その後、霊夢は部屋に戻りベッドに横になった。
霊夢「木葉…ねぇ、木葉…帰ってきてよ…」
ガチャ…
突然扉が開いた。
レミリア「あら霊夢。こんな所にいたの」
霊夢「レミリア…」
レミリア「その様子じゃまだ受け入れていないみたいね」
霊夢「当たり前じゃない。私が一緒にいたいのはあいつなんかじゃない。木葉なの」
レミリア「そう」
霊夢「じゃあレミリアはあいつのこと受け入れてるわけ」
レミリア「いいえ、受け入れてないわよ」
霊夢「じゃあ、なんで」
レミリア「まだ可能性を感じているから」
霊夢「どうゆう事」
レミリア「私はね霊夢。あなたと同じで木葉といたいと思っているのよ。でも今のあいつは木葉じゃない。じゃあ何で私があいつを追い出さないのかって言うとね、まだ木葉が戻ってくる可能性があるからよ」
霊夢「…」
レミリア「可能性はゼロじゃない。少なくてもあるなら私はそっちに賭けるわ」
霊夢「そう」
レミリア「とにかく、もう少しで夕食だけどどうするの?」
霊夢「…いらない」
レミリア「そう。でもあなた最近まともに食べてないって聞いたけど大丈夫なの?」
霊夢「大丈夫よ。それに今は何も食べたくない」
レミリア「そう。分かったわ」
ガチャ…
レミリアは部屋を出た。
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光は夕食を食べていた。でも少し違和感があった。一席だけ空いている。なんだか妙だった。来ている人を見てみる。やはり赤い服のやつは来ていなかった。
光「レミリアだっけか?」
レミリア「何?」
光「赤い服を着た子はいないのか?」
レミリア「今部屋にいるわ。お腹空いてないらしいのよ」
光「そうか…」
夕食を終えた俺は赤い服を着た子がいる部屋に行った。
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場所…霊夢が寝ている部屋
コンコン
ノックをしたが、返事がなかった。光は入ってみることにした。
光「失礼する」
霊夢は起きて外を見ていた。
霊夢「何あんた。何しに来たの」
霊夢は光を睨んだ。
光「お前が博麗霊夢か。お礼を言いに来た。レミリアってやつから聞いたんだ。三日間俺のことを看病してくれたんだってな」
霊夢「礼なんかいらない。私はあんたを看病した訳じゃない。私が看病したのは木葉。あんたなんかじゃない」
光「そうか」
霊夢「早く出てって。あんたの顔見たくない」
光「…そうか。分かった。失礼する」
光は振り返ってドアへ歩こうとしたら不意に足がもつれた。
光「おっと」
ドサッ…
光は倒れた。
光「痛ってぇ…何だったんだ今のは…一瞬視界が歪んだ気がした」
シュゥゥゥゥゥゥ…
すると光の身体から光の粒が出てきた。
光「な、この光はライブラの…」
徐々にその光の粒は光の身体から抜け、次第にそれは収まった。
光「…スゥー、ハァー」
光は少し小さく呼吸した。
木葉「ん…ん?あれ?ここは?」
霊夢は聞いたことのある声を耳にした。その瞬間、霊夢はその人を見た。
木葉「ここは紅魔館かな…あれ?確かあの時魔理沙に飛ばされて…あれ?どうなったんだっけ?」
霊夢が聞いたことのある声を目の前の人が発している。その声は優しく、さっき聞いた声とは全く違っていた。あの楽しそうな、嬉しそうな笑顔を思い出すような…そんな声だった。
霊夢「…木…葉…?」
