場所…紅魔館
フラン「…」
レミリア「…」
現在フランはレミリアの部屋にいた。レミリアは今回の件でフランと話をしていた。
レミリア「…フラン。今回の件、ちゃんと責任感じてるわよね」
フラン「うん…」
レミリア「見た感じもう少しで死ぬところだったでしょ。木葉」
フラン「…うん」
レミリア「今回は許してあげる。木葉が死ななかったから。でも、もし死んでたらあなたを絶対に許さなかったわ」
フラン「…うん」
レミリア「さ、木葉のところに行きましょう」
フラン「…うん」
レミリアとフランは永遠亭に向かった。
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場所…博麗神社
霊夢「よっと」
ドサッ
霊夢は荷物を置いた。
霊葉「…ねぇ、お母さん」
霊夢「何?」
霊葉「その…ごめんなさい…」
霊夢「何がよ」
霊葉「私…お母さんとフランさんに攻撃しちゃった」
霊夢「…」
霊葉「でも他に対処法が分からなかった。だから…ごめんなさい…」
霊夢「…いいわよ。そんなこと」
霊葉「!」
霊夢「私も修行不足ね。娘の攻撃に対応できないなんて」
霊葉「…」
霊夢「さ、永遠亭に戻るわよ」
霊夢「…うん」
スタスタスタスタ
霊夢と霊葉は永遠亭に戻った。
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場所…地霊殿
魔理沙「ということで木葉はちゃんと目を覚ましたぜ」
矢巾「それは良かったです。このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思ってましたよ」
魔理沙「にしてもあいつ、よく死にかけてるよな」
矢巾「はい。僕たち十二天星の中でもあの人に敵う人は少ないです。その強さから長いこと強いドレインの相手をしてきました。まぁ、その分よく傷ついてましたが…」
魔理沙「今回はホントにマズイ状況だったがお前が助けてくれたんだろ?」
矢巾「いいえ、僕は助けを求めただけです。助けたのは三柱の方々と星座たちです」
魔理沙「でもお前が助けを求めなかったら木葉は死んでた。ありがとうな。光輝」
矢巾「…そう言っていただけると嬉しいですね」
魔理沙「それじゃあ私は行くわ。ただ報告しに来ただけだからな」
矢巾「はい。道中、お気をつけください」
魔理沙「おう!」
ビュン!
魔理沙はそのまま永遠亭に戻った。
矢巾「…サジタリウス」
シュゥゥゥゥゥゥ…
サジタリウスが姿を現した。
サジタリウス「なんだ?」
矢巾「他の星座たちと三柱の方々に光さんが目覚めたことを伝えて欲しいんだけど」
サジタリウス「分かった。伝えとくよ」
シュゥゥゥゥゥゥ…
サジタリウスは姿を消した。
矢巾「…良かったです。光さん」
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場所…永遠亭
スタッ!スタッ!
最初に永遠亭に着いたのは霊夢と霊葉だった。
霊夢「さ、行くわよ」
スタスタスタスタ
霊夢と霊葉は木葉がいる部屋に向かった。
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場所…木葉の部屋
霊夢「木葉〜。戻ったわよ〜」
イナバ「うわー!男の人の体だー!」
イナバ「ねぇねぇ!何でこんなに硬いの?」
イナバ「ゴツゴツだね!」
イナバ「変なのー!」
霊夢が部屋に入ると、多数のイナバたちが木葉の体に触ったり、観察したりしていた。木葉は起きてすぐなのでまだ体がまともに動かない。
木葉「ちょ、みんな…動けないからって色々と…」
霊夢「ちょっとあんたたち!!木葉に何してるのよ!!」
霊夢は鬼の形相で怒った。イナバたちはその顔に驚いて急いで部屋を出て行った。
木葉「…ふぅ」
霊夢「全く…油断も隙もないわね」
霊葉「あ…あはは…」
永琳「ちょっと…何してるのよ」
するとそこにタオルを持ってきた永琳が現れた。
霊夢「何って木葉にまとわりついていた虫を追っ払ったのよ」
永琳「虫って…あの子たちは体を拭いてただけよ。不潔なのは良くないから」
霊葉「あー…」
霊夢「体なら私が拭くわ。タオル貸して」
永琳「これは水気を取るためのやつよ。するならその桶に入っているタオルにして」
霊夢「分かったわ」
スタスタスタスタ
霊夢は木葉のベッドの近くにあった桶に手を入れてタオルを取りだした。
霊夢「木葉。今から体拭くから」
木葉「うん。ありがとう霊夢。お願いするね」
ゴシゴシ…ゴシゴシ…
そして霊夢は木葉の体を綺麗にし始めた。
永琳「はぁ…」
霊葉「お疲れですか?」
永琳「えぇ。あの子たちが絡むとほんといい迷惑ね」
スタスタスタスタ
永琳は霊葉の横を通り過ぎて木葉の部屋に入った。
霊葉「あ、あはは…」
スタスタスタスタ
霊葉も部屋に入った。
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場所…永遠亭前
スタッ!スタッ!
