サン「さて、まずは君たちの事について聞こうかな」
リール「わ、私はリールと言います。スペルビア王国という所に住んでいます」
サン「ふむ…スペルビア王国…」
スカーレット「私はスカーレット。リールと同じでスペルビア王国に住んでます」
アンナ「私の名前はアンナです…あとは2人と同じです」
オード「俺はオード。火属性魔法を使う」
ディア「名前はディアです。こいつと同じく火属性魔法を使います」
ノーラ「…ノーラです。水属性魔法を使います。よろしくお願いします」
サン「よろしくね。ところで君たちは何かしらの能力はあるのかな」
リール「いえ、魔法を使うくらいしか…」
サン「どういった魔法かな」
リール「私は光属性魔法でスカーレットは雷属性魔法でアンナは水属性魔法です」
サン「ふむ、火属性魔法と水属性魔法と雷属性魔法と光属性魔法ですか。となると属性魔法だけという事になりますが合ってますか?」
リール「はい」
サン「…」
メル「サン。この子の魔法には空間を転移するような魔法はないと思いますよ」
サン「う〜ん…そうなんだよ…だから悩んでるんだ」
メル「みなさんはどうしてここに来たか分かりますか?」
オード「あ、俺は布団で寝てて起きたら変な花畑にいた」
ディア「俺は突然意識が飛んでその後はオードと一緒です」
ノーラ「俺もディアと同じです」
メル「共通してるのは無意識下にあるというところですか」
リール「え、私は気づいたらあの場所に…」
アンナ「私も…」
スカーレット「え、あなたたちも?私も気づいたらあの場所に…」
サン「う〜ん…これは…」
メル「さらに難しくなりましたね」
サン「うん。軌跡を辿れるかと思ったけどどうやらそう簡単にはいかなそうだね」
メル「あ、でしたらサン」
サン「?」
メル「私たちでこの広い宇宙を見て回りませんか?」
サン「え?」
メル「もしかしたら同じ銀河か別の銀河にあるかもしれませんよ」
サン「え?冗談?」
メル「本気です」
サン「えぇ…」
木葉「メル様。さすがに難しいのでは…」
メル「大丈夫ですよ第7星座の主。サンはこう見えて便利な力を持ってますから」
木葉「便利な…力…」
メル「はい。そうですよね?サン」
サン「…た…確かにそうだけど…あれ疲れるんだよね…」
メル「サン」
サン「疲れても休ませてくれないし、なんならルナには怠けるなって言われ…」
メル「サン?」
サン「…はい。分かりました。やります」
メル「ふふっ。みなさんこれで帰れますよ」
リール「ほんとですか!?」
メル「はい。もし帰れなかったら…」
サン「!?」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…
メルの雰囲気が変わった。
メル「…責任は彼にありますので」
サン「…はい。全力を尽くします…」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…
メルの雰囲気が元に戻った。
木葉 (相変わらず怖ぇ…)
メル「ではみなさんを呼び寄せますのでしばらくお待ちを…」
スタスタスタ
メルとサンは外に出た。
スカーレット「リール…今の…」
リール「は、はい…今の気配…すごい…初めて感じました…」
スカーレット「もしかしたらあの人たち…」
リール「はい…すごく危険かもしれません…」
木葉「あ、大丈夫だよ。あの人たちは優しいから」
リール「え、そうなんですか?」
木葉「うん。暴走さえしなければこの世界が壊れることなんてないから。安心して」
リール (ど、どこに安心する要素が…)
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場所…博麗神社 境内
サン「と、言うわけなんだ。みんな、力を貸してくれないかな」
ルナ「正気ですか?サン」
サンは三柱を呼び寄せて会議をしていた。
