木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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天星祭 第2巡 十二星座編
第2巡 1回戦 双子座 ジェミニ VS 魚座 ピスケス


「第2巡 十二天星が全て終了しました!続いて十二星座の方々です!その第1回戦を飾るのは…双子座 ジェミニ様と魚座 ピスケス様ー!!」

 

ジェミニ「…」

ピスケス「…」

 

双葉家の人たち「ジェミニ様ーー!!!」

倉本家の人たち「ピスケス様ーー!!!」

 

双葉「やっちまえジェミニ!!」

倉本「ピスケスー!」

 

「それでは第2巡 1回戦!試合開始です!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ジェミニ「…さて、始めましょうかピスケス」

 

ピスケス (ジェミニ…勝てるのかな…)

 

ピスケスは少し弱腰だった。

 

ピスケス (でも…結衣が応援してくれてる…だったら…本気で答えないと!)

 

スゥーッ…ハァーッ…

ピスケスは一度息を吸って吐いた。

 

ピスケス「…うん。私も…本気でやるよ」

 

ジェミニ「…ふふっ。いい目をしますね。ピスケス」

 

ピスケス「…」

 

ジェミニ「さぁ、かかってきなさ…」

 

ドゴォン!!

ジェミニが言葉を発すると同時にピスケスが動き、ジェミニのお腹に蹴りを入れた。

 

ジェミニ「!?」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…ドゴォン!!

ジェミニはそのまま壁に激突した。

 

ピスケス「…」

 

トットットットットッ…

ピスケスはステップを踏んでいた。

 

パラパラパラパラ…

壁に激突してぐったりしていたジェミニがゆっくりと体を起こした。

 

ジェミニ「…ははっ、やりましたねピスケス」

 

ジリッ…

ジェミニは立ち上がった。

 

ピスケス「かかって来なさいって言ったじゃん」

 

ジェミニ「…中々いい攻撃ですね。これは私も油断できな…」

 

ドゴォン!!

ジェミニが話しているとピスケスがジェミニの背後に回って攻撃した。

 

ピスケス「!!」

ジェミニ「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

ジェミニはピスケスの足を掴んでいた。

 

ジェミニ「警戒していて正解ですね」

 

ピスケス「!」

 

ジェミニ「初撃であんな事されたんです。警戒もしますよ」

 

ピスケス「くっ!」

 

グイッ!グイッ!

ピスケスはジェミニの手から脱出しようとしたが、上手くいかなかった。

 

ジェミニ「ピスケス。あなたの弱点は耐久力が無さすぎるところです」

 

ピスケス「!」

 

ジェミニ「あなたは速すぎるので目で追うのは難しいですが、一度捕まえてしまえばあとは簡単です。あなたが動けなくなるまで叩きつけてあげますよ」

 

ピスケス「!?」

 

ジェミニ「…正直、第1巡でレオに勝つとは思いませんでした。レオとあなたじゃ相性が悪すぎる」

 

ピスケス「…結衣が応援してくれたから。それが力になった。ただそれだけ」

 

ジェミニ「…そう」

 

グイッ!ドォン!!

ジェミニはピスケスの足を掴んでピスケスを地面に叩きつけた。

 

ピスケス「かはっ!!」

 

ジェミニ「ふん!」

 

ドォン!!

ジェミニは続けて地面に叩きつける。

 

ピスケス「ぐぇっ!」

 

ジェミニ「はぁっ!」

 

ドゴォン!!

ジェミニはめいっぱい力を込めて地面に叩きつけた。

 

ピスケス「がっ…」

 

ジェミニ「…」

 

パラパラ…

ピスケスはぐったりしていた。

 

ピスケス「っ…」

 

ジェミニ「…このまま消滅の力を使えばどうなるでしょうね?」

 

ピスケス「!」

 

ジェミニ「あなたの体は…ボロボロに…全部消えちゃうかもですね」

 

ピスケス「っ!!」

 

グイッ!グイッ!グイッ!

ピスケスはなんとかジェミニの手から離れようとした。しかしジェミニの力は強く、とても振りほどけそうにはなかった。

 

ピスケス「離してっ!!」

 

ジェミニ「離しません」

 

ブゥゥゥゥゥゥン!

ジェミニは黒い球体を作り出した。

 

ピスケス「!!」

 

ジェミニ「さて、どうなることやら」

 

ピスケス「っ…」

 

ギュルギュルギュルギュル!ゴキッ!ブチッ!!

