ー翌日ー
木葉「んー…ん?朝か…」
咲夜「木葉。朝食できたから来なさい」
木葉「はーい」
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場所…食堂
木葉「あれ?皆早いね」
俺が行った時には十二天星の人以外全員来てた。
咲夜「あなたが最後なのよ。全く男なんだから自分で起きなさいよ」
木葉「はい…すみません…」
俺は席について朝食を食べた。
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木葉「ご馳走様でした」
咲夜「はいはいお粗末様お粗末様」
木葉「な、なんか冷たくない?咲夜さん」
咲夜「別に?いつも通りですわ」
木葉「ソウデスカ」
俺は席を立ち自室に戻るのだった。
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場所…自室
木葉「んーなんか…おかしい…今日は風邪じゃないはず…朝起きてからさっきまでは元気だった…なんだろう…頭がボーッとする…体も熱い…」
俺はベッドに横になった。息が荒くなる。
木葉「はぁ…はぁ…なんだろう…何もする気が起きない…体が重い…それになんだろう…ちょっと触れただけで過剰に反応する…」
ガチャ
ドアが開いた。
霊夢「木葉?入るわよ?」
木葉「れ…いむ…」
霊夢「木葉?どうしたのよ」
木葉「あ…あ…」
霊夢「ん?なに?」
木葉 (声が…出ない…上手く…話せない)
霊夢「木葉?」
ギシッ…
霊夢がベッドに乗ってきた。
木葉「れ…いむ…ま…って」
霊夢「ん?なによ」
木葉「お…ねがい…はなれて…」
霊夢「どうしたのよ木葉。熱でもあるの?」
ピトッ
すると霊夢は俺のおでこを触ってきた。
木葉「ッー!」
霊夢「熱い。もしかして木葉。風邪引いたの?」
木葉「ひ…いて…ない…よ…」
霊夢「嘘つかないで。こんなに熱いのに何で言わなかったのよ!」
木葉「こ…れは…ちが…」
霊夢「え?なに?」
霊夢は顔を近づけてきた。
木葉「んー…」
霊夢「…」
霊夢はいきなり手を触ってきた。木葉はビクッと体を震わせた。
霊夢「木葉。一体どうしたのよ」
木葉「なんでも…ないよ…」
霊夢「とりあえず待ってて。動いちゃダメよ」
霊夢は部屋を出た。
木葉 (こんなの…待てってのが…無理なんだって…)
しばらくして霊夢が帰ってきた。鈴仙さんを連れて。
木葉「はぁ…はぁ…」
ガチャ
部屋の扉が開くと霊夢が入ってきた。
霊夢「木葉。入るわね」
うどんげ「失礼します。木葉さん」
木葉「れ…いむ…」
霊夢「うどんげを連れてきたわ。もう大丈夫よ」
うどんげ「木葉さん。霊夢さんが風邪って言ってたんですが本当ですか?」
木葉「あ…の…」
うどんげ (!?)