サン「うん。これしか方法は無いんじゃないかな」
ルナ「確かにそうですが…」
ジマ「でもサン。あれを使ったらみんな動けなくなる。元の世界が危険な目に遭う」
サン「大丈夫。この世界や元の世界にはドレインはいない。それに、僕たちの回復する3日間だけ十二天星の人たちに世界の管理を任せていればいいし」
ルナ「サン。あなたにしては勝手な考えですね」
サン「じゃあルナはそれ以外でこの事件を解決することできる?」
ルナ「…」
サン「…だよね。だからお願い。みんな力を貸して」
ラト「…俺はいいよ」
ラトが名乗りを上げた。
オータム「僕も」
ボーガン「俺もいいぜ」
ヒンメル「久々だな。あの力を使うのは」
エア「そ、そうですね」
サン「ほらルナ。みんなもいいって言ってるよ」
ルナ「…」
サン「…ルナ」
ルナ「…分かりました。でしたら十二天星の方々に連絡をその後でなら構いませんよ」
サン「よしっ!準備してくる!」
サンは十二天星たちに連絡した。それから10分後…
サン「…みんないくよ」
木葉やリールたちも外に出ていた。
リール「一体何が始まるんですか?」
木葉「何やら君たちの世界を広〜い宇宙の中から探すらしいよ」
リール「え、そんなことが可能なのですか?」
木葉「可能らしいよ。でも反動が大きいからあの人たちは数日間力を行使できなくなるらしい」
リール「そんな…私たちのために…」
紫「…」
ビュォォォォォォォォォォ!!
突然魔法陣が展開され、三柱たちの周囲に風が発生した。
サン「みんな…力を…」
ジジジ…バリバリバリバリバリ!!
サンがそう言うと他の三柱たちが唱え始めた。
ルナ「
メル「
ヒンメル「
ボーガン「
エア「
ラト「
オータム「
ジマ「
キィィィィィィィィィィィ…
三柱たちの力がひとつに集まった。
サン「
バゴォォォォォォン!!
サンが唱えた瞬間、一筋の光が空へと放たれた。
アンナ「わ、わわっ!」
リール「すごい…」
霊葉「何あれ…」
霊夢「何よ…この力…」
木葉「っ…」
紫「…」
みんなはその光景をずっと見続けていた。
サン「…見つけたよ。第7星座の主」
一筋の光が空へと放たれてから3分のことだった。
木葉「え!?もう!?」
サン「うん。君たちと同じ力を持つ人がいる。名前を言うから知り合いかどうか教えてくれないかな」
リール「は、はい!」
サン「その人の名前は…"魔女さん" 。…ん?これが名前?」
リール「魔女さん!!そうです!私のお師匠様です!!」
サン「あなたのお師匠様…ですか」
サンの顔が険しくなった。
サン (…この人…僕たちと同じことをしてる。しかも1人で…。僕たちが9人がかりでやってることをこの人はたった1人で…。もしかしたらこの人…相当な力を持つ人なんじゃ…)
木葉「あの…どうされましたか」
サン「…いや、なんでもないよ。今からその人と話せないか聞いてみてもいいかな」
木葉「あ、はい。お願いします」
サン「…」
サンは魔女さんと呼ばれる人と話ができないか試してみた。
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場所…スペルビア王国 魔女さんの家
魔女さん (リール…)
ピリッ…
魔女さんの体に異変が生じた。
魔女さん (…今のは一体何なのでしょうか。初めて感じます…)
サン (聞こえますか。魔女さんと言う方)
魔女さん「!!」
魔女さんは突然聞こえた声に驚いていた。
サン (あなたのお弟子さんが私たちの世界に迷い込んでいます。今私たちはあなたを見ています。あなたからの視認は可能かと思いますが、ひとまずお話を聞いていただけませんか。もしできるなら右手を挙げてください)
魔女さん「右手…」
スッ…
魔女さんは右手を挙げた。
サン (…お話が出来ると判断しました。まずあなたは私たちが視認できますか?)