次に到着したのはレミリアとフランだった。フランは申し訳なさそうな表情を見せていた。レミリアは真剣な顔をしていた。
レミリア「…行くわよ」
フラン「…うん」
スタスタスタスタ
レミリアとフランは木葉の部屋に向かった。
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場所…木葉がいる部屋
霊夢「ほら、今度はこっちよ。じっとしててね」
木葉「んっ…」
霊葉「…はぁ」
レミリア「霊葉。木葉は起きてる?」
霊葉「あ、レミリアさんにフランさん」
フラン「…」
レミリア「木葉の状態は?」
霊葉「今は体を拭いているところです。お風呂に入ってないので。起き上がるくらいならできますが、まだ歩けるかどうかは分かりません」
レミリア「そう。分かったわ」
スタスタスタスタ
レミリアとフランは部屋に入った。
レミリア「木葉」
木葉「ん?」
レミリア「フランが粗相をしたわ。ごめんなさいね」
木葉「うん。大丈夫。ちゃんと生きてたから」
レミリア「…あなたはそれでいいのね」
木葉「あぁ。まだ後継者がいないからここで死んでたら許さなかったけど、こうして生きてるから大丈夫」
フラン「…」
レミリア「今後の対応を考えないといけないわね」
木葉「そうだね。今回みたいに吸われすぎたらさすがの俺でも死んじゃうからそこは何とかして欲しいかな」
レミリア「分かったわ。聞いてたわね?フラン」
フラン「…うん」
レミリア「もし次同じことがあったらあなたは木葉に接触しないこと。分かったわね」
フラン「…うん」
レミリア「これでいい?」
木葉「うん。対応はそっちで任せるよ。でもフラン」
フラン「?」
木葉「血が欲しかったら事前に言って。あんな急に襲われて血も吸われてだと誰にも連絡できないから。今回も死にかけたし」
フラン「…うん。ごめんね、木葉」
木葉「…反省してるならいいよ」
霊夢「ほら、拭けたわよ」
木葉「ありがとう霊夢」
霊夢「うん」
霊夢はタオルを片付け始め、木葉は服を着始めた。
木葉「…フラン」
フラン「?」
木葉「…おいで」
フラン「!」
木葉「ほら」
木葉は腕を広げてフランを呼んだ。フランはゆっくりと近づいた。
木葉「…」
ギュッ…
フランが近づいた時、木葉はフランを抱きしめた。
フラン「!!」
レミリア「!?」
霊夢「!?」
木葉「…今度は気をつけて。死んじゃったらもうフランに会えなくなるから」
フラン「…うん。ごめんね、木葉」
木葉「あぁ」
スッ…
木葉はフランから手を離した。それと同時にフランは少し距離をとった。
木葉「なぁレミリア」
レミリア「…」
レミリアは木葉とフランの様子を見て物欲しそうな顔をしていた。
木葉「…レミリア?」
レミリア「えっ、何?」
木葉「どうしたの」
レミリア「い、いや、なんでもないわ。それで?何?」
木葉「傷とかはもう治ったから2人は館に帰っても全然いいよ」
レミリア「いいえ、まだあなたを見てなきゃダメでしょ」
木葉「あっははは…手厚いなぁ…」
魔理沙「おーっす木葉。木葉の友達に起きたこと伝えたぞー」
木葉「あ、魔理沙。ありがとうね」
魔理沙「おうよ。お礼はご飯で構わんぞ」
木葉「えっ…」
レミリア「あなた…」
霊夢「木葉。ちゃんと動けるようになったら神社に戻ってきなさいね」
木葉「うん」
霊夢「レミリア。今回のことは木葉が許したからこれ以上言わないけど、次同じことがあったら本気で許さないから」
レミリア「えぇ。肝に銘じておくわ」
霊夢「さ、霊葉。私たちは神社に戻るわよ」
霊葉「うん。それではレミリアさん、フランさん、魔理沙さん。私たちは帰りますね」
魔理沙「おう」
レミリア「気をつけて」
スタスタスタスタ
霊夢と霊葉は神社に帰っていった。
レミリア「ねぇ、木葉はいつ帰れるの」
永琳「さぁ?体力が戻り次第よ」
