木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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ここでちょっとお知らせです。

天星祭の十二天星と十二星座の戦いは、いつものお話より少し長めです。

お知らせは以上です。


天星祭 第1巡 十二天星編
第1巡 1回戦 牡牛座 条乃 和人 VS 乙女座 早乙女 渚


場所…幻想郷 白玉楼

 

幽々子「ねぇ紫」

 

紫「何?」

 

幽々子「これは?」

 

そういって幽々子は大きなテレビを指さした。

 

紫「テレビよ」

 

幽々子「テレビ?」

 

紫「そう。テレビ。今日ね、光の世界では何やらお祭りがあるらしいのよ」

 

幽々子「お祭り?」

 

紫「そう。光の仲間が戦うらしいからそれを見ようかなって思って」

 

幽々子「食べ物は?」

 

紫「あるらしいわよ」

 

幽々子「私も行きたかった…」

 

紫「あんたはダメでしょ」

 

幽々子「何か食べたい…」

 

紫「光にでも頼みなさい」

 

幽々子「頼めないでしょ…もうあっちの世界にいるんでしょ?」

 

紫「あとで頼んであげるから」

 

幽々子「ありがと紫」

 

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場所…天星祭の会場

 

「さぁ!みなさん!これから十二天星と十二星座の素晴らしい戦いが始まります!!そして!栄えある第1回戦は!全ての大地を味方につけることができ、また地震や天変地異も起こせる星座!第二星座 牡牛座 条乃家 現当主 条乃 和人様!!」

 

条乃「…」

 

スタスタスタ

条乃が舞台に上がった。

 

条乃家の人たち「和人様ーー!!」

 

観客「うおおおおおお!!きたああああああ!!」

 

「そして迎え撃つは!甘い恋心を抱く星座!しかし拳を振れば大地を砕く!恋と破壊の化身!第六星座 乙女座 早乙女家 現当主 早乙女 渚様!!」

 

早乙女「…ふぅ」

 

スタスタスタ

早乙女も舞台に上がった。

 

早乙女家の人たち「渚様ーー!!」

早乙女家の人たち「全力で頑張れよーーー!!」

 

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場所…第七星座の観客席

 

光「よっ、霊夢」

 

霊夢「あれ木葉。こっちに来てもいいの?」

 

光「あぁ。まだ出番じゃないからな」

 

霊夢「そうなの」

 

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「さぁ!2人とも舞台に上がりましたねー!さて、ここでルール説明だ!この戦いは場外というルールは存在しません!!故に場外に足がついても問題ありません!!相手が降参するか、相手を戦闘不能にすれば勝ちとなります!十二門の鍵や堕落の使用は許可されています!奥義を使っても構いません!!とにかく相手に勝つことだけを考えてください!!」

 

観客「第六星座ーー!!」

観客「第二星座ーー!!」

 

「では!現時刻を以て、試合開始!!」

 

こうして天星祭が始まった。

 

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条乃「先手必勝だぜ!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

条乃はハンマーを作り出した。

 

ビュン!!

すると条乃はすぐさま早乙女に殴りかかった。

 

条乃「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

早乙女「!」

 

ドォン!!

条乃は自慢のハンマーを早乙女に叩きつけた。

 

「おおっと!!先に動いたのは条乃様だああああ!!」

 

条乃「まだまだぁ!」

 

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!

条乃はハンマーを何度も早乙女に叩きつけた。

 

「凄まじい連撃が早乙女様を襲う!どうする早乙女様!」

 

条乃「どうだ早乙女!俺の攻撃は重いだろ!なぁ!」

 

ドゴォン!!バゴォォォォォォン!!

条乃は渾身の一振で舞台の足場を一部破壊した。

 

早乙女「…痛ったぁ」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

早乙女は条乃の攻撃を全て素手で受けていた。そのせいか、早乙女の手から少し煙が出ていた。

 

「おおおおっ!!早乙女様!条乃様の攻撃を受け止めたああああ!!!」

 

条乃「女だからって手加減しねぇぜ!なぁ!早乙女!!」

 

早乙女「当たり前でしょ。女だからって手を抜かれるのは私にとっては屈辱以外の何者でもないの」

 

ドゴォン!

