木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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堕落

私は木葉の部屋の前にいた。 

私はあの時木葉に嫌な思いをさせてしまっていたのかもしれない。 

怖かった。 

ほんとに自分のせいならどんな顔して会えばいいのか分からなかった。

それでも私は木葉に謝ろうと思った。

  

コンコン

霊夢は恐るおそる扉をノックした。

 

霊夢「木葉…いる…」 

 

返事はなかった。 

 

霊夢「木葉…入るわよ…」

 

ガチャ

霊夢はドアを開けて部屋の中を確認した。木葉は布団にくるまっていた。

 

霊夢「木葉…」

 

木葉「…なに」

 

霊夢「その…さっきはごめんね…木葉は強くなったのを私に見せたかったのに私はそれを邪魔しちゃった…」

 

木葉「…」

 

霊夢「…ごめんね」

 

ギュッ 

木葉はベッドから降りて霊夢を抱き締めた。

  

霊夢「木葉…?」

 

木葉「そうやね。強くなったところは正直見て欲しかった。俺でもあれを倒せるのを見ていて欲しかった。あの時はちょっと辛かったな。だって霊夢は俺が倒そうとしたドレインを狙って攻撃した。まだたくさんいたのに。だから見てくれないのかなとも思った」

 

霊夢「…」

 

木葉「挙句最後の一体もあいつに取られちゃうし…もう俺はいなくてもあの人たちでどうにかなるんじゃないかって思った」

 

霊夢「ごめん…」

 

木葉「もういいよ。でも少しの時間一人にしてくれないかな」

 

霊夢「え…」

 

木葉「少し考え事をしたい」

 

霊夢「分かったわ…ごめんね」

 

木葉「うん。いいよ」

 

スタスタスタスタ

霊夢はその後部屋を出た。そして皆がいる所に行った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…紅魔館の外

 

レミリア「あら霊夢。木葉は一緒じゃないのね」

 

霊夢「うん。一人にしてほしいって言われたわ」

 

レミリア「そう。こっちはあと数体で終わるわ」

 

霊夢「そう」

 

条乃「っしゃ!これで最後だ!」

  

ドン!

条乃は勢いよくハンマーを振った。

 

ドレイン「オォォォォ…」

 

シュゥゥゥゥゥゥ… 

するとドレインは次第に消えていった。

   

長津「ふぅ…これで終わりだな」

 

三室「そこまで苦労はなかったな」

 

早乙女「私たちがいますしね」

 

矢巾「そうですね」

 

条乃「俺が一番だぜ!」

 

矢巾「あの人はいつも通りですね」

 

早乙女「あはは…」

 

ブゥゥゥゥゥゥン!ズォッ…

すると地面に魔法陣が展開され、そこから一人姿を現した。

 

藍「…」

 

条乃「なんだ?あいつは」

 

早乙女「見たことありますね」

 

風和瀬「あれ?あの人確か私がやっつけた九尾の子じゃないですか」

 

レミリア「八雲紫の式神ね」

 

風和瀬「あの後すぐにみんなの所に行ったからどうなったか知らないままだった」

 

長津「ということはドレインに取り込まれたのか…あの人も」

 

レミリア「とにかく片付けるしかなさそうね」

 

双葉「じゃあここは俺が行こう」

 

長津「そっか双葉の分離の能力で」

 

双葉「はい。なので任せてください」

 

長津「分かった」

 

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場所…紅魔館の一室

 

木葉 (ふぅ…一人にしてって言ったのはいいけど何も考えることなんてないんだよな。霊夢、凄い悲しそうだったな。ここで俺がこのままだったら霊夢は元気にならんよな。よし!ここで一発頑張ってみるか!) 

  

ガチャ…ドーン!ドーン!

木葉が扉を開けると外から爆発音が聞こえた。

 

木葉「凄まじい音だな。外で戦っているのに中まで聞こえてくるなんてな」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

場所…紅魔館の外 

 

双葉「ぐっ…痛てぇ…」

 

長津「宗司!」

 

双葉「大丈夫です…」

 

ドカッ! 

藍は双葉に向かって攻撃した。

 

双葉「な!?」

 

立花「反射結界(リフレクター)!」

  

キィン!ドゴォォォォォン!

