光「久しぶりだな…八雲紫」
私はその声に聞き覚えがあった。そいつの声はあの時に聞いたとても冷たい声だった。いつものあいつのような明るい優しい声ではなく、とても冷たい、何も感じないそんな声だった。
紫「えぇ、久しぶり。元気だったかしら?」
光「なわけねぇだろ。いきなりここに連れてきて」
紫「まぁ、色々あったのよ」
光「は、知るかよ」
紫「それより光。あいつを倒して欲しいのだけれど」
光は空を見上げた。
光「おい。どうゆう事だ?なぜ方界の門が突破されてる」
紫「あいつが今回の異変の元凶よ」
光「異変だと?なんだそれは」
紫「この幻想郷で起こる不可解な現象のことを異変と呼ぶのよ」
光「ふーん。で、あいつがいるから退治しろと?」
紫「そうね」
光「人使い荒いな」
紫「それは許してちょうだい」
光「まぁいい。その代わりここにいるやつを一箇所に集めろ。散らばっていたら守りきれん」
紫「分かったわ」
ビュン!
光は空を飛び紅魔館を出た。
紫「さ、みんなを集めましょうか」
紫はスキマを使って皆を一箇所に集めた。
霊夢「紫…あんた」
紫「これも幻想郷のためよ」
長津「風和瀬。光を見た?」
風和瀬「はい。見ました」
長津「どうだった?」
風和瀬「以前の光さんに戻ってましたよ。心はありませんでした」
長津「そうか…」
霊夢「じゃ、じゃあもう木葉じゃなくなったわけ…」
風和瀬「そうなりますね…」
霊夢「そんな…」
魔理沙「霊夢…」
霊夢「私は木葉が良いのに…木葉が良かったのに…」
霊夢は立ち上がって紫に言った。
霊夢「あんたのせいで!あんたのせいで!あの優しかった木葉が消えちゃったじゃない!どうしてくれるのよ!」
紫「知らないわよ」
霊夢「!?」
紫「霊夢。さっきも言った通り私は幻想郷を守れればそれでいいのよ」
霊夢「くっ…」
タッタッタッタッタッ!
霊夢は木葉の後を追って外へ走った。
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場所…紅魔館の外
光「よう。久しぶりだなゴードン。二年ぶりか?」
ゴードン「ふん。お前の気は感じ取れなかったが?」
光「知るかそんなこと。それよりもお前は何するつもりだ?」
ゴードン「俺はこの世界の奴らを手駒にしようと思ってな。丁度さっき十二天星の野郎を始末したところだ」
光「ほう…それで俺に勝てるとでも?」
ゴードン「やってみないと分からないだろ?少なくとも俺は一撃であいつらを始末できた。お前もいずれそうなるだろう」
光「なら、試してみるか?」
ゴードン「いいだろう。お前もあいつらのようにしてやろう」
光「ライブラ。力を使うぞ」
ライブラ「久しぶり光。いいよ。存分に使って」
光「十二天星 第七星座 堕落」
シュゥゥゥゥゥゥ…
途端に光の粒が光を包んだ。
ゴードン「ほう。その力懐かしいな」
光「だろ?久々に本気でやるぜ?」
ゴードン「いいだろう!来い!」
光「
ズォォォォォォォォッ…
光は堕落を使い天秤の力を引き出した。
ラディア「久しぶりだな。この姿も」
ゴードン「ほう。少し力も強くなってるようだな。ラディア」
ラディア「は、なら試してみるか」
ゴードン「やってみな」
バッ!
すると光は両手を広げた。
ラディア「来い。
キィン!キィン!
するとラディアの手元に二本の剣が出現した。
白く光る剣 白刀 浄穢
赤く光る剣 赤刀 呪斬
ラディア「さぁ、やろうかゴードン」
ゴードン「いいだろう…奈落!」
ブゥゥゥゥゥゥン!
ゴードンが攻撃を仕掛けた。多数の魔法陣が出現し、ラディアを攻撃した。
ラディア「…天秤宮
キィン!ドゴォォォォォン!
ラディアの持つ浄穢の剣先からレーザーが放たれた。
バゴォォォォォォォォン!!
その攻撃はゴードンに命中した。
ゴードン「ぐっ…なんという力…」
ラディア「あの時は技を使わなかったからお前も初めて見ただろう」
ゴードン「これは…恐ろしい力よ…」
ラディア「次いくぞ。気炎…光楼…」
キン!
ラディアは剣を構えた。
ラディア「菊一文字」
ビュン!キィン!
