木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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第1巡 5回戦 乙女座 ヴァルゴ VS 水瓶座 アクエリアス

「続きまして第1巡 5回戦!!」

 

観客たち「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「全ての生物を愛情と信頼で包み込む星座!しかし、裏切るとその愛の拳であらゆるものを粉砕する力を持つ星座!第五星座 乙女座 ヴァルゴ様ーー!!!」

 

早乙女家の人たち「ヴァルゴ様ーーー!!!」

 

「そして対するは十二星座で唯一生死を操る力を持ち、仲間の回復もできる癒し系星座!死に戻りという死を超越した星座!第十一星座 水瓶座 アクエリアス様ーー!!!」

 

本庄家の人たち「アクエリアス様ーー!!!」

 

「それでは!試合開始です!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ヴァルゴ「…ふぅ」

 

ヴァルゴは集中していた。

 

アクエリアス「ヴァルゴ」

 

ヴァルゴ「…?」

 

アクエリアス「…お互いに頑張りましょうか」

 

アクエリアスはまっすぐヴァルゴの目を見た。

 

ヴァルゴ「…えぇ。正々堂々と…卑怯な手は一切使いませんよ」

 

ヴァルゴもアクエリアスに本気の眼差しを返す。

 

アクエリアス「…じゃあ、やるわよ!」

 

ビュン!!

アクエリアスはヴァルゴとの距離を一気に詰めた。

 

ヴァルゴ「来い!アクエリアス!」

 

アクエリアス「はっ!!」

 

ザバァン!

アクエリアスは水で槍を生成した。

 

アクエリアス「やぁぁぁっ!」

 

カンッ!

ヴァルゴはアクエリアスの攻撃を避けた。

 

ヴァルゴ「せいっ!」

 

ドゴォン!

ヴァルゴはすかさずアクエリアスを攻撃した。しかしアクエリアスは槍を使って上手く防御した。

 

アクエリアス「くっ!」

 

ヴァルゴは十二星座の中でもトップクラスの攻撃力を誇る。そのためいくら防御をしても崩されることがある。

 

ヴァルゴ「はぁっ!」

 

ドゴォン!

ヴァルゴはアクエリアスの防御の隙をついて攻撃した。

 

アクエリアス「あがっ!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ!ドゴォン!

アクエリアスはヴァルゴの攻撃で壁まで吹き飛ばされた。

 

ヴァルゴ「まだまだ!」

 

タッタッタッタッタッ!

ヴァルゴはアクエリアスに接近した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

パラパラ…パラパラ…

壁に激突したアクエリアスは何とか立ち上がった。

 

アクエリアス「ケホッ…ケホッ…相変わらずねヴァルゴ。あなたの攻撃は全部重い…」

 

ヴァルゴ「やぁぁぁぁっ!」

 

アクエリアス「!?」

 

アクエリアスはヴァルゴの声が聞こえた方を見た。そこには拳を握って攻撃を仕掛けてくるヴァルゴの姿があった。

 

アクエリアス (間に合わないっ!)

 

グッ!!

アクエリアスは咄嗟に防御姿勢をとった。

 

ヴァルゴ「はぁっ!!」

 

ドォン!!

アクエリアスは間一髪で防御に成功した。

 

アクエリアス「うぐっ!!」

 

ヴァルゴ「んぬぅ!!」

 

ドォン!バキッ!!

ヴァルゴがアクエリアスの槍を攻撃するとアクエリアスの槍が真っ二つにへし折れてしまった。

 

アクエリアス「なっ!?」

 

ヴァルゴ「はぁっ!」

 

ドォン!!

ヴァルゴは横から蹴りを入れた。

 

アクエリアス「かはっ!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…ズサァァァァァァ!!

アクエリアスは大きく吹き飛ばされた。

 

アクエリアス「くっ…」

 

アクエリアスは左脇腹を痛めた。

 

ヴァルゴ「はっ!」

 

ヴァルゴが飛びかかってきた。

 

アクエリアス「くっ…このままやられないわよ!」

 

ザバァン!ドプン!ブクブクブクブク!!

アクエリアスは水の球体を作り出してその中にヴァルゴを閉じ込めた。

 

ヴァルゴ「がっ…」

 

ゴポゴポゴポゴポ!!