魔女さん (…分からないわ。あなたたちは誰。私のリールはどこ)
サン (私の名前はサン。この世界で三柱をやっています)
魔女さん (三柱…よく分かりませんね)
サン (分からないのも無理はありません。ですが、リールという名前の女の子が何故かこちらの世界に迷い込んでいます。どうにか帰してあげたいのですが、方法が見つかりません。どうかお力添えを)
魔女さん (…あなたたちがリールを攫ったということですか)
サン (いえ、リールさん自身も何故こちらの世界に迷い込んだのかは分かっておりません。それは私たちも同じです。ですが、できる限りのことをして帰してあげたいのです。どうかお力添えを…)
魔女さん (…その話…もし嘘ならどうしますか)
サン (嘘ではありません。現にこうならなければあなたに連絡することもなかったのですから)
魔女さん (…確かにそうですね)
サン (今リールさん達はこちらにいます。あなたはどうしますか?)
魔女さん (…行きます。そちらの世界にそして連れ戻します)
サン (…はい。分かりました。でしたらこちらで道標を表示しておきますので来てください。…お互いの世界が壊れないうちに)
魔女さん (…)
ブチッ…
すると突然その声は途絶えた。
魔女さん「…今のは一体…」
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場所…博麗神社
サン「ぐっ…がはっ…」
ドサッ…
サンはその場に倒れてしまった。
ルナ「うっ…」
ボーガン「がっ!」
ヒンメル「くっ…」
メル「んっ…」
エア「ぅっ…」
ラト「ぐっ…」
オータム「ふぅっ…」
ジマ「っ…」
ドサドサドサッ…
他の三柱たちも次々に倒れていった。
木葉「みなさん!大丈夫ですか!?」
サン「大…丈夫です…第7星座の主…今から3日間…元の世界をお願いします」
木葉「え…」
サン「僕たちがさっきしたのは大幅に力を削ぐものです…私たちは元の世界で言えばほぼ神に近い存在ですが…それでも力の大半を失えばその分体が硬直します…そうなれば元の世界の均衡が崩れかねません…」
木葉「なっ…」
サン「第7星座の主…他の十二天星たちに呼びかけて元の世界を3日間だけ管理してください…お願いします…」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
するとサンたちは光の粒となって姿を消した。
木葉「なっ…三柱の人たちが…」
霊夢「こ…木葉…」
木葉「っ…霊夢」
霊夢「何?」
木葉「…今から3日間…帰れないから…あとは頼むよ」
霊夢「え…それって…」
木葉「ライブラ」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥ
ライブラが木葉の体から出てきた。
ライブラ「はい。何でしょうか」
木葉「今すぐ他の十二天星や星座たちにこの事を伝えて。光輝とサジタリウスには今すぐ元の世界に戻るよう伝えて」
ライブラ「はい。分かりました」
シュッ…
ライブラはすぐに行動に移した。
リール「あの…木葉さん…」
木葉「ごめんね。怖いところを見せて」
リール「え…」
木葉「…今日から3日間ここを離れるから君たちは霊夢の指示に従ってね」
リール「えっと…」
木葉「それじゃあ…霊夢…頼んだよ」
霊夢「え…うん…」
パキンッ!!シュゥゥゥゥゥゥゥ!!
木葉は紫からもらった結晶を使って元の世界に戻った。
霊夢「木葉…」
紫「…」
〜物語メモ〜
秘神寂静(ひしんじゃくじょう)
サンが使うのを渋っていた技。あらゆる空間に自分の意識を飛ばすことが出来る技。飛ばす距離や範囲によって自身が消費する力が変わる。今回は宇宙空間のため、莫大な力が必要で、サン1人の力では到底足りないため、他の三柱の力を借りた。
秘神寂静の発動に使った技。
ルナ…光滴環来(こうてきかんらい)
メル…翔潤無比(しょうじゅんむひ)
ヒンメル…封絶蓬莱(ふうぜつほうらい)
ボーガン…岩巌大汰(がんがんだいだ)
エア…天衣無縫(てんいむほう)
ラト…夏開楼火(かっかいろうか)
オータム…酒呑梅香(しゅてんばいか)
ジマ…無機凛堂(むきりんどう)