するとラディアは高速でゴードンを切りつけた。
ゴードン「ぐっ…」
ラディア「へばるなよ」
ゴードン「ぐぬぬ…まだ動けるわ…」
ラディア「せいぜい楽しませてくれよな」
ゴードン「なら、これならどうだ」
ズォォォォォォォォッ…
ゴードンは手から剣を生成した。
ゴードン「いくぞ」
キン!
ゴードンは剣を構えた。
ゴードン「
ビュン!
途端にゴードンは凄まじい速さでラディアに突進した。
ラディア「遅い。見えてんだよ」
ゴードン「!?」
ラディア「居合…
キィン!
ラディアは剣を構え、ゴードンの攻撃にカウンターを入れた。
ゴードン「ぐっ…」
ゴードンは深い傷を負った。
ラディア「諦めたらどうだ?」
ゴードン「まだ…終わらぬ…」
ラディア「しつこいぞ」
ゴードン「これならどうだ!暗黙
パラパラパラパラパラパラ!
ゴードンの周りを瓦礫や石や砂が回り始めた。
ラディア「そんなもの…」
ラディアが攻撃しようとしたら下から声がした。
霊夢「木葉!」
ラディア「!」
ゴードン「!」
ラディアとゴードンはそちらを見た。そこには赤と白の巫女服を着た女が立っていた。
ラディア「あ…あいつは…」
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ー回想ー
霊夢「ちょっとあんた!ここで何してるのよ!起きなさいって!ちょっと!」
木葉 (んーうるさいなー)
霊夢「全くもう!誰よこいつ!ここで寝られたら掃除できないんだけど!」
木葉 (無視するか)
霊夢「そっちがそうならこっちにも考えがあるわ!…夢想封印!」
ドカーン!
霊夢はそこで寝ている男に攻撃した。
木葉「痛ってーーーーー!」
霊夢「ふふーん♪︎掃除終わりっと!」
木葉「ちょっと待て!いきなりなにすんだよ!」
霊夢「何って掃除よ掃除」
木葉「随分派手なお掃除だな!命の危機を感じたわ!」
霊夢「あんたがどかないのが悪いんでしょ!」
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木葉「すげぇ!できた!ねー霊夢!俺弾幕撃てたよ!やったよ!」
霊夢「はいはい。良かったね」
木葉「うはーやっぱり弾幕は綺麗やね〜近くで見るともっと綺麗に見えるな〜」
霊夢「でも木葉。ちゃんと弾幕見てないと危n…」
チュドーン!
木葉は弾幕に被弾した。
霊夢「全く…木葉。大丈夫?意識ある?」
木葉「大丈夫〜生きてるよ〜」
霊夢「はぁ、だからちゃんと弾幕見てなさいって言ったでしょ」
木葉「あはは…すまんね」
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木葉「ふふん♪これで霊夢にも勝てるかもね!」
霊夢「私があんたみたいなひよっこに負けるわけないでしょ」
木葉「じゃあ勝負してみようよ!
霊夢「嫌よ。疲れるし。それに咲夜に負けてるようじゃ私には勝てないわよ」
木葉「ぐぬぬ…」
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木葉「霊夢!」
霊夢 (木葉!?)
