なら案内は俺がしよう。霊葉。起きなさい」

霊葉「ん〜…」

木葉「ごめんリールさん。霊葉を起こしておいてくれないかな。俺は2人を案内するから」

リール「はい!」

木葉「じゃあ2人とも。こっちに来て」

アンナ「はい」

スカーレット「はい」

 

スタスタスタ

木葉はアンナとスカーレットを連れてその場をあとにした。

 

リール「あ、あの…えっと…霊葉…さん?朝ですよ〜…」

 

ツンツン

リールは霊葉をつついた。

 

霊葉「ん〜…」

 

ガバッ!

霊葉は突然起き上がってリールに抱きついた。

 

リール「!?」

霊葉「ん〜…いい匂い…」

リール「ちょ…霊葉さん…」

霊葉「あれ…お父さん…胸大きくない?」

 

フニフニ…

霊葉がリールの胸を触っていた。

 

リール「!!」

霊葉「何で…男なのに…」

リール「れ、霊葉さん!!」

霊葉「!!」

 

リールが大声で霊葉を呼んだ。それに驚いた霊葉は目を大きく開けて周囲を確認する。

 

霊葉「あ、あれ…お父さんじゃない…」

リール「木葉さんじゃありません…私ですよ…」

霊葉「あの…えっと…ごめんなさい…」

リール「いえ…アンナとスカーレットは顔を洗いに行ってますので霊葉さんも…」

霊葉「う、うん…ごめんね…」

 

スタスタスタ

霊葉はその場をあとにした。

 

リール「…はぁ…」

 

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場所…居間

 

霊葉「お父さ〜ん」

木葉「やっと起きた?あれ?リールさんは?」

霊葉「あ、いや…えっと…」

木葉「?」

リール「あ、私はここですよ」

 

スタスタスタ

リールが居間に入ってきた。

 

木葉「霊葉を起こしてくれてありがとうリールさん」

リール「い、いえ…どういたしまして」

木葉「?」

 

木葉は2人の様子に違和感があった。

 

木葉「さ、朝ご飯できてるからみんなで食べよ」

リール「はい」

 

リールと霊葉も座ってみんなで一緒にご飯を食べることにした。

 

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場所…境内

 

ご飯を食べた木葉は外に出ていた。

 

木葉「…」

 

木葉が外にいると背後にスキマが開いた。

 

紫「光」

木葉「!?」

 

木葉は驚いて後ろを振り返った。

 

紫「え…そんなに驚くこと?」

木葉「いや、音もなく後ろにいたら驚くだろ…」

紫「まぁいいわ。それでね光」

霊夢「木葉〜」

木葉「?」

 

スタスタスタ

霊夢が木葉のところまで歩いてきた。

 

木葉「何?」

霊夢「今あの子たちが魔法が使えなくて困ってるのよ。何か知らない?」

木葉「いや、今からそれについて調べよっかなって」

霊夢「ふ〜ん」

木葉「なぁ紫。何か知らな…」

 

木葉が周囲を見渡すとすでにそこには紫はいなかった。

 

木葉「…あれ?」

霊夢「どうしたのよ」

木葉「いや、なんでもない」

霊夢「とにかく行ってあげて」

木葉「あぁ」

 

スタスタスタ

木葉は居間に戻った。

 

霊夢「…紫」

紫「あら、バレてた?」

 

紫が霊夢の背後に現れた。

 

霊夢「ずっと聞いてたでしょ」

紫「えぇ」

霊夢「なら分かるでしょ」

紫「そうねぇ、あの子たちは元々別の世界から来た人たちだから私には何もねぇ」

霊夢「…」

紫「こう何も無いとなると帰るのも難しくなるわね」

霊夢「そうね。あの子たちのことだから早く帰してあげたいけど」

紫「…結界には何も異常はないのよ」

霊夢「そうなの?」

紫「えぇ。だから余計不思議。異常の1つや2つあってもおかしくないけど…」

霊夢「…そう。分かったわ」

 

スタスタスタ

霊夢は居間に戻ろうとした。

 

紫「霊夢」

霊夢「?」

紫「…何も無いといいけど、万が一何かあったら…お願いね」

霊夢「…当たり前よ。私と木葉がいるんだから」

 

スタスタスタ

霊夢はそのまま居間に戻った。

 

紫「…ほんとに何も無いといいわね。霊夢」




〜物語メモ〜

今回は新しい情報がないので次回ですね。
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