木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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ハプニングと嫉妬

木葉「ん…ん…ん?あれ?ここって?」

  

木葉は昨日のことを思い出す。微かではあるが思い出せた。

 

木葉「あ…そういえば昨日…霊夢が…」

 

木葉は思い出すと恥ずかしいので無理やり振り払った。辺りを見渡す。そして、ふと木葉の右側で寝ている人に目がいった。 

 

木葉「んぃ!?れ、霊夢!?」

  

霊夢が寝ていた。しかも添い寝みたいな感じに。

 

木葉 (と、とりあえずここから離れないと…)

 

ガシッ

腕を掴まれた。木葉は恐る恐る霊夢を見た。

 

木葉「あ、あれ?寝ている」

  

霊夢は起きてはいなかった。

 

木葉「じゃ、じゃあどうして」

  

すると霊夢に付いてる御札が目に入った。木葉はそれを剥がしてみた。

 

ビリッ 

すると霊夢の手は途端に力をなくし腕から落ちた。

 

木葉「な、なるほど。そうゆうやつなんだ」

  

恐らく起きた時に掴まれるようになってたんだ。起きたことを知らせるために。

 

木葉「でも、肝心のお前は起きてないな」

   

霊夢が寝ている。そう、寝ている。

  

木葉 (寝顔、可愛いな)

  

ちょっと触りたくなったけどやめた。あとが怖いから。だから布団を被せてあげた。

 

木葉 (全く…仕方の無い人やね)

 

霊夢「んー…ん…」

 

木葉 (これは起こすべき?いや、起こさぬべき?)

   

霊夢は恐らくあまり寝れていなかったのだろう。時間は午前7時。この時間なら普通は起きてるはずだった。いつもなら木葉が叩き起こされるくらいだし。

 

木葉 (このままに…しておくか)

 

霊夢「ん…んー」

   

霊夢は寝返りを打った。木葉とは反対の方向に。嫌な予感がした。 

 

木葉 (可愛いなもう…ん?ん!?)

 

木葉の反対の方向。つまりベッドから落ちる。元々一人用のベッドなのに二人も寝てたんだから仕方ない。

  

木葉「ちょ!霊夢!このままだと床と熱いキスを!」

 

そう。ベッドから落ちれば床に激突してしまう。

  

木葉 (それだけは…!)

 

霊夢「んー…」

 

木葉「霊夢!」

 

木葉は霊夢が床に当たる前に受け止めることが出来た。腕だと支えられないから自分の体をクッションとして使った。

  

霊夢「ん?木葉…?」

  

霊夢は起きた。流石に今の衝撃で起きなかったらどうしようかと思った。

  

木葉「霊夢?起きた?」

 

霊夢「ん…起きた…」

 

木葉「それは良かった。それじゃあどいてくれ」

 

霊夢「ん?なんで木葉が私の下で寝てるの?」

 

木葉「霊夢が落ちそうになってたんだよ」

  

霊夢はベッドを見る。

 

霊夢「あぁ、そうなのね」

 

木葉「早くどいて、俺も起きなきゃ」

   

ガチャ… 

突然扉が開いた。

 

木葉「!?」

霊夢「!?」

  

木葉 (え、ちょ、このタイミングで!?ちょっとこの状況はマズイ!)

  

今、霊夢が木葉の上に跨っている。こんなのを見られたら誤解されかねん!

  

早苗「霊夢さーん!起きましたか?」

  

早苗だった。

  

早苗「そろそろ起きないと朝食が…あ…」

  

木葉は終わったと思った。

   

早苗「鈴仙さん妖夢さん!見てくださいよ!」

 

うどんげ「どうしたんですか早苗さ…ん!?」

 

妖夢「どれどれ…おぉ!?」

  

本当に終わった。早苗さんだけじゃなく鈴仙さんや妖夢さんまで呼んで…

  

木葉 (てか霊夢は何やってるの…早くどいてよ…)

  

木葉は霊夢の顔を見た。霊夢は赤くなってて恥ずかしそうだった。

 

木葉 (あ、これどかないやつだ)

 

早苗「木葉さん!木葉さん!どうですか?霊夢さんが木葉さんの上に跨っているんですよ?」

 

木葉「!?」

 

うどんげ「お二人さんそこまで…」

 

妖夢「これはもう言い逃れできませんね〜」

 

木葉「え、いや、これはちが…」

 

早苗「隠さなくてもいいんですよ?お楽しみだったんでしょ?」

 

うどんげ「これはそろそろ永遠亭の予約を取らないとですね」

 

妖夢「名前はもう決めてあるんですか?」

 

木葉「だから何もしてないって!霊夢もなんか言ってよ!」

 

霊夢「…」

 

木葉「霊夢…?」

  

トサッ…

霊夢は俺にもたれかかった。多分恥ずかしいのだろう。

  

早苗「こ、これは!?」

 

うどんげ「れ、霊夢さんが…」

 

妖夢「体を…預けている!?」

 

早苗「これはもうそう言うことでしょう!」

 

うどんげ「ですねですね!」

 

妖夢「おめでたいですね!」

 

木葉「いや、これはちが…」

 

早苗「木葉さん朝からホッコリをありがとうございます」

 

木葉「え、いや」

 

