木葉は目を覚ました。
木葉「何だったんだ…今の…」
ドカーン!
木葉の後ろで爆発音が響いた。木葉は後ろを振り返った。
木葉「な…なにが…」
そこにはライブラと双葉が戦っていた。
木葉「双葉…なにやってるんだ」
霊夢「木葉!」
タッタッタッタッタッ!
霊夢が駆け寄ってきた。
木葉「霊夢?どうしたの?」
霊夢「ここは危ないからこっち来て!」
グイッ!
木葉は霊夢に腕を引っ張られた。
木葉「えちょ、霊夢」
木葉と霊夢は紅魔館に入った。
木葉「霊夢。どうしたの?」
早乙女「光」
木葉は声のした方を見る。そこには十二天星と六門九門の人たちがいた。
木葉「みんな…なにしてるの」
倉本「光さん聞いてください!今ライブラさんが暴走してるんです!」
木葉「え…ライブラが?」
倉本「はい。今双葉さんが交戦してるんです。私たちを回復させるために一人で…」
木葉「双葉が…」
炎天「主。こいつらは主がこの世界を消そうとしてたって言ってんだが何か記憶はあるか?」
木葉「炎天…いや、あるのは光陰と話したところまでだ。光陰が俺の中に入ってからの記憶はない…」
炎天「そうか」
トガミヒメ「ということは十二門の鍵を発動させたのは主ではないと?」
木葉「あぁ、知らない」
ルグレ「じゃあライブラが自分で無理やり発動したのか」
トガミヒメ「そういうことになりますね」
炎天「そんなことできんのか?」
ルグレ「いや、普通は出来ないはず。宿主が唱えないと発動しなかったはず」
トガミヒメ「ますます分かりませんね」
早乙女「まさか、光陰さんが発動させたのでは?」
炎天「なんだと?」
早乙女「光陰さんは元々光の分身。だからそういうこともできたのでは?」
ルグレ「んーなるほど」
トガミヒメ「ですが、そんなことは聞いたことありませんが」
本庄「可能性としてはなくはないですね」
木葉「でもさっき俺が霊夢に連れてこられる前に心の中でライブラが俺に言っていたんだ。私を枷から解き放って欲しい。ほんとはこんなことしたくないって」
早乙女「ライブラさんが」
炎天「なら話は早えぇ。枷を解いてやればいいのだろう」
木葉「でも、解き方が…」
炎天「そこで戦ってる都合のいいやつがいるだろ。分離と融合を操る能力を持つやつが」
木葉「双葉か…」
炎天「俺たちで引きつけつつあいつが能力を使えばそれでいいだろ」
木葉「…やってみるか」
霊夢「ねぇ、木葉」
後ろから霊夢の声がした。
木葉「ん?」
霊夢「私も手伝ってもいい?」
木葉「え、良いの?」
霊夢「うん。私も木葉の力になりたい」
木葉「ありがとう霊夢」
ギュッ
木葉は霊夢を抱きしめた。
霊夢「!?」
炎天「おいおいマジかよww」
ルグレ「まさか主が…ねぇ…」
トガミヒメ「これはこれは…」
炎天「でもさっき話してた時とそこの女と話してる時で若干声変わったよな」
ルグレ「あぁ。半音高くなった気がする」
トガミヒメ「ということはやはり…」
炎天「傑作ww」
魔理沙「ま、待て!」
右から魔理沙の声がした。
魔理沙「霊夢が行くなら私も行くぜ!」
炎天「お、三角関係ってやつか?」
ルグレ「そうなのかもな」
炎天「ギャハハハハハハ傑作!」
レミリア「なら、私も行こうかしら」
炎天「なぬ!?」
レミリア「霊夢一人だけ行かせる訳には行かないわ」
炎天「これはこれは…」
トガミヒメ「主…私たちが眠っている間になにを…」
ルグレ「俺たちは呼ばれるまではずっと眠っているから時間の感覚がズレるけど、これは初めてだな」
トガミヒメ「えぇ、新鮮ですね」
木葉「みんな手伝ってくれるの?ありがとう!」
魔理沙「お、おう」
三室「とりあえず、どうするかだな」
炎天「どうするって一斉に突っ込めば話は済むだろ」
三室「いや、俺たちはライブラの低下の能力の影響を受けている。状態異常を操る風和瀬はやられたからこれを解く手段がない」
トガミヒメ「私は私自身しか状態異常を回復することができません」
炎天「手詰まりじゃねぇか!」
トガミヒメ「せめて、三幻力の圧縮、軍神、禁忌が揃えばなんとかなったかもしれませんが圧縮と禁忌がやられたのであれば話は別ですね」