ピスケスはジェミニに掴まれた足を本気で捻じ切った。

 

ドサッ!

ピスケスはジェミニの拘束から逃れることに成功したが、左足を失ってしまった。

 

ジェミニ「…中々思い切ったことをしますね。ピスケス」

 

自分の足を捻って切り離したその行動にジェミニですら少し引いていた。

 

ピスケス「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

ピスケスは痛みに悶えていた。

 

ジェミニ「ならもうこれはいりませんね」

 

ヒュッ!ドチャッ!

ジェミニは少し遠くにピスケスの左足を捨てた。

 

ピスケス「っ…」

 

ググッ…

ピスケスは自分の足を強く押さえていた。

 

ジェミニ「結局逃げても意味なかったですね。あ、いや、足を失ったくらいですかね?」

 

ピスケス「黙れっ!!」

 

ドカッ!

ピスケスは右足でジェミニを蹴った。

 

ジェミニ「…はぁ、その程度ですか」

 

ジェミニにはなんの効果もなかった。

 

ジェミニ「さて、次はどこを失いますか?手?腕?頭?胴体?」

 

ピスケス「っ!」

 

トットットットットッ!

ピスケスは片足でその場から離れた。

 

ジェミニ「…はぁ」

 

ギュォォォォォォ!

ジェミニは魔力の玉を生成した。

 

ジェミニ「はぁっ!」

 

ドォン!!

ジェミニはピスケスに向けて魔力の玉を放った。

 

ピスケス「!」

 

ヒュッ!ドサッ!

それに気づいたピスケスはすぐに回避した。しかし片足で着地したせいか、バランスを崩して地面に倒れた。

 

ピスケス「っ…」

 

ピスケスは痛みに悶えている。

 

ジェミニ「あー…可哀想に…」

 

ギュォォォォォォ!

ジェミニはさっきよりも大きな魔力の玉を生成した。

 

ピスケス「!」

 

ビュン!

それを見たピスケスはすぐに立ち上がって落ちている自分の左足の所へ走った。

 

ピスケス「よしっ!」

 

ガシッ!

ピスケスは落ちている自分の左足を拾い上げた。

 

ジェミニ「…」

 

ドォン!!

ジェミニは魔力の玉を放った。

 

ピスケス「これで!」

 

ビュン!

ピスケスは一瞬でその場から消えた。

 

ジェミニ「!」

 

ドォォォォォォォン!!

ジェミニの魔力の玉は何も無いところで爆発した。

 

ピスケス「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ジェミニ「!?」

 

ドスッ!!

ピスケスはジェミニの右側から現れた。ジェミニは寸前まで気づくことができず、反応に遅れが生じた。そしてピスケスは自慢のスピードを活かして自分の左足をジェミニの脇腹に突き刺した。

 

ジェミニ「うぐっ!!」

 

ドサッ!!ズサァァァァァァァ!

ピスケスはスピードの制御ができず、そのまま地面を滑ってしまった。

 

ピスケス「やった!」

 

ジェミニ「くっ…このっ…」

 

ジェミニの脇腹にはピスケスの足が貫通していた。ピスケスの足は蹴り技に特化された鋭い足だった。並の防御力では防ぐことはできない。ちなみにジェミニの防御力はそれほど高くない。

 

ググッ…

ジェミニはピスケスの足を掴んで引き抜こうとしたが、上手くいかなかった。

 

ジェミニ「このっ…」

 

ピスケス「やぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ドゴッ!!

ピスケスは隙をついてジェミニの頭部を蹴った。

 

ジェミニ「っ!!」

 

スタッ!トットットットットッ…

ピスケスは綺麗に着地した。

 

ピスケス「っ…」

 

ジェミニ「…痛いですね。ピスケス」

 

ブゥゥゥゥゥゥン!

ジェミニが黒いオーラに包まれた。

 

ピスケス「!!」

 

ジェミニ「この私の体に傷をつけるのはライブラ以来でしょうか」

 

ズォッ…

ジェミニは黒いオーラを右手に集約した。

 

ジェミニ「…こんなもの。こうやって消してあげますよ」

 

スッ…ズォォォォォォォォォ…

ジェミニが脇腹に突き刺さったピスケスの左足に触れると即座にピスケスの左足がボロボロに崩れていった。

 

ピスケス (…これで完全に治せなくなった…)

 

ジェミニ「…傷跡が目立ちますが、足が突き刺さってるよりかはいいでしょう。邪魔ですし」

 

ビュン!

