木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

29 / 296
謎の光

〜その夜〜 

 

木葉は長津と早乙女ってやつの三人で話をしていた。

   

木葉「で、何しに来たわけ?」

 

長津「いやね、少し話があってね」

 

早乙女「こ、こんばんは〜」

 

長津「光は今、力を持っているのかい?」

 

木葉「俺は光じゃない。それに俺に能力はない」

 

長津「そうか」

 

早乙女「でも、おかしくないですか?長津さん」

 

長津「なぜ?」

 

早乙女「昨日は記憶が戻っていたのになんで今日は記憶が無いんでしょうか?明日になったらまた思い出すのでしょうか?」

 

長津「分からない。でも風和瀬は一時的なものと言っていたよ。その一時的なものが昨日だけだったのかもしれないね」

 

早乙女「な、なるほど。でも私は昨日の光の方がいいです」

 

長津「僕は今の方がいいかな」

 

木葉「二人はなんの話をしてるんだ?」

 

長津「あぁ、すまない。こっちの話なんだ」

 

木葉「それで、結局何が言いた…」

 

木葉はその時窓の外に妙な光があるのを見た。

 

木葉「おい…なんだあの赤い光は」

 

長津「赤い光?」

 

早乙女「なんでしょう」

 

長津と早乙女も窓の外を見た。

  

長津「なんだ…あの光は」

 

早乙女「私も見たことないですね」

 

長津「でも確かあの方角は…僕たちがこの世界に来た時にいた場所じゃ…」

 

早乙女「えっと…そうなんですか?」

 

長津「多分ね」

 

早乙女「た、多分ですか」

 

しばらく見ているとその光は消えた。 

 

木葉「何だったんだあの光は」

 

長津「分からない。とりあえず明日見に行ってみることにしよう」

 

木葉「それ、俺も連れてってくれ」

 

長津「なぜ」

 

木葉「なぜか気になる」

 

長津「…分かった」

 

木葉「じゃあ明日の朝食でレミリアに言ってから出よう」

 

長津「うん。そうしようか」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

〜翌日〜

  

木葉「という訳なんだ。だから少しの間、外に出る」

 

レミリア「でも、そうなると紅魔館を守る人が少なくなるわね」

 

長津「それに関しては私たち全員で行く訳では無いですので、何人かはここに残りますよ」

 

レミリア「そう。分かったわ。なら、行ってきてちょうだい」

 

長津「えぇ、行ってきますね」

 

霊夢「ちょっと待って!」

 

長津「何でしょう?」

 

霊夢「それってもしかして木葉も一緒に行く気じゃないでしょうね?」

 

木葉「うん。行くよ」

 

霊夢「ダメよ!木葉はここに残って!私が木葉を守るから!」

 

木葉「ごめんね霊夢。その気持ちはありがたいんだけど、やっぱり気になるの」

 

霊夢「そんなの見てきた人に聞けばいいじゃない!何も木葉も一緒に行くことなんてないじゃない!」

 

長津「いえ、今回は光は大丈夫です」

 

霊夢「それはなぜ」

 

長津「光にはパートナーがいますので」

 

霊夢「それは誰」

 

早乙女「私…です」

 

すると早乙女が手を挙げた。

 

霊夢「なんであんたが…」

 

長津「私たち十二天星にはペア制度があります。足して13になるもの同士が組むんです。私の場合は第一星座なので、私のペアは第十二星座の倉本になるわけです。光の場合は第七星座なので、光のペアは第六星座の早乙女になるんです」

 

霊夢「でも!今は光じゃない!木葉よ!だからあんたたちに任せたくないわ!」

 

長津「なら、あなたも来て光を守りますか?」

 

霊夢「え…」

 

長津「あなたが来れば光は安心するだろうしあなたも光を守りたいんでしょう?」

 

霊夢「ま、まぁそうだけど…」

 

レミリア「いいわよ霊夢。行ってらっしゃい」

 

霊夢「レミリア…」

 

レミリア「ここにはあなたよりも強い人が残るわけでしょ?それにここには私もいるわ。ここは私たちが守るからあなたは木葉について行きなさい」

 