うどんげ「私はもうお腹いっぱいですよ」

 

木葉「あ、あの」

 

妖夢「いい知らせを待ってますよ!」

 

木葉「だから、その…」

 

早苗「とにかくもうそろそろ朝食ですのでお二人も来てくださいね!」

 

うどんげ「また色々聞かせてくださいね!」

 

妖夢「それでは〜」

 

バタン

三人は部屋を出た。部屋に取り残された俺たちは少し恥ずかしかった。

 

木葉「れ、霊夢…大丈夫?」

 

霊夢「うん。大丈夫」

 

木葉「そっか…それは良かった…」

 

霊夢「あの三人いつか絶対にボコボコにしてやる」

 

木葉「まぁまぁそう言わずにさ、そろそろ行こう」

 

霊夢「そ、そうね」

  

そして木葉たちは部屋を出た。

 

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木葉たちは朝食を食べていた。その間ずっとあの三人から妙な視線を感じていた。正直キツイ。隣には十二天星とやらが座っている。流石にもう慣れたがやっぱりキツイ。サンドウィッチ状態だし。

  

木葉 (早く食べて離れよ…)

  

木葉はその後朝食を終え、部屋に戻った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

木葉「今朝の霊夢といいさっきの十二天星といい今日は朝から疲れる…」

  

ガチャ…

ドアが開いた音がしたが振り向くのがダルかったから無視した。

 

ファサ…

誰かが木葉の上に覆いかぶさってきた。

 

木葉「誰?」

 

霊夢「木葉…私よ…」

 

木葉「霊夢?どうしたの?」

 

霊夢「さっきは逃げちゃってごめんね」

 

木葉「どうゆう事?」

 

霊夢「さっき早苗たちに色々言われたでしょ?その時、私恥ずかしかったの。だから、木葉の胸に顔を隠したの」

 

木葉「そっか。別にいいぞ」

 

霊夢「うん」

 

ガチャ

勢いよく扉が開いた。

 

魔理沙「霊夢!どうゆう事だぜ!」

 

霊夢「あら、魔理沙」

 

魔理沙「さっき早苗から聞いたぞ!今朝はお楽しみだったらしいじゃないか!」

 

木葉「な!?」

 

霊夢「早苗〜…」

 

魔理沙「私を除け者にするな!私も混ぜろよ!」

 

木葉「は、え?」

 

霊夢「魔理沙。何言ってるのよ」

 

魔理沙「そんな楽しいことなら私も混ぜろよな!寂しくなるだろうが!」

 

木葉「はぁ…なるほど」

 

霊夢「良かった。勘違いしてるみたいね」

 

木葉「魔理沙。俺たちなんもやってないよ。早苗さんに変なこと吹き込まれたんじゃない?」

 

魔理沙「じゃあ今のその状況はどう説明するんだぜ!!」

 

木葉「!?」

霊夢「!?」

 

木葉「え、いや、これはだな」

 

霊夢「私がただマッサージしてるだけよ」

 

魔理沙「マッサージ…だと」

 

木葉「そうそう!霊夢にしてもらってたんだ!」

 

魔理沙「だったら私だってやってやるよ!」

 

すると魔理沙は走ってきて俺に飛び乗った。一瞬背中が軽くなったのは霊夢がどいたからだろう。

  

木葉「うげぇあ!!」

  

この感覚前にも一度あった。でもこれは、それ以上に痛い。

  

木葉「魔理沙、痛い」

 

魔理沙「私が治してやるぜ!」

 

グイッ!グイッ! 

すると魔理沙は背中を押し始めた。最初は背中が痛くて何も感じなかったが次第に気持ちよくなった。

  

木葉「あーーーーーーーー」

 

魔理沙「ど、どうだ私だってやればできるんだぜ!」

 

木葉「あーりがとうー魔理沙」

 

魔理沙「ど、どういたしましてなんだぜ!」

 

木葉「んー。ただ背中押されただけなのに少し楽になったな」

 

魔理沙「それはなによりだぜ!」

 

霊夢の声がしなかった。周りを見渡してみると霊夢は近くに立っていた。目は鋭く、睨んでいるようにも見えた。  

 

木葉 (やっべぇ!霊夢の目やっべぇ!あれはやばい…俺、殺される!)

 

魔理沙「それじゃあ私はやることがあるから」

 

木葉「はーいありがとうね」

 

魔理沙「おう!」

 

ガチャ…

そして魔理沙は部屋を出た。木葉はこの空気に耐えられなかった。異常なまでの鋭い眼光、見なくても後ろからすっげぇ感じる。

  

木葉「れ、霊夢さん?そこに、いるんでしょう?」

 

霊夢「…」

 

木葉「…あのーなにかお返事を…」

   

ギュッ

木葉はこの時人の温もりを感じた。霊夢が抱きついてきたんだろう。

  

木葉「霊夢?」

 

霊夢「私にだってできる…」 

  

恐らくさっきのマッサージの事だろう。

   

木葉「そっか…じゃあまたお願いしようかな。その時はお願いね」

 

霊夢「絶対に言ってよ」

 

木葉「はいはい」

 

霊夢「魔理沙には言わないで」

 

木葉「はいはい。分かってるよ」

   

あからさまな嫉妬だろう。でも、そこも可愛かった。

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