ピスケスは一瞬でジェミニの後ろをとった。

 

ピスケス「やぁっ!」

 

ドゴォン!!ズサァァァァァァ!!

ピスケスはめいっぱい力を込めてジェミニを蹴った。ジェミニはピスケスの蹴りで大きく吹き飛ばされた。

 

ジェミニ「くっ…速さは変わらない…か」

 

ピスケス「私は勝つと決めた。結衣と約束した。星座の上に立つって決めた!」

 

ピスケスはまっすぐジェミニを見た。

 

ジェミニ「…で、私に勝ったとして、ルナ・ムーン(あの人)に勝てるかしら」

 

ピスケス「…勝てるっ!」

 

ジェミニ「…」

 

ピスケス「私は一番生まれが遅かった星座…みんなの中では一番弱いとまで言われた。でも!レオを倒した!弱点である熱を克服して私はこの舞台に立った!!次はあなた!二刻神から生まれた片割れ!あなたを倒せば実質私が一番強いと証明できる!!」

 

ジェミニ「…ピスケス…あなた…」

 

ピスケス「っ…」

 

ジリッ…

ジェミニはゆっくりと立ち上がってピスケスを睨んだ。

 

ジェミニ「…本当に…愚かね」

 

ズォォォォォォォォォ!!

ジェミニは黒いオーラを纏った。

 

ピスケス「っ…」

 

ビュォォォォォォォォォォ!!

突如強い風が吹き荒れた。

 

ジェミニ「この私の上に立つと…あなたはそう言ったわね」

 

ピスケス「そうよ!」

 

ジェミニ「…だったらここで分からせてあげる。上に立つ者の本気の力を!!」

 

ドォォォォォォォン!!

ジェミニの黒いオーラが一瞬で膨張した。

 

ピスケス「!!」

 

ジェミニ「あなたが持ち得なかったあらゆるものを消し去る力。この世全ての命は私の采配によって決まる」

 

ギュォォォォォォ!

黒いオーラがジェミニの両手に集まり始めた。

 

ジェミニ「隔絶された力と混在するその存在。忌まわしき過去を捨て、目を背けてきたその所業…人間に仕える星座として見過ごせない」

 

ズォォォォォォォォォ…

ジェミニの両手に集まった黒いオーラが球体となった。

 

ピスケス「っ…」

 

ピスケスはジェミニの魔力量に怯えながらも立ち向かう決心をした。

 

ジェミニ「その傲慢な思考…私の能力で全て消し炭にしてあげる」

 

ビュン!

ジェミニは一瞬で舞台の中央に立った。

 

ピスケス (速いっ…)

 

ジェミニ「エトーデ・ゾーラ」

 

バゴォォォォォォン!!

突然球体が大爆発を起こした。

 

ビュォォォォォォォォォォ!!

舞台は爆風に包まれた。

 

ピスケス「っ…蜃気楼!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

ジェミニの周囲は煙で包まれた。

 

ジェミニ「…」

 

ジェミニが生成した黒い球体は大爆発のあとすぐに消滅した。

 

ジェミニ「…」

 

ジェミニは周囲を見渡した。ピスケスの姿は見当たらず、気配も感じられない。

 

ジェミニ「…ふむ。私の力に負けたか…それとも…」

 

ドゴォン!!

ジェミニが油断していると、ピスケスが横から攻撃してきた。

 

ジェミニ「ごっ…!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…ドゴォン!!

ジェミニは壁に激突した。

 

ピスケス「…フゥーッ」

 

ピスケスはゆっくりと呼吸した。

 

パラパラパラパラ…

ジェミニはゆっくりと体を起こした。

 

ジェミニ「…やられてませんでしたか」

 

ピスケス「…」

 

トットットットットッ…

ピスケスはステップを踏んでいた。

 

ジェミニ「…」

 

ジリッ…

ジェミニは立ち上がった。

 

ジェミニ「私の攻撃を耐えたのでしょうか」

 

ピスケス「…」

 

ピスケスは何も言わずただじっとジェミニの方を見ていた。

 

ジェミニ「…」

 

ブゥゥゥゥゥゥン!