レミリア「分かったわ」
魔理沙「よしっ。私も家に帰るとするか。木葉、またいつか弾幕ごっこしてくれよ」
木葉「あぁ」
魔理沙「じゃあな!」
スタスタスタスタ
魔理沙はその場をあとにした。
レミリア「…さて、私たちも帰りましょうか」
フラン「…私、まだやることがある。お姉様は先に帰ってて」
レミリア「…分かったわ。下手なことはしないこと。いいわね」
フラン「…うん」
スタスタスタスタ
レミリアもその場をあとにした。
フラン「ねぇ木葉」
木葉「ん?」
フラン「フランともいつか弾幕ごっこしてね」
木葉「…あぁ。分かった」
フラン「じゃあね、また神社行くね」
木葉「あぁ」
スタスタスタスタ
フランもその場をあとにした。
永琳「…あなた、大事にされてるわね。特に博麗の巫女には」
木葉「あぁ。俺は弱いからな。必死で守ってくれてるんだと思うよ」
永琳「…次はあなたが守れるようになりなさいな」
木葉「…あぁ、そうだな。頑張ってみようかな」
永琳「さ、今からもう少しやる事あるから。それが終われば帰ってもいいわよ」
木葉「はいよ」
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場所…迷いの竹林
フラン「…」
ザッザッザッザッ…
フランは一人で迷いの竹林を歩いていた。
フラン「…」
しかしここはどこを見ても竹ばっかり。特にこれといって目立つものもない。
フラン (…前はここで会ったはず。近くを探せば見つけられるかな)
現在フランはある人を探していた。あの夜、木葉の血を吸っていたのを止めてくれた人。あの人のおかげで木葉が助かり、今も生きている。そのお礼が言いたかった。
フラン「…」
妹紅「!」
フランが竹林を歩いていると、偶然そこに現れた。
妹紅 (…あの吸血鬼…人間を探しているのか。ここには人間はいないが。…注意しとくか)
ザッザッザッザッ…
妹紅はフランに近づいた。
フラン「!」
フランは近づいてくる足音に気づいて振り向いた。するとそこには妹紅が立っていた。
フラン「あなた…」
妹紅「お前、人間を探しているのか。ここには人間はいないぞ。私が送り返しているからな」
フラン「…違う」
妹紅「…?」
フラン「あなたにお礼が言いたかったの。あの時私の吸血を止めてくれたから木葉が助かった」
妹紅「…そうか。あの人間は助かったか。それは良かったな」
フラン「…うん。止めてくれなかったら今頃木葉は死んでた。私はもう…一生木葉と同じ時間を過ごせなかった。…だから、ありがとう」
妹紅「…あぁ。これで少しは学んだだろ?」
フラン「うん…」
妹紅「ならそれでいい。大切な人が死ぬのは心が痛むからな。今度はあの人間を愛してやりな。血を吸って殺しかけた以上の愛をな」
フラン「…うん。本当にありがとう」
妹紅「あぁ」
フラン「…それだけ言いたかったの。じゃあね」
妹紅「あぁ。気をつけな」
ザッザッザッザッ…
フランはその場をあとにした。
妹紅 (…良かったな人間。お前を好いてくれる人がいるんだ。大事にしてやりな)
ザッザッザッザッ…
妹紅はそのままフランとは違う方向に歩き始めた。
妹紅「さて、私もやることやるか」
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場所…博麗神社
霊葉「よかったねお母さん。お父さんが無事で」
霊夢「えぇ。本当に良かったわ」
霊葉「私、お父さんと別れたくないからね」
霊夢「私もよ」
矢巾「あ、霊夢さん」
霊夢「?」
霊夢は声が聞こえた方を見た。そこには矢巾が立っていた。
霊夢「あんたは確か…木葉の…」
矢巾「はい。矢巾 光輝です。今は地霊殿に住まわせてもらっています」
霊夢「そう」
矢巾「光さんが無事だとお聞きしました。それでなんですが…」
ガサゴソ…ガサゴソ…
矢巾は懐からあるものを取りだした。