霊夢「分かったわ」

 

木葉「霊夢、よろしく」

 

霊夢「うん。任せて」

 

魔理沙「ちょっと待った!霊夢も行くなら私も行くぜ!」

 

霊夢「あんたは残りなさいよ」

 

魔理沙「木葉は空が飛べないんだ。なら私の箒に乗るのが良いだろ?」

 

長津「光は空が飛べないんですか?」

 

魔理沙「飛べないぜ!最初はすっげぇ怖がってたぜ?」

 

長津「なんと…」

 

木葉「魔理沙…それは言うなって…」

 

長津「仕方ないですね。ならあなたも一緒に来てください」

 

魔理沙「やったぜ!」

 

長津「じゃあ行くのは私と和人、宗司、悟、早乙女の五人と光、霊夢さん魔理沙さんの三人で、ここに残るのは佐野守、晃大、光輝、風和瀬、本庄、倉本の六人でいいかい?」

 

全員「はい!」

 

長津「それじゃあ行きましょう!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

〜数分後〜

  

場所…空

 

木葉「うっくっ…くぅぅぅぅ」

 

魔理沙「こ、木葉…あんまり強く抱きしめないでくれ…」

 

木葉「だ、だって…足が、足が、足がついてない…」

 

魔理沙「またかよ…」

 

霊夢「なんで魔理沙ばっかり…」ボソッ

 

長津「あそこですね。私たちがこの世界に入った場所は」

 

スタッ!

全員降り立った。

  

木葉「はぁ、はぁ、はぁ」

 

魔理沙「木葉…もうそろそろ慣れないのか?」

 

木葉「それは、ちょっと、無理かも」

 

霊夢「あんたよくそれでついてこようと思ったわね」

 

木葉「だって…気になるんだし」

 

魔理沙「私からすればご褒美なんだがな」ボソッ

 

早乙女「みなさーん!これ見てください!」

  

早乙女は赤い石を持っていた。 

 

早乙女「さっきそこら辺を見ていたら偶然見つけたんですよ」

 

長津「これは昨日見た光と同じ色だね」

 

条乃「なんだ?お前らが見たのはこんな色の光なのか?」

 

長津「あぁ、全く同じ色だよ」

 

双葉「それにしてもこの石は少し違和感があるね」

 

条乃「どうゆう事だ?」

 

双葉「なぜかこの石からは核のようなものを感じる」

 

長津「核…か」

 

双葉「はい。普通の石なら何も感じないがこの石だけは妙に感じる」

 

条乃「なら壊してみようぜ!もしお前の言う核ってやつならこれが急所なんだろ?」

 

双葉「ま、まぁそうだけど」

 

条乃「なら壊す一択だな!おりゃ!」

  

パキン! 

その石にヒビが入った。

 

条乃「なんだこれ、硬いぞ。俺の拳でもヒビが入る程度なのか」

 

立花「待って和人!」

 

条乃「何だ?」

 

立花「その石からは結界のようなものも感じる。恐らくそのヒビは結界が割れたんだと思う」

 

条乃「ならこの結界も壊して中身も一緒に壊してやるぜ!」

 

バキッバキッバキッ!バリン!

条乃は何度も殴り、結界が壊れた。

 

立花「やっぱり。壊れたにも関わらず中身には傷がない。てことはこの核を結界のようなものが守っていたんだ」

 

条乃「ならこれで終いだな!」

 

バキッ!パリン!

条乃は拳を振りその石を割った。するとその石から断末魔のようなものが聞こえた。

 

キャァァァァァァァァァァァァァァァ!