ヴァルゴは必死にもがいて脱出しようとした。

 

アクエリアス「くっ!うぅぅぅ!」

 

アクエリアスはありったけの力を使って必死にヴァルゴを封じ込めた。

 

ヴァルゴ「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ブクブクブクブクブク!!

ヴァルゴの声が泡とともに周囲に響いた。

 

ヴァルゴ「ぐぅあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ピシッ!

すると液体なのにアクエリアスの水の球体にヒビが入った。

 

アクエリアス「!?」

 

ザバァン!

それを見たアクエリアスは一瞬怯んだが更に力を加えて押さえ込もうとした。

 

ヴァルゴ「がばっ!!」

 

ブクブクブクブクブク!!

ヴァルゴはアクエリアスの水に押し潰された。

 

アクエリアス「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥ!

アクエリアスは更に力を加えた。

 

ヴァルゴ「っ!!」

 

グッ…ギリギリギリ…

ヴァルゴは強く拳を握った。

 

ヴァルゴ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ビュン!

ヴァルゴは握った拳を前に突き出した。

 

アクエリアス「っ…」

 

ピシッ!

するとさっきと同じようにヒビが入った。

 

アクエリアス「またっ…」

 

ヴァルゴ「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

ヴァルゴは水の中で何度も拳を突き出した。

 

ピシッ!パキパキ…ピシッ!

水の球体に入ったヒビがさらに大きくなった。

 

アクエリアス (これ以上は…)

 

ピシッ!パチュン!ザバァン!

すると完全に水の球体が破裂してしまった。

 

アクエリアス「くっ!」

 

ドサッ!

ヴァルゴは水の球体から出てきたが満身創痍だった。

 

ヴァルゴ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

ヴァルゴは息を切らしていた。

 

アクエリアス「まさか突破するなんて…」

 

ヴァルゴ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

ギロッ…

ヴァルゴはアクエリアスを睨みつけた。

 

アクエリアス「っ…」

 

アクエリアスはヴァルゴの目に威圧された。

 

ヴァルゴ「はぁっ…はぁっ…くっ…」

 

ヴァルゴはゆっくりと立ち上がった。

 

アクエリアス (…来るか)

 

ヴァルゴ「んぅ!!」

 

ビュン!!

ヴァルゴはアクエリアスに突進した。

 

アクエリアス「!?」

 

ドシン!!

アクエリアスはヴァルゴの突進を真正面から受けてしまった。

 

ドォン!!

そしてアクエリアスはそのまま壁に激突した。

 

アクエリアス「くっ…このっ!」

 

アクエリアスは何とかヴァルゴを振りほどこうとした。だがヴァルゴはアクエリアスの体を掴んで離さなかった。

 

アクエリアス「このっ!離せ!」

 

ドカッ!ドカッ!

アクエリアスはヴァルゴに攻撃した。しかし攻撃力が低く、ヴァルゴはビクともしなかった。

 

アクエリアス「このっ!このっ!このっ!!」

 

ドカッ!ドカッ!ドカッ!ドカッ!

アクエリアスは何度も攻撃したが一向に変わらなかった。

 

アクエリアス「さっさと離れなさい!!」

 

ヴァルゴ「っ!」

 

ドゴォン!

ヴァルゴは咄嗟にアクエリアスの脇腹を殴った。

 

アクエリアス「うぐっ!!」

 

ドサッ!ズサァァァァァァ!

アクエリアスは少し吹き飛ばされた。

 

ヴァルゴ「…」

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

ヴァルゴはゆっくりとアクエリアスに近づく。

 

アクエリアス「くっ…はぁっ!」

 

パァァァァァァァ…

アクエリアスは自分の体力を回復した。アクエリアスは水と治癒を操る能力を持つため、傷ついても癒すことができる。

 

アクエリアス「はっ!」

 

ヒュッ!スタッ!

アクエリアスは起き上がって距離を取った。

 

ヴァルゴ「…」

 

ヴァルゴは飛び退いたアクエリアスを見た。

 

アクエリアス (これで体力は元通り…これを何度も続ければ私は生き残れる…そして疲れきったヴァルゴに攻撃を仕掛けてか…)

 

ドゴォン!

アクエリアスが考え事をしているとヴァルゴの攻撃がアクエリアスのお腹に当たっていた。

 

アクエリアス「ぐぁっ!!」

 

ヴァルゴ「はぁっ!」

 

ドゴッ!!