矢巾「これを光さんにお渡ししてください」
霊夢「…何?これ」
矢巾が渡したのは小さな丸い水晶のようなものだった。指で摘めるくらいの大きさでそれほど重くない。
矢巾「それは三柱様から頂きました。光さんの中にいるライブラさんの力を元に戻してくれるものです」
霊夢「どうやって使うのよ」
矢巾「光さんの胸元にそれを当ててくれたらあとはライブラさんがなんとかしてくれます」
霊夢「へぇ、これ、私たちには何も影響ないのよね?」
矢巾「はい。ライブラさんやサジタリウスのような星座たちにしか影響しないので大丈夫です」
霊夢「分かったわ。木葉の胸元に当てればいいのね。ありがとう」
矢巾「はい。あともう1つ」
霊夢「?」
矢巾「昨日、僕たちが帰った後にまたサン様の気配を感じたのですが、サン様が来られてたんですか?」
霊夢「サン?誰よそれ」
矢巾「僕たちの世界にいる神様らしいですが…知らないですか?」
霊夢「知らないわね」
霊葉「…」
霊葉は少し遠くの方を見ていた。
矢巾「そうですか。分かりました。もし何かあれば僕は地霊殿にいるのでまたお越しください」
霊夢「分かったわ。あなたたちのことは分からないからその時は頼むわね」
矢巾「はい。それでは僕はこれで」
スタスタスタスタ
矢巾はその場をあとにした。
霊葉「…お母さん」
霊夢「何?」
霊葉「…さっきのサンって人…私のせいだ…」
霊夢「え?」
霊葉「ほら、お母さんが暴れてたのを止めるために姿を変えてたでしょ?あの人がサンって人なの」
霊夢「あぁ、あの人…」
霊葉「うん。多分その人の気配が強すぎるからさっきの人に気づかれてたんだと思う」
霊夢「あ、そう。まぁいいわ。特に問題視してなさそうだし」
霊葉「うん」
霊夢「さて、晩御飯の準備でもしようかしら」
霊葉「私もする」
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場所…永遠亭
あれから時間が過ぎ、夜になった。木葉は永琳からやる事やったら帰っていいと言われているので、永琳の帰宅許可を待っている。
永琳「よしっ。これで終わり。あなた、体は大丈夫?」
木葉「はい。大丈夫です。ありがとうございます」
永琳「しかし、あなたも災難ね。好かれているとはいえ死にかけるなんてね」
木葉「あぁ…まぁ、はい」
永琳「また死にそうになったらここに来なさい。あまり人が来ないから割と安全だと思うわよ」
木葉「そうですね。その時はまたここに来ます」
永琳「さ、やること終わったから帰りなさい。外は暗いから気をつけて」
木葉「はい。それでは失礼します」
スタスタスタスタ
木葉は部屋を出て永遠亭をあとにした。
永琳「…はぁ、疲れた。もう二度とごめんよ…心臓に悪いわぁ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…迷いの竹林
ザッザッザッザッ…
木葉は永遠亭を出て迷いの竹林を歩いていた。ずっと寝ていたせいか、あまり思うように体が動かない。
木葉「…」
木葉は一人無言で歩いている。同じ竹ばっかりで景色が変わらない。そうなると段々焦ってくる。
木葉「…迷った」
木葉は迷ってしまった。歩いても歩いても景色が変わらないこの場所で自分が帰れる自信が無い。
木葉「…なぁライブラ。ここから博麗神社までどのくらい距離ある?」
木葉はライブラに助けを求めた。だがライブラは返事をしない。
木葉「ライブラ?なぁおいライブラ。ライブラ?」
木葉は返事してくれないライブラに違和感を覚えた。
木葉「え、ちょ、ライブラ!?おいライブラ!起きてくれ!俺迷った!!ライブラ!!」
木葉は何度もライブラを呼んだ。しかしライブラは返事をしない。木葉の焦りはさらに加速する。
木葉「嘘だろおい!!ライブラ!!ライブラ!!」
ザッザッザッザッ…
