木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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再会

場所…十二天星の家

 

あの後研究所から脱出した三人は家に帰ることが出来た。

 

ガチャ

光が家の扉を開けた。

 

光「みんなー!ただいまー!」

 

ゾロゾロ…ゾロゾロ…

光が声を上げると中から大勢の人が出てきた。

 

本庄「光さん!」

 

矢巾「お久しぶりです」

 

条乃「よぅ光。久しいな」

 

光「あぁ、まぁな」

 

倉本「渚さん!良かった!」

 

佐野守「無事に戻ってきましたね」

 

風和瀬「ほんと…良かったです」

 

タッタッタッタッ!

話していると奥から女の子が二人走ってきた。

 

少女「お姉ちゃん!」

 

少女2「良かった!帰ってきた!」

 

少女3「二人とも…捕まってなくて良かった…」

 

少女「お姉ちゃん何もされなかった!?大丈夫だった!?」

 

少女3「えぇ、大丈夫よ」

 

少女2「ほんとに良かった」

 

少女3「二人とも元気でよかった…」

 

少女「早乙女さん…ほんとにありがとうございます」

 

早乙女「いいえ、このくらい大丈夫ですよ」

 

少女3「ほんとにありがとうございます。私だけでなくこの子たちも助けていただいて…」

 

早乙女「いえいえ!人助けが好きなので大丈夫ですよ!」

 

少女3「ほんとうにありがとうございます」

 

長津「さ、みんな戻ってきた事だしご飯にしますか?」

 

佐野守「賛成!」

 

本庄「じゃあみんなで食べましょう!」

 

少女「やったぁ!」

 

倉本「光さんもお疲れ様」

 

光「ん?あぁ、まぁな」

 

本庄「さ、今回は腕によりをかけて作りますよ!」

 

早乙女「私も手伝いますよ!」

 

本庄「渚ちゃんは休んでて。疲れてるでしょ?」

 

早乙女「え、あ…」

 

光「渚。今回は本庄たちに任せよう」

 

早乙女「わ、分かりました」

 

その後みんなで夕食を食べ、自己紹介も済ませた。

 

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長津「しかし名前が無いとどう呼べばいいか…」

 

光「あ、じゃあ名前をつけてやればいいんじゃね?」

 

長津「え?」

 

光「俺は元々光って名前だけど幻想郷では霊夢に木葉って名前を付けてくれたし」

 

長津「なるほどね」

 

条乃「ならここは早乙女が適任だろう」

 

早乙女「な、なぜ私?」

 

本庄「確かに三人を救ったのは渚ちゃんだしね」

 

三室「あぁ、そのほうがいいだろう」

 

早乙女「そ、そうですねぇ」

 

早乙女は少しの間考えた。 

 

早乙女「あ、じゃあ。小夜(さよ)ちゃんと美穂(みほ)ちゃんと琴音(ことね)ちゃんで!」

 

条乃「誰がどの名前なんだ?」

 

早乙女「一番最初に会った子が小夜ちゃん、二番目に会った子が美穂ちゃん、三番目に会った子が琴音ちゃんで!」

 

少女→小夜 

少女2→美穂 

少女3→琴音

 

小夜「小夜…小夜…」

 

美穂「美穂…」

 

琴音「琴音…いい名前…」

 

早乙女「よろしくね!小夜ちゃん!美穂ちゃん!琴音ちゃん!」

 

小夜「はい!」

美穂「はい!」

琴音「はい!」

 

三人の少女は名前をつけてもらえてとても喜んでいた。

 

条乃「ところでよ。確かこいつらは能力を取り出すためにあの研究所とやらにいたんだよな?」

 

早乙女「はい。そうですが」

 

条乃「こいつらが持つ能力って何だ?」

 

早乙女「あれ?言ってなかったっけ?」

 

長津「なら確認のためにもう一度教えてもらえるかな」

 

琴音「分かりました。私の能力は相手の未来を見る能力です。未来と言っても年単位ではなく、秒や分のような近い未来しか見れません」

 