早乙女は拳を握って条乃のハンマーを殴った。

 

条乃「ぐぉっ!」

 

グラッ…

条乃は殴られた衝撃でバランスを崩した。

 

ピシッ!

それと同時に条乃のハンマーにヒビが入った。

 

条乃 (なっ…マズイ!武器にヒビが…)

 

早乙女「はぁっ!」

 

ドゴォン!!

早乙女はすかさず条乃の腹に拳を入れた。

 

条乃「うげっ…」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…バゴォォォォォン!

条乃はそのまま壁まで吹っ飛ばされた。

 

早乙女「…ふぅ」

 

「おおっと条乃様が吹っ飛ばされたああああ!!」

 

パラパラパラパラ…

条乃はゆっくりと立ち上がった。

 

条乃「流石は早乙女…いい拳してやがる…」

 

ギュッ!

早乙女は拳を握った。

 

早乙女「まぁね!これが私の武器だから!」

 

条乃「へっ…じゃあ俺も行くぜ!」

 

ビュン!

条乃はハンマーを構えて早乙女に接近した。

 

早乙女 (来る!)

 

条乃「ほっ!」

 

コツン!

条乃はハンマーを使って少しだけ地面を小突いた。

 

早乙女「…?」

 

ゴゴゴゴ…グラグラグラグラグラ!!

すると突然舞台が揺れ始めた。

 

早乙女「わわっ!」

 

条乃「っしゃあ!!」

 

ドゴォン!!

条乃はバランスを崩した早乙女に容赦なく攻撃を叩き込んだ。

 

早乙女「うぐっ…」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…バゴォォォォォン!

早乙女は攻撃をガードしたが、あまりの姿勢の悪さに吹っ飛ばされてしまった。

 

条乃「なーっはっはっはっはっ!!どうだ早乙女!」

 

「なんと条乃様!!地面を揺らして体勢が崩れたところをすかさず攻撃!!早乙女様はまともに攻撃を受けてしまったああああ!!」

 

パラパラパラパラ…

吹っ飛ばされた早乙女は条乃を睨みながら立ち上がった。

 

早乙女「こんのぉ…」

 

条乃「にっひひひ!ほら来いよ早乙女!俺を倒してみろよ!」

 

早乙女「言ったなぁ…じゃあ遠慮なく!」

 

ビュン!!

早乙女は凄まじい速さで条乃に近づいた。

 

条乃「っしゃ!」

 

ドゴォン!

条乃のハンマーと早乙女の拳がぶつかり合った。

 

早乙女「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

早乙女は連撃を入れていく。

 

「おおおっ!!早乙女様の連撃だああああ!!凄まじい速さ!!我々では目で追えません!!」

 

早乙女「はっ!!」

 

ビュン!

早乙女はその場でジャンプした。

 

条乃「?」

 

早乙女「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドゴォォォォォン!!

早乙女は条乃のハンマーにかかと落としをした。

 

ピシッ!!

条乃のハンマーに更にヒビが入った。

 

条乃「ぐっ…」

 

条乃はなんとか耐えている様子だった。

 

条乃「こんにゃろぉぉぉ!!」

 

ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!

条乃はハンマーを振り回して早乙女を振りほどいた。

 

早乙女「わ!っとと…」

 

早乙女はバランスを崩したが、すぐに体勢を整えた。

 

条乃「どりゃああああああ!!」

 

条乃は早乙女にハンマーを振りかざした。

 

早乙女 (ここで!)

 

ガシッ!!

早乙女は条乃のハンマーを受け止めた。

 

「おぉっ!!早乙女様が条乃様のハンマーを掴んだぞ!!一体何をする気だああああ!!」

 

条乃「!?」

 

早乙女「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ビュン!!

早乙女はそのままハンマーと条乃を投げ飛ばした。

 

「なんと!そのまま投げたああああ!!」

 

条乃「うおっ!!」

 

ヒュッ…スタッ!

条乃は空中で体勢を整えて着地した。

 

条乃「へっ…やるなぁ早乙女」

 

早乙女「私の能力は剛力…この程度…朝飯前よ!!」

 

ビュン!!

早乙女は条乃に近づいた。

 

条乃 (来た!)

