木葉「か…母さん」
早乙女「沙耶様…」
霊夢 (あれが…木葉のお母さん…)
木葉「母さん!なんでそいつと一緒にいるんだ!」
沙耶「…」
木葉「そいつはドレインなんだぞ!」
沙耶「…」
木葉「母さん!なんで何も答えないの!」
ゴードン「何言っても無理だぜ?こいつはもうお前の母親じゃねぇ」
木葉「なんだと…」
ゴードン「見てわからねぇか?目の色よ」
木葉「!?」
沙耶の目は赤くなっていた。これはドレインになっている証拠だった。
木葉「か、母さん…」
ゴードン「どうよ!これが俺の傑作!お前の母親はすげぇぜ?自らを依代として方界を幽閉させただけはある!」
木葉「どういう事だ…母さんが…幽閉…」
ゴードン「なんだ?お前忘れたのか?お前の母親は俺たちドレインを方界に幽閉するために自分を犠牲にしたんだぜ?」
木葉「そ、そんなはずは…」
ゴードン「それに最終的に幽閉したのはお前だからな?」
木葉「どういう事だ…」
ゴードン「お前ほんとなにも覚えてないんだな。最初から説明してやるよ」
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早乙女「長津さん!このままじゃ光の記憶が…」
長津「くっ…」
三室「このままあの話を聞けば記憶が戻ってしまう…あの日の出来事を…」
風和瀬「私たちは能力で無理やり鍵をかけたみたいな感じですからその時の話をされると鍵が開いてしまいます」
長津「だが、何も出来ない…」
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ゴードン「あれは二年前だったな。お前の母親は事態の収束のために自分の体を依代として俺たちを封印した。だが、お前の母親一人では俺たちを抑えきれなかった。そこでお前たち十二天星が力を使うことで俺たちは幽閉された。お前の母親、沙耶と共にな」
木葉「そんな…そんなわけ…」
ゴードン「じゃあ聞くがお前には今まで母親はいたか?」
木葉「…」
ゴードン「いなかっただろう。当然だな。お前が母親を幽閉したんだからな!」
木葉「ち、違う…」
ゴードン「違わねぇよ!じゃあ聞くがお前の目の前にいるのは誰だ?」
木葉「…」
ゴードン「答えられないよな?現実から目を逸らしたいよな?でも無理なんだな目の前のことが現実だからな」
木葉 (なんだ?今まで知らなかった記憶が頭に流れてくる…)
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風和瀬「!? 長津さん!光さんの心が消えかかってます!」
長津「な!?」
条乃「なんだと…」
三室「またあの事件を繰り返すのか…」
霊夢 (木葉…)
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木葉 (なんだこの記憶…俺が…母さんを幽閉している…知らないはずなのに…何故か知っている…)
風和瀬「長津さん!光さんの記憶の鍵が外れます!」
長津「ダメか…」
木葉 (俺が…幽閉したのか…俺が…)
長津「光!戻って!目を覚まして!」
木葉「もういい。黙れ」
ゴードン「なんだ?やっと思い出したか?」
木葉「喋るな」
ゴードン「いいや喋るね!お前の記憶が思い出されるのならいつまでも喋ってやるぜ!」
木葉「黙れ」
ゴードン「他にもいいことを教えておいてやろう。お前の母親は俺が殺した!」
木葉「!?」
長津「光!奴の言葉に耳を貸すな!」
ゴードン「俺の能力は知ってるよな?命を奪ったものを支配する能力だ!俺は二年前にお前の母親を取り込み強くなった!そして今はこいつを殺し支配している!」
木葉「黙れ」
ゴードン「あとひとつ言っておくぞ?ドレインが人を取り込んだ時、ドレインを殺せば取り込まれた人も死ぬことになる。さぁ!お前はどうする!」
木葉「いい加減喋るな」
ゴードン「まだ現実から目を逸らしてるのか光」
木葉「黙れ!黙れ!黙れ!何も喋るんじゃねぇ!」
長津「光!」
木葉「気炎…光楼…菊一文字!」
木葉はゴードンに攻撃しようとした。
キィィン!
しかしその攻撃は沙耶に止められた。
木葉「!?」
沙耶「…」
ゴードン「どうだ!すげぇだろお前の母親は!流石元十二天星 第七星座ってところか?」
木葉「くっ…」
キィン!
木葉は距離を取った。
ビュン!
だが、沙耶はそれよりも速く木葉との距離を詰めた。
木葉「!?」
ズシャ!
木葉はなんとか避けたが腕をかすってしまった。
木葉「ぐっ…」
霊夢「木葉!」
木葉「痛ってぇ…」
ゴードン「どうだ?そろそろ降参したらどうだ?勝ち目はねぇぞ?」
木葉「まだ、ある」
ゴードン「無理だろこの状況じゃ。ドレインと人を切り離すのは容易ではない。まずその前にお前がその間合いにいることすら叶わん」
木葉「ぐっ…」
ゴードン「さぁ、沙耶!終わらせてやれ!」
沙耶「…」
スッ…
沙耶は剣を構えて突進してきた。
木葉「浄穢!」
木葉は剣を出そうとしたが出なかった。
木葉「浄穢が出ない…」
その間に沙耶は距離を詰めていた。
グサッ!