突然聞いたことない奇声が響いた。

 

条乃「うわっうるっせ!」

 

霊夢「何よこの声…」

 

魔理沙「うるさ過ぎるぜ…」

 

やがてそれは収まり、その石は消えていった。

 

条乃「何だったんだあの声は…」

 

双葉「やかましいにも程があるだろ」

 

早乙女「耳が壊れるかと思いましたよ…」

 

立花「同じく…」

 

長津「とりあえず帰ろう。そしてレミリアさんたちにも報告しないと」

 

条乃「そうだな」

 

皆が振り返って帰ろうとした時、木葉は妙な音を感知した。

  

木葉「ん?何の音だ?」

 

魔理沙「おーい木葉!何やってるんだぜ!早く帰るぞ!」

 

木葉「待って魔理沙!なにか聞こえる!」

 

長津「何か聞こえる?」

 

ボコッ!! 

しばらくすると地面からなにか出てきた。 

 

???「誰だ我の結晶を壊したやつは…」

 

木葉「な!?」

 

ヒュォォォォォォォォ…

その人は凄まじい気配を放っていた。

 

長津「和人!宗司!攻撃開始!」

 

条乃「っしゃ!タウラス!力を使うぜ!」

 

タウラス「いいだろう」

 

条乃「大地 震地豪厳(しんちごうごん)!」

 

双葉「ジェミニ!俺たちも使うよ!」

 

ジェミ「任せて!」

ジェニ「お任せください!」

 

双葉「迷魂(めいこん) 滅核魂彗(めっかくこんすい)!」

 

ドーン!ドカーン!

条乃と双葉の攻撃は敵に直撃した。

  

条乃「どうだこの力!強えぇだろぉ?」

 

???「汝…その攻撃で満足か?我ならもっと上を目指すだろう」

 

やつは立っていた。ましてやその場から動いてすらいなかった。

  

条乃「な!?」

 

双葉「十二天星の技を二発くらって立っているのか」

 

???「汝、我の足元にも及ばん…去れ」

 

条乃「なんだと!」

 

???「弱きものと手を合わせたくない」

 

条乃「俺が弱いだと?寝言は寝てから言えや!」

 

ビュン!

条乃が攻撃をしかけた。

 

???「無策で来るとは…愚かなり…」

 

条乃「爆羅怒煇(ばくらどごん)!」

 

???「真滅回帰(しんめつかいき)」 

 

キィン!

???が攻撃を出した。いや、正確には条乃の攻撃を弾き返した。条乃は自分の攻撃をまともに受けてしまった。

 

条乃「はっ、さすが俺の技…すげぇ痛いぜ…」

 

???「まだ立つか…ならもう寝かせてやろう」

 

バッ! 

すると???は手を上にあげた。

  

???「悪鬼羅刹(あっきらせつ)

 

キィン!ドゴォォォォォン!

すると、???を中心に周囲が爆発した。

 

立花「キャンサー!」

 

キャンサー「おう!」

 

立花「鉄壁 硬壁結界(こうへきけっかい)!」

 

ドカーン!ドカーン!ドカーン!

辺りに煙が立ち込める。しばらくして煙が消え、辺りが見えるようになった。

 

???「なんと…我の攻撃を耐えるとは…気に入った。お前らはここで倒すのは惜しい。次会う時までお預けにしておこう」

 

条乃「なんだ!?逃げるのか?」

 

???「違うだろ?逃がしてくれてありがとうだろ?」

  

???はそう言い残し、どこかへ消えた。

  

条乃「なんだあいつ!」

 

長津「とりあえず一旦戻ろう」

 

条乃「けっ!」

 

そして皆は紅魔館に戻ったのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

 

場所…???

  

???「よう。久しぶりだな」

 

???「えぇ、久しぶりね。それで、どうだったかしら?」

 

???「あぁ、あいつの天秤の力が働いてなかった」

 

???「そうですか」

 

???「それにその仲間の力も衰えていなかった」

 

???「分かりました」

 

???「あともう一つ、俺は結晶を壊された」

 

???「なんと、あなたが」

 

???「あぁ、俺は衰えてしまったのかもな」

 

???「ふふっそうかも知れませんね」

 

???「それじゃあ俺はこれで」

 

???「えぇ、また」

 

??? (結晶は壊されたけど、自分の不始末で壊されたことは黙っておこう)

 

???「あの子たち…頑張っているのね。良かった。光…あなたは今、元気かしら?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。