 

ビリビリビリ…

条乃のハンマーに電気が走った。

 

条乃「これで…どうだ!!」

 

ドゴォン!

条乃はハンマーを地面に叩きつけた。

 

早乙女「…?」

 

グラグラグラグラグラ!!

すると地面が揺れ始めた。

 

早乙女「わわっ…まただ!」

 

条乃「俺の能力は振動を操る…この程度…朝飯前だ」

 

ビュン!!

条乃は早乙女に近づいた。

 

条乃「どりゃああああああああ!!」

 

ドゴォン!

条乃はバランスを崩している早乙女に攻撃した。

 

早乙女「うげっ…」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…ズサァァァァァ!

早乙女は吹っ飛ばされたが、なんとか持ちこたえた。

 

「早乙女様!条乃様の攻撃を受けたがなんとか持ちこたえたああああ!!」

 

早乙女「ゲホッ…ゲホッ…」

 

条乃「今のは効いただろ?早乙女」

 

早乙女「っ…」

 

条乃「さ、どんどんかかって来な!!」

 

早乙女「くっ…だったら…」

 

早乙女はゆっくり立ち上がった。

 

条乃「お?来るか?」

 

早乙女「覚悟してね…」

 

スッ…

早乙女は特異な構えを取った。左足を一歩前に出し、両手の掌でバツを作った。

 

「おっと!?早乙女様が不思議な構えを取ったぞおおおおお!!」

 

条乃「お?初めて見る構えだな」

 

早乙女「いくよ…」

 

ヒュォォォォォォォ…

早乙女の周囲に風が発生した。

 

早乙女「紅き月の雫(ペンテランティア)!!」

 

ギュォォォォォォォ!バゴォォォォォン!

早乙女が何か唱えると、瞬時に赤い雷を纏った気弾が生成され、条乃に向かって放たれた。

 

「おおおおおっ!!突然早乙女様の掌から赤色の気弾が放たれたぞ!!条乃様どうする!?」

 

条乃「なっ!!」

 

バゴォォォォォン!

条乃は突然の事で対応が遅れて被弾した。

 

「なんとおおおおお!!条乃様!何も出来ずに被弾したああああ!!」

 

早乙女「…」

 

ジジ…ジジジ…

早乙女の腕にはまだ赤い雷が残っていた。

 

早乙女「…ふぅ」

 

早乙女は構えを解いた。

 

早乙女「…」

 

早乙女はじっと条乃の方を見る。

 

条乃「…けっ…痛てぇじゃねぇか…早乙女…」

 

早乙女「!」

 

パラパラパラパラ…

被弾した条乃はゆっくりと立ち上がった。

 

条乃「この俺が…こんな大ダメージを負うとはな…」

 

「条乃様!!傷を負っていますが立ち上がる!!男の意地か!?」

 

早乙女「…やるね。私の技…結構強いと思ってたけど」

 

条乃「いや、おめぇの技は強い…ただ、俺を倒せるほどじゃなかったってだけだ」

 

早乙女「…そっか」

 

条乃「じゃあ次はこっちの番だぜ!!」

 

ピシッ…バリン!!

条乃のハンマーがとうとう壊れてしまった。

 

早乙女「!」

 

条乃の傘下「和人様!!」

 

「おおっと!!条乃様のハンマーが壊れたあああ!!」

 

条乃「けっ…とうとう壊れたか…だがな、この技は別に武器がなくてもできる」

 

グググッ…

条乃は拳を握った。

 

条乃「これが俺の必殺技!!」

 

条乃は拳を掲げた。

 

「おっと!条乃様が何やら拳を掲げたぞ!!」

 

条乃「超振動(ブラ・ディエ)!」

 

ドン!