すると木葉の背後からある人物が歩いてきた。
木葉「どうすんだよこれ!!迷っちまった!!やべぇってこれ!!夜暗ぇよ!!」
妹紅「迷ったのか?なら私が案内してやろうか?」
木葉「!!」
木葉は背後から声が聞こえて驚いた。勢いよく振り向くとそこには妹紅が立っていた。
妹紅「なぁ、案内してやろうか?」
木葉「え、あ、じゃあ…お願いします…」
妹紅「こっちだ」
ザッザッザッザッ…
妹紅と木葉は共に行動することにした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妹紅「お前、体は大丈夫なのか?」
木葉「え?うん。大丈夫だけど…?え、俺なんか言ったっけ?」
妹紅「お前、あの吸血鬼に血を吸われて意識飛んでたんだぞ。よく戻ってこれたな」
木葉「あー…俺の仲間が助けてくれたんだ」
妹紅「そうか。いい仲間を持ったもんだな」
木葉「あぁ」
妹紅「どんなヤツだ?教えてくれ」
木葉「そうだなぁ、まずは長津 智志だな。あいつは俺たちの指揮をしてくれる。頼れるやつだ」
妹紅「長津…確かあの時会ったやつだな。背が高い男だったような」
木葉「そう。会ったことあるのか?」
妹紅「あぁ。不思議なやつだった」
木葉「ふーん…」
妹紅「んで?残りのやつは?」
木葉「あとは条乃 和人はな…」
木葉は迷いの竹林を出るまで妹紅と話をした。歩いた距離はそんなに長くなかったが、時間は長く感じた。
木葉「とまぁ、こんな感じかな」
妹紅「そうか。お前の仲間はみんな頼れるやつだな」
木葉「あぁ。俺も助かってる」
妹紅「…さ、いい話も終わったところで」
スッ…
妹紅が立ち止まって前を指さした。
妹紅「ほら、ここから出られるぞ」
木葉「!」
妹紅が指さしたのは竹林が終わって道が開けた場所だった。木葉はようやく帰れる安心感に浸った。
妹紅「また迷ったら私を頼れ。私なら安全に出してあげられる」
木葉「あぁ。また迷ったら頼むわ」
妹紅「あぁ。ほら、博麗の巫女のところに行ってやりな」
木葉「あぁ。ありがとう」
ザッザッザッザッ…
木葉は神社に向かった。
妹紅「…さて…長津智志か…懐かしい名前を聞いた」
ザッザッザッザッ…
妹紅は竹林に戻っていった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…博麗神社
あれから木葉は無事に博麗神社に戻ることができ、霊夢と霊葉の3人で一緒に晩御飯を食べた。それから一緒に時間を過ごし、寝る時間になった。
霊夢「木葉、戻ってきてくれてありがとう」
木葉「こっちこそ、助けてくれてありがとう」
ちなみに寝る場所は木葉と霊夢が同じ部屋で霊葉に関しては別の部屋になっている。これは霊葉が希望した。
霊夢「…ねぇ、木葉」
木葉「ん?」
霊夢「布団…入ってもいい?」
木葉「!!」
木葉は突然の提案に言葉が出てこなかった。
霊夢「ね、ねぇ…何か言ってよ…」
木葉「…いいよ。はい、どうぞ」
ゴソッ…
木葉は布団を開けて場所を作った。
霊夢「うん」
スススッ…
霊夢は木葉の布団に入ってきた。
霊夢「…あったかい…久しぶりの木葉ね」
木葉「あぁ。あったかい。久しぶりの霊夢だ」
霊夢「ふふっ…何よそれ」
木葉「マネしただけだぞ」
霊夢「!」
霊夢は木葉の首元にフランの噛み跡があるのを見つけた。その瞬間、霊夢の胸が何かモヤッとした。
霊夢「…ねぇ木葉」
木葉「ん?」
霊夢「ちょっと仰向けで寝てみて」
現在霊夢と木葉は互いに向き合って寝ている。布団は一人用なのでそうしないと体が出てきてしまう。
木葉「え?仰向け?」
霊夢「うん」
木葉「…」
ゴソゴソ…ゴソゴソ…
木葉は仰向けになった。
木葉「はいよ。なったよ」
霊夢「…うん。動かないでね」
ゴソゴソ…ゴソゴソ…
霊夢は木葉の上に跨った。
木葉「!!」
霊夢「…」