藍の攻撃は跳ね返され、藍は大きく後ろにぶっ飛ばされた。

 

藍「…」 

 

立花「宗司!大丈夫か!立てるか!?」

 

双葉「はい…大丈夫です。あと少し…あと少しで…」

 

早乙女「双葉さん…」

 

長津「宗司はもしかすると光と同じことが出来るようになって自分でも役に立てることを見せたいんだろうね。だからあんなになっても戦い続ける」

 

風和瀬「そうゆうことですか」

 

長津「かもしれない。僕は宗司じゃないから分からないけど」

 

藍「…」

 

ビュン!

藍は体勢を立て直し再び攻撃しようと猛スピードで突っ込んできた。

  

双葉「な!?」

 

立花「早い!」

  

フッ…

藍が攻撃しようとした時ひとつの影が目の前に現れた。

  

双葉「光!」

 

木葉「藍さん!」

  

ドカッ!

光は弾幕を纏わせ藍の首に攻撃を入れた。

  

藍「かっ…」

   

ドサッ…

藍は少しよろめいて倒れた。

   

長津「宗司!今のうちに!」

 

双葉「はい!」

  

シュゥゥゥゥゥゥ…

双葉は藍に駆け寄り藍とドレインを分離させた。

 

ドレイン「オォォォォ!」

  

条乃「おらぁ!」

 

ゴンッ!

その後出てきたドレインを条乃がハンマーで殴った。

  

ドレイン「オォォォォ…」

 

条乃「これで終わりだな」

 

スタスタスタスタ

その時木葉は霊夢に歩み寄っていた。

 

木葉「霊夢。さっきはごめんね」

 

霊夢「え…どうゆう事よ」

 

木葉「考え事したいって言ったけど、考えることなんてなかったわ」

 

霊夢「そ、そっか…よかった…」

 

レミリア「良かったわね?霊夢」

 

咲夜「ほんと、木葉が立ち直って良かったですね」

 

木葉「みんなもごめんね」

 

レミリア「別にいいわよ。あなたがいなくても私がいるんだし」

 

木葉「そっか、それは頼もしいな」

 

長津「光陰。これで最後なんだよね」

 

光陰「あぁ、これで最後だ。あとは方界ごと壊せば終わる」

 

条乃「ほんとに…いいんだね」

 

光陰「俺は大丈夫だ。それよりもお前らの方が大丈夫かって話だ」

 

条乃「俺は大丈夫だ」

 

佐野守「私も…」

 

矢巾「僕も大丈夫です」

 

本庄「私も大丈夫です」

 

倉本「私も大丈夫です」

 

三室「あぁ、大丈夫だ」

 

風和瀬「私も…」

 

早乙女「私もいいですよ」

 

双葉「あぁ」

 

立花「俺もだ」

 

長津「私も大丈夫だ」

 

光陰「そうか。なら良かった」

 

条乃「でもどうすれば?」

 

光陰「…十二天星の力を使って方界の門を破壊する」

 

三室「そうなると天秤座が足りないだろ」

 

光陰「そこには俺が入る」

 

条乃「それは十二天星だけでいいのか?」

 

光陰「あぁ、大丈夫だ。だが、全員堕落を使用してもらう」

 

条乃「な!?」

 

三室「堕落か…」

 

光陰「あぁ、そうでもしないと方界の門は壊せない」

 

本庄「最初は方界に入るって言ってませんでした?」

 

光陰「あぁ、最初はそうだったが予定が変わった」

 

本庄「そ、そうですか」

 

光陰「お前ら準備してくれ。俺は先に行く。準備が出来たやつから来てくれ」

 

ビュン!

光陰は空高く飛んだ。

 

ブォン!ジジジ…

そして方界の門を出現させた。

  

矢巾「な…」

 

長津「あの人が光の分身っていうのは間違いなさそうだね」

 

倉本「長津さん。ほんとに堕落を使うんですか」

 

長津「…あぁ。そうするしかないだろうね。みんな…準備して」

 

全員「おう!」 

 

タッタッタッタッタッ!

長津はその後レミリアのもとに駆けつけた。 

 

長津「皆さんは館の中でお待ちください」

 

レミリア「何をするつもりなの」

 

長津「方界という世界を破壊します」

 

レミリア「それを壊せばもとに戻るのね」

 

長津「恐らく…さぁ皆さん。少し下がって下さい」

 

レミリア「分かったわ」

   

レミリアたちは館の中まで後退することにした。

   

長津「それじゃあ皆!いくよ!」

 

十二天星「はい!」

 

その後十二天星たちが一斉に何かを言い始めた。

   

長津「アリエス!力を使うよ」

 

アリエス「あぁ、任せろ」

 