そのまま拳を地面に叩きつけた。

 

早乙女「…えっ?」

 

その瞬間、周囲が静まり返った。

 

早乙女「えっ?何それ…それが…技?」

 

条乃「…」

 

早乙女「それ…隙だらけってことでいい?」

 

条乃「…」

 

条乃は何も言わなかった。

 

早乙女「じゃ、じゃあ…いくよ!」

 

グラッ…

すると早乙女が急にバランスを崩した。

 

早乙女「あれっ…視界が…」

 

ドサッ…

早乙女は無抵抗のまま地面に倒れた。

 

観客「えっ…何が起きた?」

観客「急に倒れたぞ」

観客「でも牡牛座は何もしてない…」

 

「ななななななんと!早乙女様が急に倒れたぞぉぉぉ!?一体何が起こったんだあああ!?」

 

条乃「…」

 

早乙女の傘下「渚様!早く立ってください!渚様!」

 

早乙女「みんな…何言ってるの…あれ…」

 

早乙女の耳がどんどん聞こえなくなってきた。

 

早乙女「あれっ…耳が…」

 

早乙女の傘下「渚様ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

条乃「へっ…どうだ早乙女…はぁっ…はぁっ…」

 

条乃は早乙女の目の前に立っていた。

 

条乃「この技はな、相手の耳に振動を与える技だ。受ければたちまち視界が揺らぐ。耳には平衡を司る器官があってな、近くには聴覚を司る部分もある。だから今も耳が聞こえにくくなってるんじゃないか?早乙女」

 

早乙女「ぁっ…ぁっ…」

 

条乃「へっ…じゃあこれで終わらせてもらうぜ…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

条乃はハンマーを生成した。

 

条乃の傘下「やっちゃってください和人様ぁぁぁぁ!!」

早乙女の傘下「立ってください渚様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ジジジ…バリバリバリバリ!!

条乃は力を解放した。

 

「おおっと!?条乃様!!最後の攻撃かぁぁぁぁ!?」

 

条乃「お前は俺と同じ十二天星だからな。手は抜かず、最高火力で倒してやるぜ」

 

ググッ…

条乃はハンマーを強く握って構えを取った。

 

早乙女の傘下「渚様ああああああ!!」

 

条乃「じゃあな、早乙女」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

ハンマーが光り出した。

 

条乃の傘下「やっちゃええええええ!!和人様ああああああ!!」

 

条乃「奥義 砕禍 天地を砕く地獄の鉄槌(プロメア・モードレット)!!」

 

ビュン!!

条乃はジャンプして勢いよくハンマーを振り下ろした。

 

条乃「はあああああああああああっ!!」

 

「勝負はここで終わってしまうのかああああ!!!」

 

早乙女「…(あい)(ごう)(きょう)(らん)…」

 

バゴォォォォォォォォォォォン!!!

条乃のハンマーは早乙女に直撃した。

 

早乙女の傘下「渚様ああああああああああああ!!!」

条乃の傘下「よっしゃあああああああああああ!!!」

 

「なんと直撃ぃぃぃぃ!!早乙女様がまともに攻撃を受けてしまったあああああ!!」

 

パラパラ…パラパラ…

周囲には小石などが飛び散っていた。

 

条乃「…」

 

ググッ…

条乃はハンマーを持ち上げた。

 

パラパラパラパラ…

ハンマーに着いていた小石が落ちていった。

 

ガンッ!

条乃はハンマーを地面に立てた。

 

条乃「…」

 

しばらくするとだんだんと煙が消えて辺りが見えるようになってきた。

 

条乃「…やるな。耳が聞こえにくかったのに」

 

早乙女「…」

 

煙が晴れると、早乙女の姿が見えるようになった。早乙女は条乃を睨みながらそこに立っていた。

 

「おおおおおおおっ!!早乙女様が何事も無かったかのように立っている!!」

 

条乃「どうやって俺の技に耐えた?あれは俺の奥義だぞ」

 

早乙女「…十二門の鍵」

 

条乃「!?」

 

早乙女「私の覚醒能力は破壊と不動。あらゆる形を成したものを破壊し、あらゆる攻撃を最小限に抑える。あなたなら知っているでしょう?」

 

条乃「けっ…鍵を使ったのか。どうりで手応えがなかったわけだ」

 

早乙女「…」

 

条乃「じゃあ…俺も使うか。十二門の鍵」

 

スッ…

条乃は胸元に隠していた鍵を取り出した。

 

条乃「十二門の鍵 大殿勾陳(たいでんこうちん) 解錠!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

条乃が唱えた瞬間、条乃は白い光に包まれた。

 

「おっと!!条乃様が十二門の鍵を使ったああああ!」

 

早乙女「…」

 

条乃「はあああああああああっ!!」

 

バゴォォォォォン!