木葉「あの…霊夢さん?何…してるの?」
霊夢「じっとしてなさい。上手くできないから。あと痛くても我慢して。私のものだって刻むんだから痛くて当然よ」
スッ…
そう言うと霊夢は顔を近づけてきた。
木葉「っ…」
木葉は目を閉じて抵抗しないことを示した。
霊夢 (これ…いらない…邪魔…)
カプッ…
霊夢はフランの噛み跡の上から木葉の首を噛んだ。
木葉「んっ…」
木葉は驚いて思わず声が出た。霊夢は噛み始めたらしばらくは離さなかった。その間木葉は声を出さないように我慢していた。
霊夢「んっ…んん…ん〜…」
霊夢は優しく木葉の首を噛んでいた。フランのは歯が刺さっていたから痛かったけど、霊夢のは痛みより気持ちよさがあった。
木葉「ふぅっ…んっ…れ…いむ…」
霊夢「…」
ヂュゥゥゥゥゥゥ…
すると霊夢は噛んだところを吸い始めた。木葉は驚いたが、脱力していて何もできない。
木葉「んっ…霊夢…ねぇ…霊夢…」
ポンポン…ポンポン…
木葉は霊夢の腰を優しく叩いた。力が抜けているので思うようにはできなかった。
霊夢「んんっ…ん〜…んっ…ぷはぁ…」
霊夢はしばらく吸ったあとに勢いよく口を離した。
霊夢「…ついた。私の噛み跡とキスマーク」
木葉「フーッ…フーッ…フーッ…」
木葉は脱力していて抵抗できなかった。その間、霊夢は木葉の首を好き勝手に噛んだり吸ったりして満足していた。すると見事木葉の首元に噛み跡とキスマークがついた。
霊夢「これで木葉は私のもの。消すのは許さないから。消えかけたらまた私がつけてあげる。毎晩チェックするから」
木葉「ん…うん…」
霊夢「あとまだ残ってるから。木葉は私のものだって分かるようにマーキングするから。…今日は寝かさない。あんな吸血鬼に取られるなんて嫌。木葉は私を選びなさい。私なら木葉を守ってあげられる。…だから」
スッ…
そう言うと霊夢はゆっくりと木葉に顔を近づけた。
霊夢「木葉も…私をあんたのものだって分かるようにマーキングしなさい。私は誰にも靡かないけど、木葉のものって証が欲しい。噛み跡でもキスマークでも…他のことでも」
木葉「!!」
霊夢「さっきも言ったけど、今日は寝かさないから。朝までお互いマーキングするわよ」
木葉「あっ…ちょっ…霊…」
霊夢「うるさい。あんたに拒否権なんてないから」
そしてその後、霊夢は本当に朝まで木葉を寝かさなかった。霊夢は今回の件で溜まったストレスを全て木葉にぶつけた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…霊葉がいる部屋
霊葉 (…始まった。相変わらずお母さんとお父さんって場所考えないよね。ここだと音が全て聞こえちゃうんだし。…魔理沙さんの家に泊まればよかった)
木葉と霊夢のことについては霊葉には筒抜けだった。霊葉は夜通し霊夢と木葉の部屋から聞こえる音を聞かされていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それから朝になった。
霊葉「お父さーん?お母さーん?もう朝だよー?起きてるー?」
霊葉が木葉と霊夢の部屋を覗いた。部屋は布団がメチャクチャになっていた。木葉と霊夢の服がはだけており、露出している肌には噛み跡とキスマークが大量にあった。
霊葉「…はぁ、これは起きないなぁ…自分で朝ごはん作ろっと」
スタスタスタスタ
霊葉はそのまま台所に向かった。
霊葉 (…昨日はお楽しみだったんだろうなぁ…まぁ、お父さんとお母さんって言ってもこの時代じゃ私は生まれてないし年齢も近いからお盛んなんだろうなぁ…)
霊葉は霊夢と木葉が起きるまでそっとしておくことにした。
〜物語メモ〜
妹紅と長津智志の関係
妹紅は過去に一度、とある異変で長津智志と会ったことがある。その時はそれほど深い繋がりはなかったが、名前だけはうっすらと覚えていた。