ヴァルゴは続けて蹴りを入れた。

 

アクエリアス「ぐっ…」

 

ヴァルゴ「だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ!!

ヴァルゴはアクエリアスに何度も攻撃した。アクエリアスは防御もできず、ヴァルゴの攻撃をそのまま受けた。

 

ヴァルゴ「はぁっ!」

 

ドゴォン!

ヴァルゴは最後の一撃を与えた。

 

アクエリアス「がっ…かはっ…うぐっ…」

 

アクエリアスは膝を着いて痛みに悶絶していた。

 

アクエリアス「くっ…ヴァルゴ…」

 

ヴァルゴ「さ、回復しなよ。アクエリアス」

 

アクエリアス「!」

 

ヴァルゴ「待っててあげる」

 

アクエリアス「なっ…何言って…」

 

ヴァルゴ「…」

 

ヴァルゴはまっすぐアクエリアスを見た。

 

ヴァルゴ「それがあんたの能力でしょ。治癒の能力。自分を、皆を回復させる能力。さっきも使ってたでしょ。ほら、使いなよ。待っててあげるから」

 

アクエリアス「っ…どういうつもり…」

 

ヴァルゴ「どうもないよ。私は自分の能力をフルに使ってあなたに挑んでる。正々堂々と卑怯な手は一切使わないって言った。でもあなたはどう?水の能力は使ってるけど回復はさっきの1回しか見てない。あなた、本気で戦ってるの?」

 

アクエリアス「っ…」

 

ヴァルゴ「回復しなさいアクエリアス。あなたを本気で潰してあげる」

 

アクエリアス「…ふざけないで」

 

ヴァルゴ「…」

 

アクエリアス「ふざけないで!!」

 

ブワッ!!

アクエリアスは水色のオーラに包まれた。

 

アクエリアス「敵に指図されて使う能力じゃない…これは生死に関わる私の特権…敵であるあなたが使う使わないの判断をする能力じゃない!!」

 

ヴァルゴ「…」

 

グググッ…

ヴァルゴは拳を握った。

 

ヴァルゴ「…そう」

 

ジリッ…

ヴァルゴは攻撃姿勢を取った。

 

ヴァルゴ「じゃあ…そのまま負けなさい」

 

アクエリアス「!!」

 

ヴァルゴ「自分の能力すら満足に使えないのならこのまま舞台を降りなさいアクエリアス」

 

ドゴォン!

ヴァルゴはアクエリアスに本気の一撃を与えた。

 

アクエリアス「うげぇっ!!」

 

ズサァァァァァァ!ドゴォン!

アクエリアスはヴァルゴの攻撃に耐えられず壁に叩きつけられた。

 

ヴァルゴ「っ…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

ヴァルゴの拳から煙が出ていた。

 

アクエリアス「ゲホッ…ゲホッ…ゲホッ…」

 

パラパラパラパラ…

アクエリアスは何とか顔を起こしてヴァルゴを見た。

 

アクエリアス (体はボロボロ…動くのも腕か手だけ…足はもう…)

 

アクエリアスは今までのヴァルゴの攻撃で足が動かなくなっていた。元々防御力が低いアクエリアスが攻撃力の高いヴァルゴの攻撃を何度も受けていたのだから必然だった。さっき回復した分も全て持っていかれ、動くのは腕や手だけとなった。

 

アクエリアス「…ははっ。これじゃあ姫乃に顔向けできないじゃない…」

 

アクエリアスは本庄家の観客席にいる本庄 姫乃を見た。

 

本庄「っ…」

 

本庄は心配そうにアクエリアスを見ていた。今にも泣きそうなその顔でアクエリアスを見ていた。

 

アクエリアス「…姫乃…」

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

ヴァルゴはアクエリアスの目の前に立った。

 

アクエリアス「…」

 

ヴァルゴ「…どうしたの。立ちなさいよ。正々堂々と戦うんでしょ」

 

アクエリアス「正々堂々…か…」

 

スッ…

アクエリアスはヴァルゴに右手を向けた。

 

ヴァルゴ「…」

 

アクエリアス「私…これでも卑怯な手は使ってないわよ」

 

ヴァルゴ「知ってるわよ。そんなこ」

 

ドォン!!

ヴァルゴが話している時、アクエリアスは水の力でヴァルゴを押し出した。

 

ヴァルゴ「なっ!!」

 

ドシィン!!