条乃は力を得た瞬間、自ら爆発した。

 

早乙女「…派手な登場ね」

 

条乃「へっ…まぁな」

 

爆発した中から条乃が出てきた。

 

条乃の傘下「出たあああ!和人様の鍵だああああ!!」

 

条乃の傘下たちが盛り上がり始めた。

 

早乙女「条乃さんの傘下たち…結構声が大きいね」

 

条乃「まぁな、俺が声大きいし」

 

早乙女「ふふっ…では、やりますか」

 

ググッ…

早乙女は拳を握った。

 

条乃「おうよ」

 

ブン!ブン!ブン!ガシッ!

条乃もハンマーを構えた。

 

条乃「いくぜ!!」

 

ビュン!!

条乃はハンマーを構えながら早乙女に近づいた。

 

条乃「おらああああ!!」

 

ガンッ!

条乃のハンマーは確かに早乙女の頭を捉えた。しかし早乙女は微動だにしていなかった。

 

「おおおっ!!条乃様のハンマーが早乙女様の頭に直撃だあああああ!!!」

 

条乃「オラオラオラオラ!!」

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

条乃は続けて攻撃をする。しかし早乙女には何も変化がなかった。

 

「条乃様が凄まじい連撃を放つ!!しかし早乙女様には何も変化が見られないぞおおおおお!!」

 

条乃「けっ…不動の能力か!!」

 

早乙女「…正解」

 

ググッ…

早乙女は更に拳に力を込めた。

 

条乃「しゃああああああ!!」

 

ガンッ!ドゴォォォォォン!!

条乃は渾身の一撃を与えたが、やはり早乙女には変化がなかった。

 

早乙女「捉えた」

 

トン…

早乙女は条乃の胸を拳で小突いた。

 

条乃「っ?」

 

バゴォン!

すると少しして突然条乃の胸に窪みができた。

 

条乃「うげぇあっ!!」

 

ビュン!!バゴォォォォォン!

条乃は凄まじい速度で壁まで吹っ飛ばされた。

 

早乙女「…」

 

「ななななななんと!!条乃様が軽く吹っ飛ばされたああああ!なんという力!!これが第六星座 乙女座の剛力の能力なのかぁぁぁぁぁぁ!!」

 

条乃の傘下「和人様あああああああ!!」

早乙女の傘下「よっしゃあああ!決まったああああ!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…パラパラ…

条乃はぐったりしていた。

 

条乃の傘下「和人様!!立ってください!!あんなやつに負けちゃダメです!!和人様!!」

 

条乃「ゲホッ…ゲホッ…」

 

ジリッ…

条乃はゆっくり立ち上がった。

 

早乙女「…」

 

条乃「ゲホッ…ゲホッ…冗談じゃないぜ…この馬鹿力がよ…」

 

ヨロヨロ…ヨロヨロ…

条乃はふらつきながらも早乙女に近づいた。

 

条乃「けっ…剛力か…」

 

早乙女「…」

 

条乃「さっきよりも数段強くなってる…鍵の影響か…」

 

早乙女「…」

 

ザッザッザッ…

早乙女が条乃に向かって歩き始めた。

 

「おっと!早乙女様が歩いて条乃様に近づく!!余裕の表れかああああ!?」

 

条乃「そっちから来てくれんのか…お優しいこったな…」

 

早乙女「…」

 

条乃「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

ザッ…

早乙女は条乃の目の前で止まった。

 

条乃「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

早乙女「…」

 

グッ…

早乙女は拳を握った。

 

条乃「また…その攻撃か…」

 

トン…

早乙女はまた条乃の胸を拳で小突いた。

 

条乃「はぁっ…はぁっ…」

 

ボコォッ!!

するとさっきと同じように少し遅れて条乃の胸が窪んだ。

 

条乃「おごっ!!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…ドゴォォォォォン!!