長津「陰玉蛇羅(おんぎょくだら)!」

 

条乃「行くぜタウラス!力を貸せ!」

 

タウラス「しょーがねぇーな!」

 

条乃「大郷双淵(だいごうそうえん)!」

 

双葉「ジェミニ!俺たちも力を使うよ!」

 

ジェミ「任せなさい!」

ジェニ「お任せを!」

 

双葉「不滅新化(ふめつしんか)!」

 

立花「キャンサー準備はいいか?」

 

キャンサー「あぁ!バッチリだ!」

 

立花「よっしゃ!硬殼界岩(こうかくかいがん)!」

 

佐野守「レオ!久しぶりに力を使うよ!」

 

レオ「いいだろう」

 

佐野守「暴炎咆哮(ぼうえんほうこう)!」

  

早乙女「ヴァルゴ!私たちも!」

 

ヴァルゴ「いいわよ!任せて!」

 

早乙女「妖楼華佗(ようろうかだ)!」

  

三室「スコーピオ。久しぶりだな。あの力を使うのは」

 

スコーピオ「あぁ、まぁな」

 

三室「さ、やるか。腐染転換(ふせんてんかん)

  

矢巾「サジタリウス!調子はどう?」

 

サジタリウス「おう絶好調よ!」

 

矢巾「ならやろう!知敵宝具(ちてきほうぐ)!」 

 

風和瀬「カプリコーン。私たちも」

 

カプリコーン「いいわよ。任せて」

 

風和瀬「八重状異(やえじょうい)!」

  

本庄「アクエリアスさん!力を貸して下さい!」

 

アクエリアス「えぇ、いいわよ。存分に使いなさい!」

 

本庄「冥界水蓮(めいかいすいれん)!」

  

倉本「ピスケス。私たちもやるよ」

 

ピスケス「分かったわ」

 

倉本「幽穿喰破(ゆうせんぐは)!」

  

シュゥゥゥゥゥゥ! 

すると途端に十二天星たちは光に包まれ、次第にその姿を現した。

  

レミリア「あ、あなたたちは…」

 

フォレス「私はフォレス」

 

ラゴン「俺はラゴン!破壊の申し子 ラゴンだ!」

 

ミーナス「俺はミーナス」

 

レナート「俺はレナートだ」

 

ゴヴァン「私の名前はゴヴァンです!」

 

ミネルヴァ「私の名前はミネルヴァよ」

 

ネオン「俺はネオン」

 

イド「俺はイド」

 

ノーレ「私はノーレです」

 

ディエラ「私はディエラです」

 

アレン「私はアレンです」

 

十二天星はそれぞれの星座にちなんだ姿をしている。背丈も倍以上あり、2mの者もいれば2.5mの者もいる。地に足ついてる者もいれば、宙に浮いている者もいる。

  

レミリア「こ、この人たち…」

 

霊夢「えぇ、私たちじゃ敵わないわね…」

 

妖夢「これは…見ただけでも強いって分かりますよ…」

 

早苗「でも、木葉さんもこれくらい強いんですよね…」

 

木葉「でも俺はこんなの知らない…」

 

ネオン「ミネルヴァ。ラディアのやつはどこだ?」

 

ミネルヴァ「知らないわよ。あそこにいるのがそうなんじゃない?」

  

ミネルヴァは空にいる光陰を指した。

  

ネオン「あれがラディアだと?確かに同じ気を感じるが」

 

ミーナス「姿が違うな。それに、ここにも同じ気を放つ奴がいる」

 

ミーナスはそう言って木葉を指した。

 

ミネルヴァ「確かに…でも、この人も姿が違う」

 

ラゴン「当たり前だろ。ラディアは俺よりも強いんだ。こんな弱っちそうな顔してねぇよ」

 

レナート「とりあえず行こう。俺たちのするべきことは方界の門の破壊だ」

 

ゴヴァン「そうですね。行きましょう」

  

そう言って十二天星の人たちは光陰の元へ飛んだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

フォレス「そこのお前。方界の門を破壊すればいいんだな」

 

光陰「あぁ、それでいい」

 

ラゴン「なんだ?お前は壊さないのか?」

 

光陰「生憎俺はこれで精一杯なんだ」

 

ラゴン「なんだ、随分と力が弱いんだな」

 

光陰「なんだと!?」

 

ラゴン「ラディアなら方界の門を出現させても十分に動けるぞ」

 

レナート「ラゴン。こいつはラディアであってラディアではない」

 