木葉「ち…が…」
うどんげ「木葉さん。ちょっとそのまま寝ててくださいね」
そう言って鈴仙さんは俺の横に立って突然腕を触ってきた。
木葉「んーーっ」
木葉はまた体を震わせた。
うどんげ「こ、これは…」
霊夢「なにか分かったの?」
うどんげ「えぇ、なんとなくわかりました」
霊夢「なんとなくって…」
うどんげ「確かめたいので木葉さんを起こしてください」
霊夢「分かったわ。ほら、木葉。起きて」
木葉「んっんー…」
木葉はなんとか耐えながら起き上がることができた。
うどんげ「では木葉さん。ちょっと失礼して…」
ギュッ…
そう言って鈴仙さんは抱きついてきた。
木葉「んーーーーーーーっ!」
霊夢「な、何やってんのよ!」
うどんげ「これで分かるんです!」
木葉「あ…あの…ま…って…あっ…」
うどんげ「やっぱりそうゆうことでしたか…」
鈴仙さんはようやく離れてくれた。
霊夢「で、何が分かったのよ」
うどんげ「霊夢さん。これ、惚れ薬と同じ症状ですよ」
霊夢「惚れ…薬…」
うどんげ「はい。そうです。健康なのに体は熱く、視界も定まっていない。おまけに呂律すらもままならない…これは完全に惚れ薬ですよ」
霊夢「仮にそうだとして一体誰が…」
うどんげ「それに関しては私にも分かりません」
霊夢「これは治るの?」
うどんげ「はい。薬があれば」
霊夢「あんたじゃ作れないわけ?」
うどんげ「いえ、作れますがこの薬は私が作った訳ではありませんので」
霊夢「どうゆうことよ」
うどんげ「つまり早い話、この惚れ薬を作った人に聞けばいいんですよ」
霊夢「なるほど、分かったわありがとう」
うどんげ「いえいえ、それでは私はこれで」
ガチャ
うどんげは部屋を出た。
霊夢「全く…風邪なのかと思ったわ」
木葉「霊夢…」
霊夢「なによ」
木葉「こっち…」
霊夢「え?」
木葉「こっちに…来て…」
霊夢「なんでよ」
木葉「お願い…」
霊夢「分かったわよ」
そうして霊夢はベッドに座った。
木葉「霊夢…」
ギュッ…
すると木葉は霊夢に抱きついた。
霊夢「え、ちょ木葉!?」
木葉「んーーっ」
霊夢「ちょっと離れなさいよ!」
木葉「ごめん霊夢…なんでか分からないけど…ずっとこうしてたいの…お願い…」
霊夢「なんでよ…」
木葉「お願い…少しでいいから…」
霊夢「分かったわよ…」
しばらく沈黙が続いた。
木葉「ねぇ、霊夢…」
霊夢「なによ」
木葉「霊夢は…俺のこと…嫌い?」
霊夢「なんでそんなこと聞くのよ」
木葉「だって…霊夢怖い…いつも優しいのに…今日は怖い…」
霊夢「いつも通りよ」
木葉「ううん…違うの…いつもの霊夢じゃ…ないの」
霊夢「…」
木葉「ねぇ、霊夢。俺…何かしたかな…だとしたらごめんね…気づいてあげられなくて…」
霊夢「あんたは何もしてないわよ」
木葉「じゃあ…なんで…」
霊夢「なんでもないわよ!」
木葉「…ごめんね」
霊夢「そろそろ離して」
木葉「いや…」
霊夢「なんでよ」
木葉「さびしいから…お願い…近くにいて…」
霊夢「…わ、分かったわよ」
木葉「霊夢…ありがとう…」
霊夢「全く…」
木葉「はぁ…はぁ…」
霊夢「ちょっと木葉。後ろから息吹きかけないでよ」
木葉「ごめんね…でも、どうしようもないの…」
霊夢「何言ってるのよ…」
木葉「ダメなの…ダメなの…」
霊夢「何がよ」
木葉「ねぇ、霊夢。俺、もう我慢できないの…もっとギュッてしたいの…」
霊夢「何言ってるのよ!」
木葉「なんでだろう…もっと一緒にいたいの…もう離したくないの…」
霊夢「…」
木葉「ねぇ、霊夢。このまま一緒にいよ?」
霊夢「そうゆう訳にもいかないでしょ!」
木葉「!!…そっか、ごめんね。じゃあ、やっぱりいいよ。ごめんね」
スッ…
木葉は霊夢から手を離した。
木葉「ごめんね…外…出てくる…」
ガチャ
木葉は外に出た。
霊夢 (何今の…なんとか声には出なくて良かった…あれがほんとに惚れ薬なら…今の木葉は私に惚れてるってこと?…だとしたら、悪いことしたかも…怒鳴っちゃったし)
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場所…廊下
木葉 (ダメだ…収まらない…何でだろう)
早苗「…さん!こ…はさ…木葉…さん!木葉さん!」
目の前に早苗さんがいた。
早苗「木葉さん。顔色悪いですがどうしました?」
木葉「さ…なえ…さん…」
早苗「はい。何でしょう?」
木葉「ごめ…ん…声がでな…い…」
バタンッ!