三室「蘇生させる技は誰も持っていないからな…」
木葉「あ、でも六門九門はライブラの能力の影響は受けなかった気がするけど」
トガミヒメ「いえ、主から切り離されてしまっては意味がありません。主が発動するのであれば影響は受けませんがライブラが発動するのであれば私たちにも影響が出ます」
木葉「そうか…」
霊夢「ねぇ、木葉」
木葉「ん?」
霊夢「それ、私たちがやってみようか」
木葉「霊夢が?」
霊夢「えぇ。私たちは能力の影響を受けてないから本来の力が出せると思うの」
木葉「でも、危ないよ?」
霊夢「大丈夫。私たちは強いから」
木葉「そっか…じゃあお願いしようかな…でも、くれぐれも無茶はしちゃダメ。分かった?」
霊夢「うん。分かってる」
木葉「じゃあとりあえずどうするか考えよう」
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ライブラ「あなた、意外に生き残りますね」
双葉「まぁな。お前んとこのキルってやつを倒したくらいだからな」
ライブラ「そうですか…キルがやられたんですか」
双葉「あぁ、あいつは強かったが俺の方が強かったらしいな」
ライブラ「驚きました。キルは六門九門の中で最もスピードが速い人です。こんな鈍いあなたが勝てるわけが無いです」
双葉「だがこうして俺がここに立ってる。それが何よりの証拠だろう」
ライブラ「なるほど。嘘ではなさそうですね」
双葉「ここでお前を倒せば俺は晴れて最強になれる」
ライブラ (なるほど、九つのうち六つが失われたのはそういうことですか)
双葉「さぁどうするよ。やるか?」
ライブラ「その質問そっくりそのまま返しますよ」
双葉「へっ俺はやるぜ!」
ビュン!
双葉はライブラに向かって勢いよく飛んだ。
双葉「おらぁ!」
ドガッ!
双葉はライブラに攻撃した。
ライブラ「弱くないですか?これで本気ですか?」
双葉の攻撃はライブラには効果がなかった。
双葉「な…俺の渾身の攻撃が…」
ライブラ「弱いですよあなた。それで私に勝つとでも?」
双葉「くっ…」
ライブラ「自分の力を過信すると地に落ちますよ。上には上がいますので」
ヒュッ…ビュン!
ライブラが右手を上げ、勢いよく振り下ろした。
ドカッ!
ライブラは双葉の肩に右手を振り下ろした。
双葉「かっ…」
ライブラ「やっとまともに攻撃できたのにその強さですか。しかもまだ一撃しか与えてないのにそのダメージですか…あなた、案外強くなさそうですね」
双葉「くっ…バケモノめ…」
ライブラ「どうします?まだやりますか?」
双葉「まだ、やれるぜ…」
ライブラ「そうですか…ならこれで最後にしましょう」
ググッ…
ライブラは拳を握って双葉に殴りかかった。
ライブラ「さようなら」
ガシッ!
ライブラの攻撃が止まった。
ライブラ「…何してるんですか…炎天」
炎天「よぅ、ライブラ。久しいな」
ライブラが攻撃する寸前に炎天がライブラを止めた。
ライブラ「…手を離してください」
炎天「それはできねぇ相談だ」
ライブラ「主人の言うことが聞けないのですか?」
炎天「俺の主はお前じゃなくて光だからな。そしてお前の主人でもある」
ライブラ「…」
炎天「お前、この世界をどうするつもりだ?」
ライブラ「作り変えるんです。あるべき世界に」
炎天「それはどんな世界だ?」
ライブラ「ドレインが存在しない世界です」
炎天「それがあるべき世界…か」
ライブラ「そうです。なので手を離してください」
炎天「できねぇな」
ライブラ「じゃああなたも一緒に消してあげます」
炎天「やってみな」
ライブラ「いいでしょう。覚悟してください」
ゴキッ!
ライブラは左手で炎天を腕をへし折った。
炎天「ぐぁっ…」
ビュン!
炎天はライブラから距離を取った。
ライブラ「腕を折られた程度でそこまで距離を離しますか…弱くなったものですね。炎天」
炎天「…」
ライブラ「あなたが言ったんですから文句はありませんよね?」
炎天「くっ…バケモノめ…」
ライブラ「あなたは厄介ですので早急に消してあげます」
ビュン!