木葉は後ろから声がしたから一瞬驚いたけど、その声が誰なのかすぐに分かった。そして木葉は振り返った。
木葉「霊…夢?」
霊夢「え、こ、木…葉…。ほんとに…木葉なの?」
木葉「え?うん。博麗木葉。霊夢がそう付けてくれたんでしょ?」
霊夢「え、でも…あんたは光じゃ…」
木葉「光?誰のことそれ。もしかして俺の事?」
霊夢「ほんとに…木葉なのね…。ねぇ、木葉…」
木葉「ん?」
霊夢「私との約束…覚えてる?」
木葉「うん。覚えてるよ」
霊夢「!!」
木葉「霊夢から離れない、霊夢の事を忘れない…でしょ?」
霊夢「木葉!」
霊夢は思わず木葉に抱きついた。レミリアや魔理沙が言った通り、木葉が戻ってきた。とても嬉しかった。そして、とても寂しかった。
木葉「霊夢?どうしたの?どこか怪我したの?」
霊夢「うぅ…だって…だって…」
霊夢は泣いた。約束を覚えててくれたこと、木葉が帰ってきてくれたことに。
木葉「霊夢?もしかして泣いてる?」
霊夢「うん…泣いてる…」
木葉「そっか…心配かけてごめんね。でももう大丈夫。身体も動くし、こうやって霊夢を抱き締めることもできるからね」
霊夢「ほんと…良かった…戻ってきてくれて…良かった…」
木葉「ごめんね。心配かけて」
霊夢「ほんとよ!心配したんだから!もう帰ってきてくれないかと思った…」
木葉「大丈夫。ちゃんと帰ってくるから」
ガチャ…
後方からドアが開く音がした。
魔理沙「霊夢。今日夕飯食べてないけど本当に…」
魔理沙は霊夢が光に抱きついてるのを見て驚いた。
魔理沙「え、ちょ、霊夢?何してるんだぜ?」
霊夢「うぅ…」
魔理沙「え、ちょ、泣いてるのか!?どうしたんだぜ!?」
木葉「魔理沙こそ、どうしたんだ?」
魔理沙「え、いやだって霊夢がお前に抱きついて…」
木葉「ん?まぁ、そうやね」
魔理沙「ってあれ?お前今なんて言った?私の事なんて呼んだ?」
木葉「魔理沙こそ、どうしたって」
魔理沙「え…」
魔理沙は目の前のやつが発した声に聞き覚えがあった。 その声は優しく、あの笑顔を振りまくあいつの声にそっくりだった。
魔理沙「なぁ、お前。お前は誰なんだぜ?」
木葉「なんだ?お前も分からないのか?あの時一緒にいたのに。木葉だよ。博麗木葉」
その名前を聞いた私は思わず後ろから勢いよく抱きついた。
魔理沙「木葉!」
ドンッ!
魔理沙は背中から木葉に抱きついた。
木葉「うげぇ!」
ドンッ!と鈍い音が聞こえたと同時に背中に激痛が走った。
木葉「痛ってぇなどうしたんだよ魔理沙も」
魔理沙「なんでもないぜ!」
木葉「…全く、世話のかかる人たちやな」
魔理沙「お前にだけは言われたくないぜ」
木葉「はいはい」
光と霊夢と魔理沙はしばらく同じ体勢でいた。
木葉「あ、そうだ魔理沙」
魔理沙「なんだ?」
木葉「さっき霊夢が夕飯食べてないって言ってたけどそれはほんと?」
魔理沙「おう。ほんとだぜ」
木葉「霊夢?お腹空いてないの?」
ぐぅ〜
霊夢のお腹が鳴った。
木葉「お腹、空いてるみたいやね」
魔理沙「そうだな」
霊夢「だって、仕方ないじゃない。木葉が起きないからご飯が喉を通らなかったのよ」
木葉「そっか、ありがとう霊夢」
魔理沙「おい木葉!お前を看病したのは霊夢だけじゃないぞ!?私も看病したんだぞ!?」
木葉「二人とも俺の看病してくれたのか?」
魔理沙「おうよ!私と霊夢が交代してお前を見てたんだぜ?」
木葉「そっか…霊夢、魔理沙。看病してくれてありがとう」
魔理沙「おう!どういたしましてなんだぜ!」
ガバッ!