ヴァルゴは水によって壁まで押し流された。アクエリアスとヴァルゴはそれぞれ壁から反対側の壁まで距離が離れている。

 

ヴァルゴ「アクエリアス…まだこんな力を…」

 

ヴァルゴはこう見えて結構ダメージを負っている。アクエリアスによる水の攻撃は一見ダメージがなく弱そうに見えるが、実際受けてみると相当痛い。アクエリアスは物理的な攻撃は弱いが、水を使った攻撃は強い。

 

アクエリアス「はぁっ…はぁつ…はぁっ…」

 

アクエリアスは最後の力を振り絞った。

 

アクエリアス (もう…ダメね…これ以上力が出ない…)

 

ヴァルゴ「…あなたがその気なら私だって本気であなたを倒すわ」

 

ググッ!!

ヴァルゴは今まで以上に強い力を込めて拳を握った。

 

ビュン!!

ヴァルゴは一気にアクエリアスとの距離を詰めた。

 

ヴァルゴ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

アクエリアス「…」

 

アクエリアスは迫り来るヴァルゴを見てゆっくりと目を閉じた。

 

アクエリアス (はぁ…ごめんね姫乃…私…勝てそうにないわ)

 

ヴァルゴ「これでっ!!」

 

アクエリアスは一切防御する姿勢を見せなかった。防御しようとしてもそれほどの力は残っていなかったからだった。

 

アクエリアス (ごめんね…姫乃)

 

ヴァルゴ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

バゴォォォォォォン!!

ヴァルゴは渾身の一撃をアクエリアスに込めた。

 

ブシュッ!!バキバキバキバキバキッ!!

あまりの攻撃力にアクエリアスの体から血が吹き出したり、骨が折れたような音が聞こえた。

 

本庄「アクエリアスー!!!」

 

ヴァルゴの攻撃力は十二星座の中でトップクラス。その攻撃力は十二星座で最硬の防御力を誇る蟹座 キャンサーの結界をも破壊するほどだ。キャンサーの結界は防御力が高く、その他の星座では破壊不可能となっている。

 

ヴァルゴ「…」

 

スッ…

ヴァルゴはアクエリアスから拳を離した。

 

アクエリアス「っ…」

 

アクエリアスはピクリとも動かなかった。本庄の叫びも虚しく、アクエリアスの目が開くことはなかった。

 

「なんとなんとなんとぉぉ!!凄まじい攻撃の連発!!最初から最後までその高い攻撃力で圧倒した乙女座 ヴァルゴ様!!この試合!ヴァルゴ様の勝…」

 

ブワァァァァァァァァァッ!!

すると突然アクエリアスの体から水色の光とともに水が溢れ出した。

 

ヴァルゴ「!?」

 

ヒュッ!スタッ!

ヴァルゴは少し距離をとった。

 

「おおっと!?まだ倒れてない!?アクエリアス様生存かぁー!」

 

本庄「!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

アクエリアスの体が宙に浮き、水色の光に包まれた。

 

ヴァルゴ「…アクエリアス」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…ザバァン!

アクエリアスは光と水に包まれていた。しかし少しするとその水が弾け、中からアクエリアスが姿を現した。

 

アクエリアス「…」

 

ギロッ

アクエリアスはヴァルゴを睨みつけた。

 

ヴァルゴ「…なるほど…そういう事ね。忘れてたわ。あなたの能力」

 

スタッ…

アクエリアスは舞台に降り立った。

 

「なんとなんとなんとぉ!!これはアクエリアス様の死に戻りという能力だぁぁぁぁ!!死んでも一度だけなら完全復活を果たす起死回生の能力だぁぁぁぁ!!」

 

アクエリアス「…」

 

ヴァルゴ「あなたがその能力を使うと思ってなかった…いや、忘れてたわ」

 

アクエリアス「…ヴァルゴ」

 

ヴァルゴ「?」

 

アクエリアス「…構えなさい」

 

ゾワッ…

アクエリアスはヴァルゴを威圧した。

 

アクエリアス「お互いもう満身創痍。この最後の一撃で終わらせましょう」

 

ヴァルゴ「あなた…何言って…」

 

アクエリアス「私たちはもう十分に戦った。この最後の一撃で勝敗を決めましょう」

 

ヴァルゴ「…あなた…本気なの…」

 

アクエリアス「えぇ。本気よ。さ、構えなさい」

 

