十二天星たちと光陰の話し合いは終了し、長津はその内容をレミリアたちに伝えるのだった。
長津「つまり、これからドレインがこの世界に来るので皆でそれを退治して欲しいんです」
レミリア「そのドレイン?とやらは強いって聞いたけど私たちにできるのかしら?」
長津「それに関しては大丈夫です。残りのドレインは液状のものなので誰でも簡単に倒せます。今の光は知りませんが」
木葉「ぐっ…」
霊夢「まぁ、確かに木葉の弾幕じゃあ倒せなかったしね」
木葉「うぐっ…」
レミリア「それに木葉はまだひよっこだしね」
木葉「うぅ…」
咲夜「私にすら勝ててないんですものね」
木葉「ぅ…」
魔理沙「しかも空まで飛べないしな」
木葉「お前ら!そんなに人を言葉で殴って楽しいか!」
霊夢「いやでも事実だし…」
木葉「もう俺死んじゃおうかな…」
光陰「はぁ…仕方ない…じゃあ俺がこいつと一緒にいるわ」
木葉「!?」
光陰「沙耶からはとても強いって聞いたけどなんだ?こんな弱っちぃのか。天秤座も落ちぶれたものだな。方界を創るほどの力を持っていながらそこら辺のやつらに勝てねぇのかよ」
その言葉を聞いた木葉は部屋の隅に移動して皆に背を向けて体育座りした。
木葉「………俺…やっぱり…いらない子…」
早乙女「長津さん…光ってあんな人でしたっけ?」ボソッ
長津「いや、僕も知らない。あの光は初めて見た」ボソッ
霊夢「はぁ…全く…木葉」
木葉「…なに?」
霊夢「私が一緒にいるからそれでいいでしょ」
木葉は途端に笑顔になり、誰から見てもわかるくらいに顔が喜んでいた。
木葉「うん!それでいい!」
光陰「おい。あいつはいつもあんな感じなのか?」ボソッ
長津「いや、普段はあんな感じじゃなかったと思うけど…」ボソッ
光陰「俺、あいつの分身てこと認めたくないんだけど」ボソッ
長津「ま、まぁ、それは別にいいと思いますよ」ボソッ
光陰「おいおいあんなんで大丈夫なのかよ。真っ先に死ぬぞあいつ」ボソッ
長津「そ、それは…」ボソッ
早乙女「だ、大丈夫だと思いますよ…なにかと生き残ってますから…」ボソッ
佐野守「そ、そうですよ…単にあの人のことを気に入ってるからあんな感じなんだと思いますよ」ボソッ
風和瀬「まぁ、あまり気にしない方が良いと思いますよ…」ボソッ
レミリア「それで、そのドレインってのはいつ頃来るのかしら?」
光陰「そろそろ来ると思うぞ」
レミリア「案外早いのね」
光陰「俺がここに来てから数時間は経つしなそろそろあっちも動くと思う」
魔理沙「で、さっきからお前は誰なんだぜ」
光陰「俺は光陰。そこにいるやつの分身体だ」
魔理沙「木葉の…分身…」
光陰「あぁ、そうだ」
レミリア「それにしても似てないわね」
咲夜「えぇ、顔は全然違いますし、声も性格も違っているように見えます」
光陰「まぁ、そこは目を瞑ってくれ」
霊夢「とにかく、あのドロドロしたやつを倒せばいいのよね」
光陰「あぁ、そうだ」
霊夢「なら、さっさとやっちゃいましょ。どうせすぐ来るんでしょ」
光陰「あぁ」
霊夢「ほら木葉。行くわよ」
木葉「はーい」
スタスタスタスタ
霊夢と木葉は部屋を出た。
光陰「おい。あいつなんか退化してないか。なんだあの子供みたいなやつ」
レミリア「まぁ、気があるんだし仕方ないんじゃない?」
光陰「はぁ、ああいう奴が一番厄介なんだぞ」
矢巾「まぁ、確かに。光さんは前に一度天秤の力を使ったし」
光陰「なるほど。沙耶が言ってた天秤の力を感知したってのはそれの事か」
レミリア「とりあえず私達も行きましょ」
光陰「そうだな」
レミリア「あ、あとそれと」
光陰「なんだ」
レミリア「敵はあと何体くらいかしら?」
光陰「沙耶が抑え込んでるから詳しい数は分からん」
レミリア「そう。分かったわ」
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場所…紅魔館の外
ドレイン「オォォォォ…」
外にはドレインが多数出現していた。
霊夢「なるほどね。あれがあいつの言ってたドレインってやつね。前に一度見たけどやっぱり気持ち悪いわね」
木葉「じゃあ霊夢。先に俺がやるから見ててくれ」
霊夢「何をよ」
木葉「強くなったから見てて」
霊夢「はいはい」
ダッ!!