ミーナス「そうだ。こいつは本物のラディアではない」

 

光陰 (なんだこいつらは…さっきのやつらとは次元が違う…下手をすれば俺も殺されそうだ)

 

フォレス「じゃあ、やるか」

 

ラゴン「おう」

 

そして十二天星たちは唱えた。 

 

フォレス「ラストワード!魔法世界(マジック・ワールド)!」

 

ラゴン「ラストワード!神と人の最終戦争(ハルマゲドン)!」

 

ミーナス「ラストワード!引核融解(いんかくゆうかい)!」

 

レナート「ラストワード!鉄壁の結界(プロテクト・ゴーレム)!」

 

ゴヴァン「ラストワード!終焉の戦火(ラグナロク)!」

 

ミネルヴァ「ラストワード!天覚神拳(ゴッド・ブレッド)!」

 

ネオン「ラストワード!怨念堕婒(おんねんだだん)!」

 

イド「ラストワード!超解析(フルエット・エジデント)!」

 

ノーレ「ラストワード!強制操作(コース・コントロール)!」

 

ディエラ「ラストワード!不死鳥の息吹(フェニクス・ブレス)!」

 

アレン「ラストワード!蜃気楼(しんきろう)!」

  

ドカーン!ドーン!ドーン!ドカーン! 

十二天星の攻撃は方界の門に直撃した。その際に煙が上がった。

 

光陰「なんという強さ…」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥ…

少しすると煙が晴れてきた。

 

ラゴン「ん?おい。これはどういう事だ?」

 

レナート「方界の門に傷がついていない」

 

ミネルヴァ「やはりラディアがいなければ無理でしょうね」

 

フォレス「そうだな…」

 

光陰「なんだと!?」

 

ラゴン「お前。ラディアじゃないのか?」

 

光陰「俺はラディアじゃない。光陰だ」

 

ラゴン「なんだと?」

 

ノーレ「じゃあこの門を破壊するのは無理ですね」

 

ディエラ「十二天星の力を集めても壊れないんじゃねぇ」

 

ネオン「そもそもこいつはラディアじゃない」

 

ゴヴァン「一人欠けているんじゃ私たちも力を出せない」

 

アレン「それに私たちはさっきの技に力を込めすぎました。姿を保つのは時間の問題ですね」

 

イド「…おい。これはマズイぞ」

 

ラゴン「どうした」

 

イド「あいつが…目を覚ました」

 

ラゴン「な!?」

 

ミネルヴァ「まぁ、あれは方界に異変があればすぐ目覚めるし私たちはその門を壊そうとしたんだから当然よね」

 

ラゴン「イド!お前の千里眼で何か見えないか!?」

 

イド「あぁ、見える。やつがこの門に近づいている。すぐにここに着く」

 

ラゴン「なんだと!?」

 

フォレス「全員ここから離れるぞ!」

 

ドゴォォォォォン!

フォレスが声をかけたと同時にやつは方界の門を破って外に出てきた。

  

???「…」

 

キィン!ババババババババ!

やつは出てくるや否や攻撃を仕掛けてきた。

 

???「…奈落」

  

ブォン!ブォン!ブォン!

すると多数の魔法陣が出現し、十二天星たちを攻撃した。

  

レナート「結界術式!」 

 

ガシャン! 

レナートは結界を張ってみんなを守った。

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

ビキビキ…バリン!

レナートの結界がヒビ割れた。 

 

レナート「くっ…」

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

レナートの結界は破壊され十二天星たちはまともに攻撃を受けてしまった。 

 

フォレス「ぐっ…」

 

ネオン「なんつぅ強さだ…」

 

ミーナス「もう、姿を維持できない…」

 

すると十二天星たちの体から光の粒が出ていき、十二天星たちは元の姿に戻るのだった。 

 

長津「流石に強すぎだ…」 

 

十二天星たちは落下していき地面にぶつかりそうになった。

 

???「はぁ…全く」

 

シュッ!

突然周囲に目玉が出現した。

 

ドシン!