早乙女「あ、じゃああの時上から三人ほど人が来るって言ってたのは…」

 

琴音「はい。この能力のお陰です。三人のうち二人は銃を持っていて、残りの一人は剣を持っているというのは二人はあの研究所の人、もう一人は光さんの事です。丁度光さんはその時に剣を持っていたでしょう」

 

早乙女「…確かに」

 

長津「なんと…未来視が出来るのか…」

 

美穂「私は一度見たものを記憶する能力。その名の通り一度見れば全て記憶する能力なの」

 

双葉「その能力…俺も欲しいな…勉強しなくて済みそうだ」

 

小夜「私の能力は声を聞いて感情を読み取る能力です」

 

長津「それは人の心を読むのと同じですか?」

 

小夜「えぇ、まぁ、近いですね」

 

長津「なるほど…」

 

佐野守「みんなはいくつなんですか?」

 

琴音「私は15です」

 

倉本「え…私の一歳年下…」

 

美穂「私は14です」

 

小夜「私も14です」

 

佐野守「そうですか!ありがとうございます!」

 

長津「さて、ある程度分かってきたところで明日からどうするかな」

 

条乃「この三人はあまり外出させない方が良さそうだな」

 

長津「あぁ、だが、このまま終わるとも限らない…みんな、この子たちを最後まで守ろう」

 

十二天星「はい!」

 

長津「じゃあ今日はもう寝ますか」

 

本庄「そうですね。みんなお疲れでしょうし」

 

小夜「私!早乙女さんと寝たいです!」

 

美穂「わ、私も!」

 

早乙女「二人とも…」

 

小夜「お姉ちゃんも一緒に寝よ!」

 

琴音「え?私も?」

 

小夜「うん!」

 

琴音「えっと…早乙女さん…良いでしょうか?」

 

早乙女「うん!いいよ!みんな一緒に寝よう!」

 

小夜「やったぁ!」

 

長津「じゃあ早乙女お願いね」

 

早乙女「はい!任せてください!」

 

その後みんなは眠りについた。

 

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ー翌日ー

 

ニュース「お伝えします。昨日未明捕まったはずの実験体が脱走したそうです。研究所は一部が壊されており被害は甚大なものになっているそうです。付近の皆様はお気をつけください。それでは次のニュースです」

 

条乃「…昨日のことがもう報道されてるのか…」

 

長津「あぁ」

 

光「なぁ智志」

 

長津「なに?」

 

光「…あの子たちはどうするよ」

 

長津「…」

 

光「ここにいたらいつかは見つかる。それまでここで守るのもありだがこれだと話が進まなくなる」

 

長津「まぁ、確かにそうだな」

 

条乃「だがよぉおかしくねぇか?」

 

長津「なにがだ?」

 

条乃「この喋ってるやつは実験体が人間ってことを知ってて報道してんだろ?」

 

長津「まぁ、そうだな」

 

条乃「なぜ同じ人間が実験体にされてて平気で報道できるんだ?」

 

長津「さぁ、分からん」

 

条乃「ネットを見ててもそうだ。実験体の人間の事を誰も言及しない。まるでそれが普通かのように」

 

長津「…」

 

光「恐らく実験しているやつが問題なんだろう」

 

条乃「というと?」

 

光「恐らく裏で繋がりがあるのだろう。ヤバい組織とか」

 

条乃「今どきそんなのいんのかよ」

 

光「さぁな?能力を持つのは俺たちだけだからな」

 

長津「んーとにかくこれはまずいな…ほら、見て」

 

条乃と光はテレビを見た。

  

ニュース「先程研究所から新しい情報が入りました。どうやら実験体は脱走したのではなく連れ去られたそうです。連れ去ったのは19歳ほどの女性と20歳くらいの男性だそうです。外見は女性と男性共に黒い服を着ており特殊な技を使っていたそうです。付近の皆様はこの人たちにも注意してください」

 