ジェミニは気弾を生成した。

 

ジェミニ (…さぁ、どうするのか)

 

ドォン!!

ジェミニは気弾を放った。

 

ピスケス「…」

 

トットットットットッ…

ピスケスは全く避けようとしなかった。

 

ピスケス「…」

 

ドゴォン!!

ピスケスは最後まで避けようとしなかった。ジェミニの気弾はピスケスに命中し、ピスケスの周囲は煙に包まれた。

 

ジェミニ「…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

煙が少しづつ晴れてきた。

 

ピスケス「…」

 

トットットットットッ…

ピスケスは全く傷を負っていなかった。

 

ジェミニ「…あぁ、なるほど…蜃気楼…ですか」

 

ピスケス「…」

 

ビュン!

ピスケスはその場から移動した。

 

ドゴォン!!

ピスケスはジェミニを攻撃した。

 

ズサァァァァァァ!!

ジェミニはピスケスが移動したのを見て咄嗟にガードした。しかしピスケスの攻撃が強く、少し仰け反った。

 

ジェミニ「くっ…」

 

ジェミニはこの攻撃で耐えきれるか不安になった。

 

ジェミニ「あなたの蜃気楼は完全無敵…あらゆる攻撃を無効化し、あらゆる事象に適応するチート技。これは流石の私もどうにもできませんね」

 

ドゴォン!!

ピスケスがジェミニを攻撃した。

 

ジェミニ「うぐっ!!」

 

ジェミニはなんとか耐えた。

 

ジェミニ「…こうなってはどうしようもないですね。蜃気楼が切れるまで耐え抜きましょうか」

 

グッ!!

ジェミニはガード姿勢をとった。

 

ピスケス (防御…?)

 

ヒュッ!ドゴォン!!

ピスケスはジェミニを攻撃した。

 

ジェミニ「ぐっ…」

 

ジェミニはピスケスの攻撃を耐えた。

 

ピスケス (…なるほど、蜃気楼が切れるまで耐えるつもりなんだ…だったら!!)

 

ジジジ…バリバリバリバリ!!

ピスケスは雷を纏った。

 

ジェミニ「!!」

 

ピスケス「これ以上時間はかけられない!!」

 

ビュン!

ピスケスは舞台の天井までジャンプした。

 

ピスケス「奥義 闇脚 怪雷飛燕脚!!」

 

バリバリバリバリ!!

ピスケスは雷を纏いながらジェミニに突撃した。

 

ピスケス「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ジェミニ「くっ…」

 

ブゥゥゥゥゥゥン!

ジェミニは黒いオーラを纏い、そこから球体を生成した。

 

ジェミニ「せめてもの抵抗…」

 

ピスケス「落ちろぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

ドゴォォォォォォン!!

ピスケスはまっすぐジェミニに突撃した。ピスケスは蜃気楼の効果でジェミニの消滅の力を無効化し、怪雷飛燕脚でジェミニに攻撃した。

 

ジェミニ「がぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

バゴォォォォォォン!!

ピスケスの攻撃で周囲に衝撃波が走った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

辺りに煙が立ちこめる。

 

ビリビリ…ビリビリ…

ピスケスは怪雷飛燕脚の影響で自傷ダメージを受けた。

 

ピスケス「くっ…」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…

少しずつ煙が晴れてきた。

 

ピスケス「っ…」

 

ジェミニ「…」

 

ジェミニは地面に倒れていた。

 

ピスケス「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

ジェミニ「奥義…」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!!

ジェミニは白い光に包まれた。

 

ジェミニ「理想…」

 

ピスケス「!」

 

ジェミニ「未来を紡ぎし泡沫のまほろば」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!!

ジェミニの傷が全て消え去った。

 

ジェミニ「…」

 

ザッ…

ジェミニは立ち上がった。

 

ピスケス「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

 

ジェミニ「…切れましたか。蜃気楼は」

 

ピスケス「!!」

 

ピスケスは蜃気楼の効果が切れていることに気づいた。

 

ジェミニ「…」

 

ビリビリ…ビリビリ…

ピスケスは自傷ダメージを受けた。

 

ジェミニ「随分苦しそうね?ピスケス」

 

ピスケス「っ…」

 

ジェミニ「…さて」

 

ギュォォォォォォ!