条乃はまた壁まで吹っ飛ばされた。

 

「またまた条乃様が吹っ飛ばされたあああああ!!!」

 

早乙女「…」

 

パラパラ…パラパラ…

条乃はぐったりしていた。

 

「なんと!条乃様がぐったりしている!!大丈夫なのでしょうか!!」

 

早乙女の傘下「渚様ああああ!!早くやっちゃってくださああああい!!」

条乃の傘下「和人様あああああああああああ!!!」

 

条乃「はぁっ…はぁっ…ゲホッ…ゲホッ…」

 

早乙女「…」

 

ググッ…

早乙女は拳を握った。

 

早乙女「次が最後の一撃…今度は耐えられないよ」

 

条乃「くっ…鍵を使ってんのにこれか…」

 

早乙女「覚醒能力…使わないの?条乃さんの覚醒能力は地殻変動と天変地異でしょ?」

 

条乃「へっ…使っても無駄だろ…お前に攻撃が通じねぇんだからな」

 

早乙女「…よく分かってる」

 

グググググッ…

早乙女は更に拳に力を込めて殴る姿勢に入った。

 

「おおっと!!ここで決着かああああああ!?」

 

条乃「…最後の手段だ」

 

早乙女「!」

 

ビュン!!

早乙女はその言葉を聞いて即座に拳を振った。

 

条乃「堕落 大郷双淵(だいごうそうえん)

 

キィン!!バゴォォォォォン!

早乙女は拳を振ったが、逆に弾かれて後退させられた。

 

早乙女「なっ!」

 

「おおっと!!早乙女様の攻撃が弾かれたぞぉぉぉぉ!!一体何が起きたんだぁぁぁぁぁ!!」

 

早乙女「堕落…」

 

ラゴン「がーっははははは!俺の出番かぁぁぁぁぁぁ!」

 

条乃は堕落を発動して破壊の申し子 ラゴンとなった。

 

「なんとなんとなんとぉぉぉぉぉ!!!条乃様が堕落を使用したぁぁぁぁぁ!!!」

 

条乃の傘下「和人様!?」

 

ラゴン「全て全て全て!!全て俺が破壊してやる!!破壊とは素晴らしい!!こんな爽快なことは他にねぇ!!破壊こそ全て!!全てだぁぁぁ!!がーっははは!!」

 

早乙女「…なるほど。じゃあこっちも…」

 

スッ…

早乙女は両手を握った。

 

早乙女「堕落 妖楼華佗(ようろうかだ)

 

ビュォォォォォォォ!!!

早乙女の周囲に風が発生した。

 

「おおっと!?早乙女様の様子が変だぞ!!まさか早乙女様も使うのか!?」

 

早乙女の傘下「渚様!?」

 

ラゴン「チッ…この気配…」

 

ビュォォォォォォォ!!

やがて早乙女は黒い霧のようなものに包まれた。

 

「早乙女様が黒い霧のようなものに包まれたぞ!!一体どうなる!?どうなるんだぁぁぁぁぁ!!」

 

ビュォォォォォォォ!ビュン!!

すると黒い霧のようなものは一瞬にして消え去った。

 

「おっと!急に霧が晴れたぞ!?」

 

ミネルヴァ「…」

 

「おおおおおおっ!!早乙女様も堕落を使ったぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ラゴン「…ミネルヴァか」

 

ミネルヴァ「…あら、ラゴンじゃない」

 

「なんとなんと!!ここで破壊の申し子 ラゴンと妖艶なる恋心 ミネルヴァが同時に登場だあああああ!!!」

 

ラゴン「悪いが、お前相手でも俺は容赦しねぇ」

 

ミネルヴァ「誰に口聞いてるのかしらラゴン。あなたが私に負けるのよ。今日この日に」

 

ラゴン「だったら勝負しようぜミネルヴァ」

 

ミネルヴァ「望むところよラゴン」

 

ビュン!!

2人は即座に瞬間移動した。

 

ラゴン「はぁっ!!」

ミネルヴァ「はぁっ!」

 

ドゴォォォォォン!!

2人の拳がぶつかり合う。その際、周囲に衝撃波が生まれた。

 

観客「うわああああああ!!」

 

「なんと!拳を合わせただけでこの威力!凄まじい!」

 

ラゴン「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ミネルヴァ「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

2人は互いに連撃を入れていく。

 

「す、凄まじい攻撃!!これは目が離せません!!」

 

ラゴン「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ミネルヴァ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!