条乃「…これは、早乙女と光か?」

 

光「…あぁ、恐らくな」

 

長津「…これで渚さんと光も外を出歩けなくなったな…」

 

光「…あぁ、幻想郷に帰れなくなった」

 

条乃「いや、あの水晶を使えば戻れるだろ」

 

光「あ、そうか」

 

条乃「しっかりしろよ…」

 

スタスタスタスタ

三人が話していると早乙女たちが起きてきた。 

 

早乙女「皆さんおはようございます…早いですね…」

 

長津「おはよう渚さん」

 

小夜「おはよう…ございます」

 

長津「おはよう小夜ちゃん、美穂ちゃん、琴音ちゃん」

 

美穂「おはようございます…」

 

琴音「おはよう…ございます…」

 

光「みんなまだ眠そうやね」

 

早乙女「私が起きたらみんな起きちゃって…」

 

光「なるほどね」

 

早乙女「三人とも寝てていいんだよって言ったら私と一緒にいたいそうなんです」

 

光「よく懐いてるね」

 

早乙女「はい…可愛いですよみんな…」

 

光「じゃあ渚も寝てきたらどうだ?」

 

早乙女「では、お言葉に甘えて寝てきます」

 

小夜「私も…」

 

美穂「私も行きます」

 

琴音「私も…」

 

スタスタスタスタ

四人は早乙女の部屋に戻った。

 

光「なぁ智志」

 

長津「なんだ?」

 

光「なんだかすげぇ守りたくなった」

 

長津「…私も…同感だ」

 

条乃「あぁ…俺もだ」

 

そのまま何事もなく昼が来た。すると早乙女の部屋から美穂が起きてきた。

  

光「…おや?起きてきたか。やはり昨日は疲れていたんだな」

 

長津「あぁ」

 

風和瀬「…」

 

美穂「…」

 

光「美穂ちゃん。他の人たちは?」

 

美穂「…」

 

光「?」

 

美穂は返事をしなかった。

 

ガチャ

やがて玄関が開く音がした。

 

スタスタスタスタ

美穂はそのまま外に出た。

 

光「美穂ちゃん?」

 

タッタッタッタッ!

光は走って玄関に行った。

 

光「美穂ちゃん!待って!今は外に出ちゃダメ!」

 

美穂「!!」

 

美穂はなにがあったのか分からない様子だった。

 

美穂「え…光さん?どうしたの?」

 

光「どうしたって…今美穂ちゃん外に出ようとしてたんだよ?」

 

美穂「…え?私さっきまで寝てたよ?」

 

光「え?」

 

美穂「あれ…でもここ玄関だ…」

 

光 (どういう事だ?夢遊病か?)

 

美穂「あれ?おかしい…さっきまで部屋にいたのに…」

 

光「…とにかく家に入って」

 

美穂「は、はい」

 

光はなんとか美穂を起こすことが出来た。

 

光「なぁ、智志」

 

長津「なんだ?」

 

光「さっき美穂ちゃん玄関出ただろ?あれ、本人は気づいてなかったらしい」

 

長津「どういう事?」

 

光「俺が聞くとさっきまで寝てたって言ってた。渚の部屋で」

 

長津「…」

 

光「もしかしたら…夢遊病かもしれん」

 

長津「…なるほど…それは注意しないとな…」

 

風和瀬「いえ、大丈夫だと思いますよ」

 

光「…風和瀬」

 

風和瀬「さっき心を覗いた時美穂ちゃんの心の中はなにもありませんでした」

 

長津「…そうか」

 

風和瀬「ただ、ひとつ気がかりなのは、その時一瞬だけ聞こえた戻ってこいという言葉」

 

長津「…戻ってこい」

 

風和瀬「はい。その声は明らかに美穂ちゃんの声ではありませんでした。あれは男性の声でした」

 

長津「…」

 

風和瀬「長津さん。これからは注意ではなく警戒するべきだと思いますよ」

 

長津「…そうか。分かった」

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