木葉は倒れてしまった。
早苗「木葉さん!?」
早苗はとりあえず客室に木葉を連れていった。
早苗「木葉さん?大丈夫ですか?」
木葉「さ…なえさん」
早苗「はい。そうですよ。どうしたんです?風邪でも引きましたか?」
木葉「ち…がうの…でも…頭がボーッとする…」
早苗 (もしかして…)
木葉「だから…その…」
早苗「木葉さん!」
木葉「はい…」
ギュッ…
早苗は木葉の手を握った。
木葉「あの…早苗さん…なにを…」
早苗「こうすると治るんですよ」
木葉「あ、あのはなして…ください」
早苗「いいえ、離しません!」
木葉「お願い…ですから…」
早苗「いいえ!絶対に離しませんから!」
バンッ!
勢いよくドアが開いた。
霊夢「早苗…何してるのよ」
早苗「霊夢さん!」
木葉「れい…む」
霊夢「何してるのよ」
早苗「私が治してあげようと思って」
霊夢「それは私がやるわ。木葉、行くわよ」
木葉「あっ…」
そうして霊夢と木葉は部屋に戻った。
霊夢「木葉…さっきはごめんね」
木葉「いい…よ…もう…いいよ…」
霊夢「木葉。そのままいて」
木葉「うん…」
すると霊夢は後ろから抱きついた。
木葉「んーーーーーっ!」
霊夢「ごめん木葉。少しの間我慢してね」
木葉「んっ…むり…」
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場所…廊下
魔理沙「あ!なぁうどんげ!木葉知らねぇか?」
うどんげ「木葉さんですか?木葉さんなら部屋にいますよ」
魔理沙「そうか。それは良かったぜ」
うどんげ「なにか用事ですか?」
魔理沙「あぁ、まぁな」
スタスタスタスタ
魔理沙は木葉の部屋へ歩を進める。
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場所…紅魔館の一室
魔理沙「木葉〜いるか〜」
魔理沙は部屋に入るや否や霊夢が木葉を抱きしめてるのを見て驚いた。
魔理沙「な!?霊夢!お前何して…」
霊夢「あら、魔理沙。見ての通りよ」
魔理沙「なんで、お前がここにいるんだぜ?」
霊夢「分からないわよそんなこと」
魔理沙「でも、霊夢がいるとは驚いた」
霊夢「なにかマズイことでも?」
魔理沙「そ、そんなこと…ないんだぜ」
霊夢「そう…」
魔理沙「それで、木葉は惚れ薬を飲んだのか?」
霊夢「なんでそのこと知ってるのよ」
魔理沙「い、いや?途中でうどんげに会ってその時に…」
うどんげ「私、そんなこと一言も言ってませんよ?」
魔理沙「な!?うどんげ!?」
うどんげは部屋をこっそり覗いていたのだった。
霊夢「魔理沙…どうゆう事?」
魔理沙「私は何も知らないぜ!」
霊夢「魔理沙…いい加減にして」
魔理沙「分かったぜ…惚れ薬を作ったのは私だ」
霊夢「なんでそんなことしたのよ」
魔理沙「…木葉に気にして欲しかったからだぜ」
霊夢「どうゆう事よ」
魔理沙「惚れ薬を使って私に惚れさせようと思ったんだぜ」
霊夢「どうやって飲ませたのよ」
魔理沙「木葉の朝食にちょこっと…」
霊夢「なるほど…で、木葉がそれを食べたと…」
魔理沙「そ、そうゆうことだぜ」
霊夢「はぁ…木葉を元に戻して」
魔理沙「わ、わかったぜ…」
木葉は解毒剤を飲んですっかり元に戻った。
木葉「んー!なんだか清々しい気分や!」
霊夢「私はある意味疲れたわよ」
木葉「何かあったの?寝る?」
霊夢「いいえ、遠慮しておくわ」
木葉「そう?」
霊夢「魔理沙。もうこんな事は止めてよね。すごく疲れるんだから」
魔理沙「わ、分かったぜ」
木葉「???」