木葉「霊夢から離れて!」
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霊夢「木葉…来ちゃダメ…逃げて…あんたじゃ…かないっこない…」
木葉「それでも俺はここにいる人たちを守る」
霊夢「全く…バカね」
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霊夢「ねぇ…木葉」
木葉「ん?」
霊夢「木葉は…私から離れたりしないよね…」
木葉「え、どうゆうこと?」
霊夢「私のこと…忘れたりしないよね…」
木葉「どうしたの霊夢。らしくないよ?」
霊夢「答えて」
木葉「…そりゃ離れたり忘れたりしないよ。俺をいさせてくれたんだから」
霊夢「ほんと?嘘じゃない?」
木葉「うん。嘘じゃない。忘れないから大丈夫やよ」
霊夢「じゃあ…約束。私から離れないで。私を忘れないで」
木葉「うん…いいよ…約束」
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光「失礼する」
霊夢「何あんた。何しに来たの」
光「お前が博麗霊夢か。お礼を言いに来た。レミリアってやつから聞いたんだ。三日間俺のことを看病してくれたんだってな」
霊夢「礼なんかいらない。私はあんたを看病したわけじゃない。私が看病したのは木葉。あんたなんかじゃない」
光「そうか」
霊夢「早く出てって。あんたの顔見たくない」
光「そうか。分かった。失礼する」
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木葉「ん…ん?あれ?ここは紅魔館かな…あれ?確かあの時魔理沙に飛ばされて…あれ?どうなったんだっけ?」
霊夢「木…葉…?」
木葉「霊…夢?」
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霊夢「ねぇ、木葉…」
木葉「私との約束…覚えてる?」
木葉「うん。覚えてるよ。霊夢から離れない。霊夢の事を忘れない…でしょ?」
霊夢「木葉!」
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木葉「なぁ霊夢」
霊夢「なに?」
木葉「ここで約束…したもんな」
霊夢「!!」
木葉「大丈夫やよ。約束は忘れないから」
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霊夢「ね、ねぇ、木葉…」
木葉「ん?何?」
木葉「は、え、え?…え、今のって…」
霊夢「木葉…これも約束…返事…ちゃんと返してよね…待ってるから」
ー回想終了ー
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ラディア (な、なんだ…この記憶…俺の知らない記憶…でもなぜか懐かしい感じがする…)
ゴードン「なんだあいつ」
ラディア「霊…夢…?」
ゴードン (なるほど、こいつの知り合いか…なら予定変更だ)
ゴードンは技を中断し、別の技を出した。
ゴードン「じゃああいつから消してやろう。滅陣 崩れ落ちる世界」
シュゥゥゥゥゥゥ…ドゴォォォォォン!
ゴードンは手から紫色に光る気弾を発射した。
霊夢「!?」
ラディア「霊夢!」
ビュン!
ラディアはすかさず霊夢の方へ飛んだ。
キィン!ドカーン!
ゴードンの気弾が命中して爆発した。
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霊夢「うっ…あれ…痛くない…」
ラディア「霊夢…大丈夫?怪我してない?」
私はこの時、聞き覚えのある声を聞いた。それはいつも私に笑顔を見せてくれる優しさに満ちた声。
霊夢「え…」
ラディアは霊夢を庇うように立っていた。
ラディア「遅くなってごめんね霊夢」
霊夢「こ、木葉…?」
木葉「うん。木葉だよ」
ギュッ…
霊夢は木葉に抱きついた。
霊夢「木葉…良かった…記憶が無くならなくて…」
木葉「いや、記憶は消えちゃったけど霊夢が来てくれたから思い出せたの」
霊夢「そっか…でも良かった…ほんとに…良かった…」
木葉「心配させてごめんね。でも大丈夫。ここからは俺に任せて」
霊夢「え…」
木葉「今までは霊夢が俺を守ってくれたから、今度は俺が霊夢を守る番」
霊夢「分かったわ…」
木葉「それと、俺が成長したとこも見てて」
霊夢「うん…分かったわ」
木葉「あ、あともうひとつ」
霊夢「なに?」
木葉「約束…」
スッ…
木葉は小指を出した。
霊夢「え…?」
木葉「俺は霊夢から離れないし霊夢のこと忘れたりしないよ」
霊夢「…うん…約束…」
スッ…
霊夢は小指を出した。そして、霊夢と木葉は約束した。
木葉「それに、あの返事も返せてないしね」
霊夢「!!」
木葉「もう少しだけ待ってて。返事は後でするから」
霊夢「うん…」
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早乙女「ねぇ、結衣ちゃん」
倉本「なんですか?」
早乙女「やっとあの時の優しい光に会えた…」
倉本「…そうですね」
早乙女「今の光の背中にはあの時と同じ強さと優しさが見える…戻ってきてくれた…」
倉本「そうですね…」
倉本 (光さん。お久しぶりです…あなたに再会できて…とても嬉しいです…)
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木葉「それじゃあ行ってくる。霊夢、ここから離れちゃダメだよ」
霊夢「うん。分かったわ」
スタスタスタスタ
木葉はゴードンに向かって歩き出した。
霊夢「ねぇ木葉!」
木葉「ん?なに?」
霊夢「…そんなやつに負けないで!勝って幻想郷を救って!」
木葉「…あぁ!任せろ!」
ビュン!
木葉は空を飛んだ。
木葉「さぁ、ゴードン。ケリをつけようぜ」
ゴードン「なんだ?お前はあいつに惚れてんのか?」
木葉「あぁ、そうかもな。あいつの顔見てると自然となんでも出来る気がする」
ゴードン「なら守ってみろこの世界を!俺を倒してみろ!第七星座!」
木葉「あぁ。俺はお前を倒す!倒してこの幻想郷を救ってやる!」