それと同時に長津たちは地面に落ちた。

 

長津「な、なんだ…一瞬にして場所が変わった…」

 

???「危なかったわね。あなたたち」

 

その声は前から聞こえた。その人は傘をさしている金髪の人だった。

  

長津「あなたは…」

 

紫「私は八雲紫」

 

長津「八雲…紫…」

 

霊夢「な!?紫!?」

 

紫「あら霊夢」

 

霊夢「あんた今までどこ行ってたのよ!」

 

紫「もちろん異変解決してたわよ?」

 

霊夢「全然解決してないじゃない!」

 

紫「いいえ、これからこの異変は解決されるわ」

 

霊夢「どういう事よ」

 

すると紫はスキマからあるものを取り出した。

 

長津「な!?それは!?」

 

早乙女「光の天秤の魂!」

 

霊夢「これが…」

 

紫「そうよ。これは光が持っていた天秤座の魂。私は光からこれを取り出し異変を解決しようとしたわ。だけど異変は解決されなかった。だから、彼直々にこの異変を解決してもらおうと思ったの」

 

霊夢「なにするつもりよ…」

 

紫「もちろんこの魂を返すのよ」

 

霊夢「!?」

 

紫「少し前に能力だけを返したけどすぐに元に戻ったからいっそのこと魂ごと返しちゃおうって思ったのよ」

 

霊夢「でもそうしたら…」

 

紫「えぇ、光が復活するわね」

 

霊夢「そうじゃないわよ…光に戻ったら記憶が…木葉の記憶が消えちゃうじゃない!」

 

紫「知ったことないわよそんなこと」

 

霊夢「!?」

 

紫「私はね、ずっと待ってたのよ。この異変の元凶が出てくるのを。それをそこの人たちがやってくれたわ。私はね、管理者として幻想郷を守れればそれでいいのよ。その過程は考えないわ」

  

バッ!

すると霊夢は木葉を守るように立った。

  

紫「霊夢。どうゆうつもりかしら?」

 

霊夢「絶対戻させない!私は木葉がいい!」

 

紫「じゃああなたは幻想郷がなくなってもいいのね?」

 

霊夢「あいつは私が倒すわ!」

 

紫「無理よ。この人たちでも一撃で倒れるほどなんだから私たちがやっても意味ないのよ」

 

霊夢「でも!それでも!」

 

紫「霊夢。邪魔しないで」

 

ドゴォン!

紫は弾幕で霊夢を後方へ大きく飛ばした。

 

霊夢「ぐっ…」

 

紫「さぁ光。あいつを倒してちょうだい」

  

キィン!

紫が魂を返そうとしたが、レミリアはそれを止めた。

  

紫「あら…あなたもかしら?」

 

レミリア「えぇ、私も霊夢と同じで木葉のままがいいわね」

 

魔理沙「私も木葉の方がいいぜ!」

 

ザッ!

そうして皆が木葉を守るように紫に立ち塞がった。

 

紫「あなたたちまで…」

 

妖夢「私たちも同じです!私は木葉さんが良いです!」

 

早苗「私も同意見です」

 

紫「そう…分かったわ」

 

スッ…

紫は手を下ろした。

 

紫「なら、みんな寝てなさい」

 

ブゥゥゥゥゥゥン! 

紫は弾幕を展開した。

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン! 

みんなは突然のことに対応できず被弾してしまった。

 

レミリア「ぐっ…」

 

魔理沙「うぐっ…」

  

皆は後方へ飛ばされ、残るは木葉だけになった。

 

紫「さ、あとはあなただけよ」

 

ジリッ…ブォン!

木葉は立ち上がり、手に弾幕を纏わせた。 

 

紫「…あなたも抵抗するのね」

 

木葉「あぁ、霊夢がそうしたからな」

 

紫「そう…なら仕方ないわね」

 

紫は木葉の足元にスキマを作り木葉を動けなくした。

 

木葉「な!?」

 

紫「これであなたは動けないわね」

 

木葉「へっ…まだ手が残ってるんだよ!」

  

ガシッ!

木葉は攻撃しようとしたが止められた。 

 

木葉「な!?」

 

紫「じゃあ手も縛っちゃいましょうか」

  

紫は木葉の手にスキマを作り、手の動きを止めた。

  

紫「さぁ、これであなたはなにもできないわね」

 

木葉「ぐっ…この…」

 

紫「さぁ、光。あいつを倒してらっしゃい」

 

長津「やめろーーー!」

 

長津は止めようとするが体が動かなかった。

 

霊夢「木葉ーーーーー!」

 

霊夢も叫んだが木葉が動くことはなかった。

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

紫は天秤の魂を木葉に返した。その瞬間、木葉から光の粒が出てきた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

それから数秒後、(ひかり)の粒は消え、(こう)が姿を現した。

  

光「スゥーッ」

   

光は小さく呼吸した。そして目の前にいる人を見て言った。

 

光「久しぶりだな…八雲紫」

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