沙耶の剣は体を貫通した。
木葉「!?」
長津「!?」
沙耶「…」
木葉に痛みはなかった。ある人が木葉を庇っていたからだった。
光陰「よう…光。怪我は…ないようだな…」
沙耶の剣が貫通したのは光陰の体だった。
光陰「沙耶。俺はお前との約束を守れそうにねぇわ。すまねぇな。お前の最初で最後の願いだったのにな…」
ズシャ
沙耶は剣を抜き距離を取った。
光陰「ぐっ…」
ヒュゥゥゥゥゥ!
光陰はそのまま落ちていった。
木葉「!?」
ガシッ!
木葉は光陰をなんとか空中でキャッチできた。
木葉「おいお前!大丈夫か!意識はあるか!」
光陰「はっ…これくらいどうってことねぇよ…それよりお前の方はどうだ…」
木葉「俺は大丈夫だ」
光陰「そうか…なら良かった…光。お前にひとつ頼みがある…沙耶を救ってやってくれ…これは俺からの最後の願いだからよ…やり方は知ってるはずだぜ?」
木葉「救えるのか!母さんを!」
光陰「あぁ、救えるさ…お前はいつもそうしていたらしいからな…」
木葉「どういう事だ」
光陰「すまねぇなこれ以上は…限界だ…光。最後に手を出してくれ…」
スッ…
木葉は手を出した。
ガシッ!
光陰はその手を握った。
光陰「俺が死んだらお前の中に入れるよう回路を開く…頑張れよ」
木葉「それはどういう…」
光陰「お前の肩代わりはなかなか楽しかったぜ…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
光陰は光の粒となって消えていった。そして、光陰が消えたことで光の心が現れた。
木葉「これは…」
スゥゥゥゥゥゥゥ…
その心は次第に木葉に入り消えた。
木葉「この記憶は…」
木葉の中にその心が記憶したことが流れ込んできた。
木葉「これが…俺か…」
ゴードン「沙耶!あいつを殺せ!滅多刺しにしても構わん!」
沙耶「…」
スッ…
沙耶は剣を構え木葉に突進した。
木葉「スゥーッハァーッ」
木葉は大きく呼吸した。
霊夢「木葉!上!」
木葉「ごめんな母さん。俺が弱いばっかりに…」
木葉の周りを光の粒が漂っている。
長津「これは…」
倉本「長津さん。あれは一体…」
長津「光がアレを発動しようとしてる」
倉本「光さんが…」
条乃「久しぶりに見れそうだな。光の十二門の鍵」
三室「確かにそうだな」
木葉「十二門の鍵 解錠!」
シュゥゥゥゥゥゥ!
すると木葉の周りを漂っていた光の粒が木葉の体に入っていった。
木葉「天幻光后!」
そして木葉は十二門の鍵を発動した。
霊夢「なにあれ…あれが…木葉…」
長津「そうです…あれが光の十二門の鍵です」
木葉は白い服を着ていて背中に天秤と六つの翼が現れ、右目には数字の七、左目には天秤座の紋章が刻まれていた。そして、光の周りを九つの玉が回っていた。
条乃「久しぶりに見たな…」
本庄「はい。そうですね」
三室「なんという力…」
倉本「これが…光さんの…本気…」
霊夢「あの木葉の周りにあるのはなに?」
長津「あれは光が持つ九つの属性です」
霊夢「九つの…属性…」
長津「はい。光には六つの属性と三つの幻力があります。六つの属性はそれぞれ炎、水、風、氷、光、闇。三つの幻力は銀神、軍神、禁忌です」
霊夢「六つの属性…三つの幻力…」
長津「光は私たちの中で最も強いです。なぜなら光は九つの力を使うことが出来るからです。しかもその九つの属性を倒さない限り光にはダメージはありません」
霊夢「なにそれ…」
長津「私は光が十二門の鍵を使って負けたところを見たことがありません」
霊夢「そんなに強いの…」
長津「ただ、気をつけるのはこの後です。光がアレを使うと光からは一切攻撃しません」
霊夢「どうゆう事よ」
長津「光は敵から攻撃されてから攻撃を始めます。攻撃しなければいいんですが、いつまでも攻撃しないままだと光が展開している結界に押しつぶされます」
霊夢「それじゃあ…」
長津「はい。嫌でも光に攻撃するしかないんです。でも光に攻撃すれば反撃されます」
霊夢「なにそれ…」
長津「ちなみに言い忘れてましたが、光の覚醒した能力は透視と低下です。透視で敵の行動を先読みすることができます。低下は敵のデバフの事です」
霊夢「悪い効果ってこと…」
長津「はい。そうです。それにその低下の能力だけでなく音や言霊の能力までもついてきます」
霊夢「完全にチートじゃ…」
長津「はい。完全なチートです」
霊夢 (私は今の木葉には勝てない…)
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ゴードン「沙耶!構わず奴を刺せ!」
沙耶「…」
ビュン!