するとライブラは一気に距離を詰め殴りかかった。
ルグレ「はぁぁぁぁ!」
ライブラ「!?」
炎天の背後からルグレが出てきた。
ルグレ「これでどうだ!」
ドカッ!ズサァァァァァッ…
ライブラは少し吹っ飛ばされた。
ライブラ「…あなたたちも抵抗するんですか…ルグレ、トガミヒメ」
ルグレ「あぁ、そうゆうことになるな」
トガミヒメ「正直この人たちと組むのは気が進みませんが主の命令ですから」
ルグレ「炎天。さっさと腕を治せ」
炎天「うるせぇ!分かってるわ!」
ゴォォォォォォォ!
炎天は炎の力で腕を治した。
ライブラ「はぁ…これだから炎天は厄介なんです。炎があれば回復してしまう…だからすぐに消してあげようと思っていたのに」
ルグレ「残念だったな。ライブラ」
ライブラ「そうですね。あなたたちが来るのは想定外でした。六門九門の中で唯一生き残った三人。あなたたちは私側だと思っていましたよ」
炎天「勝手に仲間扱いしてんじゃねぇよ」
ライブラ「なら、あなたたちは敵ということで容赦しませんよ」
ルグレ「いいぜ、かかってきな」
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ー回想ー
木葉「じゃあとりあえずどうするか考えよう」
炎天「最終的にあいつの分離の能力さえ当たればそれでいいんだからな」
早乙女「だけど光。ライブラには九つの玉があってそれが破壊されない限りライブラには攻撃は通らない…」
ルグレ「なら俺たちが囮になろう」
早乙女「!?」
ルグレ「俺たちがライブラを挑発してわざとやられる。そうなればライブラが気づいた時にはライブラの結界は壊れて攻撃が通るようになる」
トガミヒメ「なるほど、それはいい案ですね」
倉本「でもそれじゃあ…」
炎天「いや、それでいい。元々身内が起こしたことだからな。これくらいなら俺たちがやろう」
木葉「炎天…」
炎天「おい主。てめぇそんな悲しそうな顔すんな!気分悪くなるだろうが!」
木葉「すまなかったな」
炎天「とりあえず俺たちはここで囮になってわざと負けてくる。その後の行動は任せるぞ」
木葉「あぁ」
炎天「行くぞお前ら」
ルグレ「お前と一緒かよ…」
炎天「あぁん?」
トガミヒメ「炎天。あなたが先陣切ってください」
炎天「なんだそれはどうゆうことだ?」
トガミヒメ「私たちは後で行きます」
炎天「けっ…あとで絶対来いよ」
ルグレ「あぁ」
ビュン!
炎天は飛んで行った。
木葉「それで、双葉の能力を当てるには…」
三室「ライブラの結界が壊れたら誰かが引き付けて宗司が能力を発動させればそれで終わりだな」
木葉「まぁ、端的に言うとそうなるんだが」
早乙女「それが難しいですよね…」
倉本「私たちは速度の低下も受けていますからそこまで速く移動できないんですよね」
三室「…」
霊夢「ならそれは私たちが引き受けるわ」
木葉「霊夢…」
霊夢「大丈夫。あいつを倒さなくても引きつけるだけで良いのよね」
木葉「うん…まぁね」
霊夢「なら任せて」
木葉「…」
魔理沙「木葉。心配要らないぜ!私たちもいる」
レミリア「えぇ、そうね」
木葉「二人とも…」
霊夢「木葉…お願い」
木葉「…分かった。じゃあお願いね…」
霊夢「えぇ任せて」
トガミヒメ「じゃあ私たちもそろそろ行きましょう
ルグレ「そうだな」
木葉「二人ともお願いね」
ルグレ「あぁ、任せろ」
ビュン!
ルグレとトガミヒメは飛んで行った。
霊夢「じゃあ私たちはあの人たちがやられたら行くわね」
木葉「…うん」
長津「光。俺を忘れてしまっては困るな」
木葉「智志…」
長津「宗司なら僕がどうにかするよ。今あの子は魔力がないだろうからね。僕の魔力を分けてライブラの近くに転送させれば」
木葉「そうか!その手があったか!」
長津「あぁ、これならいけると思う」
木葉「てか、お前は今まで何やってたんだ?」
長津「やられた十二天星たちを戻す魔法陣を作ってた。十二門の鍵を使用してないとできないからね」
木葉「そうか」
本庄「条乃さんたちをここに戻すことができるんですか?」
長津「あぁ、できる」
本庄「良かった…」
木葉「じゃあ智志はそれでお願い」
長津「あぁ、任せてくれ」
早乙女「私たちはどうしましょう」
木葉「とりあえず低下の能力が切れるまでは待機ってことになるかな」
早乙女「分かりました」
木葉「それじゃあみんな、作戦通りに」
全員「了解!」