2人はダメージを負っているが、攻撃の手は止めなかった。

 

光「これは…凄まじいな…」

 

霊夢「木葉…この人たち…」

 

光「あー…これは俺も本気でやらないと…」

 

ラゴン「はぁっ!!」

ミネルヴァ「はぁっ!!」

 

ドゴォン!バゴォォォォォン!

ようやく2人の拳が止まった。

 

ラゴン「けっ…やるじゃねぇかミネルヴァ」

 

ミネルヴァ「当たり前でしょ。肉弾戦は私の得意分野なのよ」

 

ラゴン「なるほど…だからか…」

 

ミネルヴァ「…」

 

ラゴン「俺の攻撃…全部…お前より…」

 

スッ…

ラゴンの手がミネルヴァの拳から落ちた。

 

ミネルヴァ「…」

 

ラゴン「…いいぜ、殺れよ。今回はお前の勝ちだ」

 

ミネルヴァ「…」

 

早乙女の傘下「渚様あああああ!!やっちゃってくださあああああい!!」

条乃の傘下「和人様あああああああああああ!!!」

 

ミネルヴァ「…じゃあ、最後の一撃…あげる」

 

ジジジ…バリバリバリバリバリバリ!!!

ミネルヴァは力を込めた。

 

「おおっと!!今度こそ決着かあああああああ!?!?」

 

ミネルヴァ「ラストワード 天覚神拳(ゴッド・ブレッド)

 

ギュォォォォォォォ!!

ミネルヴァの攻撃力が上限に達した。

 

ミネルヴァ「…じゃあさようなら」

 

ラゴン「…また…やろうや」

 

ミネルヴァ「えぇ。またやりましょう」

 

ビュン!!バゴォォォォォン!!!!

ミネルヴァは容赦なく拳を振った。その瞬間、ラゴンの背後に衝撃波が発生した。

 

ラゴン「ぐっ…ゴフッ…」

 

ドサッ…

ラゴンは力なくその場に倒れた。

 

「なんとなんとおおおおお!!!!条乃様戦闘不能!!!この戦い!!早乙女様の勝利ぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

早乙女の傘下「っしゃあああああああ!!!!渚様あああああああああ!!!!」

 

霊夢「す、すごい戦いだったわね…」

 

光「あ、あぁ…1回戦でこんな戦いするのかよ…」

 

霊葉「ねぇお父さん」

 

光「ん?」

 

霊葉「お父さんの仲間の人…すごく強いね…」

 

光「…あぁ、正直めっちゃ強い…でも三柱はもっと…」

 

霊夢「…」

 

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場所…白玉楼

 

幽々子「あららもう決着なのかしら?」

 

紫「なるほど、これを見ればあの人たちの力が見れるのは本当のようね」

 

幽々子「すごかったわね。紫」

 

紫「えぇ。正直想像以上よ」

 

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ヒュゥゥゥゥゥゥ…

ミネルヴァとラゴンの力が解けた。

 

早乙女「…ふぅ。勝てた…」

 

条乃「…」

 

「これにて第2巡 1回戦に進出したのは第六星座 乙女座の早乙女 渚様あああああああああ!!!」

 

観客「おおおおおおおおおおおお!!!!」

 

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第1巡 1回戦

第二星座 牡牛座 条乃 和人

VS

第六星座 乙女座 早乙女 渚

 

勝者:第六星座 乙女座 早乙女 渚




〜物語メモ〜

紅き月の雫(ペンテランティア)
早乙女が使った技。片方の足を前に出し、両手の掌でバツを作る。そこで技の名前を唱えると、瞬時に赤い雷を纏った気弾が生成され、相手に向かって放たれる。
第六星座 乙女座は肉弾戦を主としており、この技は早乙女の持つ技の中で唯一飛び道具となっている。

超振動(ブラ・ディエ)
条乃が使った技。相手の平衡感覚を狂わせる技。おまけに耳も聞こえにくくする優れもの。

奥義 砕禍 天地を砕く地獄の鉄槌(プロメア・モードレット)
条乃の奥義。ハンマーに自分の力を付与して勢いよく振りかざす技。シンプルだがダメージが高い。おまけにダメージを負っているほど更に攻撃力が増加する仕様になっている。
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