沙耶は攻撃を仕掛けた。
条乃「おいおい。あいつ攻撃させてるぞ。まずいだろこれ」
長津「あぁ、まずい…」
霊夢「何がまずいのよ」
長津「悟。結界を展開できる?」
立花「展開できるけど…意味ないと思うよ」
長津「気休め程度にお願い」
立花「…分かった」
パキパキパキ!
立花は結界を展開した。
霊夢「木葉の反撃って何するのよ」
長津「低下の能力の総攻撃ですよ」
霊夢「なによそれ」
長津「まぁ、見てたら分かりますよ」
キィン!
木葉は結界を張っていて攻撃が通らなかった。
沙耶「!?」
木葉「敵の攻撃を感知。反撃を開始する」
バサッ!
木葉は背中の翼を大きく広げた。
ブゥゥゥゥゥゥン!
すると周囲に低下の能力が広がった。
バリィィン!
立花の結界が粉々に破壊された。
霊夢「な!?」
立花「やっぱりか…」
霊夢「どういうことよ!」
長津「光の低下の能力には六つの力があるんです。それは、結界の強制解除、攻撃力の低下、防御力の低下、速度の低下、状態の低下、そして体力の低下」
霊夢「なによそれ」
長津「1つ目は結界の強制解除。これは光が展開している結界も強制解除されます。2つ目からから4つ目までは分かると思います。状態の低下は言い方を変えると状態異常の事です。そして体力の低下は割合ダメージの事です」
霊夢「そんな力が…」
長津「今攻撃した沙耶様と上にいるやつは全ての低下の影響を受けていると思います」
霊夢「じゃあなんで私たちは」
長津「光が気を利かしてくれたのかもしれませんね」
霊夢 (木葉…)
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ゴードン「ぐっ…何だこの力は…」
木葉「…お前が元凶か…」
ゴードン「くっ…沙耶!殺ってしまえ!」
沙耶「…」
ブゥン!
沙耶は剣を振るった。
木葉「愚か。幻力…六門九門」
ドゴォン!
木葉は沙耶の攻撃を避け、沙耶を吹っ飛ばした。
ゴードン「な、なんだあの力は」
木葉「覚悟しろよ…お前」
ゴードン「このまま引き下がるk…」
木葉「下がれ…」
ドカッ!
木葉はゴードンに蹴りを入れた。
ゴードン「ぐはっ…」
霊夢「なにあの速さ…」
木葉「さぁ、消えるがいい…この世界とともに」
ゴードン「消えるわけ…な!?」
スゥゥゥゥゥゥゥ々
ゴードンの体が消えかけていた。
木葉「もう二度と…この世界に足を踏み入れるな…」
ゴードン「ま、待て!俺を殺せば沙耶も死ぬぞ!いいのか!」
木葉「関係ない」
ゴードン「な!?」
木葉「消え失せろ…」
ゴードン「このまま死んでなるものかーー…」
シュゥゥゥゥゥゥ…
ゴードンは光とともに消えていった。
長津「言霊の能力か…」
木葉「久しぶりだな…沙耶」
沙耶「…」
木葉「もう…眠れ…」
沙耶「…」
沙耶は光の粒となって消えていった。
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長津「な!?」
条乃「光のやつ沙耶様まで!」
早乙女「一体何が…」
長津「風和瀬!光の心を読めるか!?」
風和瀬「すいません!何度もやってるんですが見れないんです!」
長津「なんだと…」
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木葉「この世界は不必要。私が作り変えてやろう」
長津「な!?」
条乃「おいおい!これはまずいだろ!あいついつものやつじゃないぞ!」
長津「暴走してるのか…」
三室「俺たちで止めるぞ!」
早乙女「でも私たちには力がありません!」
本庄「一体どうすれば…」
???「私たちの力を使いな」
長津「あなたは…」
早苗「神奈子様!」
???「私たちの力も使ってください」
鈴仙「お師匠様!」
八意「私たちはあなたたちに助けられました。私たちはその恩を返したいのです」
神奈子「私らは幸いまだ力がある。ありったけ持っていきな」
長津「いいんですか…本当に…」
輝夜「いいんですよ。あのお方を助けたいんでしょう?なら私たちが力になります」
長津「ありがとうございます!」
諏訪子「さ、早くしないと!」
長津「分かりました!」
神奈子「さぁ、あんたたち!あの坊主を救ってきな!」
シューーーーーーーッ!
長津たちの体に力が戻ってきた。
長津「おぉ!これなら…」
条乃「あいつを止めるにはこれしかねぇ!」
長津「皆…やるよ!」
十二天星「おう!」