ジェミニは黒いオーラを纏い、そこから球体を生成した。

 

ジェミニ「…覚悟できましたか。ピスケス」

 

ピスケス「…まだ…まだよ…」

 

ジリッ…

ピスケスは痛みに耐えながら立ち上がった。

 

ジェミニ「…まだ立ちますか。片足で」

 

ピスケス「…当たり…前…私は…結衣の…星座」

 

ジェミニ「…なら最後まで抗いなさい。あなたが主に従えるのなら」

 

ドォン!!

ジェミニは黒い球体を放った。

 

結衣「ピスケスー!!」

 

ピスケス「っ…」

 

ドゴォン!!

ジェミニの球体がピスケスに命中した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

ピスケスの周囲が煙に包まれた。

 

ジェミニ「…」

 

ピスケス「…」

 

ビリビリ…ビリビリ…

ピスケスは怪雷飛燕脚の自傷ダメージを受けた。

 

「ピスケス様ダウン!!第2巡 1回戦 試合終了ーー!!」

 

倉本「!!」

 

観客たち「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

倉本「ピスケスーー!!!」

 

ビリビリ…ビリビリ…

ピスケスは自傷ダメージを受けた。

 

双葉「…よくやった。ジェミニ」

 

ジェミニ「…」

 

「第2巡 1回戦 勝者は第三星座 双子座 ジェミニ様!」

 

倉本家の人たち「ピスケス様ーーー!!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…舞台に繋がる廊下

 

スタスタスタスタ

ジェミニは廊下を歩いて観客席の方へ向かっていた。

 

ライブラ「…ジェミニ」

 

ジェミニ「!」

 

ジェミニの前に現れたのは第七星座 天秤座 ライブラだった。

 

ジェミニ「…ライブラ」

 

ライブラ「…勝ちましたか」

 

ジェミニ「えぇ」

 

ライブラ「…流石ねジェミニ。ここまで差が開いちゃうとは思わなかったわ」

 

ジェミニ「…まだよ」

 

ライブラ「?」

 

ジェミニ「…まだあなたに追いついてない」

 

ライブラ「…何言ってるの。あなたは私に勝ったじゃない。第1巡で」

 

ジェミニ「そうじゃない」

 

ライブラ「?」

 

ジェミニ「…私があなたに追いつくと感じるのはこの天星祭で三柱を倒した時。過去にあなたがしたことよ」

 

ライブラ「…」

 

ジェミニ「あなたが三柱の一角を倒した時、私はあなたとの力の差を思い知ったわ」

 

ライブラ「…」

 

ジェミニ「…同じ親から生まれた星座なのに何故こうも違うのか。…私には分からなかった」

 

ライブラ「…だから三柱を」

 

ジェミニ「…私も三柱に勝ってあなたと同等か…いや、それ以上に強いということを証明する」

 

ライブラ「…私が倒したのは四季宝神 秋 オータム。一番力が弱い三柱よ」

 

ジェミニ「…それでも私たち星座は三柱には敵わない。たとえ一番力が弱い三柱だったとしても。…でも、あなたはそれを打ち破った」

 

ライブラ「…」

 

ジェミニ「敵うはずのない三柱を倒した。あなたにできるなら私にもできる」

 

ライブラ「…」

 

ジェミニ「あなたに勝つことがあなたに追いついたことになるとは思ってない。三柱を倒して初めてあなたと並ぶ。いや、追いつく」

 

ライブラ「…そう。でも相手はルナ・ムーン(お母さん)よ。あなたに勝てるの?」

 

ジェミニ「…見てなさいライブラ。私があなたより強いってことをあの人を倒して証明してあげる」

 

スタスタスタスタ

ジェミニはライブラの横を通ってその場をあとにした。

 

ライブラ「…」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

第2巡 1回戦

 

第三星座 双子座 ジェミニ

VS

第十二星座 魚座 ピスケス

 

勝者:第三星座 双子座 ジェミニ




〜物語メモ〜

エトーデ・ゾーラ
ジェミニが使った技。消滅の力を膨張させ、大爆発とともに消滅の力を拡散させる。この技を受けると自身の特殊能力など全て消え去ってしまう。

ライブラの偉業
ライブラは過去の天星祭で三柱を倒したことがある。倒したのは四季宝神 秋 オータム・フォール。オータムは三柱の中で一番力が弱いが、それでも星座たちでは敵わないほどの実力者。しかしそんな常識を覆し、ライブラはオータムに勝利した。
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