アクエリアスは攻撃態勢をとった。

 

ヴァルゴ「アクエリアス…あなた…」

 

ググッ…

ヴァルゴは拳を握った。

 

ヴァルゴ「…分かったわ。最後の一撃…これで終わりにしてあげる」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…

アクエリアスとヴァルゴはお互いの様子を伺っている。

 

本庄「アクエリアス…」

早乙女「ヴァルゴ…」

 

アクエリアス「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ヴァルゴ「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

アクエリアスとヴァルゴがそれぞれ水色とピンク色のオーラに包まれた。

 

アクエリアス「緋想天(ひそうてん) 生命の源(レーベ・ヴァノン)!!」

ヴァルゴ「奥義 純愛 ()きぬ(おも)(びと)への(あい)!!」

 

バゴォォォォォォン!!

2人の攻撃がぶつかり合った。その瞬間周囲には2人の凄まじいオーラが拡散され、観客たちにも影響を及ぼすほどだった。

 

本庄「アクエリアスーー!!」

早乙女「ヴァルゴーー!!」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

辺りに煙が立ち込める。2人は今ある自分の全ての力を出し切って相手を攻撃した。

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…

少しすると煙が晴れていき、2人の姿を視認することができた。

 

本庄「!!」

早乙女「!!」

 

アクエリアス「…」

ヴァルゴ「…」

 

立っていたのはヴァルゴだった。ヴァルゴは目の前で倒れているアクエリアスをじっと見つめていた。

 

アクエリアス「…」

 

アクエリアスは自分の力を全て出し切り、ヴァルゴに挑んだ。しかし力及ばず、ヴァルゴの奥義に敗れてしまった。

 

本庄「アクエリアス…」

 

アクエリアス「…」

 

「勝負ありーーー!!!最後の一撃を制したのは第四星座 乙女座 ヴァルゴ様だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

観客たち「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ドサッ…

本庄は地面に座り込んだ。

 

本庄家の人「姫乃様!」

 

本庄「アクエリアス…くっ…うぅぅ…」

 

本庄は涙を流していた。

 

本庄家の人たち「姫乃様!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ヴァルゴ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

ヴァルゴは満身創痍だった。ここでアクエリアスが耐えていたら間違いなく負けていた。ヴァルゴもアクエリアスと同様、自分の力を全て出し切りアクエリアスに挑んだ。

 

ヴァルゴ「…」

 

ヴァルゴは倒れているアクエリアスの顔を見た。アクエリアスは気を失っている。

 

ヴァルゴ「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

アクエリアスはその場から消えてしまった。

 

ヴァルゴ「…」

 

ヴァルゴは何も言わなかった。

 

早乙女「ヴァルゴー!!」

 

ギュッ!ドサッ!

早乙女はヴァルゴに抱きついた。ヴァルゴは早乙女の抱きつきに耐えられず地面に倒れた。

 

早乙女「やった!やったよヴァルゴ!勝ったよ!」

 

ヴァルゴ「…」

 

早乙女「…?ヴァルゴ?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

ヴァルゴもその場から消えてしまった。

 

早乙女「えぇっ!?ヴァルゴ?ヴァルゴ!!」

 

ヴァルゴは意識が朦朧としていた。しかしそこに早乙女が抱きついてきて地面に倒れた拍子に完全に意識を失ってしまった。

 

早乙女「ヴァルゴー!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

第1巡 5回戦

 

第六星座 乙女座 ヴァルゴ

VS

第十一星座 水瓶座 アクエリアス

 

勝者:第六星座 乙女座 ヴァルゴ




〜物語メモ〜

緋想天(ひそうてん) 生命の源(レーベ・ヴァノン)
アクエリアスが使った技。掌に水の塊を生成して相手に相手にぶつける技。でも今回はヴァルゴが物理攻撃をしてきたので水の塊を拳に纏わせて攻撃する形にした。

奥義 純愛 ()きぬ(おも)(びと)への(あい)
ヴァルゴの奥義。ヴァルゴの想いが強ければ強いほど与えるダメージも大きくなる。一撃必殺の奥義で当たれば強いが攻撃後はクールタイムがあり、しばらく動けなくなる。強い力と引き換えに大きな隙を与えてしまう危険な奥義。しかしヴァルゴは足も速いのでそうそう奥義が失敗することはない。
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