木葉はその後目の前のドレインに向かって走り出した。
木葉「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
木葉は手に弾幕を纏わせドレインに殴りかかった。
チュドーン!
木葉が殴ろうとした時いきなり爆発した。
木葉「な、なんだ…」
木葉は後ろを見た。霊夢は弾幕を展開していた。
木葉「霊夢!さっきのは俺の獲物だったんだぞ!」
霊夢「早い者勝ちでしょ!」
木葉「だったら!」
タッタッタッタッタッ!
木葉は近くのドレインに向かって走った。
チュドーン!
また霊夢が弾幕をドレインに当てた。
木葉「くっ…なら!」
タッタッタッタッタッ!
木葉はまた近くのドレインに向かって走った。
チュドーン!
また霊夢に先を越された。
チュドーン!チュドーン!チュドーン!
それが何度も続き、木葉は走り疲れていた。
木葉「はぁ…はぁ…霊夢…酷い」
霊夢「さっきも言ったじゃない。早い者勝ちって」
木葉「俺が飛べないことをいいことに…」
霊夢「ほら、前にあと一匹いるから倒してらっしゃい。私は何もしないから」
木葉「ほんとだな!?ほんとに何もしないんだな!?あれは俺がやるからな!?絶対何もするなよな!!」
霊夢「分かったって…」
木葉「よっしゃ!」
タッタッタッタッタッ!
木葉はそのドレインに向かって走った。
木葉「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ブゥン!
木葉は弾幕を纏わせた。
木葉「今度こそ!」
ビュン!
木葉は渾身の力でドレインを殴ろうとした。
条乃「お先にしつれーーーーい!」
ドカーン!
木葉は殴りかかろうとしたが条乃がドレインをハンマーで殴ってしまった。
木葉「あ…あ…」
霊夢「あらら…」
条乃「へっへーん!早い者勝ちだぜ!」
木葉「てめぇ!あれは俺の獲物だったんだぞ!」
条乃「へっ!知るかそんなこと!先に倒したやつが勝ちなんだよ!」
木葉「くっ…てめぇ…」
条乃「なんだ?悔しいか?悔しいよな?俺に負けたんだもんなー!はっはー!残念だったな光!今回は俺の勝ちだ!」
木葉「くーーーーーっ」
長津「全く和人のやつ…すまないね。和人は勝負ごとになるといつもああなるんだ。特に光との勝負ではね」
霊夢「そうなのね…」
私は見た。木葉の目に涙が浮かんでいるのを。
木葉「もういい!」
霊夢「あ!木葉!待って!」
スタスタスタスタ
木葉は霊夢の言葉に耳を貸さず怒りながら足早に部屋に戻った。
条乃「へっへーん!光のやつ怒ったぜ!まぁ、今回は俺が勝ったんだしなー!」
長津「全く…これから協力していかなければならないって時に喧嘩とは…」
霊夢「…木葉…」
レミリア「霊夢。今回はあの人もそうだろうけどあなたにも落ち度があるんじゃないかしら?」
霊夢「…」
咲夜「そうね。木葉のところに行ってあげたら?」
霊夢「…」
レミリア「あなたはただ木葉で遊んでただけなのよね。でも、それは木葉にとってはして欲しくなかったのかもしれないわね。木葉は自分が強くなったところを霊夢に見て欲しかっただけなのかもね」
霊夢「やっぱり…そうだったのね…私、嫌な思いさせちゃった…」
咲夜「行ってあげたら?ここは私たちがいるし」
霊夢「うん…分かった」
タッタッタッタッタッ!
霊夢はその場を後にした。
レミリア「全く…」
咲夜「あんな霊夢は初めてですね」
レミリア「そうね…仕方ないわねここは私たちでなんとかしましょ」
咲夜「そうですね」
長津「全く…和人もだよ」
条乃「しゃーねーだろ。いつもはあいつが勝ってんだ。俺が勝った時くらい好きに言わせろよ」
長津「光は和人に勝っても茶化したりしなかったでしょ?」
条乃「まぁな」
長津「今回は和人の責任でもあるよ」
条乃「はいはい分かった分かった」
そうこう話しているとドレインが集まりだしていた。
長津「さ、そろそろドレインを退治しようか」
三室「しゃーねーな!俺があいつの分までやってやるよ!」
早乙女「負けませんよ!」
佐野守「私も頑張りますよ!」
矢巾「僕だってやってやります!」
本庄「わ、私だって!」
レミリア「全くここの人は頼もしいわね」
咲夜「そうですね」
早苗「木葉さん。良い仲間たちですね」
魔理沙「ほんと、羨ましいくらいだぜ」
レミリア「さ、私たちもやりましょうか」
咲夜「そうですね」
魔理沙「いいぜ!やってやるぜ!」
そのあと全員が飛び出し、ドレインに攻撃した。