霊夢は恥ずかしさのあまり起き上がった。
霊夢「べ、別に私は何も…」
木葉「…霊夢」
霊夢「?」
木葉「おいで」
霊夢は少し恥ずかしがりながらちょこちょこと寄ってきた。木葉はそれを優しく抱き締めた。
霊夢「んーーーー!」
魔理沙「あ!霊夢だけずるいぞ!」
霊夢「私じゃないわ木葉がやってるのよ」
魔理沙「木葉!私にもやってくれなんだぜ!」
木葉「はいはい魔理沙もおいで」
魔理沙は霊夢とは違ってすぐに来た。
魔理沙「んーーーーー!」
霊夢「あ、ちょ!魔理沙!」
魔理沙「私じゃないぜ木葉がやってるんだぜ」
霊夢「ぐぬぬ…」
木葉「全く二人は仲良しやなぁ。同じ事するし同じ反応するし」
魔理沙「そうだぜー!私と霊夢は仲良しなんだぜー!」
霊夢「ちょっと魔理沙!くっつき過ぎよ!離れなさいー!」
魔理沙「嫌だぜー!霊夢は私が来るまでやってたんだからおあいこだろ?」
霊夢「それとこれとは別よ!」
木葉「霊夢、魔理沙、痛い」
木葉は引っ張られて痛かったけど、嬉しくもあった。しばらく続いてやっと収まった。
木葉「全く…引っ張んなって、痛かったぞ」
霊夢「ごめん」
魔理沙「ごめんなんだぜ」
木葉「ふぅ〜、とりあえず霊夢。ご飯食べに行くよ」
霊夢「え?」
木葉「全然食べてないんでしょ。少しでも食べないと」
霊夢「わ、分かったわよ」
木葉「ほら魔理沙も」
魔理沙「はいはーい」
木葉は先に部屋を出た。
霊夢「ねぇ、魔理沙」
魔理沙「なんだ?」
霊夢「木葉。私との約束覚えててくれてた…」
魔理沙「そっか…そりゃ良かったな」
木葉「おーい二人とも!早く来いよー!」
魔理沙「今行くぜー!」
その後霊夢は夕食を食べ、少し元気になった。
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場所…紅魔館 ベランダ
木葉は今、ベランダにいる。夜風に当たりたくて部屋を出ていた。
霊夢「木葉?ここで何してるのよ」
木葉「何って、夜風にあたりに来てるんだよ。涼しいから」
霊夢「そう」
木葉「なぁ霊夢」
霊夢「なに?」
木葉「ここで約束…したもんな」
霊夢「!!」
木葉「大丈夫。約束は忘れないから」
霊夢「うん。ちゃんと覚えててくれて良かった」
木葉「まぁな」
霊夢「ね、ねぇ、木葉…」
木葉「ん?何?」
木葉は霊夢の方を見て聞き返した。その瞬間唇に柔らかい感触があった。
木葉「は、え、え?…え、今のって…」
頭が真っ白になった。
霊夢「木葉…これも約束…返事…ちゃんと返してよね…待ってるから」
俺はあまりの事に頭が追いつかなかった。
木葉「あ…あの…えと…え…え…あ」
バタン
木葉はあまりの事に頭が追いつかずその場に倒れてしまった。
霊夢「えちょ、木葉!」
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その頃物陰から見る三つの影。
早苗「キスしましたよ!霊夢さん木葉さんにキスしましたよ!」
うどんげ「しかも口よ!口!初めてのキスが口だなんて!」
妖夢「しかも見てくださいよ!霊夢さんあれ多分赤くなってますよ!しかも木葉さんガチガチに固まってるじゃないですか!初々しい!後をつけてきて正解でしたね!」
早苗「これは、霊夢さんをいじるネタができました!」
うどんげ「いや、早苗はちょっと前に霊夢さんにゴキッとやられたんですからもう止めた方が…」
早苗「何を言ってるんですか!こうゆう時こそいじりたくなるんです!」
うどんげ「ま、まぁ死なないようにね?」
妖夢「安心してください!死んだら私が冥界に連れていきますから!」
うどんげ「それなんの解決にもなってないんじゃ…」